久し振りの築地「やまだや」は、
師走のとある夜。
この店の師走となれば予約で一杯なのでしょう、店内は既にちょっとした熱気を帯びはじめていました。
今宵は、在ザルツブルグのフルート奏者laraさん日本凱旋レセプション。
母国日本のモノあれこれを口にしたいと渇望するlaraさんに相応しい、つきじろうさんのナイスチョイスでありました。
カペリンでなくて、日本固有種といわれる柳葉魚はおそらく、彼の地では口にできないものな。
そして早速、疑う余地もなく旨い「白子の昆布焼」のコクまったりを。
白子を昆布にのっけて、レア気味に焼き炙って食べちゃうなんてのも、墺太利ではしないでしょー。
牡蠣はといえば、
前後してやってきた生の「長崎 小長井産カキ」に「カキの赤玉みそ焼」。
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たっぷりと檸檬を搾っても、清澄な磯旨みをぐいと主張する生牡蠣に「うー!」と唸り、朴葉焼きした牡蠣のぷっくりと厚みある滋味と赤味噌の合奏にまた「うー!」と小さく叫ぶ。
隣でlaraさんも、「うー!」と(笑)。
刺し盛りのお皿には、
長崎「〆サバ」、天津「地金目」、金沢「寒ブリ」、大分「活け〆カワハギ」。
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特にカワハギは、添えてくれているその肝を仄かに桃色がかった透明な身で包んで岩塩を振っていただくのがまた格別。
こんなこと考えるのもきっと、日本人だけなのかもね。
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はたまた、「やまだや」のスペシャリテと云えば、
「自家製豆腐のみそ漬け」に「やまだやベーコン」。
どこかで日本酒を呑んでる時にときどき思い出しては「いまここにあれがほしい!」と思うことのあるのが、絶佳な酒肴、やまだや謹製「自家製豆腐のみそ漬け」なのでありますぞ。
もう既に何杯となくいただいている日本酒、焼酎に最高に合い、次を誘うのです。
ほー、そうきましたかと思わず覗き込んでしまったのが、
「サバのへしことモッツァレラチーズのピザ」。
薄いタイプの生地にたっぷりのモッツァレラ。
そこに挿し色トッピングの、プチトマトの薄切り。
さらにその上に、極薄スライスのニンニクと鯖へしこの欠片。
へしこの塩っ気を含む糟風味が、シェーブルあたりのチーズを想わせたりして。
本日の土鍋ご飯は、「金目」。
金目鯛の切り身から滲み落ちた脂と旨みがご飯に軽やかに沁みていて、いい。
ムニっとした皮目の食感も、同じ金目のお椀も、ね。
日本の海の幸の魅力に思い切り浸ってみたい。
そんな内外の貴賓にも自信をもってご案内できる、ここ「やまだや」。
勿論、お酒とのマッチング絶妙であるのも誰もが認めるところ。
きっと、laraさんも喜んでくれたことでしょー。
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「やまだや」
中央区築地7-16-3クラウン築地1F[Map] 03-3544-4789
新亀島橋から臨む、川の畔の九州屋台。
以前の表情が少し変わっていて、特に山吹色を地色にした看板が目を惹いている。
「九州屋台劇場」が早くも3周年を迎えて、リニューアルを果たしていました。

「名物・焼きちゃんぽん」は、
ちゃんぽんの麺を汁なしの状態に白湯スープで炒めたお皿。
飾る具材もキャベツに玉葱、もやしに木耳に蒲鉾、イカゲソなどなどと如何にもちゃんぽんのそれである。
そしてなるほど、麺もやや細めのちゃんぽん麺。
その麺が纏うスープと脂は、云われてみれば確かに、ちゃんぽん風味ではある。
でも、「あはは、ちゃんぽんだ!焼いちゃったちゃんぽんだ!」と笑いながらブンブン頷くほどの醍醐味にはやや欠ける気もする。
こってり仕立ての「焼きラーメン」では、本家ドンブリの魅力をうまいこと伝えてくれている事例もあるので、この「焼ちゃんぽん」にももうひと工夫が必要なのかもしれません。
そうは云っても、もう3回ほど食べていて、いつも「焼ちゃんぽん」ばかりではなにかと、「上海炒麺」を所望してみる。
九州屋台で上海とは如何なる繋がりか、なんてことは考えない方がいい。
考え始めると、じゃぁサンバルソース「エスニック炒麺」のインドネシアとの関連は?なんてことになってややこしいンだもん(笑)。
「上海炒麺」は云わば、オイスターソース味の「焼ちゃんぽん」。
それじゃぁ、上海炒麺というよりは、「広東炒麺」などと呼んだ方がいいのかもねと思いながら、啜る麺。
オイスターソース味である分、味わいの輪郭はくっきりしていて、サービスで添えてくれる小ライスのおかずにもよく合う感じだ。
亀島川の畔に立つ博多屋台劇場「九州屋台劇場」の昼の顔は「焼ちゃんぽん」。
山吹色の看板には「焼ラーメン」の文字もある。
姉妹店(というより、本丸)の「じのもん家」でいただいた「焼ラーメン」がここでも夜にはいただけるってことらしい。
夜の帳の下りた川沿いで、ホルモン食って、九州おでん食べて、仕上げに焼きラーメン、なんてちょっとイケナイ感じが、博多・中洲にいる気分を誘うのかもね。
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「九州屋台劇場」茅場町店
中央区新川2-1-1 進藤ビル[Map] 03-5540-8110
http://www.jinomonya.com/home/
いつからここにあったのかな。
霊岸島の信号近くにある刀削麺の店、
「Little XI'ANリトルシーアン」。
フランチャイジーの感じもふんふん匂うけど、どうなのでしょう。
削られた麺は、そのまま湯殿へと降下して、湯掻かれてゆきます。
まずはとお願いしたのが「タンンタン刀削麺」。
中央に香菜をあしらった、でもシンプルな見栄えのどんぶりがやってきました。
