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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口和食「よね津」で かつおたたき四万十ごり唐揚土佐清水鯖棒寿司

yonedu.jpg高知県出身のご主人が土佐料理を中心とした和食を供してくれるお店があるという。
ところは、学芸大学駅近く。
高架沿いを都立大方向に進んで左に折れる。
ずっと以前、「BELLE AIR」ってショット・バーにお邪魔した覚えがあるのだけど、この辺りじゃなかったかな。
そんなことも考えながら見上げた看板に、
和食「よね津」。
すっとその前を通り過ぎてしまいそうな、二間ほどの間口の小ぢんまり感がいい。


細目の格子の間からカウンターの様子が、なんとなく覗ける。
引き戸を開けると、L字に奥へと伸びるカウンターの先にテーブルがひとつ。
店内も狭からず広からずで居心地よさそうな、落ち着いた大人な空間だ。


「よね津」では、旬のおすすめ料理七品もしくは八品のおまかせコースやかつおと酒肴のセット料理があるけれど、アラカルトでいただくことにしましょう。


yonedu01.jpg
まず受け取ったお椀の出汁に思わず目を閉じて、しみじみ。
そして、やっぱり土佐といえばと「名物かつおたたき」。yonedu02.jpgああ、生姜や大蒜もいいけれど、この燻した香りってのも脂のほどよくのったかつおに不思議とよく似合うのだね。


高知の川といえば、日本最後の清流と云われる四万十川。
その四万十川で獲れた「ごり」と呼ぶハゼの仲間を使ったお皿が、
「四万十川ごりの唐揚げ」。yonedu03.jpgポリポリと軽ろやかに愉しむ衣の歯触りの中に澄んだ野趣を仄かに示してくれている、ごり。
うん、いいね。


目に鮮やかな紅でやってきたのは、「紅芯大根のサラダ」。yonedu04.jpg胡麻油を含んだタレが大根自身の甘さを誘って、
シャクシャクとした食感と合わせて、予想以上にイケる。


お待ちかねだったのが、「白子の春巻き揚げ」。
白子を春巻きの皮に包んで揚げちゃうなって、想像するだに旨そうでない?
さっと刻んだ断面からいまや溢れ零れんとする白子を思わず凝視(笑)。yonedu05.jpgきっと熱いよねーと云いながらそっと齧ると、あっつっっ!
やっぱり熱い。
ひと吹きだけ、ふーとして改めて齧ると、ふうむ、旨い。
生の白子以上にクリーミーな舌触りとコクとが活性しているようで、そこへ大葉の香りが気の利いた挿し色になっているンだ。


これもお待ちかねだった「甘鯛のかぶら蒸し」が、また旨い。yonedu06.jpgみぞれにして表面を覆ったかぶらの甘さ滋味が堪らない。
かと思ったら、甘鯛の白身がまたベクトルの違う甘さほっこりと伝えてくれる。


あとからだとなくなってしまうかもですよ、
と云うので慌ててお願いしておいた「土佐清水鯖棒寿司」を〆に。
銀の皮目に斜め格子に入れた包丁が印象的。yonedu07.jpgどれどれと口にする「よね津」さんの棒寿司は、
酢〆が浅めで、生に近い仕立てのもの。
酢がきゅきゅっと利いた鯖も好きだけど、
なるほどこふいふのもまたいいもンだと知る。
冬場の鯖はさらに脂がのってるってことでもあるのだろうね。
サバスキーは、八戸の鯖も京都の鯖寿司も土佐の鯖もどれも好きなのだ(笑)。


土佐料理を軸にした大人な和食と肴でお酒のすすんで困る、学芸大学「よね津」。yonedu08.jpgご主人の米津さんは、土佐料理の「祢保希」での修業を経て、ここ「よね津」を開いたのだそうです。


「よね津」 目黒区鷹番3-4-13 笹崎ビル1F[Map] 03-3716-5991

column/02940

口BAR「並木ハイボール」で しゅわしゅわとコマネチとナポリタン

namiki.jpgそれは、年の瀬の銀座。
laraさんの日本凱旋コンサートとモーツァルト社の後押しをきっかけに、モーツァルト・リキュールによるカクテルを皆で愉しもうと集まった、
云わば「チョコテルの会」。
その会場となってくれたバー「HIGH FIVE」のカウンターに並ぶ前に、互いのご紹介と軽い腹拵えを兼ねた待ち合わせ場所としたのが、こちら「並木ハイボール」です。


まずはと声を発するは、「角ハイボール!」。namiki01.jpgひとまずの乾杯をしてジョッキを傾け、卓上にある駄菓子屋的硝子壜から小袋のツマミを取り出して、アテにします。
ちょっと乾いた喉に心地よい、ハイボールのしゅわしゅわ。
一気に呑んでしまいます。


サントリー角を使ったハイボールを正式には「ザ・角ハイボール」と呼んでいて、ジンジャー風味ステンレスカップが「並木ハイボール」、復刻角瓶でつくる氷なしタイプの「ハイボールストレート」なんてハイボールもある、そう。


それってなんだろたのんでみよう作戦に、
見事にひっかかるように注文んだのが「コ・マ・ネ・チ」。
文字の間にナカグロが打ってあるのがヒントで、
組み合わせた食材の頭文字だと云えば、どんなお皿だか想像がつくよね。namiki02.jpgああ、やっぱり(笑)。


Airの到着したその夜に駆けつけてくれたlaraさんが合流して、改めてカチっと鳴らすジョッキたち。


namiki03.jpg
早くも三杯目のお代わりをしたジョッキを、
「セミドライトマト」や「鳥とじゃがいものアヒージョ」でくぴくぴ。namiki04.jpg小さなSTAUB鍋でくつくつしているガーリックオイルに焼けた鶏の皮目やじゃが芋のカリっとしたあたりが、いい。


そして、全会一致で(笑)お願いしたのが、「なつかしのナポリタン」。
贅沢にも目玉焼きをトッピングした、玉葱ピーマン踊るナポリタン。namiki05.jpg鉄鍋にのってくるのは、亜流かどうかなんて、きっとナポさんも気にしない。
それにしても、時々妙に食べたくなるのはなぜだろね。


白州、山崎、オーヘントッシャン、ボウモア、マッカラン。
メニューを改めて読むと、シングルモルトを使ったオリジナルなハイボールもあれこれある。
京都・天の橋立からのオイルサーディンなどなどの「竹中缶詰謹製」やプロシュート、サイドディッシュにも手軽で気の利いたツマミが並んでる。
「まい泉のヒレカツサンド」齧りながらのハイボールってのも乙かもね。


namiki07.jpg

並木通りと花椿通りが出会うところに「並木ハイボール」。namiki06.jpgPRONTO系IL BARが「角ハイボール」で再生していく様子を垣間見るような、そんな一瞬もありました。


□関連記事:
 BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール(09年12月)


