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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口そば「歌舞伎そば」で ざるかき揚げ場所は変われどあの芸な所作

kabuki.jpg振り返れば今年の4月の閉場をもって休館し、
解体の始まった歌舞伎座。
歌舞伎座の解体とともに、
何軒かの飲食店がその場からなくなりました。
残念ながら、幕間に典雅なお膳やお弁当をいただくことは終ぞできなかったのだけど、新館にあったベトナム料理「チョウ ベトナム」や塩ラーメンの「本丸亭」、間際の一時出店していた「玉ゐ」など。
お世話になったお店もありました。


そして、あの行列が懐かしい一軒が、その名もそのまま、「歌舞伎そば」ですね。
建築現場の仮囲いを定式幕の三色縦縞で飾る木挽町通りを進み、仮囲いに沿って左の路地に折れ、昼は牛丼の「雄」の前を通り過ぎる。kabuki01.jpgつまりは、かつての歌舞伎座の裏手に廻れば、移転した「歌舞伎そば」に出会えるのです。


小料理屋の居抜き、なのでしょうか。
そんな佇まいがもうすっかり板についた風情だなぁと思いつつ、小さな暖簾をぱらりと払う。
狭い通路を往けば、きっとあそこにあったものと同じ券売機。
やっぱり、「ざるかき揚げそば」の大盛りをいただきたい。
かき揚げダブルにしちゃいましょう(笑)。


オバチャンにチケットを渡して、カウンターに着けば忽ち、あの場所の空気が彷彿とする。
一番それを感じるのは、大笊からから個々の笊へ小分けするときの、オヤジさんの膝を使ったリズミカルな動き。kabuki02.jpg従前より一種の芸の域に達しているなぁと思っていた所作があの頃のまま、ここにあります。


こんもり盛ってくれた茹で立て〆立てのそばに、キレのいい辛汁が旨い。kabuki03.jpg
kabuki04.jpgkabuki05.jpg
およそ揚げ立てを四つ割りした掻き揚げを汁に浸してガリっといけばもう、
能書きなんかいりません。
ああ、「歌舞伎そば」のそば、だ。
kabuki06.jpgコップに刻まれた「歌舞伎座」の文字をすっと眺めてからお冷を飲み干すのが、満足なお昼の仕上げです。


あの場所のあの雰囲気を色濃く残して今もある、歌舞伎座の銘店「歌舞伎そば」。kabuki07.jpg13年春の完成の新しい歌舞伎座にはきっと、「歌舞伎そば」がある。
そこでもまた、オヤジさんのリズミカルな膝使いを拝みたいな。


口関連記事:
 そば「歌舞伎そば」で 大もりかき揚げ歌舞伎座脇の行列の意味(07年06月)
 ベトナム料理店「cho VietNam」で フォーと歌舞伎座の雄姿と(10年04月)
 ステーキ「雄」で お昼の唯一メニュー牛丼物足りなさの行方(08年09月)


年内最後の日記です。
皆さま、良い年をお迎えくださいませ。




「歌舞伎そば」
中央区銀座4-12-2 [Map] 03-3543-4510

column/03063

口とんかつ「さんきち」で 大盛り生カキフライはカキフライの大盛り

sankichi.jpgいつもの、武蔵小山「Again」での村田ライブのあと。
勝手知ったる飲み屋街の路地を抜けて、東急ストアの脇を辿る。
目指すのは、昼下がりにも足を向けたとんかつ「さんきち」だ。
正午をとっくに過ぎているというのに、空席待ちする数人の人影に驚いて思わずスルーして、夜に再びやってきたという訳なのです。


入口の前に昼間のような空席待ちの姿のないことに安堵して扉を引き開けると、なんと店内におふたりが、席が空くのを待っている。
どうやら昼夜通じての人気のようです。


タイミングがよかったのか、ほとんど待たずにカウンターの隅へ。
改めて見上げる黒板にびっしりと書き込まれたチョークの品書きやそこここに貼り込まれたメニューにきょろきょろする。sankichi01.jpgコロッケあれこれにニンニクステーキやハンバーグ、とんかつは勿論のこと、マグロかつやイカ丸生姜焼きにミートソーススパゲティ、エビフライ丼に鯵カレーなどなどなど。
きっと普段であれば、迷うこと必至なのだけど、明快なお目当てがあれば気持ちがふらつくことはありません。
お兄さんにこう告げましょう、「カキフライを大盛りセットで」。


