霜月の23日祝日は、ご存知の通り、勤労感謝の日。
でもそれ以外にも色々な事柄についての記念日として特定されている。
お赤飯の日とか小ねぎの日、珍味の日であり、外食の日であったりもするらしい。
記念日にありがちな語呂合わせも勿論あるけれど、食べることに関連した記念日が割と多く並んでいるのは、古くは新嘗祭(にいなめさい)として収穫に感謝する日であったことが由来となっているからなんだね。
そして、全国漁業協同組合連合会(全漁連)が2003年に制定したというのが「牡蠣の日」。
そう、11月23日は日本全国牡蠣食べなくちゃ!の日なのだ。
ということで(笑)、やってきました自由が丘。
お久し振りの踏み切り脇「トレインチ」を抜けて、学園通りへ出る。
そのまま餃子の「泰興楼」のある通りの右手を行って、立ち止まる雑居ビル。
そのビル二階の一角にあるのが「Candle」だ。
入口廻りの静かな様子にすんなりテーブルに収まれそうだとドアを引く。
すると意外にも、満席なのですとオネエさん。
著名人のサイン色紙が多数貼られた壁に寄りかかって、暫く待つことにしました。
あとからやってきた客にどのくらい待つことになりそうか訊かれたオネエさんは、えーっと30分かそれ以上か、そんなにかからないか...、とよく判らないお応え。
じゃあいいや、と言い残して踵を返した背中を見送りつつ、え?そんなに待つの?と複雑な心持ちにさせられます。
まぁのんびり待とうと読書タイム。
ややあって、テーブルに案内されました。
テーブルについてちょっとびっくりしたのは、あれだけ待っていたのに廻りのテーブルにあまり料理のお皿が出ていないこと。
そこで思い出したのは、銀座「Candle」で体験した特異な状況と厭な想い。
時間に制約のあるランチ時だというのに、料理の出が兎に角遅い。
店全体にイライラが蔓延する異様な雰囲気で、急かし文句を云う声がそこここで噴出してた。
今厨房造ってます的冗談が冗談にならない事態だったのでした。
もしかしたらそんな体質がここ自由が丘の店にも引き継がれているのかしらん。
まぁ急いでいる訳でもないのでゆっくり待とうと本を開いたところに、お願いしていたハーフサイズのポタージュスープが届きました。![]()
隣のテーブルではソーダ水を随分待っていた様子なのがなんだか可笑しいぞ(笑)。
そして、お待ちかねの「牡蠣フライ」がやってきた。
やや平べったい、でも今年の出来の中ではやや大振りな牡蠣の身のフライが4片並んでいます。
檸檬を搾って早速、そのうちのひとつに齧り付く。
さくさくと軽妙な衣の歯触りの向こうに牡蠣の身のやや凝縮した風味が弾けます。
衣には不思議な甘さがあって、粉そのものにもなんらかの調味がしてあるような、そんな気がいたします。
たっぷり用意されたタルタルをのっけてふたたびガブリ。
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ああ、いいね。
「三州屋」のカキフライの旨さとはどこかジャンルの違う美味しさだ。
三陸産となっているけど、三陸はどこの牡蠣なんだろう。
自由が丘で古くから知られた洋食の店、「Ginza Candle」。
何組の界隈の若きカップルがデート場所に選んだことでしょう。
でも、その著名さに胡坐を掻いた姿勢がどこかにあるとしたらいずれ淘汰されちゃうかもなと思う「牡蠣の日」の昼下がりでありました。
「Ginza Candle」東京自由が丘
世田谷区奥沢6-33-14 もみの木ビル[Map] 03-3705-1191
http://www.ginza-candle.com/
新富の「青森の店」からの帰り道。
ロジスキーの性分は例によって、わざわざ細い路地へと足を運ばせます。
辿る足は、もつ鍋「一慶」のある筋へ。
その「一慶」のちょうど斜向かいあたりで、
装い新しきお店の前を通り過ぎたことに気がつきました。
看板を見上げるとそこには、
端正な筆致で「八眞茂登」の文字。
あれ、これには見覚えがあるぞと立ち止まって振り返ると、お店の入口に置いた丸椅子に座るオヤジさんと目が合いました。
あ、この方はもしや、あの店のあの方では!
気がついたらこう訊いていました。
「八眞茂登って、銀座にあった、あの八眞茂登ですか?」。
するとその御仁はニヤっと微笑んで、「そうですよ、ご存知ですか」と。
「ヴェトナム麺」で話題だった「八眞茂登」が「東東居」と相前後して店を閉めてしまったことは、ヒロキエさんの記事で知って、残念に思っていたところ。
いま目の前にいるオヤジさんは、ヒロキエさんの四コマでもキャラの立っていた、あのオヤジさんに違いないではないか。
僥倖という言葉を脳裏に浮かべつつ訊くと、今月(11月)から居酒屋として営業を始めていて、近くランチもはじめるのですよ、仰る。
「しゅうまいもやるかも、ね」。
早速、ランチにお邪魔しました。
気持ちのよい花柄の暖簾を払って、引き戸を引く。
合板を駆使したシンプルなデザインの店内で、左手に壁に向かうカウンターが据え付けてあって、右手にテーブルが並んでいます。
新生「八眞茂登」のランチはふた品。
まずは「東東居」にも連想の飛ぶ、
「自家製しゅうまい定食」をいただきましょう。
女将さんが二階に向けて声を掛けると、オヤジさんのものらしき応答がある。
二階には10数名用の座敷があって、厨房も二階に設けているのだそう。
おちどうさまです、としゅうまいを届けてくれたオニイちゃんがどうやら二代目らしく、再びすたすたと階段を上がっていきます。
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なるほど、以前「ヴェトナム麺」に添えてもらったものと同じ量感のシュウマイが5つ、ごろごろっと。![]()