「並木ハイボール」 中央区銀座8-6-25 河北ビルB1[Map] 03-3571-7864

column/02939

口沖縄料理「おもろ」で 豚尾のおもろ煮豆腐よう草分け沖縄料理店

omoro.jpg池袋の西口にある酒場「ふくろ」。
ハムカツと白子鍋にホッピーがよく似合う、一、二、三階までの正しい居酒屋だ。
そして、大学時代の先輩や仲間で囲んでいたそのテーブルを早々に失礼して向かったのは、すぐ裏手の路地。
奇遇にもお隣さんへのハシゴ酒となった二軒目は、ちょっと妖しい路地に違和感なく馴染む店。
亀甲金網に包む看板には、沖縄料理と赤い文字。
こんなところに沖縄料理の店があるとは知らなかったなぁ。


藍の暖簾を払って踏み込んだ店内がいきなりシブい。
永きに亘る毎日の酒場の空気が少しずつ滓のようにそこに漂い留まっているような、そんな雰囲気が強く伝わってくる。


待ち合わせの方は二階です、と告げられて軋む階段を上がる。
座卓の並ぶ二階も古色が色濃くって、でもそれが居心地よくしてくれそうだ。


沖縄料理の店に来たならばやっぱり、それで始めねばなりません(笑)とオリオンをいただいて、遅れましてとまず乾杯。
どもども、お誘いありがとう。


店名を冠した「おもろ」は、つまりはミミガーの酢和え。omoro01.jpgたっぷり振った胡麻と胡瓜と合わせて、シャクコリといただく。
酢味噌和えでいただくことの多いミミガーだけど、ここではさらに素朴だ。
ラー油を垂らしてもよかったかもしれないな。


もうひとつ店名を冠したメニューがあって、それが「おもろ煮」。omoro02.jpgこっちは耳じゃなくて、おおお、豚尾の煮物だと書いてある。
もうすっかり定番の豚足に対して、豚の尻尾はそうそう見掛けるもんじゃないよね。


どれどれと受け取ったお皿に載るそれは、豚足をふた廻りくらい小振りにした感じ。
いかにもゼラチンコラーゲンした風貌を口にすると、なるほどチュルクニュンとした食感で、豚足よりもちょい品のいい気もします。


やや大きめの「豆腐よう」の端っこを口に含めば途端に、泡盛が欲しくなる。omoro03.jpgomoro04.jpg黒じょかに入った「瑞穂」をぺろぺろ舐めては、
豆腐ようの欠片を再びぺろぺろ。
んんんー、これぞまた沖縄ん気分(笑)。


「ソーミンチャンプルー」「ゴーヤチャンプル」でお腹を満たし、
omoro06.jpgomoro07.jpgomoro08.jpg
omoro05.jpg「海ぶどう」「島らっきょう」「すぬい(沖縄もずく)」と沖縄定番酒肴でまた泡盛をぺろぺろ。
「ウカライリチー(おから油炒め)」や「ジーマミ豆腐」の素朴な魅力に、うんうんうんうん頷いてまた、ぺろぺろ。


そして、〆はやっぱり「沖縄そば」。omoro09.jpgぽそぽそ感抑えめの麺とコクのほどよいスープに、泡盛浸食気味の脳裡が一瞬彼の地のどこかに飛んでゆきます(笑)。


愉しいひと時を、みなさんありがとう。


池袋西口の妖しい路地にある老舗沖縄料理店「おもろ」。omoro10.jpgどこか創作が匂う沖縄料理店も散見される中で、ここには本場の色を風化させない老舗の安心感がある。
帰り際の戸口でご主人に訊くと、
「おもろ」の創業は、戦後すぐ昭和23年のことだと仰る。
東京の沖縄料理店の紛れもない草分け的な存在、なのですね。
沖縄方言の「思い」から派生したとされる「おもろ」とは、沖縄の古い歌謡、歌のことのようで、その辺りが店名「おもろ」の由来と考えていいのもかもしれません。
そういえば、首里へと向かうゆいレールの途中には「おもろまち」って駅があった。
大阪の大正や梅田に同じ名前の沖縄料理店があるけど、関係あるのかな。


「おもろ」 豊島区西池袋1-13-7[Map] 03-3982-0236

column/02938 @4,800-

口BAR「ハイボール小路」で ホワイトホースのハイボール天神脇の小道

komichi.jpgお初天神脇の裏路地は、
ちょっと遠回りしてでも歩きたい、好きな小路。
夕霧そばの「瓢亭」とか、居酒屋「北龍」とか、ガールズ大衆酒場「やまんそら」とか、カナディアンクラブのバー「なかしま」とか、がある。
そして、
この界隈を象徴する老舗バー「北サンボア」。
まだまだ他にも気になる店はあるけれど、今宵はその中の一軒、「小路」に寄ってみました。


実は、ここにお邪魔するのは、二度目。
初めて訪れた時にマスターに聞いたのは、2、3年前に、喫茶店かバーかを営っていたヒトから引き継いでこのカウンターを守っていると、確かそんなことだったはず。
どこかすっと呆けた表情が肩の力を抜かせてくれる蝶ネクタイ姿のマスターが、過日と同じ空気で迎えてくれました。


そしてこの店の特徴は、
バックバーの狭い幕板に「ハイボール」「ジントニック」と書いていること。


前回同様、思わず「ハイボール!」と告げると、
肥後橋の「バー立山」から独立したマスターが手にするボトルは、
やっぱり「WHITE HOURSE」。komichi02.jpg福島にある「バー立山」の姉妹店「カモメ」のハイボールも、
同じ「WHITE HOURSE」のヤツだったもんな。


濃いぃめな印象のグラスをちびちびと啜っていると、入口寄りの方から関西の食は正味な話イイぞイイぞと熱く語る科白が聞こえてくる。
反作用的に、東京の食事情のネガティブなところが浮かび上がってきて、なんだか口惜しい。
ただ、其奴の物謂いは、専門的かつ旨いもん喰いの機微の的を得ていて、探せども探せども反論する余地がない。
こりゃどうみても素人ではないなと判断して素性を訊ねると、神戸でバーを営んでいるという。
やっぱりなぁ(笑)。


この「くん玉」も「カモメ」のカウンターでいただいたことがあるなぁとそのツルツルした光沢を見詰める。komichi03.jpg前回同様、その「くん玉」をいただきつつ、またちびちび。


その御仁に、神戸に遊びに行きますよ、と話し掛けつつカウンターを後にする。
なんだかホントに神戸に行きたくなってきたぞ(笑)。


お初天神脇の小道にあるノスタルジックバー「小路」。komichi04.jpgレトロにも映るバックバーや丸みを帯びたカウンターの風合いや止まり木のこなれた座り心地もまたいい。
ジントニックは今度の宿題ということで。


□関連記事:
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「ハイボール 小路」 大阪市北区曾根崎2-5-38[Map] 06-6363-4181

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口和食「仙厓」で師走の献立アリスの祝い花と仙厓師匠に思うところ

sengai.jpgそれは、去る11月の暮れの頃。
新富の「かどや」でオバチャンのつくるお昼ご飯をお腹に収めてから、辺りをふらふらと。
すると、視線の先に、なにやら道端が華やいでいる一角がある。
半地下に「彩絵」の入ったビルの前にスタンド花が並んでいるのです。
閉じてしまったイタリアン「il DESTINO」の後に新たなお店ができた、ということらしい。