見た目通りに辛さは控えめで、胡麻ペーストなところも平易な仕立て。
といって不味い訳では決してない。
箸の先で引き揚げた刀削麺は、およそ均一なびろびろ麺だ。
初めて刀削麺を啜った時の感嘆はもう感じられないのかなぁと新たに掬った麺を箸にぶら下げながら、ちょっと遠い目になったりする。
あれは確か、飯田橋の「刀削麺荘」。
そこで初めて、さっきお姉さんが削っていたのとほぼ同じ光景を珍しいものをみつけた子供のようにじっと眺めたことを思い出しました。
ランチ限定と謳うのが、「牛スネ肉のせ刀削麺」に「ジャージャー刀削麺」。
前者は、辛くないラー油に削った麺を浮かべたような印象のもの。
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後者は、ジャージャー麺という割には汁なしでなくて、削った麺が甘味噌で炒めた挽肉から溢れた脂がたっぷり浮かぶスープに浸ってる。
香りが強すぎて、山盛りなシャンツァイは得意ではないけど、こうして油のこってりとしたものに添える適量の香菜は、いい涼味になることを再確認。
麺に妙に不揃いなところを感じないのは、削るテクニックが安定したものだということなのでしょう。
でも、やや厚い中央と周囲の薄いところの食感の違いが刀削麺の一番の魅力だとしたら、ちょっと不揃いな変化があっても面白いかもとも思う。
うどんみたいに冷水でシメる、なんてことはしないのかなぁとも考えたりして。
霊岸橋の刀削麺の店「Little XI'ANリトルシーアン」茅場町店。
あの時の「刀削麺荘」は、「XI'ANシーアン」飯田橋店になっている。
経営が変わったのか、店名を変えただけなのか。
今はもう、刀削麺のお店は珍しくなくなったもンな。
日本で初めて刀削麺を提供したお店ってどこなんだろね。
「リトルシーアン」茅場町店
中央区新川1-6-12[Map] 03-3552-9500
http://www.hoso-foods.co.jp/shop_912/
住所は栄なれど、名古屋・伏見は桑名町通り。
「どて」の有名店といえば、
やはりここ「島正」。
宵闇にお邪魔して、どての鍋を囲む奥の席あたりで、ガハハと酔っぱらうのが当然よく似合う。
そして訪ねる度に感心するのは、この手のお店でお昼も当たり前のように営業しているところ。
そうだ、「島正」のランチに行かなくちゃ。
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「島正」のランチメニューは、潔くも、定番の五本立て。
まずは、ちょっと酔った脳裡にも刻んでいた「オムライス」をいただきましょう。
「島正」の「オムライス」は勿論、ただのオムライスではありません。
メニューにも、"どてめしにオムレツをのせた味噌オムライス"と解説されていた通り、それは、牛スジやこんにゃくなどなどを八丁味噌のどてタレと一緒にどんぶり飯にトッピングした「どてめし」の上にオムレツを配置して、その上にもどてタレをぐるっと垂らしたヤツ。
疑う余地のない、半熟の玉子とどてタレの相性に頷きながら、匙を動かすと今度は、とっぷりと煮込まれつつも自分を見失っていない牛スジをはじめとする具材たちが主張する。
酒のアテにしながら思った、ご飯にも絶対合うよね!は、やはり正解だったとふたたび頷いたりして。
日を変えたお昼に、今度は「味噌おでん定食」。
一日15食限定のどて焼き(味噌おでん)の定食だ。
このお膳もまさに、夜の部の鍋前で拝む雄姿がそのままに。
昼の陽射しを浴びても照れることなく、堂々と湯気を上げている。
最初に箸の先を伸ばしたのは、例の大根。
ああ、大根のやや酸っぱいような甘さが昼なお乙で、ご飯を誘う。
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どての滲みた豆腐、こんにゃくを経て、串かつでご飯、もまたいい。
「矢場とん」の「みそかつ」ではTOO MUCHだと思うヒトでも、この「串カツ」の定食だったらフィットするのではないかなぁ、なんて。
お酒の伴で活躍してくれる「どてやき」「牛スジ」「串かつ」が、お昼どきのご飯でも味わえる伏見「島正」。
お昼にも、おとうちゃんとおかあちゃんと兄ちゃんが迎えてくれます。
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お食事 「島正」 で卵コンニャク豆腐大根牛スジどて焼き(07年12月)
「島正」
名古屋市中区栄2-1-14[Map] 052-231-5977 http://www.shimasho.biz/
いつもお世話になっている旗の台商店街の定食屋さん「あらき」。
その「あらき」の隣にあるのが、
今宵の目的地、とんかつ「いずみ」です。
ちょうど、酒魚菜「三友」のお向かいになるね。
初めてじゃないのに、やっぱりどことなく入り難い空気を感じつつ暖簾を潜ると、以前いらしたおばあちゃんが同じテーブルに今日もいる。
ほぼ毎日、ここで夕食を摂られているのかもしれません。
生ビールの小さい方をお願いして、
まずは卓上にあった大皿の煮つけた鰯をいただく。
やりいかの刺身をぺろんと平らげたところで、黒板に書かれた「カキのバター焼き」をと女将さんに声を掛けると、そのまま奥の厨房へと注文を通してくれます。
すると、厨房から「そんなンどこに書いてある!」とまる聞こえの声。
女将さんが「黒板に書いてありますよ」と至って冷静に応答すると、
無言になる厨房。
いけないオーダーだったのでしょうか、すいません(苦笑)。
でも、隙間から覗く厨房で、牡蠣の剥き身に粉を絡ませる様子がすぐ見れたので、安心してビールのグラスを干しましょう。
やや強面で、お愛想が苦手そうな大将が「どぞ」と「カキのバター焼き」のお皿を手渡してくれる。
お皿には、檸檬のスライスを下敷きにして、ぷっくりとした牡蠣が鎮座。