醤油を注そうと小皿をひっくり返して思わず、ニヤリとしてしまったのは、小皿の底にあの渦巻きマークがあったから(笑)。
はふはふしながらシュウマイを齧ってふと、そうかあの「八眞茂登」も「東東居」ももうないのかと改めて思ったりする。
あの時、もっと熱々だったらと思ったシュウマイにこんな形で再会するとはね。
その翌日、もうひとつの定食をいただきに。
テーブル席から正面にみる合板の壁には、筆文字になる夜の居酒屋メニューが貼られています。
実に気取りのない居酒屋メニューのそのバリエーションにまたニヤリ。
夜のラインナップにもある「大山鶏唐揚げ」をお昼の定食に仕立てた「大山どりからあげ定食」。
揚げ立てを齧って滴る大山鶏の脂と旨みに、夜はこれで麦酒!と想いを描く(笑)。
もちっとご飯が上手に炊けてたらいいな。
「八眞茂登」を始めたのは、昭和23年のことでしたのよーと女将さん。
初めから銀座にあった訳ではないらしい。
そこで、やっぱり気になることを訊ねてみました。
「もう、ヴェトナム麺はやらないのですか?」。
そうよねーと、でも柔らかな表情で説明してくれたところでは、継ごうとする息子さんにとっては地下に籠った油や匂いや湿気やなんやで決していいとはいえない厨房の環境が子供心にトラウマで、同じ厨房に立つことは難しかったのだそう。
そうこうするうちに、家賃の負担が圧しかかってくるようになって、両店を閉めることにしたンですよー、と。
自宅を改装したものだという今の店舗二階の厨房はそんなこともあって、中華料理仕様にはなっていないのです。
居酒屋として新生なった西八丁堀「八眞茂登」は、こっそり佇む路地の中。
居酒屋「八眞茂登」には「ヴェトナム麺」は、ありません。
ちょっと寂しいような、でも屈託なく話すオヤジさんや女将さんの表情と快活に動く二代目の姿をみているとそれでいいのだ、とも思うのでありました。
口関連記事:
中華そば「東東居」で迎えるお多福面ニンニクゴロっヴェトナム麺(07年02月)
「八眞茂登」
中央区八丁堀3-15-10[Map] 03-3551-4456 http://8t-yamamoto.com/
ひるどきのロメスパ「かんかん」とか、
がっつりカレー「かんかん」のことは、
ちょっとは知っている。
でも夜の「かんかん」のことはまったく知らない。
いつぞやランチの清算時に「かんかん」のその名の由来を訊ねた時には、暗に「夜にいらっしゃい」とでもいうようなオヤジさんの口調が印象に残る。
やはり、「かんかん」が何故に「かんかん」なのかが気に掛かる。
その答えを得るには、「夜かんかん」へ冒険が必要なのです。
夜の新川停留所前。
いよいよ「夜かんかん」の扉を開くときがきました。
ご一緒をお願いしたのは、帝王ナポちんとその兄にして父のGingerちん、そしてカントクことグヤさんという強力布陣。
こんな後ろ盾があれば、「かんかん」と「夜かんかん」の謎になんとか挑めるかもしれません。
勢いよく扉を引いて、店内に足を踏み入れると、意外なことにほぼ満席状態。
念のために席だけでもと予約を入れといてよかったーと安堵と驚きの一瞬です。
ナポちんの流儀に倣って、ここはやっぱしウーロンハイで乾杯だ。
如何にもちょっとしたお通しな感じの板わさをぺろんと平らげて、忘れないうちにと早速「カキフライ!」と声を掛けると、いやあのだから~という戸惑うような遣る瀬ないような不思議な表情で黙殺するオヤジさん。
むむむ、夜になってもオヤジさんのハードルは高いのか。
向かいのテーブルに届いたデカいメンチみたいなヤツはなんだろねと品書きを見上げていたら、同じものがこちらのテーブルにもやってきた。
おおお。
ケチャップをたっぷし添えてくれたポテコロがどーんと。
え?これもお通しというかセットみたいなもの?
結構食べであるけどなぁー、でも案外イケるかもなぁーと喋繰りながら、ウーロンハイ(笑)。
そろそろいいだろうと改めて「カキフライ!」と叫ぶと、いやいやそうでなくてとぷち苦笑いの表情で厨房の方へ引っ込んでしまうオヤジさん。
むむむ、「夜かんかん」は注文の通らない居酒屋か。
すると今度は、回りのテーブルにひとり用土鍋が並び出す。
もしかしてあれも来るの?と顔を見合わせていると、案の定それは湯気を燻らせてやってきた。
おおお。
溢れんばかりにバラ肉が踊り、大きめ豆腐もゴロゴロとして、
これもある意味「かんかん」らしい量感で訴える。
ね?なんかこれ食べたら一丁あがりな感じになったりしなくない?
そう云いつつ蓮華を動かすと、大鍋でごった煮した訳ではなく、土鍋ひとつづつを丁寧に炊いた風で、これがなかなかイケる口。
ハフハフしながら一気呵成に平らげると、なんだか不思議な温もりに包まれた心持ち。
ここで御馳走さましちゃっても全然いいのだけれど......。
もうほんとにそろそろいいよね、と「注文いいですか?」と恐る恐る訊ねると、
はい、いいですよ。
あー、よかったー(笑)。
ランチのロメスパと格闘している時でもちらちら見上げてずっと気になっていたのが、壁に貼られて黄ばんだ「かんかん特選お酒のメニュー」。
その中に「カキフライ」もあるのです。
ややあって到着、「かんかん」の「カキフライ」。
ちょい揚げ色の濃いのは、油の温度というよりは油の鮮度に由来していそうだけれど、そんなことは噯にも出さずに齧りつく。
タルタルでなくて、直球マヨネーズというあたりも、つまりは「かんかん」らしい。
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もしかしたら冷凍牡蠣かもねと思いつつ、齧った断面をじっとみる。
もうひとつ齧ってはふむふむ、もうひとつ齧ってはふむふむ。
そして、いい加減満腹なのだけど、それを注文まない訳にはいかないぞと「ナポリタン」。
するとどうゆうことかオヤジさん、「大盛りで?」と訊くではないか!