正面に廻り込み、祝い花を贈り主の札が目に留って、あれ?っと皆思う。
だって、一台づつに、谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の名前があるんだもの。sengai01.jpg一瞬、「アリス」の店?なんて思うも、自分達の店に花を贈ったりはしないよなぁと思い返して、はて、どんな素性の店なのだろうかと興味が沸いてきました。


sengai02.jpgランチ営業はしていないようなので、夜の部に突撃してみる。
「師走の献立」と題した品書きには、コースの、そしてハーフコースの内容が謳われています。
それぞれが2,500 円、1,500円と、随分とリーズナブルな設定なのが、反って心配になったりもするところ。


「塩いり銀杏」に始まって、「芋づくし籠盛り」「しじみ汁赤味噌仕立て」。
sengai03.jpgsengai04.jpgsengai05.jpg
「ちょこっと腹ごしらえ」は、高菜のおにぎりと出汁巻き玉子。
お酒のあてにと思っているところへ、いきなりのお食事モードでちょと戸惑う。


「若鶏ロール煮志乃多好み」は、
人参なんかを芯に巻いた鶏肉を油揚げで包んだもののスライス。sengai06.jpg
sengai07.jpgsengai08.jpgsengai09.jpg
酢味噌に和えた「アボカド」に「大根牛すじ煮」「湯豆腐」と、淡々とした惣菜が続きます。
そこへ、「白州」の10年を水割りにして合わせてみたりする。


気がつけば、コースがひと通り終わっていて、中途半端な心持ち(笑)。
なにかないかと品書きの続きをみると、「我儘単品」とする数行がある。
そのラインアップは3品、「和風ローストビーフ」「八丈島青むろくさや」「仙厓カレーライス」。


うーんと唸って、〆にカレーを興じてみることにする。sengai10.jpgやや酸味の利いた、でもお家カレーの範疇であるかなぁというところ。
ゴーヤが入っているのが、個性といえば個性か。


お愛想をお願いしている間に、「アリスの面々とはどんなご関係なんですか」と声を掛けた。
ご主人曰く、「以前、アリスのマネージャーをしていまして、それで」。
再始動をしていると聞く「アリス」だけれど、その役割にはもう別の担い手がいるらしい。
なるほど、祝い花の謎が解けました。


sengai11.jpg新富町の新店、和食の店「仙厓」。
入口右手の硝子面に走らせた筆の中にも「仙厓」の文字が窺える。
sengai12.jpg訊けば、「仙厓」というのは、江戸時代の僧侶、臨在宗 仙厓義梵そのひとに由来するそう。
それはご主人が、軽妙洒脱、ひょうひょうとして、ユーモアに富むと評される肉筆紙本・達磨図を成すお坊さんの絵の大ファンだというところから。

そうであるならば、是非仙厓師匠の世界感に習って、思わず感じ入るような軽妙洒脱にして粋な意図を含んだ世界を卓上に描いてくれるお店になって欲しいなと、そう思います。


□関連記事:
 食事処「かどや」で 吾が町新富45年お好み惣菜とおにぎり定食(09年12月)
 旬菜居酒屋「彩絵」で カキフライの衣に自問自答(08年11月)



「仙厓」 
中央区新富1-9-4 ファンデックス銀座ビル1F[Map] 03-6673-7057

column/02936

口ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた

aomoriyatai.jpg原宿表参道を青森色に染めちゃう、
「とことん青森2010」。
表参道沿いのカフェやレストランの各店が青森食材を使ったメニューを展開して、じわじわと雰囲気を盛り上げてきた。
そしてそのメインイベントと呼べそうなのが、明治神宮の敷地内で催す「青森ご当地グルメ屋台村」と日本を代表するあの青森の火祭りが表参道を往く「表参道冬ねぶた」。


原宿駅を降りて、神宮橋に差し掛かれば、鳥居の手前に「ねぶた」の威容が見えてくる。
両脇を金魚ねぶたの壁に囲まれて、夕闇の出陣を待つばかり。aomoriyatai01.jpgそのまま右に折れた先の、文化館が青森の味が待つ屋台村会場だ。


aomoriyatai02.jpg
パネルで12の屋台の全貌を確認しつつ踏み込んだ正午前の会場は、
既に大賑わい。
ほとんどの屋台の前にはずらっと行列ができています。


最初に並んでみようと思ったのは、「五所川原元祖しじみラーメン」の屋台。
連想するは、青森県庁前の路地の店「樽」でいただいた「十三湖しじみ汁」。
蜆の濃いぃエキスの魅力が真っ直ぐ愉しめるお椀にしみじみとしたのが印象的なんだ。


スチロールの器に盛られた汁も仄かに白い澄んだもの。aomoriyatai03.jpgなはは、あの夜のお椀の味わいに似たシジミのエキスがしっかりと沁みている。
この「五所川原元祖しじみラーメン」にも、十三湖のヤマトしじみを使っているそうで、なるほど、丁寧にエキスを煮出せば、余計な味付けをしなくても贅沢なラーメンスープになるのだね。
麺にかん水の匂いがちょっと気になったので、繊細な味わいをより活かすよう、その辺りの検討をしてほしいな。


続いて、これも東京初上陸だという「大湊海軍コロッケ」。
下北半島が鍵形に折れるところ、陸奥湾の北側最奥にあるのが、交易港として軍港として栄えた大湊。
今も海上自衛隊が拠点を持つ、海軍コロッケ発祥の地だ。


旧日本海軍のレシピに習って、下北の食材を使い、牛脂で揚げたというコロッケは、仄かにカレーの風味。aomoriyatai04.jpgクリーミー感とほっこり感との加減の良さを香ばしい衣で包んだ、なかなか乙な惣菜だ。


B-1グランプリで名を馳せた一品といえば、ご存知「八戸せんべい汁」。
「せんべい汁」で思い出すのは、八戸「ハーモニカ横丁」の一軒「DA介」でいただいた「北日本もつ鍋ぞうせん」。
アルデンテで食べるべし、を体感した思い出を頭の片隅に置きながら、啜る汁。aomoriyatai05.jpgあはは、素朴かつ率直に旨い。
汁の出汁の旨みと「すいとん」の懐かしさにも通じる柔らかくなりかけた南部せんべいとの名コンビに気持も温まるであります。


早々に予定数が捌けてしまった人気者が「五所川原あげたい」。aomoriyatai06.jpgaomoriyatai07.jpg五所川原の地元にも人気の名物スイーツと謳う「あげたい」は、その名そのまま、揚げたたい焼き。
つるんとしたフォルムのたい焼きを頭から齧れば、衣のサックリとたっぷり仕込んだあんが予想以上の好相性。
尻尾に至っても、あんこがたっぷりなのは、王道なれどやっぱり嬉しく愉しいね。


そのお隣のブースには、
これまた東京初上陸、そして県外初出店の「浪岡ホットアップルサイダー」。
テーブルの上にスープジャーが載る、どこかで見たような光景は、青森県物産館「アスパム」で見た光景だ。
その時話したオカアサンと握手して(笑)、紙コップを恭しく受け取ります。aomoriyatai08.jpg無濾過、無添加、そして搾り立ての果汁で浪岡のさまざまなリンゴをホット仕立てを念頭にブレンドし、コトコトっと温めていただく「ホットアップルサイダー」。
何気ない振りして、温かさでふっと沸き立つ林檎の香りと、甘さと酸味にやっぱり和む。
一本買って帰りましょう。


