ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2008年7月アーカイブ

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口ワイン&琉球イタリアン「Vino et Vin」で ミミガーのブルーチーズ

vinoetvin00.jpgゆいロード沿いの角の建物。
見上げる中二階の硝子越しにワインボトルが並んでいる光景が、初めて石垣を訪れた時から気になっていました。
定番島料理で泡盛舐めるのが、ニュートラルな島の夜の過ごし方ではあるけれど、それが叶うなら、ワイングラスを傾けるのも小粋だなぁと、ね。
ダイビングのログづけをどこで?となった時、閃いたのがこちらのお店「ヴィーノ・エ・ヴァン」です。

入口を入って右手にカウンター。
と、その先の壁沿いのカウンターにも椅子が並び、開口からワインセラーが覗けるようになっている。
vinoetvin01.jpg
通り側のカウンターもまた、いい雰囲気であります。


vinoetvin02.jpg暑い最中、やっぱり口開きはビールでと、「ヴィラモレッティ」。
山高帽の髭面のオッチャンがやたらデカいジョッキを手にしたイラストがラベルになっている。
どこぞの地ビールのようなほの甘さが個性であります。


「海畑サラダ」の”海畑”のところには括弧書きで(イノー)と添えてある。
「イノー」とは、サンゴ礁に囲まれた浅い海、礁池のことを云うそう。それで、“海畑”ね。vinoetvin03.jpg海ぶどうや藻草の中で目立っている小枝のような赤い海草がツノマタで、噛めば、うん、磯の香り馥郁となる。


vinoetvin04.jpg樽のHeadsを模したような丸い黒板に「マンボーのカルパッチョ」とチョークの文字。
マンボーは食べたことないよね~と、早速お願いするとオリーブオイルたっぷりめにひたひたにピンクの身の削ぎ切りが供された。vinoetvin05.jpgあのズングリした風貌からは、ひょっとして臭みが強かったりするのではと思わなくもないけど、それは杞憂で、しっかりめの歯応えから一転してすっと解ける感じが面白い。


vinoetvin06.jpg赤をオマカセで、と届いたのが「POGGIO SALVI Chianti Colli Senesi 2004」。
重過ぎないボディに渋みと酸味がすすっと折り重なる。
ちょっとクセのあるチーズも合いそうだと、「ミミガーのブルーチーズ」。vinoetvin07.jpg刻んだミミガーをゴルゴンゾーラで炒め和えたもので、予想通りグラスを進ませます。


店主の大岩さんが、「これ、なぁ~んだ?」と持ってきてくれたお皿には、煎り炒めた何かの実。
vinoetvin08.jpgアーモンドのようではあるけど、あの水滴のカタチではない。
一瞬ピスタチオかもと思うけど、ちょと違う。
石垣でドングリって採れるのかなぁなんて酔い始めた頭で考えていると、
「スペインの生アーモンドなんだよ~」と正解がだされた。へ~、産地変わればカタチ変わるのねと、ボリボリ、ガリガリ。うほ、香ばしい。


ここいらで急に、お腹を満たすモードになって、まずいただいたピッツァは、「島トウガラシとラフティ」。vinoetvin09.jpgたっぷりとのせられたチーズを、その間から顔を出してるラフティ、はるゆたかを使った生地と一緒に咥え込めば、ラフティ&タレの味クーターとチーズのコク味がまったりと味蕾に迫る。
ポイントは、そのあとから島唐辛子の辛味風味がふふふっと風を送ってくれるところ。
ぺろぺろっと食べれちゃうのですね。


続ける炭水化物(笑)は、「八重山そば風」。
っていっても、イワユル八重山そばのドンブリが登場するわけではなくて、届いたのは大きな貝殻。
沖縄かまぼこと三枚肉ののった“八重山そば風”のパスタなのだ。vinoetvin10.jpgジョゼッペコッコが纏ったソースに鰹出汁が芬々としてたら、さらにダハハと笑っちゃう、そんな感じ。


ショップカードに見る大岩さんの肩書きにあるのは、「潜りのシニアソムリエ」。
ダイビングショップのスタッフからも飲食の同業者からも、もちろんお客さん筋からもきっと信望の篤い兄貴分。そんな存在感が頼もしい。
“モグリのソムリエ”と洒落るところが、懐の奥行きを思わせるし、なにせ会話の抽斗が多いのだね。
「台風13号直撃の時、実は島にいたンですよ」「うちに来れば呑んで食べてできたのにねっ」なんてあれこれ話し込んでしまいました。
vinoetvin11.jpg
地元食材をモチーフにしたものも含めて、「ヴィーノ・エ・ヴァン」のメニューにはまだまだ気になるフレーズばかり。またお邪魔しますね、台風じゃなくっても(笑)。


「Vino et Vin」 石垣市大川286 Withビル2F 0980-82-1143 
http://www.vino-et-vin.com/

column/02652 

口BAR「LaLaLa」で 石垣で呑るQUARTERCASKにRAWCASK

lalala.jpg焼肉の名店「やまもと」で石垣牛との逢瀬を愉しんで、
「LE TROPIQUE」でパフェラッチ!デザートして店を後にする。
夜の7時半だというのに、まだ辺りは明るくて、
すぐさま「泡盛!」って雰囲気でもない。
宿に戻って寛ぎモードもまたいいかと話しながら、
でもまあ折角なのでと泡盛の揃うというある店を散策するべく徘徊してみる。
3号線から、桟橋通りへと再びぐるっと巡って、当てにしていたお店に行き当たるも営業している様子なし。
素直にホテルに戻りますかと、730交差点の手前にきたところで、階段の脇に「BAR」の文字を見つけた。

「旦那、バー、なんて如何です?」と客引きぶってみる。
看板の下に丁寧に書かれた黒板があって、例えば「ポート・エレン」「メーカーズマーク・ミントジュレ」なんて気になるフレーズが並んでる。
どうかなぁ?なんて云いながら、足は既に階段をあがっていました。