思わず、「じゃーそれで」と応じるナポ帝王。
満腹のところへ大盛りがやってきちゃいました(笑)。
小食を自負するGingerちんは、ちょと口にして後はよろしくの体。
残り3名がナポ帝王を筆頭に敢然と大盛りクリアに挑みます。
お昼どきの印象と比べて少々、炒めが足りないような気がするけど、間違うことなき「かんかん」の「ナポリタン」。
帝王も認める、シャツに飛ばない系のナポが密度と重量感で迫ります。
うー、満腹ーっ。
さてここで、満を持してのオヤジさんヒアリングタイム。
お会計は、妙にキリのいい12,000円也。
ざっくりひとり3千円だよと暗に告げているような。
そこでGingerちんが口を開く、「最初の三品のところはおいくらですか?」。
するとオヤジさん、こう応えてくれた「千円くらいかなぁ~」。
くらいかなぁ~、って~(笑)。
あ、領収書には「SNACKかんかん」となってるね。
そして、肝心の店名の由来を訊いてみる。
するとオヤジさん、遠くを見るような目になって語ってくれる。
かんかんのマスターは当時、二軒の雀荘を営んでいたそう。
さらに現「かんかん」を設けるにあたってどんな店名にするか辞書引き引き考えた。
まず思ったのは、最後に「ん」のつく名前がいい、ということ。
そして、その頃日本にやってきて大人気のパンダの「カンカン」は、漢字で書くと「康康」であり、それはマスターの名前「康三」に繋がる。
麻雀の「かん(桿)」と同じ音でもあるしね、と。
「カレースパ」啜りながら、やっぱりパンダかなぁでもちょっと可愛らしいよなぁと考えたのは、素直な発想だったのですね。
夜なお隠れた人気の新川のシンボル、居酒屋「かんかん」。![]()
中国からパンダの「カンカン(康康)」と「ランラン(蘭蘭)」がやってきたのは、1972年のこと。
つまりはそれからもう、40年。
そうすると居酒屋「かんかん」ももうすぐ40周年を迎えようとしているところなのかも。
"雀荘のマスター"な感じ、のオヤジさん。
今度は、しょうが焼きもお願いします。
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「かんかん」
中央区新川2-7-11 仮谷ビル[Map] 03-1234-4567
都内で沖縄そばを出す店は、
沖縄料理店の数だけあると考えてしまうのが単純だけど、きっとおよそ間違いじゃない。
そうすると、かなりの数の店で沖縄そばを啜れるということになるね。
でも、八重山そばや宮古そばを出す店となると途端に稀になる。
そんな、珍しくも宮古そばを出すお店が学芸大学にあると知ったのは、まだ残暑がしつこく居座る頃でした。
西口から商店街を真っ直ぐ進んで、
「餃子の王将」の行列を横目に過ぎたところにあるのが宮古そば「くち福」だ。
狭い間口の引き戸の硝子越しに、5脚ほどの丸椅子が窺えます。
こんばんはと鼻先を店内に入れると、
豚出汁と鰹の合わさったどこか懐かしい匂いが擽る。
真ん中の丸椅子に座り込んで眺めるメニューは、シンプルに3種類。
「ソーキそば」に「宮古そば」、そして「野菜のせそば」。
まずは「宮古そば」をいただこうかな。
角煮二枚にかまぼこもふた切れ、そして紅生姜と刻み葱が彩り。
澄んだスープは、素朴にすっきりとした旨みとコクを湛えていて、いい。
なるほど、ややつるんとした表情のちょい平打ちの麺は、
沖縄すばのそれでも八重山そばのそれとも違う。
訊けば、その麺を始め、ほとんどの材料を宮古島から空輸しているのだという。
かまぼこなんかは足が早いので、島のものとは少し違う仕立てにしているそうだけど、なんちゃってではない島のそば風情がちゃんとある。
当地のそばは、老舗の「大和食堂」と池間島方面のお食事処「すむばり」の二軒しか知らないけど、ね(笑)。
日を変えて今度は、「野菜のせそば」をいただきました。
キャベツ、人参、玉葱にソーキやソーセージの端っこをフライパンで炒めてのせた、これまたシンプルなどんぶり。
あくまであっさりしながら、ちゃっかりと深みのあるスープは、
そんな野菜炒めにもすんなり馴染みます。
卓上の「ヒバーチ」に竹富島の「竹乃子」を思い出しつつ、
少し振れば、またちょっと違う風味が愉しめます。
敢然と宮古そばを供してくれる稀な店、学芸大学「くち福」。
もう最近は潜ってないと仰る大将だけど、カウンターには宮古島のダイビングスポットを紹介する冊子が置いてある。
ああ、そう云えば、宮古島では有名ポイント「通り池」にも潜れていない。
あの島にもまた行かなくちゃ、だ。
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「くち福」
目黒区鷹番3-18-21[Map] TEL非公開
実家からの帰り掛け。
四面道から青梅街道を斜めに離れて、
中杉通りへ。
そのまま早稲田通りを越えたあたりは、
ひっそりとした住宅地だ。
灯りの少ない通りに、
路上の黄色い看板が目に留まる。
台風の余波を思わせる雨と風が止んできた中向かったのは、中国料理「皇蘭」です。
どんな雰囲気なのかなぁとドアを押し開けるすぐ目に飛び込んできたのは、
フロア中央で賑わう様子。
あれ?貸切の宴会かなにか?と窺うような構えになると、
どうぞどうぞと招き入れてくれる。
訊けば、最近、日テレ「ぶらり途中下車の旅」で紹介されたという「富貴鶏」という料理をちょうど"開腹"しているところだったみたい。
「わー!」という歓声はそのためだったのですね。
思わずどれどれと覗き込むと、外側の土状の覆いを除けて、包丁を入れつつ大きな葉っぱを剥がすようにしている。
そしてその中から、なるほど、鶏の身が顔を出した。
そこでまた、「わー!」と歓声を上げるオジサマオバサマ方(笑)。
おー、なるほど、手間の掛かった、そうそうお目にかかれそうもない料理だね。
ここ「皇蘭」の名物という「富貴鶏」は、鳥の内臓部分に雪菜や香草なんかを詰めて、土を捏ねて粘土状にし、塩や小麦粉を混ぜたものと一緒に蓮の葉で覆って、オーブンで5時間程かけて蒸し焼きにした料理だそう。
包んでからじっくり寝かせるために、4日前からの予約が要るらしい。
メニューには、"幻の乞食鶏"という解説ページがあって、「教化全鶏」の物語が綴られています。
35,000円だって(笑)。