そのひとつをそっと箸に載せるようにして口に運ぶと、まるで鱈の白子でもあるかのようなふっくらとした柔らかさで口解けしていく。
軽やかな甘酢のようなあんも気が利いていて、やっぱり旨い。
以前いただいたお皿と多少表情が違うのも面白く。
繊細さをも思う、揚げ焼き具合に感心しつつ、角ハイボールをいただくのであります。
そしてもう一品の牡蠣料理で食事としましょう。
「石焼カキチゲとご飯をください」。
今度は、石焼き鍋を手にした大将がそのままカウンターを出て、直接チゲを届けてくれました。
「熱いので気をつけて」。
「ども」と会釈をして早速、ふつふつしている赤い汁をレンゲで掬います、真ん中の玉子を解きつつ。
フーフー、ハフハフ、はふはふ。
濃度のある汁は見た目の色相通りになかなか辛い。
その中で泳いでいた牡蠣の身がこれまたぷっくりとしていて、辛さに溺れることなく自らの滋味を発揮してくれています。
フーフー、はふはふ。
辛さと熱さとで忽ち額やこめかみに汗が流れるけど、
気にせずにフーフー、はふはふ。
ご飯がどんどん食べれます(笑)。
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チゲの具を大方いただいたところで改めて雑炊にしてもらって、ふたたび石鍋に挑んで、ハフハフ、ふーふー。
は~、満腹至極であります。
額の汗が冷えていくのを感じながら振り返り眺める、
旗の台商店街のとんかつ「いずみ」。
ご主人、今度は必ずとんかつをいただくようにしますので、是非笑顔をみせてくださいね(笑)。
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「いずみ」
品川区旗の台3-11-9[Map] 03-3785-4824
西武新宿線の狭山市駅。
もう3駅乗れば終点本川越駅に至るこの駅に降り立つのは、いつ以来だろう。
橋上駅舎化工事が進行中とのことで、東口の駅ビルは解体されているらしい。
その東口とは逆の西口を出て真っ直ぐ向かうは、県道50号線。
麗らかな春の陽光の中、通りの向こう側に見つけたのが、サイディングの壁に大きく書かれた、
「多寿満」の文字です。
そして、入口のアルミサッシの先には、テント地の幕が留められていて、堂々こう標されています。
暖簾の向こうは、雑然として使い込まれたカウンター。
揚げ油の匂いに出汁の匂いが混じります。
目的は勿論、武蔵野うどん。
渡してくれたメニューをどれどれと探ると、「肉汁うどん」ならぬ「肉汁きのこうどん」がある。
きっと、つけ汁モノで、これが一番武蔵野うどんらしいかな。
他には、「もりうどん」「たぬきうどん」「カレーうどん」やちょっと変わり種の「麻婆豆腐うどん」「韓国チゲうどん」、「釜上げ納豆うどん」「モツ入り鍋焼きうどん」なんてのもある。
うどんばかりでなくて、「生姜焼セット」「カツカレーセット」「麻婆豆腐セット」といったうどんセットや酒の肴的な一品料理もあるんだね。
「肉汁きのこうどん」を大盛りでお願いして、のんびりと卓上のテレビデオを眺めながら出来上がりを待つ。
すぐ出てこないのは勿論、注文を受けてからうどんを湯掻いているから。
何の気なしにメニューを改めて眺めたら、天ぷらの項の「かき揚げ」50円というところに目が止まる。
50円とは安いなぁきっと小振りな掻き揚げなんだろなぁひと口揚げ物も欲しいかなぁと思い付いて、追加してもらいます。
「お待たせしましたー」とカウンター越しに受け取ったお膳には、
うどんの笊が二段に。
おお、大盛りは笊二枚になるんだと思った次の瞬間には、50円掻き揚げの大きさに秘かにびっくりしたりする(笑)。
お椀にたっぷりと注がれた肉汁きのこはまさに具沢山。
そこへお待ちかねとばかりに笊のうどんをとぷっと漬けてズズっと啜る。
慌てた所為か、眼鏡に汁が飛ぶ(笑)。
おおおおお、やや甘い汁に浸ったバラ肉としっかりと粉の味のするうどんの組み合わせは、間違うことなき武蔵野うどん。
この地粉の風味あってこその武蔵野うどんであるなぁと改めて感じ入る。
こうでなくっちゃと思わず頷いている自分に気がついたりして。
想定外に大きかった掻き揚げを挟みつつ、二枚目のうどん笊に取り掛かる。
ズズズ、ズズ。
確かな噛み応えのあとに旨みを伴う粉の味わい。
ただコシつき命のうどんより、ボクは断然こふいふうどんが好き。
いいなぁ、旨いなぁ。
狭山の県道沿いで、県産の農林61号の小麦粉に拘った武蔵野うどんがいただける、
手打ちうどん「多寿満」。
一瞬顔を出した白髪髭面のおとうさんがきっと店主の田島さん。
会計の時、その「弁天」という農林61号を小口で買えるお店を知らないか尋ねたところ、ちょっと待っててと奥に引っ込んだおかあさん。
1キロくらいあるから持って帰りなと袋を渡してくれた。
おいくらでと訊くと、いいのいいのとおかあさん。
いや、あの、そんなつもりじゃないのですけど、ではありがたくいただいていきますとお礼を告げて帰路につく。
なんだかとってもあったかい気持ちになりました。
「多寿満」
狭山市入間川1-15-8[Map] 04-2953-6785
それは、青森ねぷたが表参道を踊ったあの日の夜のこと。
鳥居の脇に格納されていたねぷたが、その勇姿をみせるのを見届けようと、「南国酒家」前の歩道橋下の人垣の中に紛れると、まるで申し合わせたかのようにさっきまで「ホットアップルサイダー」売りに奮闘していたtakapuが並んでる。
おーおつかれさん、ということで共にはねと達の登場を迎えたのでありました。
巡り巡って辿り着いたのは何故か、キラー通りでした(笑)。
舗道をぼんやり照らしているのは、コカコーラの赤いスタンドサイン。
その下に書かれた「福蘭」がその店の屋号だ。
扉を開けると、湯気と油の渦巻く空気に包まれる。
そしてその中に本能をそそるような匂いが多分に含まれていることにハッとする。
決して清潔な店ではないのに、女性を含めた常連と思しきひと達がカウンターを埋めているのが早くも判った気分になるンだ。