そうそう忘れてはいけない、「青森味噌カレー牛乳ラーメン」。
青森の地では、悩んだ末に煮干しラーメン巡りに徹したこともあって、口に出来なかったドンブリだ。aomoriyatai09.jpg札幌味噌ラーメンが青森でこんな形に進化したと、そう考えるだけでも面白い。
牛乳のコクにカレーの風味、そして隠し味的にスープに奥行きを与える味噌と、こんなブレンドを思い付いた当時の学生も客の妙な注文を受け入れた大将もそれぞれに偉い(笑)。
このドンブリも、当地青森で啜りたい一杯だ。


ここで、しばし休憩。


夕闇の近づく表参道は、沿道の両脇に人垣ができ始めていました。
皆さんの目的は、そう、「表参道冬ねぶた」。
鳥居の前の「ねぶた」方向から出陣の声が聞こえると、交通規制がかかり、昼間見た威容がこちらへ向かって動き出しているのが見えてくる。
そして、なにやら流線型を腰に抱えた連中が真っ先に飛び出してきた。
なーるほど、年末に新青森までの延伸を迎えることをアピールする、新幹線がモチーフだ。
aomoriyatai10.jpgaomoriyatai11.jpg
そして、らっせらーと跳ねるハネトたち。


まだ暮れ切っていない原宿駅前を蠢くように、青森ねぶたが行進してくる。aomoriyatai12.jpg灯りを内に備えたねぶたが、周囲の明るさが落ちるに従って、コントラストを増してくる。


歩道橋の下に差し掛かったところで、急ブレーキ。
トップが引っ掛かりそうだとみるや、前列の引き手たちが中腰に腰を屈めて前傾姿勢を取る。aomoriyatai13.jpgそのままそろりと掻い潜れば、沸き立つ拍手。
勇壮なねぶたは意外と柔軟な動きもできるのだ。


aomoriyatai14.jpg表参道をくだり、明治通りからUターンをする運行経路を戻ってくるねぶた。
足の速い新幹線たちがくるくると回りながら、戻ってきた。


お囃子のリズムとともに目の前を過ぎてゆく、ねぶた。aomoriyatai15.jpg胸には、新幹線新青森開業のメッセージ。


そして、ねぐらへと戻るねぶたの背中。aomoriyatai16.jpgその背中は、表参道では1台による色々と制約のある運行だったけど、当地青森では、20数台による力強い祭りが体感できるよ、と語っているよう。
夏の予定を考えなきゃいけないね。


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 中華そば「長尾」浜田店で 煮干しの小青森煮干し中華を振り返る(10年01月)
 カフェ「il PiNOLO CAFFE」で 青森りんごホットワインに和む(10年01月)



青森県観光情報サイト「とことん青森2010」http://www.aptinet.jp/ap_tokoton

column/02935

口Restaurant「Coulis」で カキのカダイフ極細衣と牡蠣のトキメキ

coulis.jpgとある冬の日の週末の午后。
何気なく、「クーリ」のランチメニューをチェックしたことがありました。
そこに、カキ、の文字をみつけたものの、もうランチタイムは過ぎている。
しまったと爪を噛んでみても、間に合わない。
またやらないかなぁと秘かに待っていたのでありました。


と、カキのカダイフいただいた!とのむのむさん情報
こりゃまた出遅れたと、新富の裏通りへといざ馳せる。


カウンターは既に一杯で、テーブルへどうぞ。
黒板見なくてもオーダーは決まっているのだけれど、「ナポリタン」というフレーズになぜだか心揺らぐ(笑)。coulis01.jpgうー、と唸ってから初心を貫くひと言、「カキ!」。


「クーリ」のランチ時のスペシャリテ、15種類の野菜と本日の前菜がやってくる。coulis02.jpgこれはアイスプラントだったかナなどと考えつつ、相変わらずの野菜バラエティーに感心しつつ、モリモリと食べ進む。
ただ単に、生野菜あれこれをあしらっただけじゃなく、グリルしたもの揚げたものソテーしたものと野菜のキャラに応じた手間を施してくれているのが嬉しいよね。
そして、今日のお皿の底には、スズキのフリットとリゾットにとニョッキが仕込まれてる。


そして待望のカキの皿、「三陸産カキのカダイフ ラビゴットソース」。coulis03.jpgまたまた立体感のある盛り付けで、メインのお皿でも野菜たちが大活躍。
すっごい野菜摂ってるぞ感が「クーリ」の真骨頂だもんね。
coulis04.jpgcoulis05.jpg


細かな麺状の衣に包まれた牡蠣が呼ぶ。coulis06.jpg小さく刻んだハムなんかで仕立てたオリジナルなタルタルを頂いて、凛々しく穀物ライスの上に鎮座しています。


タルタルが零れないように、衣を潰さないようにと、そっとフォークに載せる。


おおお。
うまい。


軽やかに芳ばしく解れる衣がやや小振りの牡蠣の意外に濃密なエキスと渾然となって、旨味中枢を真っ直ぐ刺激する。coulis07.jpgカダイフというのは、ギリシャやトルコあたりを起源とする極細の麺状の生地。
どこか他でもいただいた気がするけど、それがどこでだったか思い出せない(笑)。
トウモロコシのカダイフ、と説明してくれたその衣そものものも旨い感じ。
久々に、トキメキの牡蠣料理に出逢えました。


モリモリ野菜とすっとアイデアを盛り込んだお皿で嬉しがらせてくれる「クーリ」。
coulis08.jpg
次回は、「ナポリタン」所望です(笑)。


「Coulis」
中央区新富2-10-10 2F[Map] 03-6228-3288 http://www.coulis23.com/

column/02934 @1,300-

口中華そば「長尾」浜田店で 煮干しの小青森煮干し中華を振り返る

nagaohamada.jpgなかなか連食の利かないお腹は、
あともう一杯で止めておけと、
自らを律するように囁いている。
青森を離れる前の一杯はどうあるべきか。
煮干し中華を巡る旅として一貫したカテゴリーで括り締めたい気持ちと、前回の青森初訪の時にも満腹で出会えなかった「味噌カレー牛乳ラーメン」も心残り。
迷った時は全部喰え、と誰か云ってた気もするけど、やっぱりあと一杯だ。


討論に議論を重ねた結果(笑)、この旅を煮干しでシメることに。
「味噌カレー牛乳ラーメン」は、「とことん青森2010」の青森屋台村に出店するという耳寄り情報もその理由のひとつなんだ。


そして、向かったのが、「長尾」浜田店。
初青森の際に煮干し中華を堪能させてくれたのは、その「長尾」の2号店に当たるバイパス店だった。


到着して、あれ?って思うのは、「長尾」なのに、なにやらどこかで見たような黄色いサインがチラチラ視野に入ってくるから。


nagaohamada01.jpg「鰞」の文字を円で囲んだ紋を染め抜いた暖簾を潜って、品書きを確かめると、確かに、如何にもその黄色い看板の店インスパイア系らしいタイトルが並ぶ。
「にんにく わっつど入れましょう」とススメる「ラーメン 大二郎」nagaohamada03.jpgだ。


