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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口とんかつ「王ろじ」で 老舗にモダンなとん丼の器の意外性

ohroji.jpg何年振りか分からないくらい久々に、
伊勢丹近くの「王ろじ」へ。
いつ頃からのメニューかこれまた分からないけれど、
カツカレーだという「とん丼」が人気、とある。
ここでカレーを食べた記憶がないので、きっと「とんかつ」をいただいていたのでしょうね。
10分ちょっと、かつの揚がるのにかかります。

蕎麦屋的などんぶりに盛られてくるかと思いきや、同色の受け皿に載った器は、創業大正10年の老舗には謂わば妙にモダンなモノでありました。ohroji01.jpg

小ぶりで開口の大きくない器にひたひたまでカレーが満ちていて、その中央にカツが三方から支え合うように盛られています。なんだか食べ難くそうだ(笑)。

その威風堂々としたカツは、なるほど揚げるの10分以上かかるのが納得の厚み。
思いのほか固さのある外殻をガリリと噛み砕くと、これまた意外にミンチのような豚肉に出会えます。
たいして辛そうに見えなかったカレーに不意に咳き込むことになったりもして。

なんだか意外性の集大成みたいなことになってしまいましたが、盛り方が違っていたらもっと素直に美味しくいただけたかもしれないな、なんてことも思ったりします。


「王ろじ」 新宿区新宿3-17-21 03-3352-1037 [Map]

column/01904

口博多らーめん 「由○」 yoshimaru 茅場町店

yoshimaru.jpgあれ?「福のれん」がなくなってる?と怪訝に近づくと同じ博多らーめんのお店だ。居抜きでそのまま別のお店になった? 状況分からぬまま、山吹色の暖簾を潜ってみました。特段店内の造作が変わった印象を受けないのは気のせいか。「博多らーめん」に「のり」「青ねぎ」トッピングとしてみます。「福のれん」と比べてみると、あっさりとしたクセのないスープ。それでも意外とあの長浜の屋台の光景が浮かんだりして、なかなかどうして悪くない。角の立った細麺ってやっぱりイイやね。最近落ち着いていた”博多らーめん好き”がまた頭を擡げそうかも。帰りがけに「以前のお店とは関連あるの?」と訊ねると、「名前が変わっただけなんです」。なんだ、そーゆーことなのか。でも、味もチト変わってると思うよ。変えてるでしょ? どうやら「由○」は、都内12店舗の「福のれん」が一斉に店名を切り替えたものらしい。兄店であるところの「赤のれん」と商標を巡ってなにかあったかな?

「由○」茅場町店 中央区日本橋茅場町2-10-10 03-5645-1073 http://www.yoshimaru.biz/

column/01903

口すき焼き「人形町 今半」人形町本店で 牛めし遮二無二貪る箸

imahan.jpgノボリはためく精肉部の店頭を横目で眺めてから、横手の白い暖簾を潜ります。
1階のお席がいいのですが、待つことになるというので、
さっと下足を外しととんと階段を上がって案内のまま座敷へと進むとそこは、先客もない広間。
ぽつねんとして所在無い感じですが、仕方ありません。
仲居さんに読むようなフリをした品書きを戻し乍ら、
ちょっと威勢よく「牛めし!」と告げました。

仲居さんが注文を通す声が座敷から遠ざかると、想像以上にシンとしたりしてなんだか可笑しい。
しばしのち「おまたせ、いたしました」とドンブリが届きます。
蓋をパカリと外すと、それぞれの具材をそれぞれの頃合を推し測るように丁寧に煮込んだと思わせる椎茸、玉葱、長葱、そしてすき焼き肉が現れる。imahan02.jpgほどよく柔らかく上品にサシの入った肉に、
そりゃ~うまいわな~と思わず口をついて出そうになる感じ。
温泉仕立ての玉子を崩したりなんかしながら遮二無二箸を動かして、あっと云う間に食べ終えてしまうのがちと恥ずかしい(笑)。
こうしてみるとやっぱり夜の座敷でじっくりと「すき焼き極上」なんぞをいただいてみたいものですな。
できれば気の置けない社用かなんかで...。


