ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口酒肴処「うまいもん屋」で おまかせイタリアン鍋大将の心意気

umaimonya.jpgご無沙汰してしまっていた、築地「うまいもん屋」。
ただ、お昼どきに前を通る度、「今までに訪れたことがない人はお断り」を旨とする札が立て掛けられているのは目にしていて、観光スポット化してしまい、我慢ならない客がいたとか、普段使いの常連が入れなくなったとか、そんなことでもあったのかなぁと考えていました。
今夜は、その「うまいもん屋」で、「くにろくOFF」忘年会。
大将、元気かな。

今宵の同志は、総勢14名。
テーブル席を全部占拠して、一列の大テーブル状態。
そしてそのほぼ全員がデジカメを構えるという光景は、小上がりのお客さんからは奇異なものに映ったらしい。そりゃそうだ、ゴメンナサイ(笑)。
umaimonya02.jpg
里芋と人参の煮物とか炒め煮した蓮根とか青菜とか、
蒸かして塩した零余子(むかご)とか。umaimonya01.jpg素朴かつ真っ直ぐな酒肴たちで、宴のスタートだ。
umaimonya03.jpgこいつはいかんと(笑)、麦酒は早々に仕舞いにして、純米吟醸「笹祝」や純米「浦霞」に手を伸ばす。


umaimonya04.jpgそこへ大皿の到着です。
ひと皿4人前のお造りは、中央にまだぴくっと動く伊勢海老を、周囲に鮪、蛸、甘海老、雲丹を配してくれています。umaimonya05.jpgう~ん、伊勢海老の身の甘さが味蕾に沁みて、冷や酒にしみじみ。


と、そこへ、ひとりに半身の鯛の頭の煮付け。umaimonya06.jpg目の裏あたりをほじほじしては猪口をくぴっと、唇や頬あたりをほじほじしては猪口をくぷっと。
この調子で呑んでていいのだろうかと悩みながらも、ぐぴっとね(笑)。


ありゃありゃ、お次は鱶鰭のあんの載った茶碗蒸し。umaimonya07.jpg気がつけばぺろっと食べ終わっている、勿体なくもこれも気の利いた酒肴なのですな。


生牡蠣をちゅるんと啜って、純米「天狗舞」。
umaimonya16.jpgumaimonya17.jpg
抹茶風味にホイップしたクリームチーズを添えた南瓜をかぷっと咥えて、特別純米「酔鯨」。


umaimonya08.jpgそして、ここでテーブルを埋めていた大皿小皿に不要なグラス食器のお片づけ。
女将サンが届けてくれた鍋には、なにやら赤い液体がなみなみと注がれていて、そこへ蛤をドコドコと入れ、ぶつ切りにした伊勢海老を身も味噌もそのままワサっと入れる。umaimonya09.jpgumaimonya10.jpgumaimonya11.jpg
さっと沸いて、蛤がパカリと口を開けたところで、トマトやオクラ、茄子を投入し、さらに大量のレタスを鍋を覆うようにのっけるのであります。umaimonya12.jpgumaimonya13.jpgumaimonya14.jpg
レタスがしんなりしてきたところでお許し(笑)が出て、一斉に箸を伸ばす面々。
はー、もー、どうしてって考える間もなく、「うほうほ、うめー!」とよそい足す。
スープの赤の正体は、唐辛子系の赤というよりトマトの赤。
とっぷりと煮出した出汁にトマトの甘み酸味が否応なくマッチして、うほうほ。
空になった鍋を見詰めて、嗚呼一気に食べ終えちゃったじゃん、という寂しさも束の間。umaimonya15.jpg残された伊勢海老の殻の上にどさっと載せられた白子にニンマリ。


ところが実はここからがクライマックス。


残骸を綺麗に浚って再びわっと沸かした鍋の出汁。そこへご飯を投入し、玉子を追いかける。
鍋の仕上げにご飯投入は云わばお約束だけど、そこは「うまいもん屋」、ひと筋縄ではいかないよ。
そのまま杓文字を動かし続けなさい、と女将さんの指令が飛ぶ。
umaimonya18.jpgumaimonya19.jpgumaimonya20.jpg
そして頃合をみて、大量に投入するは粉チーズ!
さらに混ぜ混ぜする光景は、花畑牧場で生キャラメルを作っているみたいだ(笑)。
随分と水分が飛んで、固めのリゾット風になったところで仕上げの粉チーズを再投入、ひと巡り掻き混ぜて出来上がり。umaimonya21.jpg下地のトマトスープに、蛤、伊勢海老の身や殻、野菜たち、白子なぞなぞの旨味が凝縮したところへチーズの魅惑。
ズルいよな~、こういふの~。
あれだけ捏ねているのに、旨味をたっぷり纏ったご飯のひと粒一粒がヘタレず活きている。
最初の蛤投入からいろんなことがあったけど、だからこそこのクライマックスがあるのだね。
悶絶しそうになるのは、呑み過ぎてるからでは断じてないのだぁ(笑)。
女将さんは「トマト鍋よー」と仰るけれど、月島仮面さんが呼ぶ「イタリアン鍋」がぴったりくるね。


よくぞ名付けた、酒肴処「うまいもん屋」。umaimonya22.jpgお会計が嬉しいのもまた、大将の心意気なんだな。


今宵の同士は、主催の月島仮面さんと OFF会の主「くにろく 東京食べある記」のくにちゃん、Mikasaさん、「おいしい店・うまい店・安い店」のこうめさん、「コナモンこんなもん?」のどるふぃんさん、「あなさんの美しき日々」のあなさん、pochiさん、「ブログbyフードジャーナリスト はんつ遠藤」のはんつ遠藤さん、 『超らーめんナビ』の管ちゃんさん、「ワシ・ブロ」のワシ・ブロさん、「ワンコイン的食べ歩き生活。」のぎずもさん、まさぞうさん、 ちょんさん、の皆さんでした。
愉しい酒宴をありがとうございましたー。