まずやってきたのが、「シューマイ」。
漠然とした期待を大きく越えたその勇姿に思わず顔を見合わせて、互いに、キタ~!ってな笑顔になる。
皮から溢れんばかりにタップリとした具には椎茸をアクセントに。
量感あるひとつを酢醤油にちょんとして、はふはふすれば、思わずヌハハハハと愉しくなる不思議な旨さ。
とそこへ、小皿が届く。
小皿にはタレが注がれていて、唐辛子の粉に混じってニンニクの欠片が浮いている。
青森「王味」と同じだねーとまた笑顔(笑)。
そしてまオバチャンが運んでくれた「ギョウザ」もまたやや異形。
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揚げ焼きしたような皮の表情なのにつゆだく仕立て。
ニンニクの利いたタレ、極薄い皮とざっくりした中身のコンビネーションに思わずビールがすすんじゃいます。
粗みじんのニンニクは、「豚足」にもたんまり添えてある。
ニンニクをのっけては、両の手でもって、むしゃぶりつくのが醍醐味だ。
こふいふお店は「タンメン」がいいのじゃないかとお願いすると、「福蘭」の「タンメン」は玉子入り。
湯気の向こう、澄んだスープに真っ直ぐな旨味が滲みます。
こっちも気になるよねと、胡麻入り辛い麺と補記された「タンタンメン」もお願いしちゃいます。
胡麻入りとわざわざ謳っているからには所謂、胡麻ペーストがたっぷり入ったドンブリかと思いきや、それは意外な表情でやってきました。
醤油ラーメンに胡麻そのままとラー油が浮かんでる(笑)。
意表をつくメニューが多い「福蘭」のなんだか微笑ましい典型的なメニューとも云えましょうか。
キラー通りでシューマイとギョウザが食べたくなったら「福蘭」に行く。
そこには個性的で本能を擽るアイテムが何気なくスタンバイ。
常連になれるカップル、家族が羨ましく思います。
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「福蘭」
渋谷区神宮前3-39-4[Map] 03-3405-7803
ずっとずっと気になっていた大井町の「Pottery」。
それはtakapuに誘われた雪が谷大塚の夜にも遡る。
普段は仕出しをメインにしている「廣田食堂」が繰り出す料理、特にカキフライボールが強く印象に残ってる。
そしてその「廣田食堂」の兄弟店、「大井町 廣田」がプロデュースしているのが、線路沿いの「ポットリー」なんだ。
三日前に予約してお願いしてあったのが「廣田のカキフライコース@ポットリー'09」。
そう、あの、廣田のカキフライがこちらでもいただけるのであります。
ビールの小瓶をいただいて、お通し代わりのリエット。
ハーブを加減よく練り込んであって、滑らかな舌触り。
折り重ね、こんもりと盛ったサラダ。
その中から顔を出したレアな地鶏の身が滋味深くも旨い。
鶏専門店でも、こういう鳥肉はそうそう出さないのでないの、なんて気がする。
揚げものの予感から、ワインリストから選んだのが、ラングドッグ、ドメーヌ・アントニャックの「La Closerie Lys Les Furuitieres」。
メルローをメインに、シラー、カベルネフラン、グルナッシュでバランスをとった、心地いい飲み口のミディアムボディだ。
そして、そこへ登場したのが、今宵のメインディッシュ、謂わば「廣田のカキフライ」。
俗に呼ぶ「カキボール」が健在であるのが、なんだかとっても嬉しい。
初めて目にした時の驚嘆までの驚きはさすがにもうないけれど、やっぱりこの異形牡蠣フライは、感嘆に値する。
そんな牡蠣フライをトングで掴めば、なるほどの重量感。
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こんなに重たい牡蠣フライが他にあるでしょか(笑)。
ただ、檸檬を搾っただけのカキボールへは、齧りついたりはせずに、半切にするようにナイフを入れていく。
しっかりした外殻の衣があっけなく割れれば、立ち上る湯気。
解れて顔を出す牡蠣、カキ、かき。
三陸産の小さめの牡蠣を15から20個使っているンだそう。
小さめの牡蠣を使っているからこそ、より凝縮感のある牡蠣が堪能できるという仕立てになっているんだ。
やっぱりいいなぁ。
やるなぁ、「廣田のカキフライ」・
添えてくれた千切りキャベツも何気に旨いことも特筆しておきましょう。
続くお皿には、「地鶏のグリルと牛頬肉の煮込み」。
まずは、ほろほろと柔らかに煮込まれたホホ肉にニッコリ。
赤ワインに合わない訳のない、という逸品は、赤黒いだけともとれる肉片に至るまで、意外なまでに丁寧な時間がかかっているのかもしれません。
そして旨味迸る地鶏の身とクリームのソースの取り合わせもセンスを感じさせる美味しさだ。
シメのところで、「牛肉とペコリーノチーズのパスタ」。
柔らかくも滋味深い牛のレアなところにたっぷりとチーズの雪が降り積もる見栄え。
改めて全体をひと和えすると、どこかジャンクですらあるまぜ麺的表情が顔を出す。
肉に負けない平打ち麺とソースの力強さにグイと魅きつけられて、うんまいとまたニッコリだ。
カジュアルにして実力派な「ワイン食堂」が「ポットリー」の夜の顔。
ふらっと寄って、カウンター。
グラスのワインで、お任せで合うものをいただいて、すっと帰る。
そんな使い方もいいのじゃないかな。
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「ポットリー」
品川区東大井5-1-1-103[Map] 03-3740-0885
http://www.bronet.jp/pottery/
振り返れば、一年半ぶりの日本橋小舟町。
人形町駅から目指すのは、
青森食材を取り込んたイタリアンを供するトリコローレ、「La Fenice」。
前回は、青森食材の「肉」あれこれを堪能させてくれたっけ。
そして今夜のタイトルは、