で、そっちはtakapuに任せて、
メニューの「長尾」サイド

nagaohamada02.jpgから可愛く「煮干し」の小を選ぶ。
小とはいっても、麺150gなんだけどね。


大二郎だけど大五郎な、店主(?)のこだわりが壁に貼ってあるので、
nagaohamada04.jpgそれを見上げながらドンブリの到着を待ちます。


うわ〜っと口走るtakapu(笑)。
その、「大二郎」のドンブリに続いて煮干しのドンブリもやってきた。

nagaohamada05.jpgやや濃いめの醤油スープの上に煮干しの粉末が薄らと浮かんでいます。


啜るスープは、「たかはし」というよりは、「まるかい」あたりに近いかも。
とんこつではなくて、
鶏スープをベースに例によって三種類の煮干しを合わせたスープだという。
うんうん。


麺はといえば、ちゅるちゅるで粉の香るオリジナル麺。nagaohamada06.jpg旭屋製麺という製麺所に委託しているようで、「二郎」な店定番の自家製麺ではない模様。



ここでここまで青森でいただいた煮干し中華を振り返えってみる。
開拓者「たかはし」、澄んだ滋味の「まるかい」、とんこつ使いも巧みな「ひらこ屋」、バイパスの雄「長尾」。
たった数軒ではあるけど、間違いなく青森を代表する中華そば店たち。
改めてそれらを俯瞰して思う中から、バイパス「長尾」の裏メニュー、「ごくにぼ」が浮かび上がってきた。
最初だったから印象が強いのかもしれないけど、もう一度食べたい一杯の一番はどれ?と訊かれたら今はそう応えます。
煮干しエキスの凝縮感とそれをクドくしないバランスとポキポキした手打ち麺とで構築された完成度の高さが、そそりにそそる。
ま、もっとも、どれもがそれぞれに旨いのだけど、ね。 


最後にひと言、煮干しLOVE。


煮干し中華に二郎併設な「長尾」浜田店。nagaohamada07.jpg二郎な「大二郎」もベースのスープが鶏であるところがまた個性。
でも、煮干しをいただくなら、まずはバイパス店から(笑)。


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中華そば「ひらこ屋」で とんこつ煮干しそば記憶に残る一杯(10年01月)


「長尾」浜田店 青森市浜田豊田150-14 [Map] 017-739-4147

column/02933

口カフェ「iL PiNOLO CAFFE」で 青森りんごホットワインに和む

ilpinolocafe.jpg「とことん青森 2010」開催中の表参道を散策。
久し振りに歩いてみると、日頃表参道界隈に如何に近寄っていないかがよく分かる。
イッセー尾方を観に原宿クエストに通っていたっけなと考えながら漫ろ歩き。
よく晴れた冬空に「とことん青森」のフラッグが揺れています。
いよいよこの年末には、東北新幹線が新青森まで延伸するんだね。


ilpinolocafe01.jpg


ilpinolocafe02.jpg表参道ヒルズに闖入するのもまた久し振り。
エスカレータを3階まで上った正面で「やさい家 めい」がちょっとした行列をつくっているのに吊られるように並んで、青森名物具沢山と謳う「またぎせいろ飯」をいただく。


普段は連食しようなんて発想にはなかなかならないのだけど、不思議とまだいけそうな気がする。


ということで、気がつけばヒルズ開業来の4年振りになっちゃった、並びの「MIST」に行ってみる。
ilpinolocafe03.jpgこの期間、「MIST」の醤油と塩のラーメンは、限定と謳いつつ、青森食材を使ったものになっている。
湯切りの所作を眺め乍ら「塩ラーメン」を所望。
トロミを思うほどに食材のエキスを煮出した感じのスープは、
流石「CHABUYA」の一杯だ。
このところ普段から青森シャムロックを使っているようで、ってことは、野菜類なぞそれ以外のスープ食材にも青森モノを使っているってことなのかもしれないな。


そして、一息入れようと訪れたのは、表参道ヒルズ向かいの建物。
間口の妙に広い階段を上がると、そこがテラスになっていて、テーブルセットが並んでる。
そこには、イタリアン「iL PiNOLO」のカフェがあるンです。


まったりするに相応しいと選んだのが、「青森県産りんごジュースとハチミツのホットワイン」と「青森りんご サンふじ シナモン風味のワッフルバニラアイス添え」。ilpinolocafe04.jpgホットワインには、特殊な製法で絞ったりんごジュースにハチミツとサンジョベーゼワインを合わせた、と解説してくれている。
続けて、女性好みの冬に似合うホットワイン、ともある。
オッサンが飲んではいけませんか(笑)?


湯気のところへ口を運ぶと、柔らかな甘みと酸味が香り高くふわっと湧き立って、
ゆるゆると和ませる。ilpinolocafe05.jpgこれだけで、いい昼下がりを過ごしているような、そんな気になる。
ふと、青森物産館「アスパム」の「青森県地場セレクト」でいただいた「ホットアップルサイダー」を思い出す。


特殊な製法の絞ったりんご、というのがどんなことかというとそれは、りんごの一大産地・弘前で導入している密閉粉砕搾汁機による「密閉搾りねぶた」。
空気に触れないままそのまま皮ごと搾る、100%ストレート。
酸化防止剤に頼らずとも、褐色に変わらない製法らしい。
搾り立ての風味がそのまま愉しめるってことなんだね。


「サンふじ」は、りんご生産日本一を誇る青森が推す、太陽をいっぱい浴びたりんごの王様「ふじ」のこと。ilpinolocafe06.jpg気品のある甘さと酸味がまた、和ませる。
アイスとの相性も疑うところがないよね。


表参道で、通りから絶妙の距離感のオープンエアを提供しているカフェ「イル・ピノーロ」。ilpinolocafe07.jpg陽光の優しい時季にはきっと、さわさわと賑やかになるのでしょうね。


「iL PiNOLO CAFFE」
渋谷区神宮前5-8-2 日本看護協会ビル2F[Map] 03-5778-6449

column/02932 @1,200-

口ラーメン・ぎょうざ「王味」で 薄皮とにんにくの誘うぎょうざの魔性

wanmi.jpg奥州街道が堤川を渡るその辺り。
青森ジモチーに夜毎大人気の餃子の店がある、
という。
しんしんと雪の降る中、車をちょっと妖しい脇道へと進めると、その先に黄色い看板が見つかる。
店前の駐車スペースは満杯。
この状況だと、席も一杯かなぁと確かめると、
熱気を帯びた店内は、案の定満席だという。
おおお、なるほどの盛況振りだ。
雪に籠もることなく、通りからやや奥まった場所にある店へと、どこからともなく人々が集まってくる様子というのは、いいもんだね。


さんふり横丁を探索してから、改めて黄色い看板の前に立つ。
雪は小降りになってきた。
熱々のストーブの前で、テーブルの片づけを待って、ずずずいっと奥の席へ。


wanmi02.jpg「みそラーメン」にはじまる定価表wanmi01.jpgを見上げつつも、
お願いするのはまず「ぎょうざ」。
「ニラレバーいため」もいただきましょうか。
ガタイのいい学生たちが占拠する一角があるかと思えば、オッチャンたちに負けじとビール片手にガハハと笑ってぎょうざを貪る女性の姿も目に留まる。
なはは、いいね(笑)。