「さんきち」の「生カキフライ」の定食セットは、小盛りに普通盛り、そして大盛りがあって、それってご飯の盛り具合でしょ?と思うところ然にあらず。
カキフライの盛りに3種類があるのです。


嗚呼、その大盛りがやってきました。sankichi02.jpgそれは、素っ気なくも圧巻な盛り付け。
まさにごろごろごろと、中振りのカキフライが寄り添うように。
一体幾つ載っているのか、ついつい数えたくなってきます。
どうやらこの日この時の「大盛り」は、小さいのも含め都合14個のカキフライとなっています。


檸檬を勢いよく搾りかけ、早速いただきます。
sankichi03.jpgsankichi04.jpg
箸に載せたその身が意外と軽いのは、火を入れたことによる縮みが少々多い牡蠣だからか。
そしてそれがそのまんま軽い食べ口の牡蠣フライにさせているようです。
ポスターをみるに、ここ「さんきち」では、石川は能登半島産の牡蠣を使っているらしいね。


脇に添えた牡蠣殻にはちょっと弛めのタルタルにオーロラちっくなソースと練り芥子。
sankichi05.jpgsankichi06.jpg
カキフライには、檸檬のみかタルタルか、はたまた醤油をちょっと垂らすか。
芥子やソースは似合わない、というのが持論ゆえ、芥子やソースを使わずにちょっとずつ味わいを変えながら、自分でもびっくりするほどあっと云う間に食べ切っちゃった(笑)。
"あー、カキフライ、喰ったなぁー"というこの量的満足は、
案外他所では味わえないものでしょう。


武蔵小山で人気のとんかつと洋食の店「さんきち」。sankichi07.jpgいつも混んでいそうなのが心配だけど、武蔵小山でガッツリめしを喰いたくなったら真っ先に思い浮かべる店になりました。
「カキフライ、エビフライ、ホタテ貝柱フライの3品盛りセット」なんてのもあるよ(笑)。



「さんきち」
品川区小山3-12-10[Map] 03-3787-0124

column/03062

口ワイン酒場「AHIRU STORE」で ワインとパンとカキと嬉々として

ahiru.jpgNHKホールでの達郎ライブのあと。
これを好機と空席を祈りつつ駆けつけたのが、
神山町~富ヶ谷の「アヒルストア」でした。
ところが、寸でのところで満席となってしまい、やむなくバス通りを物色することに。
まぁでも、「アヒル」さんの場所は分ったのでまた今度、と考えていました。


ある週末、思いつきのように代々木公園駅へ。
渋谷のお店に連想が飛ぶ、台湾料理の「麗郷」をはじめ、結構気になる店があるなぁと思いつつ、商店街を往く。
その先の角の建物を回り込むように右に折れれば、「アヒルストア」だ。
空席はあるかなぁ。


おずおずと扉を開けると、右手のカウンター席はやはり一杯。
でもなんとか、所謂"樽席"のひとつにお邪魔できました。


ahiru01.jpg
そこそこボディの白を所望して、受け取ったグラスを樽の脇の棚下に置く。
硝子面の棚には、値段を急ぎ書いたボトルがずらずらっと並んでいて、それぞれに産地や栽培者・醸造者、葡萄品種やdry-sweetとlight-heavyの軸に☆をプロットした札をぶら提げています。ahiru02.jpgうん、それなりに分り易くて、訊くでもなくこれ頂戴、ってこともできるね。


グラスを手に、キッチン頭上の壁に貼られた黒板メニューを探索します。
黒板の右隅は、「低温長時間醗酵のフランスパン」にはじまるパンあれこれのラインナップ。
mi_wa@パンちゃんが通う理由のひとつがここにあるのだね。


どうしても気になってしまうのが、「豚肉と鶏レバーのパテ」。ahiru03.jpgahiru04.jpgバゲットにのっけて、マスタードのソースをちょっと垂らしていただけば、
うん、イケる。
グラスをくぷっとして、パテonバゲットをかじかじっとして、の繰り返し。
いいぞ、いいな。


ahiru05.jpg同じものをお願いしたら、そのボトルはもう売れちゃったとのことで、
今度はシャルドネの「LES BRUYERES」に。
こうして、どんどん捌けていくことは、開けたてのワインがグラスで呑めるのということでもあるね。