お目当ての「かきつゆそば」はお願いするとして、あとなにを注文もうかなぁとメニューを睨んでいると、「どうぞ、お裾分けです」と、お皿がテーブルに。
「富貴鶏」のご相伴に与る幸運に恵まれたのです。
柔くなった朴葉のような蓮の葉に載せられた鶏の身の薫りを、
くんくんしながらいただきます。
蓮の葉の香りが生薬というか薬膳ちっくなハーブとして利いていて、
ああ、それが心地いい。
鶏自身の旨みがぎゅっと閉じ込め凝縮しているような印象で、
なんだかありがたい(笑)。
ご馳走さまです。
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蓮華からはふはふしたのは、
滴るスープともちっとした皮が美味な「ショウロンパウ」。
そして、お待ちかねの「皇蘭」特製湯麺のひとつ「かきつゆそば」がやってきた。
軽く片栗を叩いてさっと揚げた風情の牡蠣の身もひと際ミネラルな旨みが凝縮して、むほほ。
何気なくもひたひたと迫るスープの出来もなかなかであります。
うん、いいね。
こうなると、13,000円の「特選皇蘭ラーメン」も気掛かりだ(笑)。
中杉通り沿いの住宅地にそっとある中国料理「皇蘭(おうらん)」。
壁には、自らを"超わがままな店主"として、
「当店は調理に時間をかけますので、お急ぎのお客様わがままなお客様、御容赦ください」と貼紙がある。
時間と気持ちに余裕があるときにお邪魔するのが、
美味しくいただくコツのようです。
「皇蘭」
杉並区下井草1-13-14[Map] 03-3330-2300
年間30頭前後しか生産されないという「大田原牛」を供するお店が五反田にあることは随分前から知っていました。
ただ、例えば炭火ステーキの「吟撰」が200gで31,500円、さらに稀少だという「別格超吟撰」のステーキに至っては、200gで157,500円という畏れ慄いお値段(笑)。
そんな敷居の高さを案じつつ、でもハンバーグあたりだったらなんとかなるかもなぁと時折考えては日々が過ぎておりました。
島津山方面へ、伴侶を得ての好機到来。
お昼どきの五反田駅からソニー通りとおよそ平行に走る裏通りを往く。
「うどん」とのコラボも話題の「ダ・カーポ」を横目にそのまま進み、
もう少し行けば「フランクリン・アべニュー」や「ヌキテパ」のある清泉女子大正門前の坂下、というところにあるのが、炭火ステーキ「カサローエモ」だ。
扉の脇で、星条旗をモチーフにしたような帽子を被った御仁が、
「お金はちゃんと持ってきたかな?」と人差し指で問い掛ける。
痩せた札入れを改めて(笑)。
一応お昼でも要予約でということで伝えていた名前を告げ、窓際のテーブルへ。
なにかのお祝いでもあるような様子のテーブルがもうひと組ありました。
メニューにみる「しぐれ丼」は何故か、大田原牛ではなくて但馬牛。
「ビーフカレー」とか「ビーフシチュー」という手もあるけど、高嶺の花のステーキ以外となるとどうしても「ハンバーグ」でってことになってくる。
可愛く、200gでお願いしました。
ホールの御兄さんは、経験がまだ浅いのからかそれともそういう気性なのか、どこかおどおどした挙動がなにかを不安にさせる。
調理場はずっと奥にあるようで、例えば銀座「Chaco」のように肉を炭火で焼く臨場感を拝めないのも残念なところ。
と、思ったらカウンターの手前にモニターがあって、お肉の様子が映ってる!
んー、できれば音も聴きたいなぁ(笑)。
そうこうするうち、お待ちかねのお皿がやってきました。
眼前のハンバーグは、コロンとしっかり厚みのあるフォルム。
焼き上がりでこれだけの嵩があるってことは、パテの頃にはもっとポッテリとさせていたのだろうね。
割れが入っているのはこの厚み故仕方のないことなのかもなぁと考えつつ、ナイフの刃先を挿し入れます。
すると、切るより先に粗く挽いた肉がほろほろと。
どれどれと口に運ぶとまずは、ちょっと滑るような不思議な脂の甘さが口腔に広がる。
これが、たどたどしくも解説してくれた、融点の低い不飽和脂肪酸を沢山含むという大田原牛由来の味わいなのだろうか。
俗によく言う、「あージューシー!」とか「肉汁がぁ!」というのとは確かに違う印象だ。
少なくとも、あれこれ余計な香辛料に頼らない印象は悪くない。
使っている胡椒は、ミクロネシア・ポナペ産だと訊いて、ふと南の島でいただいたペッパー・ステーキを思い出す。
そして、御兄いさんの指南に従って、ちょっと残したライスにちょっと残したハンバーグを載せて解し、そこへ大根おろし混ぜ込んで醤油を垂らす。
んー、まぁ、意図がわからんでもないけど、単におろし醤油でも食べてみて!でもいいよな気がします。
お近くの「フランクリン・アヴェニュー」のテラスが脳裡に浮かんで、このハンバーグをバンズに挟んで食べてみたいとも思うのでありました。
希少種大田原牛の炭火焼ステーキの店「カサローエモ(CASAROWEMO)」。
Webサイトには、
「カサローエモとはギリシャ語で"純潔"という意味の言葉です。黒毛和牛は競走馬と同じで、血統が全てと言っても過言ではない生き物です。大田原牛だけでなく、使用する調度品、調味料、水、空気にまで「純潔なるものだけの提供」をコンセプトにこの言葉を用いました。」とある。
後段にはやや鼻白むも、生い立ちの確かな稀少な牛肉を敢然と供する気概は伝わってくる。
牛のお店なのに何故に馬がモチーフなのか不思議だったのだけど、"競走馬と同じ血統"を表す考えからなのかな。
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BURGERS「フランクリン・アベニュー」で テラスの赤身バーガー(04年04月)
「カサローエモ」
品川区東五反田3-17-14春日ビル1F[Map] 03-3446-8808
桜田通りの竹岡式ラーメン「梅乃家」にお邪魔するたびに気になっていたもう一軒が、その「梅乃家」裏手のお店。
歩道に置いたA看板には、「ムーリー麺」。
なんだか不思議な響きのメニューであるね。
「梅乃家」の脇道を覗くと、赤い幟と赤提灯。
路上のA看板なくしては気づかれもしない物件への勇気ある出店だ。
コンニチハっと暖簾を潜ると、
どこに座ったらいいやら、なんだか所在なくも勝手が違う風。
すると、どうぞ下へと指先が招く。