「人形町 今半」人形町本店 中央区日本橋人形町2-9-12 [Map] 03-3666-7006 http://www.imahan.com/

column/01902

口支那そば 「晴弘」 haruko

haruko.jpg支那そば「晴弘」は、永代通りから少し折れ込んだ、富岡八幡宮のお膝元とでもいうべきエリアにあります。遮るモノのない、妙に開放的な店内だ。厨房も実にオープンな見栄えがしている。そこへ正対するカウンターの中央へ。素直に「支那そば」としようか、それとも「海老わんたんそば」か、山形のものに近いという「冷やし支那そば」にしようか。あれこれ迷ってから、「つけ麺 ごまだれ味」をお願いすることに。多すぎることが危惧されたけれど、「意外とぺろって食べられちゃいますよ」と云う台詞にのっかって350gの大盛りにしてしまう。連想されるクリーミーな”胡麻ダレ”ではなくって、胡麻の香りを添えた程度のさらりとしたつけ汁だ。酸味と辛味のバランスも悪くない。そこへつけ用の中太麺。今となってはスタンダードなツルシコクニュっとした食感の、そしてしっかり味のある麺だね。うん、なるほど、喉のあたりにつっかかることなく、するするといただけてしまうのねん。今度は、こんな蒸し暑くない日に「支那そば」を。

「晴弘」 江東区富岡1-21-9 竹内第一ビル 03-3642-8037

column/01901

口イタリア料理とワインの店 「La Barca」

labarca.jpgビストロ、トラットリアか、ワインバーか…、てなことでお邪魔したのが三蔵通りという筋沿いのビル地階にある「ラ バルカ」。適度な暗さの中に壁とテーブルクロスの白さが浮かぶ、落ち着いた雰囲気のお店です。アンティパストに、本日のおすすめメニューから「イタリア産馬肉ロースのカルパッチョ ビンコット風味」を。バジルと薄くスライスしたチーズを添えて赤ワインの煮詰めたソースでいただく赤身肉です。お供にしたシチリアの赤「Tancredi」は、ネロ・ダヴォラというぶどう品種にカベルネソーヴィニヨンのボディを加えたものだという。バランスの良さを感じさせるワインだね。前菜からもう一皿、「シチリア風イカとアスパラソヴァージュの温菜 レモン風味」。アスパラソヴァージュは、土筆を緑色にしたような形状で、シャクシャクとした食感のするこの頃に旬な食材だ。そして、ここからパスタ2皿にしてしまう。ひと皿がムール貝と浅利のリングイネ。乳化したソースに貝たちのエッセンスが沁みていて、いい。「5種類の濃厚なチーズのパッケリ」のパッケリとは、直径が4~5cmもある筒状のショートパスタで、まったりとしたチーズのソースに負けない量感がこれまた、いいやね。帰り際に「シェフ、ご馳走さま~」と声をかけたら、オーナーシェフの飛矢さんは、Vサインで見送ってくれました(笑)。「ラ バルカ」では、まずシェフの表情を拝んでからテーブルに着き、料理をいただくと、もっとお皿ひとつひとつへの臨場感が増すかもしれませんね。

「La Barca」 名古屋市中区栄3-12-4 エトワール栄ビルMB1 052-543-5477

column/01900

口名物ひつまぶし 「あつた蓬莱軒」本店 でカリしっとりなひつまぶし

houraiken.jpg
出張の折いそいそと熱田神宮近くまで。
「ひつまぶし」は、数年前の「いば昇」以来久し振りだ。
ひと気の少ない地下鉄の駅から国道を渡りると、白塀に囲まれた”蓬莱陣屋”が見付かります。
打ち水のされたアプローチを進み、玄関で下足札を預かり、二階の座敷へと案内されました。

誰もが判を押したように注文むのは、もちろん「ひつまぶし」。
「鰻肝焼き」「肝わさ」とか「うまき」なんかもお願いしたくなりますが、そうなるとビールでも呑みたくなっちゃうもんね、いかんいかん。