も一度黒板メニューを凝視すると、あるある、牡蠣メニューがあるじゃないですか(笑)。
ついでにワインもお代わりと告げると、白が順当かもしれないけど、魚介にも合う感じの赤はいかがです?となって、その赤を所望。ahiru06.jpgビオっぽく想う、くすんだ透明感の赤は、なるほど牡蠣にもぴたっときそうです。


そして、これが「カキとしいたけのオーブン焼」。ahiru08.jpg逆さまに置いたどんこのような椎茸の傘のところにサラミを敷き、そこへ牡蠣を乗せてオーブンで焼いている。
あふはふと齧れば、牡蠣の汁と椎茸の汁とが湯気とともに混交して、えも云われぬ旨さ。
十分想像できたことだけど、牡蠣と椎茸って、よく合うね。


最後にもう一杯だけ、と赤のグラスをいただいて、ふーとさらに肩の力を抜いてみる。
すっとご馳走様して手を振る客、空いたカウンターに攀じ登る客、空いた樽席にやっとありつけた客。
入れ替わるお客さんたちが一様にどこか嬉々としているのがなにより、このお店の魅力を顕しているようです。


神山町・富ヶ谷の隠れ家ワイン酒場「AHIRU STORE(アヒルストア)」はもう、
隠れてられない人気店。ahiru09.jpgお店の名の由来が、パン焼きもしているという妹さんの口が「アヒル口」だから、とか、アヒルに似た兄妹がやっているからとか、というどこかで読んだレビューは、ホントなのかな(笑)。


口関連記事:
 和菜伊食「OH!NO!BUONO!」で 揚げPIZZA意外にイケる和伊の皿(10年12月)



「AHIRU STORE」
渋谷区富ヶ谷1-19-4[Map] 03-5454-2146

column/03061

口中華料理「福島屋」で 胡麻油風味タンメンとチャーハン町場風情

fukushimaya.jpg市場通りと鉄砲洲通りを結ぶ筋。
そういえば、「Singapore Seafood Emporium」にはちょっとご無沙汰しているなぁと思いながら歩みを進めます。
すると、小学校北の信号の先に如何にも町場の中華料理店が見つかる。
横手の路地にある入口へと廻り込みましょう。


スライドする扉を開けると早速、いらっしゃい!と迎えてくれるオバちゃんの様子もメラミンのテーブルもやっぱり町場中華の正統派。
古いながらも掃除が行き届いています。


fukushimaya01.jpgメニューは、壁の中央上部にパネルがひとつ。
勝手知ったる常連以外は、皆がここへ向けて顔を上げることになります。
紙を貼って伏せてあるところが気になりつつも、この風情のお店で真っ先にお願いしたいのは「タンメン」だよねと、そう思う。


何気なく覗ける厨房では、年嵩のオヤジさんがせっせせっせと調理中。
活気と勢いのあるキッチン、という訳にはいかないのは仕方のないことでしょう。


オバチャンが運んでくれた「タンメン」は、正しき野菜のこんもり盛り。fukushimaya02.jpgシャキッとしたモヤシやキャベツをやっつけては、
どんぶりの脇から澄んだスープを蓮華で掬う。


決して強く訴えるスープではないけれど、
啜るにつれ野菜たちの優しい旨みがゆるゆると滲んでくる。fukushimaya03.jpg化調の気配と胡麻油の風味が不思議なアクセント。
ちょっとかん水臭い感じもする麺には改善の余地があるけれど、その辺りは町場の中華共通の課題でもある。
いずれにせよ、荒ぶるタンメン、古川橋「大宝」とかとはベクトルの違うタンメンだ。


別のお昼にもオバチャンに案内されたのは同じ席。
「タンメン」の次にはと、「チャーハン」をお願いしました。


ちょっとゆったりした動きで鍋を反すオヤジさん。
改めて見上げる壁のメニューの右側は、13時から対応のお皿たち。
「野菜炒め」も「五目ヤキソバ」も午後からメニューだ。