口関連記事:
  酒肴処「うまいもん屋」で あこう煮定食しみじみ夜予約しなくっちゃ(06年02月)
  酒肴処「うまいもん屋」で のれそれ刺しにしろうお踊り鍋は鮪アラ(06年03月)


「うまいもん屋」 中央区築地2-10-5 寿ビル1F [Map] 03-3545-5455

column/01766 reprise02 @6,100-

口西洋御料理「小春軒」で かきフライにかきバタヤキ春さんの面影

koharuken.jpg「来福亭」の並び、「シェ・アンドレ」の向かいにある「小春軒」に久し振りのお邪魔です。
目当ては、店頭の品書きにみつけた「かきフライ」の文字。
いざいざと、白くてたっぷりとした暖簾をすっと潜ろうとしたら、何かが頭に引っ掛かった。
へ?と思って慌てて頭を上げると、どうやら暖簾の縁が解れて、輪っか状になってるところへ頭を突っ込んでしまったらしい。
恥ずかし混じりに改めて眺める暖簾。
そんな古いものではないだろうけど、数箇所見つかる継ぎ接ぎと半円を連ねた縁取りのデザインに、老舗の味わいを思ったりもします。


相席のテーブルへと手招きしてくれたおばちゃんに「カキフライ」をとお願いして、待つこと暫し。
届く簡潔なるお皿には、キャベツの千切りにポテトサラダにお約束の5片のフライ。koharuken01.jpgさっと檸檬を絞って、カプッと齧れば牡蠣の汁がひゃっと迸って、火傷の予感。
そのリスクと引き換えの、一瞬の旨味の迸りはマゾヒステックな歓びにも似て(?)。
koharuken02.jpgkoharuken03.jpg
揚げたてひと口めの醍醐味なのかもしれないね。


koharuken04.jpg「小春軒」には「来福亭」に同じく、牡蠣料理にもう一品「かきバタヤキライス」がある。
それを求めて今度は、奥のカウンター。
フロスト状の硝子越しにコックコートふたつが忙しなく動く様子を眺めつつ、再び待つこと暫し。

芳しくちょっと焦げたバターの香りと一緒にやってくるお皿。koharuken05.jpgこれをズルイと云わずしてなんと云おう。
koharuken06.jpgkoharuken07.jpg
頃合よくソテーした牡蠣は、牡蠣自身がひと廻り衣となって、自らの旨味を閉じ込める。
そこへ洋食の王道的味つけ風味づけをされちゃー、ご飯が進んで困るじゃんね(笑)。


koharuken08.jpg賽の目に刻んだ野菜が朗らかな「カツ丼」も人気という「小春軒」の創業は、明治四十五年。
「小春軒」の名は、創業した小島種三郎さんの奥様が”春”さんという名だったこと由来しているそう。

koharuken09.jpg
そう云われてみるとふと、お店のホールで甲斐々々しく立ち振る舞う”小春”さんの姿が脳裏に浮かんだりしませんか(なんちゃって)。


口関連記事:
  Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔(08年11月)
  西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)


「小春軒」 中央区日本橋人形町1-7-9 [Map] 03-3661-8830

column/00327 reprise01 @1,250-

口 甘味処「銀星」で 昔ながらの風情抹茶パフェにパインパフェ

ginsei.jpg中央通りと呼ぶ、荏原町の商店街。
ブラジル料理とフランス料理の店「コロンボ」の丁度向かいあたり。
駅へと抜ける路地の入口脇に甘味処があります。
左手に硝子ケースには、手作りな和菓子や赤飯・おいなりさんなどが並び、右手のケースにはおしるこ・ぜんざいに上下してパフェのサンプルが覗ける。
そう、今日は大井町線沿いの町角、荏原町で「パフェラッチ!」です。

昔ながら感が味な風情を醸しているファサード。
店内の空気もゆったりと枯れてる、そんな感じ。


パフェのメニューginsei01.jpgもシンプルそのもの。
「フルーツ」「バナナ」「ピーチ」「パイン」に「チョコレート」。
決して華美にコテコテなんかしていない。

壁に新メニューの貼紙を見つけました。
新メニュー「抹茶パフェ」。
新たなメニューにして、このスタンダード感。
そうでなくっちゃ(笑)。


年嵩のおばちゃんが奥の厨房に声を掛け、奥で応えるおっちゃんの声。
「銀星」の「抹茶パフェ」は、銀星特製の抹茶アイスとおしるこあんの合わせ業。ginsei02.jpg甘さ優しきホイップと抹茶、ホイップとあんこ、あんこと抹茶の取り合わせがこのグラスの本懐か。
ginsei03.jpgginsei04.jpg
底の方にいくとあんこが漉し餡になってたりする。
でも、これに缶詰パインは合わないかもね(笑)。


じゃ、その「パイン」はどうかと再び寄ってみました。
うんうん、すんなり納得のシンプルなつくり。ginsei05.jpg緑のシロップが洒落て映る。


荏原町商店街すんなり馴染む、甘味処「銀星」。ginsei06.jpg「銀星らーめん」「わんたんめん」「もやしそば」「餅入りらーめん」、
さらには「とんこつらーめん」「担々麺」と、実はらーめんのラインナップも充実している。
きっと、飾らない、どこか懐かしい感じのどんぶりなんだろなぁ。


口関連記事:ブラジル・フランス料理「コロンボ」で シュラスコとパルミットと(08年12月)