そして、待つこと暫らく。ひつまぶしのお膳がやってきました。
houraiken01.jpg木の温もりと力強さを感じさせる器の、その蓋をすっと外すと、余すところなくびっしりと並んだ蒲焼が現れる。
お品書きに示されているお作法通りに、杓文字を十字にすすっと入れ、その1/4ブッロクを茶碗によそり、いただきます。
カリしっとり、とでも表現できそうな軽快な食感のある外側にさっぱりとしたタレがしっかりと馴染んでいる。
旨いぞ~。甘すぎずベタっとせず濃すぎないなんて名古屋らしくないじゃん、なんて不遜なことを思ってしまった(笑)。

続く1/4は、刻んだ葱やら海苔、おろし山葵といった薬味を添えていただきます。houraiken02.jpg
そして第3ラウンドは、ひつまぶしのお約束、茶漬け。
あらかじめ用意されていた急須から出汁を注いでずずっと啜る。
ああ。やっぱりお茶よりも出汁の方がいいということが明快に分かるのねん。
お作法では、最後の1/4は、一番好きな食べ方で召し上がれとある。
一番好きなのは、山葵を除いた薬味を載せる食べ方だな。ハグハグ。
結構なボリュームのお膳なのに、ぺろりと平らげてしまいました。
「ひつまぶし」、悪くない。

「あつた蓬莱軒」は、明治6年の創業だそう。
そしてその名物”ひつまぶし”は、蓬莱軒の登録商標なのだそうです。

「あつた蓬莱軒」 名古屋市熱田区神戸町503番地 052-671-8686 http://www.houraiken.com/ 

column/01899

口鳥料理・季節料理 「三菊」

sangiku.jpgいい味だしてる「本多横丁」沿いの一軒、「三菊」さんにお邪魔してみました。週初めの所為か、奥の座敷以外に先客はありません。お歳を召された女将さんが迎えてくれ、そしてカウンターの中から大将らしき人物が声をかけてくれます。喉を湿らす麦酒を赤貝のひもをカイワレでいただくお通しで。続いて、カウンターにみっつ並んだ焼酎の甕を左端から頂戴することにしました。まずは「焼いも」。しっかりボディを不思議とお芋の甘さを思わせる香ばしさが包んでいるんだ。思わず「綺麗ジャン!」と口をついて出る「鳥刺薄造り」のお皿。もみじおろしの辛味が上品に澄んだ旨味を引き立ててくれます。「本鮪あご焼き」とは、かぶと焼きのアゴ部位バージョン。パリパリっとした焼き目の香ばしさと骨からこそげる身の脂が旨くって、どこだどこだとひっくり返しては、しゃぶり尽くす感じになっちゃうね。真中甕の「尾久島」、そして右側甕の「麦三平古酒」と徳利を重ねつつ、「氷見天然岩がき」を迎えます。大ぶりな殻に載った立派な厚みの牡蠣の身だ。サク~っと歯を入れると、甘さに似た旨味と濁りのない磯の香りが口腔に広がります。う~ん、いいね~。そしてそして、「三菊」のスペシャリテのひとつと云われる「水たき」をいただくことに。コトコトと鶏の身だけを煮込み、しっかり出汁をひいてからその身を平らげます。調味は極々うす味です。白菜、お豆腐とその繊細な出汁に沿うような仕立ての具材が続きます。〆はやっぱり雑炊で。もうひと塩欲しいと思うところをぐぐっと我慢してしみじみ味わうと、もう一歩深いところから滲んでくる上品な旨味が見つかるのです。強い味にばっかり慣れちゃぁイケナイよなぁと思わす神楽坂の夜でありました 。

「三菊」 新宿区神楽坂4-3 03-3269-0340

column/01898

口あなご専門店「日本橋 玉ゐ」で 箱めし小箱穴子の焼き上げ

tamai.jpg鰻屋にあらず、穴子屋である。
髙島屋裏手の「日本橋 玉ゐ」の建物は、終戦後間もなく酒屋として立てられた日本家屋に手を加え成したという。
ずっとそこにあったかのような老舗の風格を纏わせるマーケティングが施されています。
入ってすぐの壁に正対するカウンター席へ。
普通に四角いお重の「箱めし(中箱)」をいただきたいところですが、しっかりお値段が張っているゆえ、お上品に「箱めし(小箱)」をお願いしました。