通りに向かう硝子面に沿って、ソファ席が控えていて、その右手で目を牽くバックバーを守るようにカウンターがあります。lalala01.jpg

まずは黒板にみた、「メーカーズマーク・ミントジュレ」。
lalala02.jpglalala03.jpg
ラム酒そのものにミントの風味がしっかとつけられているもので、ロックで呑むとちょっとリキュール的甘さが気にかかる。叩いたミントと炭酸とのカクテルもあって、そっちの方がより美味しく呑めるかも。


続いて、カウンター上にあった「LAPHROAIG QUARTER CASK」。lalala04.jpgラベルには大小の樽の絵が描かれていて、大きめの樽で熟成した後、500L樽のバットの1/4に当たる小さい樽に移してさらに熟成させるという工程のもので、樽との接触面積を増やしたバーボン樽でフィニッシュさせるところが特徴になってるそう。ラフロイグらしいヨード香が随分と円くなって、どこかトロンとしたような呑み口に、なるほどねぇと頷く。


「LaLaLa」では、シングルモルトに蓋のついた特殊なグラスを使っていて、グラスの脚にはMichael Jacksonとある。lalala05.jpg有名なウイスキーライター、マイケル・ジャクソン氏プロデュースによるテイスティング・グラスなのだという。
蓋の内側にモルトをひと垂らし。
そこで揮発する香りを愉しむようにというのはバーテンダーのオリジナル。


カウンターを守る渡邊氏は、嘗ての上野・池之端「ケネディクラブ」での経験を経て、5年ほど前に来島し、その後オーナーバーテンダーとして店を切り盛りしているのだと云う。
バックバーに並ぶボトルたちの多くは、ちょっとひとヒネリあるものばかりで、やはり東京を中心としたチャネルから仕入れているンだそう。
落ち着いた所作ではあるものの、ルックスは若々しいので年齢を尋ねると、なんと若干25歳。
南の島で若くしてオーナーバーテンダーとは、なんだかニクイなぁ(笑)。


軽く切り上げるつもりが、3杯目にと、Blackadderの「ROSEBANK Raw Cask 1991」。
lalala06.jpg
ボトルの底にたっぷりと滓の溜まった様子を眺めながら舐める琥珀は、花びらの開くような甘さの中にふとワインを連想する渋味酸味を思わせます。


チサンホテル裏手のビル2階を仰ぎみれば、見つかるBar「LaLaLa」。lalala08.jpg探すバーの看板のほとんどが女性いる系のバーであることが多い石垣の街で、腰を落ち着けて呑める本格派のバーとして憶えておこうと思います。


関連記事:
  石垣牛・炭火焼肉「やまもと」で くっきりとした旨味の輪郭(08年07月)
  Tropical fruit Cafe「LE TROPICQUE」で トロピックパフェ(08年07月)


「LaLaLa」 石垣市登野城1-13 2F 0980-83-2304 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/shotbarlalala

column/02652 @4,300

口 Tropical fruit Cafe「LE TROPICQUE」で トロピックパフェ

letropique.jpg夕方5時から焼肉「やまもと」で石垣牛を頬張り、
店を出てもまだ外は炎天下。
では、デザートをいただきに参りましょうと万世館通りをゆいロードの先あたりまで。
着いた先は、
マンゴー色のテントが印象的な「LE TROPICQUE」。
すっきりと明るい店内に南の島なビタミンカラーの挿し色が利いてる。
そんなカフェ~でトロピカルなお店でいただくは...。
そう今日は、石垣島で「パフェラッチ!」です。


覗き込むメニューにパフェは、3種類。
「チョコレートパフェ」「トロピックパフェ」に「タピオカココナッツパフェ」。
やっぱり店名を冠したパフェからいただいてみようかな。
letropique02.jpg
全体に白からクリーム色が基調の上品な色合いのパフェは、パイナップルとバナナのソースが鍵。
定番のココナッツ風味のジェラートとも名コンビで、黒いタピオカがアクセント。
要所に挿し込まれたパイナップルとバナナの果肉。
letropique01.jpg
焼肉あとだというのに、お恥ずかしくも貪るようにぺろんと食べちゃった(あは)。
ラム酒トッピングって手もあったな。


コチラで一番"ズルい"と思うのが、「マンゴー・タンゴー」。
手作りマンゴープリンにマンゴーアイス、そこへアップルマンゴーのソースと果肉がのるというマンゴーづくしのお皿なのだ。
letropique03.jpgあまりに真っ直ぐ美味しくて、マンゴーってなんかズルいのだよね(笑)。


トロピカルフルーツ・カフェ「LE TROPICQUE」。letropique04.jpg乙女ごころ(?)を素直に歓ばせてくれました。


古今東西いろんなパフェを紹介!の「パフェラッチ!」はコチラから。


「LE TROPICQUE」 石垣市大川287 0980-83-1053  http://www7b.biglobe.ne.jp/~tropique/

column/02651 @600-

口石垣牛・炭火焼肉「やまもと」で くっきりとした旨味の輪郭

yamamoto.jpg昨年やっと、足掛け3年を要してその末席につくことのできた焼肉「やまもと」。
石垣牛を供する店としてすっかり有名になっていて、
それ故今日の予約も1ヶ月以上前。
今回は、開店時間の夕方5時に予約をお願いしました。
それはなにより、前回食べれなかった、開店早々になくなる部位にもありつきたいから。
ダイビングに出掛けると、間に合わない可能性があるってんで、潜るのをキャンセルしてやってきました。

開店時間ちょうどに暖簾を払ったというのに、もう店内は7割の入り。
出足早いじゃん!と座るや否や、「ハラミと焼きシャブとビール!」と姐さんに告げると、あろうことか「ハラミは…、ないンです、すいません」と仰る。
「ええっ!もう出ちゃった?」と訊くと、「今日、入ってないンです~」と。
ガーン!
でもまあ、稀少牛の稀少部位だから仕方がないと考えることにして、お約束のビールぷはぁ~から始めましょう。