テーブルには、粗みじんの生大蒜を浮かべた小皿のタレが既にスタンバイ。wanmi04.jpg


そして、やってきました「王味」の「ぎょうざ」。wanmi03.jpg薄手の皮を思わせる、そんな焼き目が誘います。


早速、小皿のタレへ浸して齧りつく。wanmi05.jpgパリっとした皮と野菜も多めのあんが、なんだか妙に軽やか。
ここへ来るまで既にあれこれいただいていて、満腹なはずなのに、するするといくらでも食べれてしまいそうなのは、なぜ?
あんにもニンニクが十分利いてるけれど、オシツケな過剰感なく、すんなりと次から次を誘う妙薬のよう。
いいなぁ、旨いなぁ。
こりゃ、明日のこと考えてる場合じゃないね(笑)。


改めてめちゃめちゃお腹空かせて訪れて、麦酒とのコンビを鱈腹堪能したいとそう願わずにはいられない、この魔性。
使っているのはやっぱり、"田子にんにく"なのでしょうか。


雪の中に浮かぶ黄色い看板と提灯が印象的な、青森のソウル中華「王味」。wanmi06.jpg "王味"と書いて、"わんみ"と読む。
その名の通り、王さんの味、という意味だとご推察。
きっと、「野菜らーめん(タンメン)」あたりもいいンじゃないかな。


□関連記事:
 海鮮居酒屋「やなせ」で 白子の揚げ出しに旨み湛えるじゃっぱ汁(10年01月)


「王味」 青森市堤町1-10-8[Map] 017-734-3380

column/02931

口中華そば「ひらこ屋」で とんこつ煮干しそば記憶に残る一杯

hirakoya.jpg雪の降り続く青森西バイパス、国道7号線。
開店時間目掛けて車を走らせてくれるtakapu
積もった雪の駐車場へ一番乗りで滑り込む。
車窓に、車の鼻先を真っ直ぐ店の入口へ突き進むワンボックスが映る。
ひとりの妙齢の女性が降りてきたのが意外で、客ではない?と首を傾げながらさらに眺めていると、麺の木箱を荷台から降ろし店内へ運び込む。
それは、開店3分前の出来事でありました。


どーぞー、と招かれて、両の手を擦りつつ一番乗りで店内へ。
厨房前に一直線のカウンター、そして国道寄りに並行して小上がりのテーブルが並んでいます。


骨太なザ・煮干しの中華そばを所望したい自分は、takapuもススメる「とんこつ煮干しそば(こいくち)」。
定番メニューには他に、三種の煮干しを煮出す「煮干し中華そば(あっさり)」に豚ばらを敷き詰めた「ばらそば」、背脂トッピングの「背脂煮干しそば」がある。
地元ぃーtakapuは、うどんのような太麺「らぅどん」hirakoya02.jpgに挑むという。


hirakoya03.jpg卓上のお新香をぽりぽりしつつ下がり壁を見上げると、
麺についての筆文字が踊ってる。
上質の小麦を使用したもちもちの中太自家製麺を常に打ち立ての状態で。
なるほど、先程の女性はただ単に遅刻ぎりぎりになっちゃったンじゃなくて、どこかの製麺場所から打ち立ての麺を運んでくれたってことなのかもね、と思ったりする。


と、やってきました「とんこつ煮干しそば」。hirakoya04.jpgほうほう、どんぶりの表情にどことなく猛々しい気配が滲んでる。
まずは、と恭しくレンゲのスープを啜る。


うむうむ、贅沢にも沢山の煮干しから煮出した出汁をとんこつ動物系のコクスープがグググっと支えている感じ。hirakoya05.jpg影響を受けていると云われる「たかはし」とはまた違う仕立てを思う。
叫ぶ訳にはいかないが(笑)、いいぞ、いいぞ。


こうなるとどうしても比べてしまうのが、
煮干しとトンコツが高次元で結実していた「凪 西新宿」のスープ。
西新宿のスープは、云わば煮干しととんこつが50:50。
そして脂とその乳化が強い分だけ、力強さに訴えて印象が強い。
方や、ここ「ひらこ屋」のスープは、濃厚な煮干しのスープがあくまで主役で、とんこつが自身の脂の甘さに走るのをぐっと堪えて、男優賞ものの助演を演じてる。
そんな感じ。
きっと煮干し中華を脂で喰いたきゃ、「背脂煮干しそば」喰ってくれ、ってことでもあるンだと思う。


きっと彼女がさっき持ち込んでくれたであろう麺は、なるほど、
もっちりぷっちりの歯応えのする中太麺。
適度な量感も伝えてくれて、悪くない。
hirakoya06.jpg
ただ、煮干し中華にはやや細めの粉っぽい感じのサクサク麺が一番合うと思い込んでしまっているので、このスープで「伊藤」の麺を啜りたいなどと不埒な思いがふと脳裡を過る。


ま、なんてことも一瞬で、またウホウホと一気呵成に啜ってしまうのだけど。
早食い過ぎ(笑)?


バイパス沿いの、記憶に残る煮干し中華そばの店「ひらこ屋」。hirakoya07.jpg takapuありがとう。
今度は是非「背脂煮干しそば」を啜りたいので、また連れていってくれないかなぁ。


□関連記事:
 特級煮干そば「凪」西新宿店で 特級煮干と動物出汁巧みな融合(09年11月)


「ひらこ屋」 青森県大字新城字山田588-16[Map] 017-787-0057

column/02930 @600-

口Bar「lii」で チョコレート×ヘーゼルナッツの洒脱とグラッパの酩酊

gojyuniban.jpg青山霊園脇の「鹿角」を離れて、
霞町の交差点を渡り、アマンドを回り込んで、
西麻布の通りを進む。
カウンターでもうちょっと呑もうと訪れたのは、その通り沿いの1階にあるバー。
通りから店内の様子が見渡せるバーというのは、そう多くない。
扉の透明硝子に刻まれているのは、
「lii」という記号。
ゴジュウニバン、と読むようです。


硝子扉を開け入ったバーの雰囲気は、籠るようなものではなくて、和やかな空気。
カウンターの一番手前に腰を据えてふと入口を振り返ると、通りを行き交う男女の姿が硝子越しの風景になっています。


あ、そうそうと思い付いて、モーツァルトリキュールはありますか、と訊く。
すると、ゴールドならばございます、とバーテンダー。
では、とおまかせで、チョコテルと洒落込みます。


バーテンダーが取り出したボトルは、
ヘーゼルナッツのリキュール「フランジェリコ frangelico」。
なるほど、チョコレートリキュール×ヘーゼルナッツリキュールだと考えると相性の良さがイメージされてくる。gojyuniban01.jpggojyuniban03.jpgそこへ、定番ラムの「マイヤーズラムMYER'S RUM」、
サトウキビのシロップ「Carib CANADOU」と業務用のミルクとで、
シャカシャカとシェイク。