「銀星」 品川区中延5-2-6 [Map] 03-3786-0031

column/02739 @500-

口銀座「三重ノ海」で ふぐ天丼と鯛かぶと御膳と敷居の高さ

mienoumi.jpg三原橋交差点の角、中華「黎花」や「銀座 十勝屋」の入るビルなぞの裏手を歩く。
歌舞伎座を眼前に望める裏通りで、
「ふぐ天丼」という文字mienoumi01.jpgを見つけました。
限定食、と小さく肩書きされた品書きの主は、
ご存じ「三重ノ海」。
宵闇以降に窺うお店の佇まいは如何にも敷居が高そうで、縁遠いなぁと思ったものです。
それが、何時からなのか、ずっとそうなのかは不明ながら、比較的安価なお昼どきメニューを提供している。早速寄ってみました。


mienoumi02.jpg案内されたのは、一階のカウンター。
壁には、どなたの手によるものか、銀杏を結わえた力士のポートレートmienoumi08.jpgが掛けられています。
階下に座敷などの客席があるようですね。


「ふぐ天丼」の膳がやってきました。mienoumi04.jpg

フグは二尾。
はふっと噛めば、ふにゅんと応える独特の歯触り。
淡泊な白身の中から、およそ河豚らしい香気がほんのりと漂って面白い。
mienoumi05.jpgmienoumi06.jpgmienoumi07.jpg
大きさから考えてもきっと、ショウサイフグなんじゃないかなぁと思いながら尋ねると、如何にも角界上がりの方と思わす恰幅の御仁(横綱のご子息らしい)が答えてくれた。「はい、その通りです」。


もう一品と訪ねた後日は、「つくね味噌煮御膳」と迷って選んだ「鯛かぶと煮御膳」。mienoumi09.jpgちょっぴり甘め煮汁で、でもさらっとあっさりと炊かれた鯛かぶと。
mienoumi10.jpgmienoumi11.jpg
そこここを箸の先で穿っては針生姜の風味と一緒に煮汁に浸して口へ、を繰り返していくとその動きが何故だかだんだん早くなる(笑)。
あんまり食べるところがなさそうにみえて、それが意外とそうでもない。
ちょっとしたオトナなお昼膳な感じもして、悪くない。


第57代横綱にして第10代武蔵川理事長、三重ノ海。
その名をそのまま冠した「三重ノ海」。
会席料理に「三重の馳走」とやっぱり夜の部は、敷居が高い。mienoumi12.jpg然すれば深川にあるという、ちゃんこな姉妹店へというのも一手のようで(笑)。


「三重ノ海」 中央区銀座5-14-17 アイデン銀座1F・B1F [Map] 03-3542-6633 http://www.mienoumi.com/

column/02738 @1,050-

口つきじ「魚惣」で しみじみかき天ぷらエキスどぅわっと牡蠣味噌鍋

uosou.jpg土手鍋が喰いてぇ。
そんなリクエストに応えるべく、文献あれこれやWeb上を捜索するも、見つかるのは在京する広島牡蠣料理の大御所「かなわ」くらいのもの。
その「かなわ」でも確か、その名の通り"土手を作る鍋"ではなかったはず。
已むなく、味噌仕立ての牡蠣鍋の店に軌道修正して辿りついたのが、こちら築地の「魚惣」です。

夜ともなれば静かな通りは丁度、市場の海幸橋から真っ直ぐ聖路加の方へ抜ける筋。
「魚惣」の暖簾が、密やかに揺れていました。


手書き品書きuosou01.jpgから選ぶ、まずは、お造りから。
勿論肝も一緒だよねと尋ねてお願いした「かわはぎ」。uosou02.jpguosou03.jpguosou04.jpg
澄んだ白身で肝を包んで、ポン酢にちょんとつけていただけば、もうなんの文句もありません(笑)。

uosou06.jpg
もう一丁、と「寒ぶり」。
エッジの立ったひと切れを醤油注しに触れさせると、ゆっくりと脂が滲む。uosou05.jpgでも、トロトロではなくって、脂のノリもこの位の頃合いよろしいようで。


金芋焼酎と書かれた「蘭」を舐めつつ、「煎り新銀杏」に「浅蜊大根」。
uosou07.jpguosou08.jpg
浅蜊を炊いた滋味の汁に、大根の甘さがゆるりと活きて、ほんわかとする。

uosou09.jpg
これも外せないよねと「かき天ぷら」。uosou10.jpg軽妙な衣の先から、すっとレア気味に火の通った牡蠣がその魅力を訴える。
素っ気ないフリして、しみじみ旨いのだから、もう(笑)。

uosou11.jpg
「きぬかつぎ」をちゅるんと咥えたあたりで、卓上の真ん中あたりにスペースをつくる。
準備の整ったところへ、土鍋がやってきました。
予約時にお願いしていた、牡蠣鍋。
お品書きに「かき味噌雑炊」はあるけど、牡蠣鍋は見当たりません。
uosou12.jpguosou13.jpg
既に出来上がっているところへ春菊をON!して、いざいざ。
はふほふはふほふ、うほ~。uosou14.jpgぷりっとして身の量感豊かに、どぅわーっと牡蠣エキスが口一杯に広がる。
いーなー、はふー、いーなー、はふー(笑)。
慌て過ぎて、案の定口の中やや火傷気味ながら、そんなことお構いなしに食べ進む。
味噌の加減も出汁の具合も、染み入るような真っ当仕立て。

新たに投入の牡蠣たちも平らげて、お約束の雑炊へ。uosou15.jpguosou16.jpg牡蠣の滋味に野菜たちの甘み旨味が加わって、これがもう、美味しくない訳がない。
鍋底削っちゃうくらいの勢いが恥ずかしいほどに、綺麗に完食であります。


ふー、満足満足ぅ。


築地の裏手で、ひっそりと存在感を放つ、つきじ「魚惣」。uosou17.jpg今度は、「鮃小袖寿司」もいただかなくっちゃ。


口関連記事:つきじ「魚惣」で おっとり所作と上品仕立ての深川丼と(07年05月)