「せんべいでイタリアン」。
なんと、せんべい汁で有名になった南部せんべいとイタリアンを融合させてしまおうという試み。
どんな世界が繰り広げられるのか、愉しみ楽しみ。
それは「ホットアップルサイダー」にチューブの生クリームを浮かべて啜るという趣向だったのだけど、自分で搾った生クリームとアップルサイダーのバランスが難しくて、そのままストレートの方がどちらかというと美味しいかなぁと思っていました。
ま、それは飲食店での販売ではないという限界があってのことなのだけど。
対してこのグラス。
無農薬レモンとミントの仄かな香りと滑らかに溶いた生クリームによって、より気品のあるアップルサイダーにすっかり昇華していて、美味しくも感激の一杯になっている。
レモン由来とも思える酸味が青森林檎の甘さを引き立てていて、それを生クリームが丸く包み込んでいる感じ。
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そーかー、いつもは温めるだけのストレートで愉しんでいる「浪岡アップルサイダー」だけど、今度新しい一本を買ってきて、"雪のせ"にもしてみよう。
青森シャムロックの自家製スモークや青森県産の帆立貝やアピオス、アイスプラントといった青森野菜のバーニャカウダなどを盛り合わせた前菜のお皿に添えてくれたのが、胡麻、松の実、ドライイチジクを挟み込んだ自家製のてんぽせんべい三種。
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「てんぽ」というのは、半生のもひちっとやや柔らかいタイプのせんべいのこと。
シェフは、せんべいを手焼きする南部鉄器製の焼き型を持っているそうで、こうしてせんべいを手焼きするのってなんだか楽しそう。
続くお皿が、お酒のツマミにも素朴かつ王道だと思う、南部せんべいにあれこれのっけていただいちゃおう作戦、イタリアン版。
大好きなレバーだよね(笑)、と覗き込んだ南部せんべいには、青森シャモロックの白レバーペーストがたっぷり。
素直で濁りなきレバーの風味のまったりとぱきっとしたせんべいの歯切れがなかなかの名コンビで、これからレバーペーストをいただくときにはバゲットやクラッカーの代わりに、南部せんべいを用意するのが定番になったりして、なんて思ったりする。
その他の円盤には、八戸前沖銀鯖のタルタルと同じく銀鯖の青森にんにくソテー。
八戸初訪問の際の「サバの駅」を思い出す、八戸前沖銀鯖。
船上で急速冷凍した脂ののった鯖をその鮮度のままルイベからタルタルに。
鯖の魅力をそのまま活かしたタルタルが、せんべいブルスケッタを格調あるものにしています。
のっけちゃおう作戦のその先にはやっぱり、ピッツァもある(笑)。
南部せんべいのピッツァ三種は、定番マルゲリータに「青森りんごとゴルゴンゾーラ」、「あすなろ卵のビスマルク」。
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まずマルゲリータで、ピッツァとしての違和感のほとんどないところにニヤリ。
青森林檎「富士」とゴルゴンゾーラとの好相性には胡麻風味のせんべい。
ビスマルクにしている「あすなろ卵」は、以前この店でいただいた「緑の一番星」もそのブランドのひとつとなる、仄かに緑色をした殻も印象的な青森の玉子だ。
いよいよやってきたのが、せんべいの汁モノbyイタリアン。
その名を「南部せんべいのみみとシャモロック、青森野菜のミネストローネ」。
これがね、素直にね、うまいのですよ。
シャモロックがいい出汁を生んでいるのか、野菜の甘さ優しさとトマトの柔らかな酸味の解けたスープに旨みがたっぷり。
そこへせんべいの耳だけを軽く煮込んだものが浮かぶ。
もっちりとアルデンテを併せ持ったショートパスタのようで、スープによく馴染みつつ面白い食感を伝えてくれています。
このスープには八戸のせんべいではなく、三戸タイプの薄くてサックリしたものを使っているそう。
あれこれのっけなどしていだたくものと、せんべい汁に入れるものとは基本的には別のものなんだそうだ。知らなかったなぁ。
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そして、南部せんべいをパスタに使ったメニューがもうひと品。
八戸産のヤリイカと陸奥湾産の帆立を具材にしたボロネーゼのラザニアだ。
なはは、南部せんべいは、こうも違和感なく、かつ新しい食感のラザニアに変身できるのだね。
なんだか、イタリア人に食べてもらって感想を訊いてみたくなってくるぞ(笑)。
いわゆるメインに当たる肉料理が「南部せんべいを纏った奥入瀬ガーリックポークのコトレッタ、南部せんべいのピューレと南部せんべいのソースで」。
カツレツの衣のベースに細かく砕いたせんべいを使っていて、それが薄く繊細な表情をみせています。
さすがにカラッと鮮やかな揚げ口にはなりにくいンだろうなと思いつつ、ポークと衣の一体感あるテクスチャに感じ入る。
カツレツの右手と左手に別々のソースが用意されていて、それがなんと、南部せんべいを使ったピューレとソース。
ちょっと拘り過ぎ?他にせんべい衣のカツレツに相応しいソースがあるかも?という思いと、よくぞここまで考えてくれました!という感慨とが頭の中で交錯する。
ピューレをカツレツに載せていただけば、あ、オートミールのような、せんべいをタルタルでいただいているような、そふいふことではないような(笑)。
デザートは、三種類の自家製ジェラートを南部せんべいで挟んだもの。
鮮やかな紅のフランンボワーズに有機レモン、そしてバニラ。
なるほどそうくるよね、ってことでもあるけど、ウエファースなどに代わって食感を添える材料としてメニュー開発の余地がありそうな、そんな気もするね。
青森は七戸ご出身のシェフが奏でる青森食材イタリアン「La Fenice」。
今宵のテーマは、南部せんべいと青森食材によるイタリアンのアンサンブル。