まずは、均等にサシの入った「焼きシャブ」。
yamamoto00_7380.jpg
しゃぶしゃぶ肉をお湯にシャブシャブするように、両面を軽ぅく炙って極薄スライスの玉葱を包んでいただけば、玉葱ともども口の中からあっけなく溶け消える。
yamamoto01_7381.jpgyamamoto02_7382.jpg
口腔に残る旨味の余韻が名残惜しい。


「ハラミ」の代わりにと思いつきで注文んだ「ツラミ」とはホホ肉のこと。yamamoto03_7383.jpgタレを迸らせて噛む歯応えに身肉そのものの甘さを思うのです。


そして、たたみかけるように「上カルビ&上バラ」。滴る脂に、ファイヤー!するもそこは冷静に(笑)。
yamamoto04_7386.jpgyamamoto05_7387.jpg
しみじみと溢れ出る旨味を真正面から受け止めるため、そっと目を閉じる。


生な脂もまたイケる蕩ける「ユッケ」に箸の先を伸ばしつつ、yamamoto07_7389.jpg


今度はホルモンと「アカセン(左、第四胃袋)」&「マメ(右、腎臓)」。yamamoto08_7390.jpgyamamoto09_7391.jpgyamamoto10_7392.jpg
網上で踊るは、「アカセン」のむにんぷちんと弾ける脂と「マメ」のコリコリ歯触りだ。


ここで早くもラストオーダーコール。
切ないことに、「やまもと」は、基本1時間半シバリなのであります。

艶やかな「レバー」に「ミノポン」を挟んで、
yamamoto11_7394.jpgyamamoto12_7395.jpg
yamamoto13_7393.jpg
「バラ(手前)&ロース(奥)」に取りかかる頃には、カウントダウンが始まっちゃった。
う~ん、急かされつつもゆっくり味わう「ロース」も「バラ」も、じっくり旨い。yamamoto14_7398.jpg


ずっと気になってる「ととり冷麺」にはやっぱり辿り着けず。
せめて2時間シバリにしてくれれば、随分とペース配分が違うのになぁとも思う。

でもね、ああ石垣牛食べた!の満足は、その旨味のくっきりとした輪郭と一緒に反芻できるンだ。


雑巾のように傷んだ様子が、それを潜ったひと達の多さを窺わせる「やまもと」の暖簾。
yamamoto15.jpg
ただ、石垣を訪れる度に疑問が募っていくことがある。
それは、町の中に八重山農協の「石垣牛」マークを掲げたお店が着実に増えていること。
そもそも稀少種で頭数が限られているはずなのに、お店が増えるってことは、どういうことなんだろ。
石垣牛、漸増しているのかな。


口関連記事:石垣牛・炭火焼肉「やまもと」で 一点の曇りもない仕込みに感謝(07年09月)


「やまもと」 石垣市美崎町11-5 0980-83-5641

column/02371再会01 @4,600-

口 nagomi-cafe「HaaYa」でなごみの塔を眺める紅芋アイスパフェ

haaya.jpg山のない、平らな島である竹富島で一番高い処と云えば、赤瓦の向こうに見える「なごみの塔」。
火の見櫓としては背丈が足りないとも思えるコンクリートの塔が、集落のランドマークのように立っているのです。
登ると、ちょっとお尻のあたりがスースーするものの、竹富の集落を俯瞰するように赤瓦の家並みが見渡せる。
その先には、ビーチと碧い海。
そして、その「なごみの塔」から振り返るように見下ろすとみつかるのが、nagomi-cafe「HaaYa」。
そう、今日は竹富島で「パフェラッチ!」です。
haaya01.jpg
民宿の脇から階段を上がると、白くした壁と一部に砕いた小石を敷いた白い床。
赤い背の椅子と赤い柱の生むコントラスト。
haaya02.jpghaaya03.jpg
如何にも女性的センスを活かしたデザインの、カフェ~な雰囲気です。


白塗りの板を渡した手作り感ある窓際の席に陣取りました。
「さとうきびアイスパフェ」は、残念ながら品切れ。
「なごみの塔」と赤瓦の屋根屋根がつくる風景を眺めながら、「紅芋アイスパフェ」の到着を待ちます。


なるほど紅芋を織り込んでるねの薄紫色のアイスの玉が、いち、にぃ、さん。
トップには、ホイップとラズベリーのソースがのっています。
haaya04.jpg
早くも溶け始めたその薄紫をぺろんと舐める。うん。甘さを抑え、すっきりとした紅芋風味のアイス。

haaya06.jpgそこへ、むにんとした食感を添えているのは手作りらしいサーターアンダギー。
紫色をしているところをみると、ここにも紅芋を使っているみたい。

暑さに溶けるのに負けないようにアイスを平らげ、底の方に仕込まれた白玉食感の一片まで一気に食べ進みます。
ふうう。
炎天下を歩いた体にこんな涼味はご馳走ね。


店名の「HaaYa(はーや)」は、ここを営む赤山家の屋号からきているそう。
赤山家は、竹富島最初の統一者、伝説の王「赤山王」の末裔にあたるのだという。
ちなみに向かいの「なごみの塔」のある公園は「赤山公園」。haaya07.jpgならば、下階の「あかやま荘」を赤山王の伝説と竹富の風土由来の宿へとテコ入れしたら観光資源として有効になるかもなぁとそんな余計なことを思ったら、どうやらTBSのドラマにも使われた撮影用のものらしい。なぁ~んだ(笑)。


ぞくぞく更新中の「パフェラッチ!」は、コチラ


「HaaYa」 八重山郡竹富町字竹富379 2F  0980-85-2253

column/02651 @600-

口そば処「竹乃子」で 啜る三枚肉そば南の島の風雅

takenoko.jpg竹富島に初上陸。
石垣島の離島桟橋から一日何往復もあるフェリーで10分で到着する。
そんな距離感の、隆起珊瑚で出来たフラットで小さな島が竹富島だ。
一様に積んだ石垣と赤瓦の屋根と珊瑚砂の路。
そんな竹富島へ、ダイビングを小休止してやってきました。