「魚惣」 中央区築地6-5-4 大哲木村ビル1F [Map] 03-5565-8652

column/02219 reprise01 @10,500-

口小料理ダイナー「REITEN」で 大人カキフライ小気味いい酒肴達

reiten.jpg硝子越しに覗く度に、満席な様子の八丁堀「REITEN」。
きっとそれは、ただ間が悪いという訳じゃなくて、きっと恒常的に底堅い人気を保っているってことなんだ。
でも、予約なしですんなり行きたいのだよなぁ。
性懲りもなく今夜はどうだろうと、引き戸から顔を入れて指で人数を示すと、勿論大丈夫ですよー的な仕草で奥のカウンターへと招かれました。
空いてて、良かった(笑)。

ぐーっと麦酒を呷って、改めて眺めるお品書き。
まずは、この日のおすすめメニューreiten01.jpgの二重丸印から「アボカドとトマトの酢味噌和え」に「おでんの盛り合わせ」。reiten02.jpgreiten03.jpgアボカドと甘いトマトを円い風味の酢味噌で和えちゃうなんて、何気ないけど、ちょいと気が利いていていい。イケるなぁ、これ。
おでんはというと、15種類もタネの用意reiten11.jpgがあって、
「REITEN」の定番になってるみたいだ。


オトナとはどゆこと?と注文まずにはいられないのが、「大人のカキフライ」。reiten04.jpg届いたフライの衣には、青海苔のようなパセリの微塵切りのような粒子を含んでいて、それが齧るとバジルな香ばしい薫りをぶわんとさせるのだ。
タルタルちょこっとづけでも、味わいの芯がよりくっきりしているのは、牡蠣の身に下味をつけているかのよう。reiten05.jpgおー、やるなぁ。これのランチ、やってくれないかなぁ(笑)。

reiten12.jpg
お酒は目の前に並ぶ一升瓶の焼酎から、宮崎日南の「杜氏潤平」。
手作り白麹・紅芋寿とラベルにあるね。


そこへ、期待通りのクリーミー「真ダラの白子ポンズ」や、
reiten06.jpgreiten07.jpgreiten08.jpg
酒呑みに優しき「白舞茸と春菊のおひたし」、珍味「鯛ワタの塩辛」と小気味のいい酒肴たち。


ちょっと気になるよねと追加お願いしたのが、「キャベツの蒸気蒸しサラダ(温)」。reiten09.jpgイメージは蒸篭蒸しキャベツだったのだけど、そんな想像を気持ちよく翻す器には、ひたっと張った汁に浮かぶキャベツの葉。
今までにロールキャベツのキャベツだけでもお代わりしたいと思ったことってない?あるでしょ?って訊かれているかのような、そんな感じ(笑)。このあたりも、「REITEN」のニクイところだよなぁ。


そして、小腹を満たしてお暇しようと、「おにぎり茶漬け」。reiten10.jpg濃ゆく炊いた出汁に炙ったおにぎりを解せば、刷毛塗りした香ばしい醤油がそこへ滲んで、ほくほくした茶漬けになる。賎しい勢いでズズと啜ることになっちゃうじゃんねー、もう(笑)。


八丁堀で有数の酒肴処と勝手に思っている「REITEN」。reiten13.jpg裏路地の暗がりにあるのが、またいいのだ。


「REITEN」 中央区八丁堀3-20-11 [Map] 03-3553-5286

column/00760 reprise02 @5,800-

口博多らぁめん「斗樹」で 限定鶏がら潮風とちゃぁしゅう自家製麺

toki.jpg荏原町に稀有なバー「Gentry」。
その「Gentry」が収まる、マーケットと呼ぶ雑居ビルの一階にあるのが、博多らぁめんの「斗樹」です。
山吹色の暖簾がくっきりと、商店街を通り縋るひと達を誘っています。
一時の博多ラーメン・ラブの熱はちょっと冷めてしまったけれど、やっぱり気になるそのフレーズなのであります。
「とんこつらぁめん」「こがしねぎとんこつ」「ちゃぁしゅうめん」に「つけめん」「甘辛つけめん」。
「黒胡麻担々麺」なんてのもあるかと思ったらさらに、「大地」「潮風」と呼ぶ限定メニューもある。
限定に弱い性分を思い切り発揮して(笑)、「潮風」を「海苔」「味付け玉子」のせでお願いしました。


スープはとんこつラーメン店にあるまじき澄んだもの。toki01.jpgそう、限定の二品は、とんこつスープではなく鶏がらベース。
メニューには、「鶏がらをベースに7種類の食材を約半日煮込んで」とある。
磯っぽい風味があるのは「エビ油を使用」してるからなんだね。
toki02.jpgtoki03.jpgtoki04.jpg
見た目さっぱりだけれど、なかなかに脂も強く、コクも十分。
意外と荒々しい仕立てで、細麺がややおされ気味ではあるものの、うん、悪くない。


やっぱりとんこつもいただいとかないとなぁということで「ちゃぁしゅうめん」。toki05.jpgtoki06.jpg比べてみると、とんこつの方が丁寧なつくりで、さらりとした表情もみせるバランスのいいスープ。
硬め、でお願いしたアルデンテな細麺にすんなりとマッチ。
うんうん。


通路の奥に製麺所らしき小部屋があるところをみると、どうやら自家製麺の「斗樹」。
「斗樹」と書いて、「とき」と読ませるのだね。toki07.jpg呑んだ挙句のラーメンは禁じ手にしているので、「Gentry」の後に「斗樹」、とならないように気をつけなきゃ(笑)。
大森、神田にも支店があるようです。


口関連記事:BAR「Gentry」で TOBERMORY小さな駅のバーの凛(08年12月)