柔らかさが押し出されるであろう「煮上げ」と、香ばしさが楽しめるであろう「焼上げ」が選べるという。やっぱり「焼上げ」でしょうね。


ほほう。
”小箱”というだけあって、新幹線のホームで売られている小弁当ような長細い器だ。
そのオンナノコ向けサイズの器のさらに中央に鎮座しているのが、
天然ものだという穴子の蒲焼です。tamai01.jpgさらにさらに真ん中あたりにのっているのは、肝だね。

おろしがねに摩られた柚子の皮を竹の刷毛でこそげる様にして振りかけてから、大事に食べねばと箸を入れますが、身が薄くって少々頼りない感じもする。
確かに厭な脂や妙な臭みのない穴子さん。
でもね。結局、天然モノ穴子の魅力を思わす、その片鱗を見つけられないまま食べ終わってしまいました。
200円でひつまぶしと同様のだし茶漬けにできるというオプションもお願いしておくんだったな~。


「日本橋 玉ゐ」本店 中央区日本橋2-9-9 03-3272-3227
http://anago-tamai.com/

column/01897

口Chinese Noodle 「亜寿加」 asuka

asuka.jpg買い物がてら、渋谷南口から246を跨ぐ陸橋を降りたところにある「亜寿加」へ。半端な時間帯にもかかわらず、Uの字に配されたカウンターには6割ほどの席を占める先客がありました。蒸し蒸しとした外気からメニューに落とす視線は、自ずと冷やし系に注ぐことに。揚げ物のボリューム感も欲しくなって、「排骨冷やし」。酸味円やかなつゆに冷水でしっかり〆られた麺がくにゅくにゅっとして、これはこれで王道をゆく組み合わせのひとつだね。胡瓜の千切りと一緒に添えられた胡麻ダレを溶かし込んで風味を増して、ね。排骨はといえば、外皮カリカリ中身ジューシーの端正なトッピングだ。スタッフの半数以上は中国からのメンバーらしく、オーダーのやりとりも日本語ではない。その分接客時の会話に拙さが滲むけれど、それはご愛嬌。そうそう、冷やし坦々という手もあったね。

「亜寿加」 渋谷区桜丘町2-11 荻野ビル1F 03-3461-3383

column/01896

口レストラン 「香味屋」 根岸本店 kamiya

kamiya00.jpg老舗洋食店のひとつに挙げられる「香味屋」の本丸に出掛けてみました。昭和通りから人影も疎らな根岸通りへ。ポール建ての看板を目に留めているにもかかわらず通り過ぎてしまいそうになるほど、素っ気ない店構えにちょっと驚かされました。いつ頃成された建物か分かりませんが、質実にそして変わらず、といった身上を暗に語るかのような表情です。窓際のテーブルへ。メニューには、「A定食」や「ステーク定食」といったコース料理から、肉料理、魚料理、そしてゴハンもの、スパゲティと立派なお値段の料理たちが居並びます。う~ん、えっと~と悩んで、「メンチカツ」にライスと「コンソメスープ」を添えてとお願いしました。あれれ?。贅沢な心持ちで啜った「コンソメスープ」ですが、何度慎重に味わってみても、中華料理店のスープを連想してしまう。そう、チャーハンにくっついて来る小皿のスープを想起しちゃうんだ。お醤油使ったりなんかしてないのに何故だろね。そのコンソメを干した頃、メンチカツのお皿が届きました。肌理の整った外殻はあくまでカリリとしていて、さらに力を入れてナイフを切り入れるとジュンと肉汁が溢れるつくりになっとります。上品な味付けのデミソースをナイフで添えて口へ。ふむふむ。普通に美味い。美味いけど、もしかして町場のお肉屋さんのメンチでもほぼ同じように旨かったりしちゃったりなんかして~と思いついて、ちょい複雑な心境に。あ、帝劇のお店で注文んだのも「メンチカツ」だったことを思い出しました。