南部せんべいがやっぱり汁モノには直截に魅力を発揮してくれることを教えてくれるとともに、その食感を活かして、アナンティパストにパスタの新機軸に、メインやデザートの副材に取り入れることの可能性を示してくれました。
主催の皆さん、ご同席の皆さん、ありがとうございましたー。
お土産に、「アスパム」で買い込んできたのと同じ「八戸沖秋さばの水煮缶」をいただいたので早速、南部せんべいのっけ、してみる。
八戸「ハーモニカ横町」の「DA介」でいただいた「さば缶せんべい皿」を思い出しながら。
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「La Fenice」
中央区日本橋小舟町15-17 協栄ビル1F[Map] 03-5651-7023
日本橋といっても、中央通り沿いとはガラッと雰囲気の違う本町あたり。
頭上に首都高上野線を載せた、昭和通りから路地に入り込む。
脇に停めたバイクの荷台には、ハッポーが括り付けられていて、これがきっと河岸への足なんだろなと思わせる。
今日はそのバイクを前にした割烹「多賀山」でおひるどき、です。
オーダーは勿論、牡蠣フライ。「カキフライ定食」をお願いします。
小皿に鮪の赤身と鯵のお刺身。
それだけで、なんだか贅沢なお膳の見栄えのする。
そして、フライ5つは、しっかりした揚げ色。
大きめ粒子のパン粉を使っています。
檸檬を絞って、火傷しないようにそっとひと齧り。
軽い衣と味わいに芯のある牡蠣の身の共演をただただ素直に愉しむように。
夜メニューとして貼られている品札には、岩手産生カキとあるので、このフライの牡蠣も同じ岩手産なのでしょう。
旨いもんは、あっという間に食べてしまうのね(笑)。
日本橋本町の路地裏に潜む、割烹「多賀山」。
夜は、おまかせコース4,000円の6品、5,000円の8品が基本形である模様。
この路地をふたたび訪れるのも一手と憶えておきましょう。
「多賀山」
中央区日本橋本町1-6-12[Map] 03-3279-5954
昼なお妖しい兎我野町。
ただ、不景気の煽りをまともにくらっているのか、入口を閉ざしている様子の店舗が多く、その分怪しさも息を潜めているようにも映る。
そんな界隈の裏手、ガランとしたモータープールに面して佇むのが、欧風料理「グリル ロア」だ。
ところが、迎えてくれたのは、少々怪訝そうな表情のコック帽のオヤジさん。
5席のカウンターに並んで陣取りました。
レンジと俎板に挟まった狭い厨房に三人のコックコートが並ぶ。
三人が三人とも独特の空気を纏っていて、どこかちぐはぐな所作が交錯するのが面白い。
お願いしたのは、「オムカツ」。
「オムカツ」は、店頭のランチメニューには載っていないプチ裏メニューだ。
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カレー風味に色付けしたモヤシの酢漬けを添えたサラダが意外とイケるですねーと話している間も、ひとりがフライパンを俎板の上に置き、もうひとりがそれを動かし、オヤジさんがそれを元に戻すといったような、不思議な調理の合奏が繰り広げられているのであります。
それでも、ケチャップライスが炒まり、玉子の膜に包まれ、その脇でカツレツが揚がっていて次第にオーダーの完成が迫る。
カツに包丁を入れ、オムレツの上にONして、褐色のソースをさっとかければ、はい出来上がり。
おお、なかなかのボリューム感ですねと受け取って、早速スプーンに巻いたナプキンを解く。
ありそでなさそな、オムライスにカツレツを載せてしまいましたという「オムカツ」。
その雄姿を改めてしげしげ眺めてから徐ら、スプーンを玉子に突き刺していただきます。
うんうん、うんうん。
カツレツの存在がやっぱり、お皿全体をゴージャスにしていて、そこへ浅い色合いの個性的なデミソースがエグイ旨みを急き立てる。
そう感心していると、中からケチャップライスの酸味甘みがボリュームたっぷりに迫る迫る。
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林檎の口直しをいただいて、セットのコーヒーを啜れば、なんだかとっても満たされた気分であります。
コーヒーカップを手に話を訊けば、オヤジさんは北新地のホテルのレストラン出身だという。
いつまで経っても偉くしてくれそうもないので独立して、この界隈で4度ほどの移転を繰り返して今に至るのだそう。
兎我野町の老舗洋食店「グリル ロア」は昼の顔。
夜ともなれば、元来の黒毛和牛ステーキの店に変貌するという。
飾りっ気一切なしの、ベタに旨いステーキがいただけそうな、そんな予感がいたします。
「グリル ロア」
大阪市北区兎我野町12-15 丸一ビル1F[Map] 06-6312-2293
ちょっとした研修で品川駅港南口。
お昼どきとなれば以前は、お向かいのインターシティにある四川料理「旭龍門」で、土鍋入りの「正宗担々麺」なんぞをいただいた覚えがある。
でも今日の気分は中華じゃないよなぁとぐるっと思案して気がついたのは、灯台下暗し。
牡蠣料理のあの店が宿題のままだったことを。
ゆったりしたフロアには、オレンジ色の背凭れとギンガムチェックに映るクロスで覆ったテーブルが並ぶ。
ドーム型の天井はよく見るとタイルで化粧してある。
この天井も含めたインテリアはNY本店の意匠をほぼそのままもってきたものらしい。
そのあたりは、NY本店にも訪れたことのあるロレンスさんの記事に詳しいぞ。
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案内されたテーブルで眺めるランチメニューには意外にも、全7品のうち牡蠣メニューは2品のみ。
「オイスタープラッター(生牡蠣の盛り合わせ)」と「ランチビール」をいただいちゃいたい気もするものの(笑)、そうすると午後からの研修で間違いなく寝る羽目になるねと自重する。