「斗樹」荏原町本店 品川区中延5-7-10 富士マーケット1F [Map] 03-3788-8633
http://www.toki.hello-net.info/

column/02737 @950-

口ブラジル・フランス料理「コロンボ」で シュラスコとパルミットと

colombo.jpg商店街を通るたびに気になっていた赤い看板。
何故ってそこには、ブラジル料理そしてフランス料理と、なんの衒いもなく地域を違えた二つの料理ジャンルの名が記されているから。
メニューには、ブラジル料理のページとフレンチのページが分かれていて、「今日の気分はブラジル!」とか云いながらそこを捲る感じなのかな、なんて。
雑居ビルの階段を上がり、狭い通路奥の扉を開きます。

店内は扉から受ける印象と違って、古びた調度を丁寧に磨いてシックに保った感じ。colombo01.jpgこじんまり感がいい。


実は、この日の目当ては「かきフライ」だったのだけど、そうお願いすると「あ、あれ?すいません、今日できないンです」とマダムが仰る。
「かきフライ」はブラジル仕立てか、フレンチ仕立てか、なんてところまでは思ってないものの、もしや個性的な牡蠣フライがいただけるンではないかと、仄かな期待を抱いていたので、うーん、残念であります。

ではと、路線を変えて、「コロンボ」さんの代表的なものと思われるメニューをいただきましょう。


「肉料理」の項の筆頭にあるのが、ブラジル料理「シュラスコ」。
大180g中130g小80gと3種のサイズがあって、小ではきっと物足らないよねお母さん(笑)ということで、中でお願いします。

お皿をいただいた最初の感想は、あれ?大根おろし?
よく見ると、ミディアムでお願いしたステーキにたっぷりと載っているのは、玉葱の微塵切り。colombo02.jpg赤・黄・緑のパプリカを彩りに、酸味の利いたドレッシング仕立てになっている。
肉片からなるべく零れ落ちないように口へ運ぶ。
すると、ステーキのひと切れひと切れが意外なほどすっすと軽快にお腹に収まっていく。colombo03.jpgなるほど、玉葱の仄かな辛味と添えた酸味とが利いているのだね。


colombo04.jpg野菜もたーんと食べたいと思ったら、それならということで「椰子の新芽のサラダ」。
パルミット、うーん、それは恐らく食べたことがない。
どんなかなぁと運ばれてくるお皿の上をじっとみると、なにやらアスパラガスのような、白いスティック状のモノに斜めに包丁が入れられている。colombo05.jpg湯掻いたアスパラガスのしゃくっとした歯触りと違うし、ふにゃんとした缶詰アスパラのものともまた違う。しゃんとした輪郭がありながら、柔らかく歯の先を受け止め、筍の若芽のようなポキポキした表情も一瞬みせる。
あ、石垣で食べた、アダンの新芽に似てるかも。


料理修行で、南米、欧州、アフリカ、豪州を回り、ブラジルの日本大使館シェフの経験もある方が店主だという「コロンボ」。
壁に飾られた幾つものコインは、それを物語っているのかな。colombo06.jpg

colombo07.jpgメニューには、「タンシチュー」「ビーフストロガノフ」「チキンソテー」「ポークしょうが焼き」「ビーフカツ」「ワカサギフライ」、「グラタン」に「カレー」。
どれがフレンチでどれがブラジリアンかなんてひとまず置いといて、あれこれいただいちゃうのが得策のようです。

それにしても、何故に「コロンボ」なんだろね。


口関連記事:島料理「あだん亭」で ピパーズあだんイラブチャてびちウムズナー(08年07月)


「コロンボ」 品川区中延5-7-4 魚染ビル2F [Map] 03-3785-3385

column/02736 @2,300-

口Ostrea「オストレア カナワ」で かきフライかきカレー老舗の片鱗

ostreakanawa.jpgロレンスさんの記事を読んで、そーだ此処へ行き損なっている!と膝を打ったのが、八丁目コリドー街近くの「オストレア カナワ」。
広島発の牡蠣料理どころとして著名な「かなわ」の、云わば洋食部門であります。
店頭のポスターによると、今年で「かなわ」創業140周年。
改めて知る、老舗なのでありますなぁ。

テーブル席に失礼して、まずはやっぱり「かきフライ定食」。ostreakanawa01.jpg
ostreakanawa02.jpg小振りなフライが5片載った角皿がやってきます。
フライ表面の表情は、ぐっと押しつけちゃったよな衣ではなくて、パン粉の粒子を殺さないように、さっくりと包んだよう。
そんなことを思いながらそのフライを口にすると、イメージ通りの軽やかで繊細な食べ口のする。ostreakanawa03.jpgほうほう。
なんだか、流石、世紀を跨いで牡蠣料理に向き合ってきた「かなわ」の奥行きの片鱗が窺えちゃうなぁ、なんて。

ostreakanawa04.jpg
今や、カキフライには檸檬を搾るだけでいただくのが常になってはいるけれど、卓上のかなわ特製「かきフライソース」はやっぱり気になるところ。
最後の一個に垂らしてみました。ostreakanawa05.jpgウスター系のソースではなく、ケチャップ系。
角のない風味が、なるほど牡蠣の身の、衣と一体となった魅力を引き出すに足るソースだね。
これはこれで悪くない。


カレーもあるのねンと「かきと野菜のカレー」。
ご飯にかきフライ載っけてカレーかけただけじゃん、ってことではあるものの、回しかけるカレーを辛さ控えたベシャメルのシチューのような仕立てにしているところが、なかなかニクイ。
玉葱の粒子もたっぷり。
ostreakanawa06.jpgostreakanawa07.jpg
フライにした牡蠣には、辛いカレーや濃厚なカレーはどうもしっくりしないこないところがあると思ってた。色々試行錯誤の果てに辿りついたレシピだったりするのじゃないかな。