「香味屋」 根岸本店 台東区根岸3-18-18 03-3873-2116
http://hayamimi.net/mall/kamiya/

column/01895

口炭焼・焼とり・食事処 「人形町 鳥長」

toricho.jpg久松警察寄りのこんな裏道にも、ちょっと気になるお店がいくつも並んでいるのも人形町の懐深いところだいね。そんな中の一軒、「鳥長」さんでランチしてみました。コの字にカウンターの回る店内に入った途端、「とりあえず麦酒!」と云いたくなるような雰囲気に満ちています。お昼時は、「炭やき やき鳥丼」のみ。タタンタン、とリズム良く団扇を煽って炭のご機嫌を窺う様子が、いいね。そして、ごろんごろんとした正肉の向こうにつくねや葱、椎茸がのったどんぶりがやってきました。ベタついたり甘過ぎたりしない、サラッとしたタレがなかなかどうして悪くない。程よい炭火焼の香ばしさが、そこに添えられています。鶏スープがきっちりと供されるところも嬉しいやね。なかなか合点のいく焼き鳥のどんぶりに出会えていなかったけれど、何気に素直に腑に落ちる感じでいただけたのであります。焼鳥のラインナップに「釜めし」も気になる「人形町 鳥長」。夜は夜で賑わうんだろうね~。

「人形町 鳥長」 中央区日本橋人形町2-26-14 03-3664-9776

column/01894

口カフェテラス 「ポンヌフ」

ponnufu.jpg新橋駅前ビル1号館。今や新橋駅前ビル自体がすっかりいい味だしてるもんな~。その1階に「ポンヌフ」は、あります。昭和の喫茶店風景を、ビルの味に溶け込むように、そして何事もなくごく当たり前に、見せてくれています。カウンターをぐるりと廻り込んで、窓を背にする位置へ腰を落ち着けました。「ポンヌフバーグ」にしようか、さらに自家製プリンとコーヒーのついてる3点セットにしちゃおうか、などと迷った挙句、突然シンプルに「スパゲティ・ナポリタン」にしよう!という考えが浮かんできました。大盛りにしちゃいます。お決まりの楕円形ステンレス皿にこんもりと盛られてきたナポリタンは、これがどうして結構な太麺だ。具はといえば、ハムに玉葱にマッシュルームのみ。色添えのグリーンピースやピーマンなんてシャラクセーってな勢いです。粉チーズを豪快にかけて…。粉チーズの入った卓上の容器の口は、使用量を制限するかのように小さな穴が数個開いているだけのもの。ええいままよと、蓋を外してガバガバとかけてしまいました、すんません。容易に予想できたはずの、飽きが中盤戦で早くもやってきます。ここでタバスコでしょうね。お隣さんが注文した「ポンヌフバーグ」のお皿にのっているハンバーグが羨ましい。ああ、そっちにしとくんだったな~と後悔。もいちど蓋開けて、粉チーズ。でもね。ふと瞼を閉じると、学生時代のあの喫茶店の様子が脳裏に浮かぶんです。思えば遠くに来ちゃったもんだ(笑)。

「ポンヌフ」 港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1階 03-3572-5346

column/01893

口支那そば「まるいち」で 懐かしの支那そばはあの頃のまま

maruichi.jpg彼此何年振りだろう。
凡そ十数年振りに荒木町の「まるいち」に寄ってみました。
当時はそこそこ名の知られた支那そばのお店でしたが、その後一気にラーメンブームのような事態が生まれ、この店の存在もすっかり忘れてしまっていました。

「まるいち」は、思い起こせる限りでは、往時のままの佇まい。
先客はなく、ちょっと寂しげな雰囲気がするのも、時の流れというものなのでしょうか。


かつてもお願いしたであろう「ワンタンメン」を。
中華鍋に麺とワンタンを泳がせているのは、きっとその頃と同じご主人でしょう。
そして、「まるいち」の支那そばは、懐かしい味のままです。maruichi01.jpg強い味付けも濃い脂も奇を衒ったトッピングもありませんが、うん、こういうのもあっていいよなぁと和ませる風情を纏っています。
さらに五年後、まだここにあってくれるでしょうか。