なるほど、階下が客席となっているようです。
鋼製の階段をカンカンと下りた先は、コンクリート打ちっぱなしの壁に、それじゃぁ余りに殺風景だろうと葦簀を下ろしたりした風情がどこか学祭の模擬店のよう。
鶏×魚介スープの「純塩ラーメン」とか、懐かしき荻窪イメージだという「東京醤油ラーメン」という手もあるようだけど、なによりやっぱり気になるのは、店名にも冠する「ムーリー麺」だよね。
テーブルのメニューによると、「ムーリー麺」は、「骨をつかわず、鶏・豚・牛の肉と野菜を8時間かけて摂ったスープに広島産牡蠣をはじめとする魚介出汁をかえした塩らーめん」だという。
受け取ったどんぶりは、所謂中華そばの装い。
でも、スープの色味は、黄土色というか、鬱金色というか。
どれどれと啜るスープは、やたら胡椒が利いていて、めっちゃ塩辛い。
塩らーめんは、利き過ぎているくらいに塩ぎゅっと利いてることが少なくないけど、それにしても塩辛い。
血圧が上がってしまいそう(笑)。
それで、肝心の牡蠣の風味が感じられるかというと、そう考えじっくり探せば、それもそこにあるような、そんな感じ。
例えば、牡蠣を湯掻いて平らげた牡蠣鍋のあとのスープのようなものだとすれば、繊細な風味であるはずで、残念ながらそれを活かそうとしたバランスのスープではありません。
そんな梅雨時の初訪問を振り返りつつ、再び訪れた「梅乃家」裏。
やっぱりあんなに塩辛い仕立てなのだろうか、という疑問がひとつ。
そして、真牡蠣が本格的に流通する頃のスープはどうか。
少しテーブルの配置の変わった地下の部屋。
改め受け取ったどんぶりは、茹で玉子の配置こそ違えど、ほぼ同じ表情でやってきた。![]()
どれどれと蓮華を動かす。
うむむ、比べれば前回程ではないにしても、やっぱり塩胡椒が妙に強い。
胡椒で啜るラーメンを以前から卑下してみてきたことが重なって、
やっぱりちょっと残念な気分
に。
ここまで胡椒を利かせなければいけないのかなぁ。
ストレート細麺の具合は悪くないのに、な。
高輪台は、桜田通りから脇に隠れたラーメン店「ムーリー亭」。
店名に冠した「ムーリー」は、「牡蠣」の中国語読みに由来するらしい。
そうか、そうであれば尚更、牡蠣を上手に活かしたどんぶりに進化させて欲しいなぁと思うのでありました。
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竹岡らーめん「梅乃家」で 竹岡式らーめん甘いタレ味と玉葱細麺(10年06月)
うどん・そば「まるすAkio製麺所」で 黒いつゆうどん個性の行方(10年11月)
「ムーリー亭」
港区白金台2-26-13 オクトビル[Map] 03-5422-8590
長原駅入口信号から入り込む、北馬込本通り。
住宅も多く、商店街といえるのかどうか考えてしまう静かな静かなプロムナードだ。
その通りの一角に、ちょっと賑やかなお店が忽然とある。
台湾の屋台料理、台湾小館「一福」。
"倒福"の文字が飾られたスタンドサインとその上で煌めくパトライトが目印だ。
満席で入れないことも少なくないカウンター。
その隙間に入り込んでまずは、瓶の麦酒を所望します。
頭上の下がり壁には、当地の屋台を彷彿とさせるような、カラフルな品書きが。
古びて劣化したシート文字が捲れ上がっているのも風情だね。
ツマミ的にと、
「干しエビとレタスの炒め」に「采脯煎蛋(干し大根入り玉子焼)」を。
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くたっとしたレタスに小海老の香ばしさが相性のいい。
北京鍋の底で揺らしてくーるくると揚げ焼きされた玉子から、なるほど干し大根の風味が滲みます。
別の夜のお酒のお供は、「嚕蛋(ゆで玉子の煮込み)」100円也。
近頃のらーめん店にみる煮玉子とは方角の違う仕立ての固茹でで、
くんたまに近い感じ。
「一福」の呑みものは潔くも、ビール、日本酒、紹興酒のみ。
紹興酒の小瓶をいただきましょう。
「嚕味舌頭」は「タンの煮込み」。
オイスターソースのようなでもそれだけれでは決してない煮ツメのようなタレがとろんと載っています。
「蕃茄炒蛋(トマトと玉子の炒め)」では、
浅く火の通った蕃茄の甘さが妙に引き立つ。
おうちでも北京鍋振って、作ってみようかしらん。
そうそう、そんな北京鍋は、
がっちり躯体のオヤジさんが振るのかと思ったら然にあらず。
ジーンズの似合う女将さんがキレよく振るうのだ。
味見のために使い古した蓮華が、いい。
そして「一福」の牡蠣メニューをふた品。
ちょっと待ってねと焦らされたのが、「煎蚵仔(かきのカキアゲ台湾風」。
大振りなカキアゲが4つほど、無造作に積まれてきます。
やや硬めの揚げ口なれど、齧れば弾ける牡蠣と野菜たちの香りと風味。
甘辛酸っぱいタレにちょん漬けしながら、
不思議とペロンと平らげてしまいます。
「鮮蚵草菇」は、「フクロダケとかきの炒め」。
しっかりとろみの片栗あんの中にも牡蠣のエキスが滲み出て、
フクロダケのぷりゅっとした食感と重ねていい感じ。
青梗菜なんか、そんなソースをもっとたっぷり纏っちゃうもんね。
むははっ。
オカミサンに、「あんたカキすきねー!」と云われてしまいました(笑)。
八雲の「Hibusuma」でもいただいて以来隠れファンな「愛玉」があるねと、
「檸檬愛玉(台湾ゼリーレモン風味)」。
台湾料理のシメは、これで〆たいね。
ひっそり北馬込本通りで地元のがっちり人気店、台湾小館「一福」。
旦那は中国の寒さ厳しい北寄りの出身で、女将さんは台湾のご出身。
20年になるというこの店は、もうすっかり日本に根付いています。
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「一福」
品川区旗の台5-27-12[Map] 03-3786-6817
二丁目のレストラン「KAIRADA」にお邪魔したこの晩夏。
そうだ、そうか、そのうち参じようと思っていた「Pont du Gard Express」は、ここであったかと合点する。
ひるどきは「ポールのカレー」として営業して、夜はお気軽ワインバーとして営業するという昼夜二毛作でも話題になってたもんな。
のむちゃんは既に、昼夜両方突撃済。
まずはお昼のカレー専門店モードから体感してみましょう。