帰り際、「小振りな牡蠣ですけど、広島産ですよね」と当たり前のことを念を押すように訊いてみた。応えはイエス、そりゃそうだ(笑)。


黒板夜メニューの「オイスターマンゴーグラタン」や「かきめし」も気になる「オストレア カナワ」。ostreakanawa08.jpgそうそう、「かきの塩辛クリームスパゲッティ」が13時からの時限メニューなのが口惜しいです。


口関連記事:かき「銀座 かなわ」で殻付かきかき浜焼きかき天麩羅かき土手鍋(05年12月)


「オストレア カナワ」 中央区銀座8-3-1 [Map] 03-5537-6951 http://www.kanawa.co.jp/

column/02735 @1,000-

口博多もつ鍋「一慶」すずらん通り店で するっとニラヤマもつ鍋

ikkeisuzuran.jpg八丁堀の博多もつ鍋処「一慶」。
あっと云う間に予約の取り難い店になったと聞く。
ある日、すずらん通りに接した裏道を歩いていたら、そこにも「一慶」の文字がある。
あれ?移転した?と思って調べると、どうやら近場に出した別館ということらしい。
こんな人通りのない脇道に二号店を構えちゃうのは、それだけ人気だということなのでしょう。
浅い時間ながら、予約なしでお邪魔してみました。

既に湯気を立てているテーブルも多い中で、なんとか席を得る。
オーダーは、素直に「一慶もつ鍋セット」。仕立ては、みそもいいけど醤油でね。
ikkeisuzuran01.jpg
セットの「手羽先煮込み炙り」、大盛りの「野菜のサラダ」、そして「和牛タタキのぽん酢がけ」。


麦酒から麦焼酎のボトルに切り替えたところで、鍋が届きます。
「あれ?なんかこうニラが山盛りになってなかったっけ?」と訊くと、「あ、ニラヤマしますか?」。
「ん?あ、ニラヤマって呼ぶんだね、してして」。
とうことで、再び届けてくれた鍋には、韮の山。ikkeisuzuran02.jpg

その韮たちが、シナっとなったところで箸を構えていざいざ(笑)。
おー、なんというか、やっぱりするっと食べれてしまうのね。
ikkeisuzuran03.jpgikkeisuzuran04.jpg
写真撮る間もなく平らげて(笑)、香ばしさ満点の炙りもつを追加して、ちゃんぽん玉で大団円であります。


偶には博多、中洲に行きたいなぁとそんなこともちょっぴり思わすもつ鍋「一慶」。ikkeisuzuran05.jpg脇には、「一慶」との共同プロデュースとされる「島田洋七の鍋のちカレー」東京1号店の看板が掛かっている。
でも、営業していないご様子。いつオープンするのかな。


口関連記事:もつ鍋「一慶」で 馬刺しさつま揚げ生と炙りのしょうゆもつ鍋(07年10月)


「一慶」すずらん通り店 八丁堀3-16-3 [Map] 03-6379-4150

column/02734 @5,400-

口シチューハウス「elbe」で シチュービーフ&タン日本酒使いを知る

elbe.jpg歌舞伎座のすぐ裏で、密かな人気を博していたシチューの店「エルベ」。
ステーキ「雄」並びの店舗は既に閉じていて、移転のお知らせelbe08.jpgがずっと貼られています。
「エルベ」が移ったのは、すぐ近くのマガジンハウス裏手。
そう、「GINZA CURRY HOUSE 1/3」があった場所。
4月の移転以来気になりつつも、新店舗にお邪魔するのが寒さも馴染んだ頃になってしまいました。
シチューにはちょうどいいか(笑)。

elbe01.jpgほぼ居抜きの装い。
入口廻りに置かれたステンレスの岡持ちが、移転前の小じんまりしたお店の残り香を思わせます。

黒板elbe02.jpgを前に腕組み考えるは、「ビーフ」「野菜」「えび」「貝柱」「ミックス」、そして「タン」。
どれにしようかな、うん、やっぱり、ということでビーフとタンの「ミックス」をお願いしたところで、店内が妙にザワザワし始める。
なんだろ?と思っていると、おねえさんがこう声を掛けてきた。
「これから日テレのみのもんたさんの番組の生中継が入ります。しばらくバタバタしますが、申し訳ありません。ご協力ください。」
へー、である(笑)。

elbe03.jpgすると、レポーターらしき女性にカメラ、照明などのスタッフがどどどと入って、
中継を始めた。
如何にも説明声高口調のレポーターの声を生で聞くのは、なんだか可笑しい。


クルーが厨房からテーブル席に移ったところで、お願いしていた「ミックス」が届きました。elbe04.jpgふつふつと沸いているシチューに顔を出すビーフ&タン。
はふはふしながら啜るシチューからは真っ直ぐな旨味と軽妙なコクとほの酸味と。
そこへ、レポーターの「日本酒を使っているから云々」という台詞が聞こえてきた。
へー、そうなンだ(笑)。
elbe06.jpgうん、でも、こうしてベタつかず、沁み入るようにしっくりと旨いのは、日本酒を活かしてるって聞くととっても合点のいく気がする。
そして、それぞれに風味は違えど、柔らかく煮付けたビーフがタンが褐色のシズル。elbe05.jpgいいね、いいね。


ちなみに他の具材はどうだろうと、うらを返してみた。elbe07.jpg「貝柱」と比べると、断然「ミックス」の魅力が浮き彫りになる。
値が張るけど、「エルベ」に来たらやっぱり「タン」か「ミックス」か、
もしくは「ビーフ」とするのが順当のようで。