港に到着する船を待ち構えているのが、レンタサイクルやグラスボートのご案内。
それと並んであるのが、水牛車観光のマイクロバス。
水牛の牽く車は、ゆっくりゆっくりと石垣の間を進みます。

集落の家並み、歴史上の人物に係わる史跡などをゆったりと解説しながら、牛歩が続く。
takenoko01.jpg
さすがの水牛も炎天下でしんどいのか、日陰に入る度に歩みが止まるのが、微笑ましい。
そして、紅い花を揺らす風に三線の音色と島の絶世の美女を謡う民謡「安里屋ユンタ」の調べが心地いい。

集落ひと巡りを終えて、お昼にしようと向かったのが、そば処「竹乃子」。
takenoko02.jpg竹富でそばといえばコチラになるようで、混み合うことも少なくないという。
ビールをちょっとと「三枚肉そば」をいただきます。
シャキシャキとさせたもやしと一緒に三枚肉を齧り、スープを啜る。
takenoko03.jpg
柔らかな出汁に甘い噛み応えの麺がゆるゆると調和して和む感じ。
鶏がら&豚骨と思われる下地のスープに鰹の風味が上手に着地している。


ちょっぴり額に汗を滲ませつつ、強い日差しを浴びるデイゴの木を眺めながら啜る、そば。
これもまた南の島の風雅、なぁんて思っちゃう。


お店の脇の石垣にも自生していたのが、ヒハツモドキというコショウ科の植物。
結局使わずに食べ終えちゃったけど、この赤い実を粉末にした香辛料が八重山特産の「ピィヤーシ」で、そもそもはここ「竹乃子」のおばぁが考案したものだそう。takenoko04.jpgさて、もうちょっと集落を巡ってみようかな。


「竹乃子」 八重山郡竹富町竹富101-1 09808-5-2251

column/02651 @1,000-

口おでん・そば「メンガテー」で 想定以上の旨いすばオバァの笑顔

mengate.jpg島料理「あだん亭」を後にして、桟橋通りからゆいロード、静かになった公設市場のアーケードを散策する。
チャリンコでちんたら(笑)。
散策するうちに何故か小腹が空いてきて、思いついたのが3年前に闖入したオバァの店。
「おでん」で一杯呑って、その後「すば」を啜ろうと考えていたのに、テビチのボリュームに圧倒されて「すば」に到達できず、リベンジを誓った先なのであります。

例の妖しいオレンジ色の硝子のハマった扉を押す。
今夜は右手のカウンターに腰を据えて、「すば!」と伝えます。
おばあはいないのかなと思っていると、奥の方からそぉっと登場。
ふたこと三言会話を交わすうちに、ドンブリがやってきました。mengate01.jpg

ブロックに切ったバラ肉を避けてまずは、汁をひと口。
お、うほほ、お~(笑)。
豚骨の澱みないうま味と鰹系の深みある出汁が上手にバランス。

慌てて麺を啜れば、八重山そばらしいクニュサクっと歯の先を受け止める。
ズズ、ズズズ。
いやぁ旨い。
想定以上にイケるよぉ!とオバァに向かって叫びそうになるところを両目で頷く所作で示す。
散々呑んだ後だというのに、ドンブリの底まで完飲完食しちゃいました。mengate02.jpg

「おばぁ、ご馳走さまぁ」と告げると、ニッと顔の皺を深めて笑ってくれる。
石垣小近くの「来夏世」もよかったけれど、それを上回る「すば」をみつけました。


mengate03.jpg石垣へご来島の節は是非、「メンガテー」へ。
開店時間が遅く、おそらく21時か22時。
建物脇の“すーじぐゎー”を入る妖しいオレンジの扉を、
勇気を持って押し開いて欲しいな。


口関連記事:
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  八重山そば処「来夏世」で あか米としみじみ八重山そば(06年09月)


ここで、この夏の石垣の海中の光景を何点か。

08ishigaki.jpg久し振りの黒島~パナリ方面は、湖のようにベタ凪。

08ishigaki01.jpg08ishigaki02.jpg08ishigaki03.jpg
テッポウエビと仲良く並ぶハタタテシノビハゼ。ツガイで泳ぐフウライチョウチョウウオ。このところ姿をみせていなかったというマンタ。

08ishigaki04.jpg08ishigaki05.jpg08ishigaki06.jpg
透明な筐体、ニセアカホシカクレエビ。じっとみると微妙に色を変えて綺麗なコブシメ。産み付けた卵に海水を送るセジロクマノミ。

08ishigaki07.jpg08ishigaki08.jpg08ishigaki09.jpg
北部のポイント”マークパンサー”でみつけたハマクマノミのちび。でかサイズのイソギンチャクカクレエビ。珊瑚の上にすっと佇むアカメハゼ。

08ishigaki10.jpg08ishigaki11.jpg08ishigaki12.jpg
群れ泳ぐキンメモドキ。広げた胸鰭が綺麗なネッタイミノカサゴ。昼間っからオネムだったらしい最大級のモヨウフグ。

やっぱりイイね、八重山の海。


「メンガテー」 石垣市美崎町10-19 0980-82-8065

column/01969再会01 @500-

口島料理「あだん亭」で ピパーズあだんイラブチャてびちウムズナー

adantei00.jpg今夜は、ホテル日航八重山方面の「あだん亭」まで足を伸ばしてみました。
「アダン」とは、島に自生するタコノキ科の熱帯性常緑低木でパイナップルに似た実をつけるという。
その実は食べられず、葉の新芽を天ぷらや炒め物なんかで食す。
「森の賢者」や「ゆうな」、「しま膳」でも出会っていて、島料理の中では比較的ポピュラーな食材だ。
その「アダン」を店名に冠した「あだん亭」。
どんな島料理がいただけるのかな。