改めて眺める「ポールのカレー」は、狭い間口。
両手広げれば届いてしまいそうな、所謂一間間口だ。
折れ戸を引き開けて、どこでもどうぞとカウンターの奥へと進みます。
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「ポールのカレー」メニューは、つごう8種類。
その中でも「スタミナごっつカレー」と「グリーンカレー」がオススメなのが、メニューの書きっぷりからも窺えます。
それならばということで、「スタミナごっつカレー」を。
すると、12時までの「はやトク!キャンペーン」中なので、
トッピングとか1品サービスできますとオネエサン。
「カレーによく合うおみそ汁」という手もあるみたいだけど、
カレーに味噌汁は合わないと思い込んでいる派の自分。
赤出汁の味噌汁=カレーによく合う味噌汁、という図式は気になりつつも、
ソーセージ2本サービスで。
どーんとステンレスのカレー皿がやってきた。
なみなみと注がれたカレーソースの上に煮込んだバラ肉がわらわらと載っている。
その向こうには、こんもりとキャベツの千切りが一緒盛り。
サービスのソーセージはすっかり埋もれてしまっています。
まず嬉しかったのが、
カウンターに用意されているマヨネーズ・ドレッシング。
お気に召すままたっぷりと千切りキャベツに注ぎ込む。
マヨラーでなくてもうんまい、キャベツ喰いの瞬間です。
スタミナごっつ、というくらいだから、ニンニク利いちゃったりしているのかなぁ。![]()
そんな危惧とバラ肉をのっけてスプーンを動かすと、
それが以外やそうでもない。
しつこくなくもコクしっかり、野菜の旨みもうるうるのカレーに、
バラ肉をたっぷしのっけたところが、スタミナこっつなのかな。
食後の満腹感はごっつ確かなものでした。
日を変えて、今度はおススメその2の「グリーンカレー」で。
グリーンカレーにお味噌汁?とも考えて、茹で玉子をトッピング。
あ、「グリーンカレー」は、キャベツの千切りが別盛りだね。
どれどれと啜ったカレーは、尖がった本格タイ料理のそれとは違って、
青唐辛子の風味が軽やかに広がるマイルド仕立て。
辛さ控えめで、甘くすらある。
うん、なるほど。
お気軽ワインバー「Pont du Gard Express」のお昼どきは、「ポールのカレー」。
元気で気の利いたスタッフたちの様子は、夜にもきっと、心地いい。
「カレースパゲッチ」は、もうやってないのかな。
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「ポールのカレー」
中央区銀座2-14-7銀座OMビル1F[Map] 03-6228-4449
http://www.paul.co.jp/
新富で洋食のお店といえば、
ご存知「煉瓦亭」か、「三好弥」か。
築地方面の「蜂の子」「ヤナギ」か、
湊に向かって「ながおか」「トキワ」あたり。
そんな新富町洋食の一軒「三好弥」にもとうに、
秋の気配が訪れていました。
なにがって、「カキフライ」の品札が既に壁に貼られているンですもの。
早速、お願いする「カキフライ」。
奥の厨房から微かな揚げ音が零れてきます。
中サイズの牡蠣フライの4個盛り。
タルタルとやや距離を置いて、練り芥子が添えられているのは、牡蠣フライを芥子を使っていただくヒトがあるからなのでしょう。
断然タルタルの方が佳いのではと思いつつ、まぁ、その辺りはお好みで。
檸檬をちょっぴり搾って齧る、まだ少々細身の牡蠣フライ。
うんうんと頷きながら今度は、タルタルを擦りつけて再び口へ。
うんうん。
もっと冬が深まり、春へと向かう頃には、もっとふっくらしてね、
と齧った断面に呟くのはお行儀悪いかな(笑)。
オカアサン、タルタルはできれば、刻んだ茹で玉子がざっくり入ったヤツがいいなぁ、と聞こえないようにこれまた呟いてみたりして。
洋食「三好弥」には勿論、定番洋食があれこれラインナップ。
「豚ロース生姜焼き」は、
ちょっと薄手にスライスした二枚のロース肉がひらひらと誘う。![]()
生姜のタレは後注しでしょう。
軽やかにいただく生姜焼き、って感じかな。
一方「スパゲティーナポリタン」は、
「withハンバーグ」か「withカニクリームコロッケ」かを選べます。
オカアサンにカニコロでとお願いした新富「三好弥」の「ナポリタン」は、
シャツに飛ばない系。
ナポリタンはもちょっと麺が太い方が、らしいかもと思うも、
フォークでくるくるするにつれ、くるくるするスピードが速くなるのでありました(笑)。
新富町の裏道にひっそり佇む洋食「三好弥」。
Gingerちんによると、都内のあちこちに「三好弥」はある。
そして、ナポちんによると、「三好弥」本拠地はなんと、安城・刈谷あたりの名古屋方面にあるという。
倣って「三好弥」追っ掛けしようかしらん。
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「三好弥」
中央区新富2-3-13[Map] 03-3551-7065
ひょんなことから宵口の東急大井町の改札前。
さて、どこでご飯しようかと腕組み思案する。
やっぱり真っ先に思い浮かぶのは、
駅すぐの東小路の二本の路地。
「ブルドック」は正直あんまり得意じゃないし、
「大山酒場」はもうないし。
焼鳥「鳥文」も一手だけど、
あそこはきっともう満席だ。
近頃気になってる小さなワインバーなんかどうかなぁと考えながら、はたと思い付いた。
そうだ、「金井寿司」を覗いてみよう。
空席ありますようにと暖簾を払うと、予約以外の席がまだあるよう。
おずおずと小さなカウンターの角あたりに落ち着きます。
瓶麦酒をいただいて、つまみを適当に。
そうそう、「金井寿司」では、つまみあれこれが大将に任せるまま、
小さな角皿に載ってどこどこ出てくる。
あれらをアテに、日本酒でもウーロンハイでも。
大将曰く「今、穴子焼いてるかんね」ということで、「穴子の笹焼き」。
「金井寿司」のもうひとつの名物は、しっかりと笹の香りを纏った逸品なンだ。
うん、うまい。
お隣さんの注文がとっても気になり、こちらにも。
なんといっても、炙ったゲソを肝のソースで包んで巻いてしまうという、
堪らん仕立て。
ああ、ああ、これが不味かろうはずのない。
大将、これは、ズルい!