あの、小じんまりとしてどこかほんわかした移転前の店を懐かしく思い出す。
古びたシチューのお店、って感じがよかったンだよね。elbe09.jpg居抜きながらも、今は垢抜けちゃった装いの「エルベ」。
キャパを増やした分お客さんも入っているので、まずは移転成功!といったところでしょう。


口関連記事:
  シチューの店「エルベ」で さらりとしっかり旨味のビーフシチュー(05年11月)
  カレーハウス「GINZA CURRY HOUSE 1/3」で カツカレー(06年04月)


「elbe」 中央区銀座3-13-17 山田ビル1F [Map] 03-3541-2050

column/01699 reprise01 @1,700-

口BAR「Gentry」で TOBERMORY小さな駅のバーの凛

gentry.jpg荏原町駅前を踏切で交差する通り沿いに、
富士マーケットと示した赤いテントの雑居ビルがあります。
一階は博多らぁめんの「斗樹」。
二階はやきとり屋さんかぁと思いながら見上げると、煤けたような窓にボトルが並んでいるのが目に留まりました。
あれ?っと思って近づいて見つける、
「BAR Gentry」のアクリル看板。
隅には、羊さんマークが二階で待ってるの図。

へーこんなところにー、っということで軋むような、そんな気もする階段を上がる。
この場合、知らないヒトを拒むような扉に出くわすのが大方のパターンなのだけど、
此処「Gentry」は、硝子越しに中の様子が窺える、ウエルカムな設えになっています。


すんなりと扉を押し、こんばんわーとシェーカーが整然と並ぶカウンターに近づく。
やや背の高い止まり木に腰掛けて向き合う、バーテンダーの柔和な笑顔。
なんかね、とっても安心感を与えてくれるような表情なンだ。


その彼の背後のバックバーを物色して、鮮やかな緑のボトルを選んでみました。
ラベルではなく、直接インクを盛った白い文字は「TOBERMORY AGED 10 YEARS」。gentry01.jpgTHE ISLE OF MULLとあるのは、マル島のシングルモルトであることを示していて、アイラに似たノリがあるのかと思えば意外や、穏かな呑み口。


gentry02.jpg
お隣さんがオーダーしたドライ・シェリーが気になって、こちらにもと所望する。
「クリーム」が有名だけど、と渡されたラベルには「HARVEYS BRISTOL MEDIUM DRY SHERRY」。gentry03.jpgスペインのきりっとしたシェリーとは表情が違って、樽香とともに褐色の熟成感がある。


gentry04.jpg最後にもう一杯だけと、CC。
あれ?古びたラベルだね、かなんか会話したような気もするけど、どんな応えだったか、あは、忘れちゃった(笑)。


荏原町のバー「Gentry」。gentry05.jpg
小さな駅の荏原町にあるってことだけでも妙に嬉しいのに、
加減よくも真っ当で、衒いなく凛として。
それは、路上から見上げただけじゃ、判らない。


「Gentry」 品川区中延5-7-10 2F [Map] 03-3783-7944 http://www.gentry.jp/

column/02733 @4,600-

口新世界「グリル梵」銀座店で 秘伝ソースの極上ヘレカツサンド

grillbon.jpg通天閣のお膝元・新世界に創業70年と謳う老舗洋食屋がある。
「ヒレカツカレー煮込み」「牛ヒレハヤシライス」に並ぶ看板メニューの「ヒレカツサンド」をスピンアウトさせた店が堂島にあり、さらにはその専門店がこの9月grillbon01.jpgに東京進出を果した、という。
その「ヘレカツサンド専門店」がどこにできたのかというと、演舞場通り沿い。
ちょうど「Le jardin des saveurs」の向かい辺りだ。

あっけないほどにすっきりとしたファサードから覗くは、カウンターの7席。
そのカウンターに腰掛けてまず目に入るのが、6台並んだトースター。grillbon03.jpg昔、家にあったようなガチャンと焼き上がるタイプのやつだ。


grillbon02.jpgメニューのキーは勿論、「極上ビーフヘレカツサンド」。
ランチタイムセットとして、コーヒーつきのハーフサイズが用意されていています。
半人前クンは、ハーフサイズで(笑)。


焼けた食パンに如何にもお手製なソースを刷毛で塗り、奥の厨房から運んだフィレカツを載せ、食パンで挟み、手早くパンの耳ひと廻りを落とし、さらに十字に切り分ける。ピクルスとパセリを添えて、はい、出来上がり。
grillbon05.jpggrillbon06.jpg


ちゃっかり赤味を残した断面が、素直にソソる。grillbon04.jpg齧った時に食み出ないように両の手でおよそしっかり保持してから、えいっと歯を入れる。
脂が甘く滴るのも勿論好きだけど、こうして愉しむ赤身肉の風味旨味の魅力も抗い難い。
思わずニッコリしてしまう。

刷毛塗りした「秘伝ソース」が、なるほど老舗の風格なのだね。
鶏ガラをベースに種類豊富な野菜と果物を使用し、醤油ベースの秘伝セリ酒にトマトソース&ウスターソースを加え、一週間煮込んだものだという。


もっと食べれそうだなぁとメニューの「一人前」のところをじっと見る。
2,000円でありますね(笑)。
「ダイヤモンド・ガラナ」というガラナジュースもおススメのよう。


ヘレカツサンド専門店「梵」銀座店。
リーフレットには、「梵」はフランス語「ボン」=「おいしい」からとったもの、とある。grillbon07.jpg新世界の本店の、「ヒレカツカレー煮込み」もいただきとうございます。


口関連記事:Bar et Restaurant「Le jardin des saveurs」でトリップ煮込(07年09月)