早速オリオンをお願いして、口開きはやっぱり「あだんの芽チャンプルー」。adantei01.jpgコリムニュっとした歯応えのアダンの新芽。
なにに例えればいいだろう。
筍ともちょと違うし、烏賊だと云い過ぎだし。
柔らか~くした鳥の軟骨ってイメージもふと浮かぶ。そんな感じ。
新芽ならすんなり食べられるけど、そうでなければ硬く、灰汁が強くなっちゃうのだね、きっと。


「豚足てびち」は、コラーゲンを煮染めたようなふるっとしながら滋味深いお味。adantei02.jpgこの感じを島では、「味クーター(味わい深い)」と表現するそう。


石垣の地ビールシリーズのひとつ「石垣島の黒ビール」から、
adantei03.jpgadantei04.jpg
以前「Banana Cafe」でも呑んだ記憶のある泡盛「白百合」にシフト。


そこへまずのお供は、「ピパーズの天ぷら」。
「ピパーズ」は、八重山そばをはじめとする汁モノにも好適の島胡椒で、その葉の新芽だけを天麩羅にしたものだ。
ふわんと香る心地よい青みが旨いです。
adantei05.jpgadantei06.jpg
再びの炒め物は、「ウムズナーのニンニク炒め」。
「ウムズナー」とは小蛸のことで、小さな吸盤が並ぶ蛸足がお皿の中に見つかります。
噛めば柔らかで、甘いような風味が嬉し愉し。

adantei07.jpg今や定番となった「海ぶどう」もいただきましょう。
北部の野底の海草畑で採ったものだそうで、
シャクシャクっとした軽い歯触りとほんのり磯風味が、その真骨頂だ。


終盤にきてのお造りに、「イラブチャーの刺身」。adantei08.jpg炙った皮目の表情が誘うアオブダイの刺身は、シークワーサーを絞りいただく。
刺身に柑橘を使うのは、以前ミクロネシアの島で出会ったポンペイスタイルのノリにも近い。
南の島の淡泊な白身と柑橘の酸味風味がよく合うのだね。


シメにと、「フーチバージューシー」。adantei09.jpg山羊汁に使うフーチバに象徴されるように、ヨモギの香気が豚の出汁なんかで炊いたオジヤを風味豊かにしてくれるのだ。


市街から少し離れていながら、島料理を求めて訪れるひと達が入れ替わり暖簾を払う「あだん亭」。
adantei10.jpg豚の腸を使った「中味汁」、若いヘチマの「ナーベラーの揚げ出し」、色々具材のイカ墨炒め「ビックリチャンプルー」など、気になるところはまた次回ということで。


口関連記事:
  島料理「森の賢者」で 昇華する島食材の酒肴たち(07年09月)
  割烹居酒屋「しま膳」 でしまタコスウチカグルクンアダン天ぷら(05年08月)
  Cafe & Bar 「Banana Cafe」で くばさか白百合与那国花酒(07年09月)
  レストラン「JOY HOTEL RESTAURANT」で鮪ポンペイスタイル(06年07月)


「あだん亭」 石垣市大川430 0980-83-5221

column/02650 @4,100-

口ノンジャンル居酒屋「東京バルバリ」で 無化調ラMAPパーティ

balbari.jpg今夜は、ご無沙汰の「東京バルバリ」へ。
2階フロアを借り切ってのパーティの主は、
はんつ遠藤氏。
無化調ラーメンに焦点をあてた「無化調ラーメンMAP」の出版記念オフ会だ。
ちょっと遅れて階段を上がると、
総勢40名にも及ぼうという面々でテーブルは埋まろうとしていました。

早速、「無化調ラーメンMAP」をはんつ氏から頂戴してページを捲る。
実は、ご近所コンビニの棚で見つけて買おうとしたものの、ポケットには買い物後のジャラ銭しか持っていなくて断念(笑)したままだったので、表紙の装丁は知っていたのです。

balbari01.jpg
帯には「脱!!!化学調味料宣言!!」とあって、「手軽さを捨て、本物を追求する情熱派69軒!」とも謳っている。
ページにはお店が使っている調味料を醤油、味噌、塩から料理酒、みりん、酢に至るまで可能な限り載せている。仕入れ食材にも化調を含まない「無化調」店と食材へのキャリーオーバーはあるものの調理時には化調不使用の「準無化調」店とを区分していて、無化調の店に向き合う姿勢には説得力があるね。
はんつ氏は、例えば5年前に出した「うまいラーメン屋の歩き方」のコラムでも既に増え始めていた無化調ラーメンに言及していて、今回はあの「麺や七彩」の阪田氏とタッグを組んでの「無化調ラーメンMAP」上梓となったよう。
見知ったお店と訪れたことのないお店がおよそ交互に登場する感じで、時間と手間を惜しまない、そんな情熱派のお店たちをこの本を手に巡るのも愉しそうだ。


さて、例のビシソワーズの小皿と小さなシューの組み合わせで始まった今夜の「東京バルバリ」。


ビールをぐいと空けて、涼味な水茄子、澄んだ濃厚な岩牡蠣、公魚のマリネあたりで離陸して、
balbari02.jpgbalbari03.jpgbalbari04.jpg

目移り必至のハムソーセージパテ加工肉類盛り合わせ、トリッパ、滋味なる鴨などなどへと続き、
balbari05.jpgbalbari06.jpgbalbari07.jpg
balbari08.jpgとこぶしのパスタを経て、紅芋酢使いのプディングで大団円。
毎度毎度やってくれるね、バルバリさん。


その中でも印象的だった一品は、リングな型で抜かれた円筒形。balbari09.jpg
ベースがリエットでその上に揚げた玉葱を挟んでその上がジャガ芋のムースになっている。
小池シェフのちょっとしたアイデアが表現されているようで、嬉し楽し旨しなんだ。


「麺や七彩」さんからは、なんと生麺のプレゼント。
そうそう、ジャンケン勝ち抜き大会で、「ど・みそ」店主みそもっこりさん手書きのラーメン無料券balbari10.jpgをゲット。タダ喰いしに、近く行きますね(笑)。

balbari11.jpg
翌日朝が早くなければもっといたのになぁの、
はんつ遠藤「無化調ラーメンMAP」の出版記念オフ会の夜でありました。


口関連記事:
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  らーめんダイニング「ど・みそ」 でBLACKDomisoに気をつけろ(08年01月)