そうこうしているうちに、
大将曰く「うん、今、焼いてるから」ということでやってきたのがお待ちかね。
「金井寿司」名物の本命「焼き寿司」だ。
ほうら、焦げたご飯と炙って香ばしくなった本鮪。
海苔の風味と鮪の脂に旨みが渾然と炸裂して、愉快なほどにイケるのだ。
大将に、鮪以外も巻いてみてくれない?と訊くと、いんやそれはできない、と仰る。
実はまかないではあれこれ試しているのだけど、「金井寿司」の「焼き寿司」は本鮪で、という風に決めているンだって。
なるほど。
でも、鯖バージョンとかトロサーモンバージョンも食べたかったなぁ(笑)。
「焼き寿司」でも衆知の大井町東小路「金井寿司」。
大井町の路地にお越しの際は、この小さなカウンターにもぜひ。
吃驚したことに、なんでも、上海に支店つくっちゃったみたいですよ。
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「金井寿司」
品川区東大井5-3-5[Map] 03-3474-8840
いつぞや何度かお邪魔した桜田通りの竹岡らーめん「梅乃家」。
その並びにも何軒かの気になるお店があるのだけれど、その筆頭だったのが○に「す」と書いた提灯のお店。
テントにあるようにうどんとそばのお店なのだろうけど、壁には「Akio製麺所」ともある。
自家製麺のうどんそば店、ということなのでしょうか。
ポスターに示す「まるすAkio製麺所のこだわり」には、身体に優しい"無添加"で、ちょっと元気になるかもの"アルカリ還元水"使用で、つまりは自家製で、そば粉は奥久慈産、うどんは讃岐粉を使っている、とある。
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入口脇の券売機で写真と睨めっこしつつもお品を選びます。
スタンダードな「つけ」「かけ」からオリジナルと謳う「肉」「天ぷら三点盛り」「カレー」「冷ごまダレ」、そして「つくね入りタンタン」や「トマト」とったラインナップ。
まずは「カレーうどん」にしようかな。
大盛り無料ということで、ならばそのようにとお願いしたお膳がやってきた。
あれれ、黄色いカレーの汁を想像していたので、その黒い汁に少々びっくり。
関西のヒトが初めて関東のつゆの色をみた時の気分は、
こんな感じなのでしょうか(笑)。
うむむと思いつつ、とろみの妙に強いつゆの中から麺をひっぱり出す。
細めの平打ちの麺は繊細な表情で、その麺にどっぶりとつゆのとろみが纏わりついてくる。
とぷとぷとぷってな食感でうどんを啜ると、確かにカレーの風味はするものの、醤油の酸味とか甘みとかの方が強い感じで、不思議な味わいのする。
つゆの重量感にか細い麺がすっかり埋没してしまい、うどんそのものの魅力が伝わり難い。
果たして今食べたうどんはカレーうどんだったのだろうかと、ちょっと狐に抓まれた気分でお店を後にするのでした。
ある夜には、セットメニューで。
冷やし・つけ・かけ、から選んだ麺とミニ丼ぶりがセットにできる。
「しょうが焼き丼」と「つけ」を選んでみました。
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「しょうが焼き丼」の論評は、Gingerちんに譲るとして(笑)、
スタンダードメニューの「つけ」はどうか。
カレーうどんと同じく、細めの平打ち麺は、やっぱり繊細な表情。![]()
一見稲庭風でも、見た目の艶も箸に載せた感触も明らかに稲庭うどんのそれとは違う。
乾くにつれくっつき始めるのに気がついて、慌てて解すようにしながらつけ汁に浸す。
柔いコシつきのうどんに対して、たまりを含んだようなつけ汁がこれまた強い味。
無料サービスの生玉子をとぽんと投入してまろやかさを補うか、いっそ天かすやラー油あたりを駆使して、味わいの単調さに変化をつけるか。
うーん、こふいふうどんには、魚介のしっかり利いた白出汁系のつけ汁にたっぷり泳がす感じがいいのじゃないかなぁ。
もしかして普通の天麩羅うどんあたりがイケるのではないか、
と「天ぷら3点盛りうどん」。
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南瓜に茄子に竹輪の天麩羅が浮かぶつゆは、やっぱり黒色。
強いとろみこそないものの、醤油の酸味が色濃ゆくうどんを染める。
どちらの醤油か判らないけど、店主の嗜好を捉えて離さないお醤油なのだね。
もしかして、お隣の「竹岡式」が影響していたりして(笑)。
桜田通りに「す」の提灯を揺らす「まるすAkio製麺所」。
訊けば、元来は「Akio製麺所」という名の製麺所。
二代目となって自家製麺したうどん・そばを提供する店を開いた、
ということらしい。
「まるす」の「す」は単に、
店関係者の姓の頭文字「す」を語感からなんとなく拝借した、的な。
折角のうどんの個性を活かす方向へ、宗旨替えされる意向はないでしょか。
口関連記事:
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「まるすAkio製麺所」
港区白金台2-26-12[Map] 03-3455-1955
思いつきで当て所ないまま、
荏原町の駅でほいっと降りる。
相変わらず渋い風情の札幌ラーメン「どさん子」の提灯を眺めながら、商店街を横切る信号へと向かいます。
赤信号に立ち止まった先になんだか真新しい雰囲気の店先が目に留まりました。
白い壁には、「tetsuya」と標すネオン管。
店頭の黒地看板の手書き文字には、
「荏原町しなてつ」とあって、メニューの筆頭は「支那そば」。
ラーメンの新店のようです。
カフェ風ファサードの扉を開け入る店内もすっきりとした雰囲気。
カウンターの一番奥あたりがより落ち着きそう。
メニューには、「支那そば」に「ワンタンメン」「チャーシューメン」「ワンタンチャーシューメン」など。
「ワンタンメン」といえば、「たんたん亭」や「八雲」、「まるいち」とか、いまはなき「八島」あたりをふと想い出す。
そう思いつつ、サイドメニューの「焼きワンタン」に気を惹かれ。