「グリル梵」銀座店 中央区銀座7-14-1 [Map] 03-5565-3386 
http://www.grill-bon.com/

column/02732 @1,000-

口ラーメン「二郎」上野毛店で オトナの二郎少なめ小フリフリカレー

kaminogejiro.jpg臨時休業にぶち当たること都合4度。
連休の頭で足が向く所為か、シャッターが閉まっているお店の様子しか拝んだことがありませんでした。
平日であればそんなことになる確率は随分と少ないだろうと、そんな思いも抱きながら溝の口からの帰りに途中下車してみる。
うん、今日は営ってるね(祝)。
冷え込んできた薄暗がりの中、5人ほどが空席を待っていました。

券売機で買うは、小ラーメンのチケット。
小ラーメンでも過分なほどオトナになっちゃった(笑)。
さらに、助手さん風のにいさんに「少な目、できますか?」とお願いする。
そう、無理して量を食べないのも、オトナな二郎の愉しみ方なのですよ。
kaminogejiro08.jpg
あ、そうだ、築地王もフリフリしてたものなぁ(笑)と思い出して、
「小ラーメン」の青いアクリルの札の横に50円を添えて、その旨追加で伝えます。


「ニンニク、入れますか?」「少な目、で」。
野菜マシもしない、ニンニク少な目が頃合いなのよとお願いしたドンブリがやってきました。kaminogejiro02.jpgドンブリの左側で早くも溶け始めているのが、「フリフリカレー」。
kaminogejiro01.jpgkaminogejiro03.jpg
まずは、そのフリフリの辺りを避けるように右手前から攻め始める。
啜るスープは、きゅっと利いた醤油が脂の甘さを引き立ててる。おぅーん、いいねぇ(笑)。


見た目しっかりの豚の間から麺を引っ張り出す。kaminogejiro04.jpgデフォルト茹で加減のぶりぶり麺がそのスープをたっぷし纏って、撥ねる汁。


中盤過ぎまで一気に貪ったところで、左手のフリフリエリアを一気に崩し溶かす。
カレールーをピーラーかなんかで削ったのだろうね。
kaminogejiro05.jpgkaminogejiro06.jpg
再びカレーの匂いがふーんとして、一気に強くなるスープの濃度と塩気。
少し中ダレしそうな貪りを、おりゃっと加勢するに充分で、フリフリカレー、悪くない。
甘口ルーなのか、辛さはほとんどないのだけれど、その選択がニクイ。


やっと出会えた上野毛「二郎」とフリフリカレー(笑)。kaminogejiro07.jpgオトナな付き合いであるけれど、まだまだ「二郎」からの卒業は早いと知りました。


「二郎」上野毛店 世田谷区上野毛1-26-16 [Map]

column/02731 @800-

口小料理「美つ」で ジュークボックスのある小料理屋の風景

mitsu.jpg旗の台の東口改札前の通りを少し南下して、
立会川緑道へと至る商店街。
酒魚菜「三友」、お好み焼き「秀」、定食「あらき」、ステーキ「カウベル」なんかが並ぶ静かな通りだ。
その中程にあって、プールの帰りなんかに眺めては気になっていたお店の一軒が小料理「美つ」。
ちょっと今夜、その縄暖簾を潜ってみましょうか。

カウンターで迎えてくれるのは、小料理屋によく似合う女将さん。
瓶麦酒をいただきながら眺める黒板の「本日の献立」mitsu01.jpgにあるのは、「タコ」「いか焼き」「塩から」「しらすおろし」「剣先当たりめ」「ヤッコ」「おでん」などなど。
小料理屋さんの原風景にイメージするような素朴な酒肴が並んでいます。


目の前の硝子ケースにあったシシャモを指差して、「本ししゃもです?」と訊く。
「そーですよ」「では、焼いてください」。
そして見上げる正面に貼られたやや赤茶けた品札から、純米酒超辛口司牡丹と但し書きされた「船中八策」をと追いかけます。mitsu02.jpg


取り留めのない四方山な話をし乍ら炙ったシシャモを頭から齧り、お猪口を傾ける。


「その茄子、焼くのがいいでしょねぇ?」「生揚げって、厚揚げのことですよねぇ?」。
そんな調子のゆるりとした気分で、気の置けない酒肴(さけさかな)の有り難味を愉しむ時間もまた悪くない。
mitsu03.jpgmitsu05.jpgmitsu04.jpg
「あ、まだあるかしら」と云いながら屈み探して出してくれたのが佐賀・井出酒造の「虎之児 原酒」。
20度を越える滴は、どこかとろんとした厚みがあって、呑み易くもすぐさまふわ~んとさせて、アルコールが“効く”のがよく判る。


お店の奥の小上がりの手前にデンと構えるのが、風格あるジュークボックス。mitsu07.jpg覗き込んだパネルには、例えば、小林旭「北帰行」、江利チエミ「酒場にて」から、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、吉田拓郎「旅の宿」、フランク・シナトラ「夜のストレンジャー」、ビートルズ「抱きしめたい」、アニマルズ「朝日のあたる家」、S&G「明日に架ける橋」などなどのドーナツ版タイトルたち。
女将さんチョイスだとすると、その嗜好や時代性が窺えるようで、面白い。


有線でも、ましてやカラオケでもなく、
ジュークボックスを背中に聴きながらの一杯が味わえる小料理「美つ」。mitsu06.jpgちょっとセンチな気分で、石川セリ「八月の濡れた砂」かなんか聴きながらひとり熱燗呑るなんて、どうかな(笑)。


口関連記事:
  酒魚菜「三友」 でごはんうまうま豚生姜焼きさば味噌煮(08年04月)
  広島流お好み焼き 「秀」 でカキムニエルとオタフクな肉玉そば(07年12月)
  定食「あらき」 で焼き目麗しき家庭的豚レバーソテー(08年01月)
  ステーキ「カウベル」で ご飯に合うポークジンジャー商店街の隅(08年08月)


「美つ」 品川区旗の台3-14-7 [Map] 03-3785-8020

column/02730 @4,300-


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