「まるいち」 
新宿区四谷3-6 結城ビル1F[Map] 03-3351-6836

column/01892

口天ぷら「中山」 で蓋の謎と黒いタレとくたっと天ぷら

nakayama.jpg人形町の裏通りに何気なく佇む天ぷらの「中山」さん。
3代に亘るお店のようです。
2階の物干し場には幾つもの洗濯物が風に揺れていました。
正午ちょっと前。
引き戸を引くと、読んでいた新聞を折り畳むオヤジさんの様子が目に留まりました。
先客はなし。
入ってすぐのカウンターで「天丼」をお願いしました。

どことなく、「あいよっ」ってな勢いが語り口に感じられて微笑ましい。
と、オカミさんが、揚げあがった天ぷらをズボッとステンレス容器に入ったタレに浸して引き上げる。
えええっ?黒く滴ってる…。
そして、蓋を載せたどんぶりが「おまちどうさまー」と手渡されました。


そもそも他所から店屋物とってる訳ではなくて目の前でいただこうというのに何で蓋が必要なのか、やっぱりよく分からない。
蓋を外すときの臨場感のために蓋を被せているってことでもないだろうしなー。


その蓋をすぐさま開けると、ドス黒いタレに彩られ、くた~っとなりはじめた天ぷらが見付かりました。nakayama01.jpgああ。
継ぎ足し継ぎ足しされた、俗に云う秘伝のタレかと思われた黒い液体は、醤油のカドも丸まっていない程こなれていない。
エビ食べても穴子食べても、ほぼ同じ味がするのは、間違いなくそのタレのお陰のようです。
ああ。
下町風天丼って、つまりはこういうこと、ではないですよね。
「天丼」という選択が間違っていたのか。切なくも残念であります。


「中山」 中央区日本橋人形町1-10-8 03-3661-4538

column/01891

口肴・酒処 「那由多」

nayuta.jpgこんなところにお店があったのね~と口をついて出そうな裏道にある「那由多」。営業開始時間を確認しようと連絡を入れると、そんな問い合わせを受けることは稀らしく、「いや~、どちらで知られました?」とご主人。定時より早くても開けてくれると云う。お知らせした通り、まだまだ昼下がりの明るさの残る夕刻にお邪魔してみました。きちんと縄暖簾が下がり、突き当りの小上がりに準備がなされていました。ジョッキを干していると、鮎の塩焼きが届く。「連絡いただいて嬉しかったんで、サービスです」と。いやはや、恐縮です~。まずは、カナダ産ではあるけれどもおススメだという、「馬刺し(極上)」。馬肉のクセのない香りと適度なサシが澱みなくすっと解けて、なるほど旨い。「栃尾揚げ」とは?と訊ねると、新潟・栃尾の名物であるところのジャンボ厚揚げなのだという。確かに、関東で普通に見かける厚揚げの、面積にして凡そ1.5倍、厚みが2倍ほどもありそうな厚揚げだ。軽妙さが身上のようで、外側のカリリとした食感がいい。お酒に切り替えて、まずは「越乃寒梅(無垢)」。端麗でありつつ、ふくよかで高貴な香りと味わいだ。「アジ刺し」「つくね」と続けて、また楽しそうな酒肴を見つけた。「そば岩っ子揚げ」。ちょうどそばがきをそのまま揚げてしまったような感じで、ころころとした小石のような、まさに”岩っ子”な風情なんだ。「ごぼう踊り揚げ」はといえば、長く長く刻んだ牛蒡を折り重なるようにして素揚げしたもの。こいつはビールにもよく合いそう。そして、お酒を「おやじ」に変えて「ホヤ」「酒盗」「ポテト黄金揚げ」。さらに呑ン兵衛路線へと舵を切るのですな。
「那由多」のご主人は、すっかり高じていた酒と肴へのこだわりを定年後周囲の勧めもあって形にして、自らのお店を開くに至ったんだそう。立地から客寄り具合が心配になるものの、ワサワサと混み合うことはないけれど、常連さんがついてくれているのでお茶挽くような日はないそうだ。ひとりですべてを賄っているので応対が後手に廻ることもあるけれどどうぞ容赦ください、と認めた貼紙がある。なんか、実直さが伝わってくるよね。店名の「那由多」は、”10の60乗”を示す単位「那由多」からではなくて、やっぱりあの蕎麦焼酎から由来しているんだそうです。

「那由多」 所沢市東町21-2 04-2925-0115

column/01892


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