おー、うまーい。gojyuniban02.jpgふたつのリキュールの相乗の背後でラムの風味が多層な奥行きを齎してくれている。
チョコとナッツの名コンビが、甘ったるいノリでなく、洒脱なデザートとして愉しめるグラスがあるなんて、ね。


gojyuniban04.jpgもう一杯だけ、とお願いしたのがグラッパ「カポヴィッラCapovilla」。
ちょうどボトルの最後のところというのもあったのか、たっぷりと注いでくれた透明な滴。gojyuniban05.jpg濃縮した果実香が柔らかにそして圧倒するように揮発する。
忽ち葡萄の残り香アロマに脳幹が巻かれはじめて、酩酊の淵が近くなる。
ああ、このまま倒れるように眠りたい(笑)。


Bar「lii(Gojyuni-Ban)」の店の名は、カクテルの通し番号52番に因んでる。gojyuniban06.jpg西麻布の老舗バー「ウォッカトニック」が生んだといわれるカクテルの符号を店に名に使うアイデアとそれをローマ数字に置き換えるセンスにもニンマリです。


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 BAR「WODKA TONIC」で 暗がりのオーセンティックひそひそ話(02年08月)
 秋田の味「鹿角」で 子持ちずし鰰とんぶり長芋きりたんぽ鍋(10年01月)


「lii」 港区西麻布4丁目10-3 ヴィラ麻布1F[Map] 03-6861-0052

column/02929

口秋田の味「鹿角」で 子持ちずし鰰とんぶり長芋きりたんぽ鍋

kaduno.jpg久々に訪れた六本木ヒルズから星条旗通りを辿って、外苑西通り方向へ。
今なお往時のまま頑張っている「エントツ屋」を通りの向こうに眺めて、これもまた霞町界隈のランドマークだなぁと思う。
信号を渡り、その「エントツ屋」の前を通り過ぎたところで目の前の脇道を覗く。
道の先は暗く、右手には青山墓地の暗がりがずっと奥へと広がっていて、この先に飲食店がありそうな気配はない。
確かここの筈なんだけどと足を進めると、灯りの点る看板と暖簾とが目に入る。
鹿のモチーフと一緒に看板にある店の名は、「鹿角」だ。


kaduno01.jpg奥のテーブルに陣取って開くお品書きは、
「秋田の銘々味」と題されている。
そう、「鹿角」は、秋田料理のお店なんだ。


初夏ものの「じゅんさい」があるんだね、とお願いすると、
食用菊をあしらった「じゅんさいの酢のもの」の小鉢が届いた。kaduno02.jpg真逆の時季なので、さっと鮮やかな色合いの、という訳にはさすがにいかないけれど、にゅるとした周囲のゼラチン質越しに箸の先でどう掴むか挑むのもまた愉しい。
瓶詰かな、こんな風に保存がきくのだね。


秋田で鶏と云えば、比内地鶏。
「とりわさ」でいただいてみるとそれは、たっぷりの芹とざっくり和えた器。kaduno03.jpg軽く湯引きした周囲に溶いた山葵のたれがすっと沁みて、
鶏の滋味を甘く引き立てる。
うん、いいね。
お酒は、店に名にも同じ「鹿角」をいただきましょう。


「とんぶり」もあるよと「とんぶり長芋」。kaduno04.jpgホウキ草というくらいだから、竹箒のような草なのだろうね。
その実を煮たりなんだりと加工して、
こうして畑のキャビアとも呼ばれるぷちぷちの小さな宝石になる。
じゅんさいもそうだけど、こうして口に入れるように仕立てた初めてのヒトの着眼と工夫に感心するよね。


kaduno05.jpg
お品書きにある「鰰」という文字はね、
ハタハタと読むんだよ確か、きっと、えっと、多分......。
そう笑いながら、コレ!と品書きの「子持ちずし」のところを指差し示す。
正解に頷きつつ訊けば、子を抱えたハタハタを使った熟れ寿司の一種だという。
あ、そうだ、あの弘前の鍋のあれだと脳裡に浮かべながら迎えたお皿には、なるほど茜色のつぶつぶを零れさせたハタハタが載る。kaduno06.jpg背にしたご飯と一緒にハタハタの身や子供を口に含むと、いわゆる発酵系の風味は穏やかで、澄んだ旨みのする優しい仕立て。
子のぷちぷちはやっぱりちょっと硬めかな。


白舞茸はバター炒めにしてもらいました。
kaduno07.jpgkaduno08.jpg
そうそう、秋田と云えば「いぶりがっこ」も。
漬けモノなのに、燻製であるこの妙味は何度齧っても嬉し愉しいぞ。


さて、秋田料理のトリをとるのはやっぱり「きりたんぽ鍋」。kaduno09.jpgすっきした旨みを湛えたあっさりめの汁にきりたんぽを解していただけば、お餅でも焼おにぎりでもない香ばしい食感に広がる滋味。
ぺろっと平らげては、でもさすがにこの鍋だけは、鍋の後に雑炊って訳にはいかないねと笑う(笑)。


kaduno10.jpg
デザートに「くるみ餅」。
つるんとさせたお餅の中から零れ出る胡桃あんの鮮烈な風味が印象的だ。


青山霊園の南に潜む、きりたんぽ鍋と秋田料理の店、「鹿角(かづの)」。kaduno11.jpg挨拶に出てきてくれた大女将に訊けば、やはり秋田は鹿角のご出身。
もう15年にも亘って、秋田料理を提供してきているそうです。


「鹿角」 港区西麻布1-15-16 中沢ビル1F[Map] 03-3402-8212

column/02928

口郷土料理「しまや」でゴロ味噌和え津軽そば若生にぎりと女将さん

yashima.jpg堀に沿って並ぶ太い幹がそこに根付いてからの永い歳月を思わせる。
桜の頃にはきっと、壮麗な景色をみせるであろう弘前城趾は今、降る雪に覆われています。
江戸時代の津軽の中心となった城の廻りをぐるりと巡り、ナポの通人が聖地と呼ぶ「ナポリタン」を車中から拝んでから向かったのは、
郷土料理の店「しまや」。

「津軽料理遺産やっています」。
そう染め抜いた、小さな幟が風雪に揺れています。yashima02.jpg
濃紅の暖簾を潜って引き戸を背にして閉めればすぐに迎えてくれる、
女将さんの人懐っこい笑顔。
もう既に何度も訪れているような、そんな気分に早速させてくれるところが、いい。yashima01.jpg予定よりも早く到着してしまったこともあって、ちょっと待ってねと云いながら近況あれこれをtakapuと交わしては、手元の動きがてきぱきと忙しい。
そして、さっきまで空いていたカウンターのホーローのトレーが次々と惣菜で埋まっていきます。yashima03.jpg