「広島産 カキたま丼」を選んでみました。
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逆さにしても大丈夫?なんて考えそうな、やけにどろんとしたトマトとオニオンのスープを平らげたところに、ドンブリが到着。
その名の通り、つまりは牡蠣の玉子とじ丼なのだけど、玉子が炒り玉子的なところまで火が通っている。
それは牡蠣だからなのか、ただそふいふ仕立てなのか、たまたまそうなっちゃったのか。
例えば、牡蠣の身に焼き目をつけてから、さっととろとろに玉子でとじたりした方がきっと美味しいのに、などと思ってしまうのでありました。
平日の昼時にまたまた品川にいる機会があったので、今度はフライをいただこうとアトレ4階を訪ねる。
ひとり客となれば、案内されるのは左手のカウンター。
目の前には、ステンレスのトレーが幾つも並んでいて、AKKESHIとかKUJUKUSHIMAとかKAKIEMONとかAKOHといった産地ブランドのメモが貼ってある。
なるほど、生牡蠣の盛り合わせを注文するとここで殻を開けてくれるンだね。
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受け取った丸いプレートには、牡蠣フライが定番の5つの「牡蠣フライ御膳」。
重なることなく、ほぼ均等の間隔で並んでいます。
小振りながらコロンと肉厚の牡蠣は確か、ドンブリに同じく広島産。
粗めのパン粉で包んだフライをそっと齧れば、如何にもフレッシュな印象の牡蠣エキスがじゅんと滲む。
小振りゆえ、しっかり堪能する感じにはならないけれど、澄んだ旨みがちゃんと伝わる牡蠣フライだ。
何気なくみた幕板の貼紙には、「オイスターシチュー」「オイスターパンロースト」なんて文字がある。
夜メニューを届けてもらって眺めれば、「フライドオイスターNYスタイル」なんてのもあって、どこがどうNYスタイルなのか気になるし、グラタン的「オイスターロックフェラー」も勿論外せない。
「オイスターキルパトリック」なんて初めて目にしたフレーズだ。
ここ品川店が、「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」の世界2号店で、丸の内が3号店。
Webサイトには、ニューヨーク・マンハッタンの玄関口"グランド・セントラル・ステーション"の駅構内に1913年に創業、とある。
なるほど、世界の要衝マンハッタンのターミナルの名をそのまま冠していると知るだけで、その歴史と知名度が窺えようものですね。
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURNAST」品川店
港区港南2-18-1 アトレ品川4F[Map] 03-6717-0932
http://www.oysterbartokyo.com/
飯田橋に餃子の旨い店があると聞いてから、
幾星霜。
以前訪ねた時は、想定外の店前の行列に愕然としてスゴスゴと退散していたのです。
所用ついでにふたたび、飯田橋早稲田通り。
警察病院の跡地に沿って右に折れます。
しんと冷える中でもやっぱり、空席を待つひと影が5つほどある。
夜は当然「餃子でビール」のひと達も多いのでしょう、回転は早くありません。
30 分ちょっと待ったでしょうか。
いよいよ手が悴んできた頃に暖簾の向こうへ呼ばれました。
カウンターの隅っこに案内されて、外で待つ間ぐるぐる考えて結局素直にと導いた結論をおねえさんに告げる。
「餃子に湯麺、お願いします」。
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お冷のコップに刻まれた「おけ似」の文字をしみじみ眺めてから正面に顔を上げると、観葉植物の鉢の間から硝子越しに厨房のシルエット。
湯気やら油らやがたっぷりと垂れたすっかり磨り硝子のようになっている。
厨房の熱気が伝わるようです。
お待ちかねのところにやってきた、「おけ似」自慢の「餃子」。
極薄の羽を頂いて、香ばしそうな焼色を魅せる7片の餃子たち。
辣油と酢を溶いた醤油タレにその餃子の一片をちょんとつけて齧れば、するっと肉汁が滲んで軽快な旨みが広がる。
なによりこの、軽やかさが衝撃的ですらある。
薄手の皮とクドサのないあんの組み合わせに絶妙な手練を思う。
何個でも食べれそう、とよく云うけれど、まさにそれが当てはまる餃子であります。
いいなぁ。
いーが、うーが、りゃんが、というような、注文を厨房に通す符丁を脇に聞きながら、受け取る「湯麺」のドンブリは、全体を覆う透明感が印象的。
敢えて色味を避けたようにも思う、もやしに白菜の白と柔らかな黄檗色、透明なスープ。
鳥ガラメインと思しきそのスープは、滋味深いのにこれまた軽やか。
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汎用的ながらも輪郭のしっかりした麺に妙なかん水の匂いなく熟成感があって、もやし白菜と一緒に摘まみ啜ってレンゲでスープ、の繰り返しに夢中になる。
ニンニクや化調をたっぷり使っていてはこうはならないね。
いいなぁ。
人気の絶えない餃子と湯麺の、40年を越える老舗中華「おけ似」。
創業の頃にイメージするのは、満州帰りの「おけい」ばあちゃんが大陸で覚えた料理をふるまう様子か。
今度はしっかりと腰を据えて、"麦酒でやっつける「おけ似」の菜単たち"を愉しみたいな。
「おけ似」
千代田区富士見2-12-16[Map] 03-3261-3930
意外と久し振りの蒲田東口。
猥雑さが徐々に徐々に薄れていっているような気もする東口中央通りを往く。
向かうは当日予約でたまたま席のとれた「鳥樹」であります。
なんだかんだで、2年振りになっちゃいました。