「東京バルバリ」 中央区京橋3-7-9 橋本ビル 03-5524-1338

column/02400再会01 @7,000-

口bistrot「Vivienne」で 肩の凝らない正統なビストロ料理たち

vivienne2.jpgランチ時の、帆立のフライが旨くって。
これは夜もやってくれるに違いないと踏んで出掛けた、
木挽町通り。
夕闇の歩道から覗く店内は既に席が埋まり、
そこへさらにドアを開け入るひと達がいる。
なかなかの人気のビストロ「ヴィヴィエンヌ」。
1テーブル4人でとお願いしていた席は、入ってすぐのところに用意されていました。

やっぱり、まずビール(笑)。
乾杯をして、ビストロらしい前菜の「田舎風パテ」をと告げると、「終わってしまいました」と云う。
ありゃ早いのねんと「白金豚のリエット」にパンを添えてもらう。
vivienne2_01.jpgvivienne2_02.jpg
そして早速、ワインのご相談。
白のやや軽め酸味控えめで、あたりからひも解いてリストの上を行き来して、まずはシャルドネの「MACON-VILLAGES 2005 Domaine Valette」をいただきます。

一度ボトルをみせて確認をした上で再び持って戻るので何気に眺めていたら、厨房で抜栓をしてグラスに少量を注いで確認している様子。おそらくブショネなんかのチェックをしているのだね。

ひと口して鼻に抜いて、がぶがぶっと呑んでしまいそうな予感がいたします。
vivienne2_03.jpgvivienne2_04.jpg
お喋りしながら、「イベリコ豚の生ハム」「ほうれん草のキッシュ」でボトルがさっと空いてしまったのは、そんなイケナイ予感の通り(笑)。


今度は赤にしようかと、「ブータンノワール リンゴ添え」をと告げると再び、
「終わってしまいました」と云う。
あひゃ残念と両手挙げて天を仰ぎながら、
思いつきの「ペリゴール風サラダ 鴨の砂肝のコンフィ添え」。
vivienne2_05.jpg
するとサラダの仕立てがなによりも、添えてる方の鴨の砂肝がなかなかの食べ応え。
コロンとしたサイズの砂肝にナイフを入れるとすっと切れ、滋味あるコクが味蕾を過ぎるのです。


例の定番的タコ焼き的ガーリックバター、「フランス産エスカルゴ ブルゴーニュ風」を熱っついうちにでも火傷しないようにとハフハフ。vivienne2_06.jpg


最後にメインらしいのを一品と「骨付き仔羊のロースト プロヴァンス風」。vivienne2_07.jpg仔羊をバジルなんかを含んだ香草入りパン粉で包んでいるところが南仏風ってことなのだろうね。
クスクスも添えています。
仔羊の品のいいでもそれらしい香りと外周の香ばしさとが調和して、すっすと食べてしまうのねん。

vivienne2_09.jpg
そうそう、2本目の赤は、「CANTE PERDRIX LA TONGA 2002」。
濃いめミディアムのボディの中に樽の香りがするラングドックの自然派ワインだ。


一見、朴訥とした雰囲気のオーナーソムリエが描くお店の意図が、メニュー構成にも造作にも勿論ワインリストの行間にも率直に顕れていると思わせるビストロ「ヴィヴィエンヌ」。
vivienne2_10.jpg
今度は、もっと早い時間に予約を入れて、今夜逃がした品も含めた肩の凝らない正統なビストロ料理たちと一緒にグラスを傾けたいな。


今宵のご同席多謝は、「東京のむのむ」ののむのむさん「くにろく 東京食べある記」のくにさん「天然プチトマ子」のプチトマ子さん、でした。酔っ払いました~(笑)。


口関連記事:bistort「Vivienne」で 帆立貝のフリットふくよかなその身の甘さ(08年06月)


「Vivienne」 中央区銀座4ー13ー19銀林ビル1F 03-6273-2830

column/02631再会01 @7,870-

口うどんそば「香月」で 月桂樹浮かぶ黒豆うどんのハーブカレー

kagetsu.jpg天満橋の裏通りにある「香月」でランチです。
石挽き自家製粉生粉打ちのそばと「黒豆うどん」と呼ぶうどんが自慢のお店らしい。
おひる時のピークが遅めなのか、先客のないところを奥のテーブルまで。
横にする壁は粗めに塗った土壁で、鳥獣戯画的筆絵が描いてkagetsu01.jpgあります。
はてさて、そばかうどんか、どちらにしようかな。

そう悩み、十割そばも気懸かりなものの、一旦その匂いを嗅いだらもうあかん(笑)。
そうカレーの香りがどこからともなく洩れ漂っているのです。


おばちゃんに「ハーブカレー!」と伝えると、そばかうどんかも訊かず厨房に戻りながら「ハーブ~」と伝えている。
まぁ、うどんだろうなぁと高を括って待っていると、
さっきよりもより明確なカレーの香りと一緒にドンブリがやってきました。
kagetsu02.jpg

ターメリックな気配は少な目な、濃いぃ茶褐色の汁。
あきらかに含むとろみ。
そして、やっぱりうどん。
箸の先をそこへ差し込んで、むんずと掴み上げる。

たっぷりとカレー汁を纏い上げるうどんには黒い粒子が一面に見える。kagetsu03.jpgカレーに含んだ砕いた胡椒かなにかかと思いながら啜りつつよくみると、纏うカレーの中のものではなくて、うどんそのものに練り込んだもの。
ははぁ~、これが「黒豆うどん」かぁと改めて啜れば、力強い量感とコシツキが濃厚なカレーと競うようにバランスしているのが分かる。


そのカレー汁はというと、辛さあとから追い駆ける系スパイシー。
kagetsu04.jpg月桂樹の葉が見つかり、その上を幾多の香りが交叉していく。
じっとみると、粗くミルした粒々がたっぷりと窺える。
強いとろみの印象からか、香りが開いていく情景はややもっさりした感じではあるけどね。