「チャーシューメン」に「半熟卵」を添えてもらいましょう。
なるほど、「かづ屋」出身だというのが頷ける佇まいのどんぶり。
澄んでなおコクのありそうなスープに、いざいざどれどれとモチベーションが高まります。
水菜の涼しげに浮かぶスープ。
鳥出汁の旨みと野菜たちの甘さが按配よく丁寧にストックされた感じ。
煮干しも結構使ってる気配。
「かづ屋」仕立てを自らのセンスで解釈し直したもののような印象に映る。
云いようによっては野卑とも思うスープが増長してきている昨今にあって、こふいふスープに妙に和んでしまうのは自分だけではないでしょうね。
このスープに適うのはやっぱり、エッジのきりっとした細麺でしょう。
たっぷりのスープに泳がすようにして、
しっかりスープを保持して引き上げてくれます。
うん、いいね。
「焼きミックス」は、「焼きギョーザ」と「焼きワンタン」の一緒盛り。
ありそでなさそな焼きワンタンは、コロンとしたフォルムがエヘヘと愉しいぞ。
今度は週末の昼下がり。
「ワンタンメン」をいただくつもりが、手書きメニューにそれもありかと「ワンタン担々麺」。
んー、担々麺とするには、ややスープが弱く映るし、もうちょっと胡麻ペーストを盛った感じが好みかもしれないなぁと考えながら、ズズズズズ。
あ、でも、こうしてコテっとさせないバランスが「かづ屋」的そして「しなてつ」的担々麺なのかもしれないなぁと考え直す。
ワンタンに一種の安定感を思います。
「かづ屋」の経験を生かして荏原町で独立した支那そば「てつや」は、
自ら略して曰く「しなてつ」。
開店早々に訪れた「かづ屋」五反田店では、焦点が定まらない戸惑いのようなものがどんぶりに映っていて残念に感じたことを思い出す。
そして、その当時の五反田店の店長がこちら「しなてつ」のマスターなのは、どこか職人的雰囲気が醸す愛想のなさからも符合する。
いまでも既に空席待ちのできる店ではあるけれど、カウンターの向こうから快活な笑顔をみせてくれるお店になったらきっと、今よりもっともっと美味しい笑顔に満ちたお店になると思います。
あ、赤い庇は最近つけたものだね。
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「てつや」
品川区中延5-6-19[Map] 03-3785-7877
'11/04/23(土)by:まさぴ。さん
Re:ぽんちゃんさま
口 鳥「宮川」で桜の下でもいつもの行列から揚げ定食もつ丼もいいどーも、ご無沙汰です。
「宮川」は、茅場町・八丁堀界隈に勤めているヒト、勤めていたヒトにとって、思い出しては足や想いが向く日常の旨いもん屋ですもんね。
ずっと頑張ってる店も多いながら、残念ながらなくなってしまった店もあって、変わってないようで随分変わってますよ。
'11/04/22(金)by:ぽんちゃんさん
萱場町の~“宮川”・・・。
いやぁ~懐かしいですよぅ~っ!
♪
ランチタイムの定食「唐揚げ」
いやぁ~懐かしいなぁ~っ!
刻み葱を浮かべた「鶏ガラスープ」
いつも最低でも~3杯くらい頂戴してました
最後の「店舗界隈」の画像も
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurterメッチャ懐かしく拝見させて頂きましたヨ
'11/04/20(水)by:まさぴ。さん
Re:laraさま
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurter老舗のリラックスした雰囲気!まさにそんな余裕とふところがあるよな空気でした。
古くからの気の置けない社交場は、いろんな使い方をされてきたのでしょうねー。
いってらっしゃーい(笑)。
'11/04/20(水)by:laraさん
まさぴ。さま。
リンクありがとうございます!相方に変わってお礼申し上げますm。。m
この古きウィーン風カフェは、意外とビジネス関係でも使われる事で有名なのです。昼下がり、ビールやワインを傾けながら一見和やかに丁々発止、もよくある事らしいです。
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そんな私も今日の午後はまさにここで話し合い。初めてサシで会う方との緊張をほぐしてくれる、老舗のリラックスした雰囲気を味方にしてきます〜(笑
'11/03/10(木)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そうなのですー。
ナポちんもご存知、武蔵小山の「さんばん」と繋がってました。
大山からの帰りにそんな話もしたのだけれど、きっと覚えてないなと思ってた。
泥酔モードだったもンね(笑)♪
ウーロンハイないけど、タイミングがあえばご一緒しつ。
'11/03/10(木)by:イートナポさん
武蔵小山の姉妹店があったんですね!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライこれは行かねば!!!
'11/03/06(日)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライおお、幾多のナポの中にあっても、記憶の隅っこにずっとあるとは♪
ビバ焦げ焦げ(笑)。
どこかシャイなオッちゃんオバちゃんが醸す雰囲気も印象的だよね~。
'11/03/06(日)by:イートナポさん
もうずいぶん前に行ったのに、なぜか記憶にこびりついてる木の葉のナポ。
焦げ焦げ感がばっちりです!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライあのお店の雰囲気も一朝一夕では出せないですね。
'11/03/04(金)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライgenau!その通りです~♪
残念ながらカキフの季節もそろそろだけど、どこかにそんな店ないかなぁ。
'11/03/03(木)by:Gingerさん
カキフにナポにしょうが焼き
3人で行けば良かったね(*^_^*)