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口Bistro&Bar「Un Carnet」で ブランダード昼10食の回数券
それは確か、まだ空気涼しげな5月下旬の頃。
八丁堀に事務所を構えるカメラマン氏とたまには呑もうと界隈をうろうろしたことがありました。
酒屋だった場所がレストランバーに転じた「レトノ」を冷やかしたり、まだ真新しい暖簾が初々しい「中州餃子」の店先を覗いたりなんかしながら続ける徘徊。
と、たん「助六」脇の路地、「鈴木米店」とカレー「プラクリティ」との間にバーガンディ色のファサードが出現しているのが見つかりました。
あぁ、この隙間に飲食店ができるなんて(笑)。
開店を祝う胡蝶蘭を横目に扉の中へ。
間口はその両開きの扉のサイズと同じ。
そう、両腕を広げたくらいのね。
小さなテーブルの脇をそのまま奥へと進むと、
突き当たりがカウンターになっていて、その向こうがおそらくキッチン。
左手L字にスペースがあって、そこにもテーブルがいくつか。
カウンター回りの幕板には、焼印の入ったワイン木箱の板が張り込んであるね。
白のグラスをいただいて、「ブランダード」。
豚のリエットもレバーのパテも好物だけど、
鯛、鱸なんかの白身魚のペーストもまたいい。
滑らかな口当たりの中に、旨みがじっくり凝縮してる。
微塵切りしたオリーブのアクセントも利いてます。
「魚介のキッシュ」は、
細やかなオニオンと帆立やエビなんかの魚介と玉子とが幾重にも繊細に織りなして、旨い。
メニューでみつけるとどうしても注文みたくなってしまう「牛ハチの巣煮込み」。
ハチノスの滋味がほどよく滲んで、さらさらとそしてコクあるソースの魅力。
勿論、ハチノスに臭みなんてない。
ひよこ豆のほっこりがいい合いの手になっています。
あれ?結局何杯呑んじゃった(笑)?
「ここって以前はなにがありましたっけ?」と訊ねたら、
「ハンコ屋さんだったみたいですよ」とシェフ。
そうか、ハンコ屋さんがかつてあったような、そんな気がします。
暫くすると、ランチが始まっていました。
店頭の黒板には、「ご用意数10食」とある。
つまりは、日替わりであろうその10食だけのランチタイムなのであります。
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例えば、酷暑に酸味が嬉し涼しいスープ「ガスパチョ」に始まって、
「牛バラ肉赤ワイン煮」のプレート。
ほろほろと崩れては、ぎゅっと閉じ込めた旨みを素直に伝える牛のバラ。
きりっとメリハリに利いたワインソースに、バターライスがまたよく似合うのだ。
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例えば、
夜にもいただいた「ブランダード」に甘酸っぱいトマトを添えて。
「ワタリガニのクリームスパゲティ」の濃すぎないまったり仕立てに感じ入ります。
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「豚ロースのグリル エシャロットビネガーソース」なんて時もある。
ロースといっても脂控えめのお肉にエシャロットのやや甘さにビネガーの酸味が優しく利いている。
全体に酸味づかいの塩梅がよいのだね。
八丁堀の路地で狭い間口のバーガンディ、
Bistro&Bar「Un Carnet(アン カルネ)」。
シェフ曰く、「Un Carnet」は手帳という意味と合わせて、
回数券という意味も持つ。
「回数券を持つかのように繰り返し通ってほしい」という気持ちを"Un Carnet"に込めているそうです。
□関係記事:
たん「助六」で たんは焼かずにしゃぶに佳し唐揚げつくねに角煮(09年05月)
おこめやカフェ「八丁堀 鈴木米店」で まぐろユッケご飯優し旨し(10年002月)
インド・ネパール創作料理「プラクリティ」でカレーセットのコク旨味(09年06月)
「Un Carnet」
中央区八丁堀3-20-8[Map] 03-3551-1233
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