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例によって、納豆のお通しで麦酒をぺろぺろしていることろへまずやってきたのが、ピンクの鮮やかな「そぎ身のお造り」。
山葵醤油でいただくけば、優しく軽やかな滋味を残してすっと消えていきます。
予約時にあらかじめお願いしておいたのが、「チレ」と「ハツ」。
「チレ」とは脾臓のことで、むかごのようにころころとして、独特のクセと食感が面白い。
「砂ギモ焼き」のコリっとした歯触りにニヤニヤしては、
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「レバー焼き」のとろんと貼り付くようなレアな舌触りにもまたニヤニヤ(笑)。
「ささみアボカド和え」は、不思議なマッチングのコンビネーション。
酢味噌で和えてぬたにしても違和感のないアボカドって食材の度量と、そのアボカドをさっと湯引きしたささみと和えてしまおうとした直観的アイデアにまたニヤリ。
揚げモノをひとつと「もも肉から揚げ」。
びっしりと丁寧に包んだ薄衣越しに齧れば、肌理の細やかな繊維の間から澄んだ脂がじわじわっと滲んできて、いい。
あんかけに浮かんだ「鶏団子」は、量感嬉しい大振りサイズ。
これをつみれ汁っぽくスープに浮かべてくれたりすると軽い〆にもいいかもなぁなどと考えつつ、ハフハフ。
そうだ、ここ「鳥樹」のお品書きには、「お食事」の項目があるけれど、そこには「ミニそぼろ丼」と「ライス」がある限り。
鳥料理専門店らしくて潔くも、例えば、ガラスープを煮詰めたツユに蕎麦、日替わりのトッピングを載せる鳥樹流鶏そば、とか作ってくれたら嬉しいかもね。
蒲田東口中央通りのヘソとも思う、鳥料理の店「鳥樹」蒲田店。
蒲田に焼き鳥屋は数あれど、一羽一羽を店で捌くところはやはり稀少だと振り返る。
今度は、レアな部位をしっかり予約つつ、「水炊き鍋」メインの小宴をしたいな。
□関連記事:
若鳥焼「鳥樹」蒲田店 で大胆肉厚切りの鳥料理たち(07年11月)
「鳥樹」蒲田店
大田区蒲田5-18-11[Map] 03-3739-3955 http://www.toriki.jpn.org/
'11/04/23(土)by:まさぴ。さん
Re:ぽんちゃんさま
口 鳥「宮川」で桜の下でもいつもの行列から揚げ定食もつ丼もいいどーも、ご無沙汰です。
「宮川」は、茅場町・八丁堀界隈に勤めているヒト、勤めていたヒトにとって、思い出しては足や想いが向く日常の旨いもん屋ですもんね。
ずっと頑張ってる店も多いながら、残念ながらなくなってしまった店もあって、変わってないようで随分変わってますよ。
'11/04/22(金)by:ぽんちゃんさん
萱場町の~“宮川”・・・。
いやぁ~懐かしいですよぅ~っ!
♪
ランチタイムの定食「唐揚げ」
いやぁ~懐かしいなぁ~っ!
刻み葱を浮かべた「鶏ガラスープ」
いつも最低でも~3杯くらい頂戴してました
最後の「店舗界隈」の画像も
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurterメッチャ懐かしく拝見させて頂きましたヨ
'11/04/20(水)by:まさぴ。さん
Re:laraさま
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurter老舗のリラックスした雰囲気!まさにそんな余裕とふところがあるよな空気でした。
古くからの気の置けない社交場は、いろんな使い方をされてきたのでしょうねー。
いってらっしゃーい(笑)。
'11/04/20(水)by:laraさん
まさぴ。さま。
リンクありがとうございます!相方に変わってお礼申し上げますm。。m
この古きウィーン風カフェは、意外とビジネス関係でも使われる事で有名なのです。昼下がり、ビールやワインを傾けながら一見和やかに丁々発止、もよくある事らしいです。
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そんな私も今日の午後はまさにここで話し合い。初めてサシで会う方との緊張をほぐしてくれる、老舗のリラックスした雰囲気を味方にしてきます〜(笑
'11/03/10(木)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そうなのですー。
ナポちんもご存知、武蔵小山の「さんばん」と繋がってました。
大山からの帰りにそんな話もしたのだけれど、きっと覚えてないなと思ってた。
泥酔モードだったもンね(笑)♪
ウーロンハイないけど、タイミングがあえばご一緒しつ。
'11/03/10(木)by:イートナポさん
武蔵小山の姉妹店があったんですね!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライこれは行かねば!!!
'11/03/06(日)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライおお、幾多のナポの中にあっても、記憶の隅っこにずっとあるとは♪
ビバ焦げ焦げ(笑)。
どこかシャイなオッちゃんオバちゃんが醸す雰囲気も印象的だよね~。
'11/03/06(日)by:イートナポさん
もうずいぶん前に行ったのに、なぜか記憶にこびりついてる木の葉のナポ。
焦げ焦げ感がばっちりです!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライあのお店の雰囲気も一朝一夕では出せないですね。
'11/03/04(金)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライgenau!その通りです~♪
残念ながらカキフの季節もそろそろだけど、どこかにそんな店ないかなぁ。
'11/03/03(木)by:Gingerさん
カキフにナポにしょうが焼き
3人で行けば良かったね(*^_^*)