「ハーブカレー」にしてしまうと「黒豆うどん」自身の風味あるやなしやは判らないので、それには温かい「ぶっかけ」あたりを啜るといいのかもしれないな。


心地いい汗に、炎天下にもカレーうどんが似合うのねと、
そんなことを思いながら振り返る天満橋「香月」。kagetsu05.jpg後学のために、そしてちょっと拘った応答を貰えるのではないかと期待して「ちなみに、使ってるハーブって主にどんなのです?」と訊いたら、わざわざ厨房に声かけてくれたにもかかわらず「ハーブはハーブよー。ローレルとかシナモンとかそんなんよー、うん」というヨウワカラン的ちょっと残念なお応えだったことは、内緒です(笑)。企業秘密だものね。


「香月」 大阪市中央区船越町1-1-11大手前ハウス 06-6949-0061

column/02649 @700

口ラーメン「いいちょ」で 背脂の澄んだ魅力塩ラーメン

iicho.jpg烏丸線の北大路駅から霧雨の中歩いて、賀茂川を渡り、
そのままずーっと行けば一乗寺界隈という北大路通りの府立大学前バス停あたり。
斜めに入り込んだ路地に灯る黄色いスタンド看板。
そして赤提灯。
そこには、「幻の味 いいちょ」と記されています。
幻の味、気になりますねぇ(笑)。

カウンター一番奥に腰を据えて見上げる品書きには、「ラーメン」「塩ラーメン」「みそラーメン」、そして「やきめし」とある。

塩に味噌ということは、「ラーメン」は醤油仕立てなのでしょう。
背脂使いで塩ラーメンというのは、およそ食べた記憶がないなぁと「塩ラーメン」の並を所望、「やきめし」を添えてもらいます。

届いたドンブリのスープは一見、白濁した博多系の豚骨のよう。iicho01.jpgでもよくみると、一面に透き通るように白い背脂が覆っているのが判る。

啜るスープがなかなか、いい。
どんな工夫があるのか、背脂にベタつくようなしつこさがなく、もちろん臭みなんて微塵もない。
澄んだ印象さえ抱くその不思議。iicho02.jpg背脂が甘さに似た程のよいコクを含ませていて、きりっと塩が強いせいもあるかもしれないけど、コッテリとは違うベクトルのスープになっている。
ほほ~、と腕組感心。
ストレートな細麺とも極薄スライスのチャーシューとも相性バッチリだ。

iicho03.jpgトータル塩分量が気になるものの(笑)、濃い味仕立ての「やきめし」もペロンと完食。
京都にも焼き飯を拵えてくれるラーメン店を幾つか思い出す。
さらには洛中にいながら、元祖半チャンラーメンの店「さぶちゃん」にまで想いを馳せたりして。
でも「さぶちゃん」のチャーハンより、正直こっちのチャーハンの方が気が利いてる気がする。


自分ランクで、も一度食べたい塩ラーメンを供する店の最右翼にいきなり登場した下鴨「いいちょ」。iicho04.jpg
幻の味かどうかは別にして、
京都が醸すラーメン文化の奥行きにまた触れちゃった気がして、ニンマリです。


口関連記事:
  ラーメン「タンポポ」 で赤い粉が誘う京都ラーメンと焼めし(08年03月)
  元祖半ちゃんらーめん「さぶちゃん」で 勿論半ちゃんらーめん(07年06月)

「いいちょ」 京都市左京区下鴨東半木町70-10 075-711-0141

column/02648 @900

口石臼挽蕎麦「三文銭」で ひやかけ夜半に目覚める出汁涼味

sanmonsen.jpg酔っ払いたちは、夜中の祇園あたりを仕上げの蕎麦うどんを求めて彷徨い歩く。
四条通りの「おめん」はとっくに終えているし、建仁寺寄りの「萬屋」はちょうど閉めるところだという。
当て所なく花見小路を突っ切って、裏道に入り込む。
ぐるっと巡ったところで、苔色の暖簾をみつけました。
一瞬鼻を利かせると(?)、なんだか良さ気。
それいけ、とばかりに突入です。

sanmonsen01.jpg座ったカウンター脇の壁には、「本日のそば 鳥取県日南産」と張り紙がある。
鳥取にも日南があるのだなぁとか蕎麦の産地をこうして明示してくれるのは潔くも頼もしいなぁとか、お酒の廻った頭で朧に思う(笑)。
うん、お品書きの並びsanmonsen04.jpgも潔し。

「つけとろろ!」と叫ぶ同行の氏を横目に、シンプルに「ひやかけ」をお願いしました。

ズズズ…。
どんぶりの汁を啜って、ハッとする。sanmonsen02.jpg冷たい口当たりが心地いいのもなによりも、いい出汁でてるでてる。
sanmonsen03.jpg真っ先に脳裏に浮かんだのは、あの銀座「流石」の「ひやかけ」。
啜る蕎麦も、有り体でない蕎麦粉の滋味をふつふつとして、いい。

なんだかこんな夜半に酔っぱらって訪ねるのが申し訳ない感じ。


本陣の「にこら」といい、こちらといい、いやはや、蕎麦はやっぱり東京でしょ、なんてますます云えなくなりそうだ。


口関連記事:
  手打ち蕎麦「流石」で ひやかけそばなくなるのが口惜しいつゆ(06年08月)
  蕎麦屋「にこら」 でほろほろしみじみ聖護院かぶらそば(08年02月)


「三文銭」 京都市東山区祇園町北側347みきビル1F 075-525-7101

column/02647 @1,000

口Bar「IT'S GION 2 DEUX」で 橙の灯りと英王室と青いジョニー

itsgion.jpg先斗町から流れて、祇園末吉町の裏通り。
お茶屋を思わす10枚もの表札が並ぶ格子戸の先へ、ガラリと進む。
その奥は、割烹「すぎ多」。
と、右手の狭い階段を上がるよう促される。
この白川沿いのお店たちは往々にして、回廊を辿るような隠れ家的アプローチになるのだね。