まず小鉢でいただいたのが「もやしの子和え」。yashima04.jpg青森でもやしというと、大鰐の温泉もやしが知られているけれど、今夜のもやしは弘前のもやし。
やや長いと思うモヤシに塗していあるのは、極小粒ながらぷちぷちを主張する卵。
いつもの真鱈の子、真鱈子ではなくて、今夜はスケトウダラの子、スケ子で和えているそう。
素朴にして、乙な酒肴であります。


yashima05.jpg
ちょっとしたコッテリ感もいい「身欠きニシン」に続いて、頃あいよろしくさっと煮つけて凍豆腐にも味の沁みた「つぶ貝煮」をいただいたところで、こりゃいいやと女将さんに「熱燗!」と叫ぶ(笑)。yashima06.jpgすると、女将さんの脇を補っているおばあちゃんが、練炭の上に載った銅の鍋の湯へとお銚子をすっと差し入れた。

yashima07.jpg
その使い込んで味わいの出た鍋の風情がいい。
注ぐお酒は、弘前の小さな酒蔵・三浦酒造の醸す「豊盃(ほうはい)」。
燗にして、ふっくらゆったりとした呑み口だ。


「豆腐かす」は、つまりはおからの和え物なのだけど、なんだろ、何気ない柔らかい味付けの中に優しい滋味が潜んでいて、嬉しいぞ。yashima08.jpg鰯を潜ませてるのが、利いているのかもしれません。


「豊盃」の燗をお代わりを重ねていると、
女将さんが「ハタハタの鍋にしようね」と仰る。
もうすっかりお任せな状態(笑)で、ぶんぶん首を縦に振ってまたちびちび盃を干して待つことに。
そして、塩仕立ての汁とともに小皿によそってくれたハタハタは、お腹のほとんどを占めていたような卵を零れさせている。yashima09.jpg卵は、意外やしっかりした歯応えで、その廻りをずるずるにゅるにゅるとした粘液が包んでいます。
なんとも独特の食感と不思議な旨みに思わず目を閉じる。


暫くして目を開けると(笑)、
ちょうど目の前で女将さんが烏賊を捌いているところ。
肝の袋をそっと取り出し、湯掻いた烏賊の胴の輪切りや下足に絡める。
ああ、おかあさん、それはズルいや!と再び叫んで、「豊盃」を口に含めば、ほーらこんなに真っ直ぐに酒を誘う肴もない。yashima10.jpgその「ゴロ味噌和え」の魅力に、いつの間にか一杯になったカウンターの諸兄も思わず、「こっちにも」。


yashima11.jpg
鮮やかな紅色に使ったお手製「赤蕪の千枚漬け」や「ニシン漬け」でさらにちびちびちびちび。
津軽そばの「三忠食堂」に行ったのだけどもう閉めてしまっていたンですよーと夕方の顛末を話すと、「じゃぁさ、あたしの津軽そば、食べてみない?」と嬉しいお応え。
届けてもらった生そばを湯掻いて、どんぶりの出来上がり。
yashima12.jpgyashima13.jpg
ほー、ふわふわと軽やかなそばの食感が印象的だ。


ふーふーずるずるとあっという間にそばを啜り終えると今度は、なにやら薄手の昆布を取り出して、ご飯に巻いて包み込む。
ちょっと噛み切るところでコツがいるけどそのまま齧り付いてごらん、と女将さん。yashima14.jpgえいっと歯の先を立てるようにして噛み切って咀嚼すれば、昆布のもつミネラルもグルタミン酸も海の風味と一緒に直截に味わうようで、これも素朴にしてズルい。
お土産に包んでくれた「若生にぎり」を御夜食にするンだもんね(笑)。


は~旨かった堪能したと祭りの終焉に和んでいると、最終兵器のデザートを繰り出して意表をつく女将さん。yashima15.jpg林檎をシロップに漬け込んだもので、林檎自身の甘さとほの酸味を甘すぎないシロップがぐいっと引き出していて、ハッとするような美味しさにこりゃグランメゾンで出せるよと感嘆符。
やってくれるなぁー。


津軽郷土の心に女将さんの創意と感性と心意気が掛け合わさって、沁みる酒肴と味な惣菜の並ぶカウンターとなる、郷土料理「つしま」。yashima16.jpg降り止んだばかりの雪を踏み締め振り返ると、そのまままた同じ暖簾を潜ってしまいそうです(笑)。


「しまや」 弘前市元大工町31-1[Map] 0172-33-5066

column/02927 @4,000-

口自家製麺「たかはし 中華そば店」で 羨望煮干し中華陶然を想う

takahashi.jpg澄んだ煮干しスープの「まるかい」を離れて、
弘前方面へ。
弘前に近づくに従って、降る雪や路面に積もる雪の量が明らかに減ってくる。
takapuによると、日本海側の弘前に比べて、八甲田を背にしている青森市街の方が随分と雪が多いのだそうだ。
そして、弘前への目的は勿論、ここの中華そばを啜ること。
二年以上も気掛かりだった店「たかはし」に漸く、辿り着きました。


駐車場の奥にある、赤い暖簾と提灯がなければどなたかのお宅にもみえる建物が中華そば「たかはし」。
妻壁の銘板には、「自家製麺 たかはし 中華そば店」とある。


アルミサッシュに手を掛けた途端に鼻先を心地よく擽る煮干しのにほいにワクワク。
券売機の前に立って眺める店内は、手前左手に小上がりがあって、正面左手が厨房をL字に囲むカウンターで、右手にテーブルが数卓ある。takahashi01.jpgテーブルに席を得て厨房をみると、へーっと思うほどの人数で対応していて、その誰もが意外と若いのが印象的だ。


早く来ないかなぁと、厨房の方をちらちら見ながら、爪先立ちな感じ(笑)。
あ、来た、来ました羨望の煮干し中華のドンブリ。
目の前に届いたのは、「中華そば」の濃い口だ。takahashi02.jpg阿ることのない、その素朴なる雄姿。
たっぷりと湛えたスープは濃密感のある桑茶色で、淀みなく濁っていると、そんな背反するような不思議な印象を与えてくる。


まず普通仕立てのtakapuのどんぶりのスープを啜ってみる。
平然を装いつつも、心の中は、むほほほほほ(笑)。
想像に叶う煮干しの魅力十二分に抽出されたスープに、その湖面を改めて刮目する。takahashi03.jpgほうほうと頷きつつ、手前のどんぶりを啜ると、濃い口というのは、さらに激しく煮干し出汁させているのではなくて、タレの醤油をより利かせることを云うらしいことが判る。


おーなるほどねーと再び頷きつつ、自家製と謳う麺を引き上げて、ズズと啜る。takahashi04.jpgむにむにっとした麺の表面の煮干しスープをたっぷりと吸い上げるように纏って、
さくっと歯切れる。
そして、そこへ空かさずレンゲのスープをズズと追い掛ける。
にゃははは、やっぱりいいねー。
乱暴なまでの煮干しを想像すると、意外とあっさりだなとさえ思わせるバランスも持ち合わせている感じ。
ひと口またひと口と、あっと云う間にドンブリの底までを平らげてしまう。
そして、なんだか身体の芯を解すように和ませてくれるような、ささやかな至福に浸っては一瞬の陶然を想うのでありました。


青森・煮干し中華の雄として、きっと必ず名の挙がる「たかはし 中華そば店」。takahashi05.jpgそんなドンブリを当たり前のモノのように普段喰いできる、ご近所さんが羨ましい。


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 ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)


「たかはし 中華そば店」 弘前市撫牛子1-3-6[Map] 0172-34-8348

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