階段を登りきると、暗がりながらふわっと視界が広がる。
楕円に挟まれた不思議な空間にカウンターが配されている。
その楕円の壁一面が、橙色に発光している。
プレジャーボートなんかに使われるグラスファイバーを照明を透過する仕様で縦材にして組み合わせているのだという。ほ~。
かつて、渋谷や恵比寿で籠もった、「コクーン」をふと思い出す。


奥にはテーブル席があり、その窓際が白川に面した特等席になっているという、界隈でお決まりのレイアウト。
硝子越しに桜を愛でながらグラスを傾けられるバーといえば、ロレンスさんも通う大森「Tenderly」が思い浮かぶ。目黒川沿いにもあるかもしれないね。

その窓際とは真逆の、カウンターの一番手前に陣取って、
itsgion02.jpgitsgion01.jpg
壁の灯りに照らされたバックバーを拝む。

そこで、
シンプルゆえにか、あまり見掛けることのなかった白いラベルのスコッチのボトルを目に留めた。
「Royal Household」のラベルには、DISTILLERS GLASGOW & LONDON、とある。itsgion03.jpg
イギリス政府の管理の元で、スコットランドで蒸留貯蔵ブレンドビン詰めしたものだとあり、かつてイギリス王室専用だったというブレンデット。
やっぱり、それなりにお高いのだね。


どんな経緯だったか、
子供の頃叔父さんの家のサイドボードには、ジョニ黒が恭しく飾られていたねなんて話をしていると、
itsgion04.jpgそこへ差し出された青いラベル。
ジョニ黒でも赤でもない、つまりはジョニ青、だね。
ブルーラベルは、ジョニーウォーカー初期のブレンドを再現するべく、貯蔵庫から特に厳選した原酒から作られたもの、らしい。そして、ピュアモルトのジョニ緑、もっとプレミアム(?)なジョニ金もあるらしい(笑)。


隣の女性連れの旦那は、カウンターに突っ伏して既に夢の中。
と、ムックリ起きあがって、奇妙な言い掛かりをつけてきた。
すぐに我に返ったのか詫びてきたけど、反面教師としてああならないように気をつけなきゃ(笑)。


「IT'S」の2軒目展開ゆえの"2 DUEX"。
お店の副社長に見送られて再び、末吉町の裏通り。itsgion05.jpg
何気なく、彼の名刺の裏を見たら、あ、あの落胆の寿司屋さんの名がある。
同じ経営母体だったのですね。


口関連記事:
  Cuisine Francaise「Le CoCon」で 繭と呼ぶかまくらに篭る夜(02年03月)
  Bar「Tenderly」で 梅雨の頃M30-レインとalmost there(07年04月)
  鮨割烹「閒」 で落胆の握り六貫は京流か閒流か(08年04月)


「IT’S GION 2 DEUX」 京都市東山区祇園末吉町80-1 075-531-8321
http://www.itsinc-jp.com/its-gion/its-gion.html

column/02646 @5,200

口洋食の店「みしな」で ビーフシチュー繊細さの襞ドミグラス飯三杯

mishina.jpg八坂の塔から登り辿って、
産寧坂を臨むところで左手に分かれるように二年坂の階段を下るとすぐに見つかる看板があります。
洋食の店「みしな」。
その路地を覗き込むと、雨に濡れた敷石の先に再び目印が、すっとある。
ちょうど正午を過ぎた頃。
お邪魔してみなくっちゃ。自ずとそんな気分になるのです。

窺うように引いた戸の奥のカウンターは既に先客で埋まりかけている。
女将さんが、笑顔で迎えてくれました。

「みしな」のランチメニューは、「カニクリームコロッケとエビフライの盛り合わせ」「ヒレ肉一口カツレツ」に「ビーフシチュー」。それぞれに「お茶漬け付き」と書かれていて、「アスパラポタージュ」か「冷コンソメスープ」を添えた「定食」にもできる。
「黒毛和牛ヒレ肉照焼」「タンシチュー」ともなれば、さらにお値段アッパーだ。

「ビーフシチュー」をお願いしました。

mishina01.jpg

「熱いのでお気をつけくださいね」。
ふつふつと沸いて、
みるからに熱々の土鍋が湯気と一緒にやってきました。mishina02.jpg

じっくりとそして如何にも丁寧に仕込んだ表情のドミグラス。
繊細さをも思う味わいの襞が、折り重なるように舌の上をそよいでいく。
その一方で、しつこさとは違う力強さを食べ口の根っこに湛えていて、しみじみ。
mishina03.jpgmishina04.jpg
玉葱を20日かけて煮込むらしいという話にも説得力を思っちゃう。
そのドミグラスに包まれ滲みた人参にじゃが芋はほっこりと。
そしてなにより角切りされた牛肉のほろほろと柔らかなこと。


お茶碗のお代わりをお願いすると、こっそり内緒話をするように「鍋に入れちゃってもいいですよ」と女将さん。
なんだか魂胆を見透かされたようで、あ、いや、やっちゃっていいですか(笑)。
では遠慮なく、っと鍋に残した肉片やソースをご飯に絡ませていただきます。mishina05.jpg思わず、うへへ、でありまする。


もう一回お茶碗をお代わりして、じゃこと芽カブの佃煮でお茶漬けしちゃう。
mishina06.jpgmishina07.jpg
都合お茶碗三膳が、するっと入って満足満足。
お茶を啜りながら、お隣さんの「カツレツ」や「コロッケ」を凝視。ふむふむ(笑)。


お世話になった女将さんが、かつて数々の文豪たちにも愛されたという富永町にあった名洋食店「つぼさか」のお嬢さんだという。mishina08.jpg
"旦那"通いが似合う洋食「みしな」。夜は、予約のみの営業のようです。


「みしな」 京都市東山区二年坂畔 075-551-5561

column/02648 @3,700


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