そうこうしているうちに届いた「チャーハン」は、外からの陽の明かりにご飯粒がテラっと光る。fukushimaya04.jpgどれどれと蓮華を動かすと、ご飯のひと粒ひと粒がパラパラとしている。
でもそれは、ほとんど油のコーティングで、玉子の薄い膜でコーティングした黄金色のチャーハンとは趣を異にする。
でもね、なんか雰囲気には妙にマッチした「チャーハン」なのだ。


鉄砲洲神社近くの町場中華「福島屋」。fukushimaya05.jpgちょっと早い初夏の夕暮れに、此処の「からあげ」や「きくらげ」で、壜の麦酒をやっつけたいなぁ、なんてふと思うのでありました(笑)。


口関連記事:
 シンガポール料理「Singapore Seafood Emporium」で 肉骨茶(09年05月)
 中華料理「大宝」で ビール餃子と焼飯とニンニク匂いに包まれて(09年06月)



「福島屋」
中央区湊1-3-3[Map] 03-3551-8539

column/03060

口イタリアン「IL GHIOTTONE CUCINERIA」で 大人カジュアルの小粋

cucineria.jpg麗らかな陽光の射す鴨川の川辺。
思えば、四条大橋の橋上からや川端通りの漫ろ歩きで眺めたことはあっても、こうして河原を歩くのは初めてだ。
遠くで鳶が鳴いています。


四条から河原を下り歩いて、団栗橋を潜り抜け、cucineria01.jpg松原橋のその先は五条の大橋だなぁと目を細める。


土手の上を振り向いて、ちょうど仏光寺公園という小さな公園のところに見つかるのが、
鴨川に面した「イル・ギオットーネ」の新店「クチネリーア」のテラスです。cucineria02.jpg


扉の前に立つと、中から扉が開いて、迎えてくれる。
cucineria03.jpg数段の階段を降りる前はもとより、
案内されたテーブルからも鴨川の景色が間近に感じられます。
PRANZO(ランチ)のメニューは、
AコースBコースにシェフおまかせのスペシャルコースの3種類。
ここは大人しく、Aコースをお願いしましょう。


酸味控えめしっかりめでとおススメのシャルドネの白をいただいて、
改めて窓越しの鴨川を眺めます。cucineria04.jpgうん、いい心地。


そのグラス片手に覗き込むのは、
アンティパストの「カラ付帆立貝とほうれん草のスフレグラタン」。cucineria05.jpg帆立とホウレン草とのグラタンはカジュアルにしてポピュラーだけど、そのソースがスフレ状にふわっと柔らかなのがキモ。
エスプーマ的手法なのでしょうか。


ふた品めは、
「もどりガツオとリンゴのミッレフォーリエ、たっぷりの和サラダとフェイクキャビア」。
首を傾けて横から眺めると、なるほど葉サラダと林檎のスライスと鰹の切り身が断層をなしている。
cucineria06.jpgcucineria07.jpg
ドレッシングと一緒に振り掛けられているのは、唐墨のフレーク。
どうやって食べるのが真っ当なのだろうと少々悩みながら、真っ直ぐナイフを入れてみる。
うん、食べやすくはないね(笑)。


そして、それってなーに?だった「フェイクキャビア」は金のスプーンの上に。cucineria08.jpg林檎で作った、との説明通り、粒々が優しく弾ければ林檎の甘み酸味風味が広がるという仕掛けです。
陽の明かりに透けた表情が綺麗だね。


パスタはというと、
「ささがきごぼうとベーコンのトマトソースのバヴェッティーネ、七味の香りで」。cucineria09.jpg確か丸の内のお店でもこのバヴェッティーネだったような気がすることから、シェフお気に入りのパスタなのかもね、などと考える。
cucineria10.jpg湯掻いたささがき牛蒡の柔らかくもどこかに芯のある感じとパスタの食感が似て非なるところが面白い。
そして、トマトソースのパスタに所謂レッドペパーでなくて、七味の風味をもってくるところもまた愉しからずや。


セコンドは、「とろとろに煮込んだ3種類のお肉を巻いた鶏肉、ちょっと風変わりなボッリート・ミスト仕立て、インゲン豆のクレマと白菜添えマスタードソース」。
お皿の中央に鎮座しているのは、牛ホホ、牛タン、豚バラ肉をとろんと煮込んで、それを鶏モモ肉で包み、炭火で炙り焼いたもの。
八坂の塔脇の本丸でいただいたもののアレンジだ、これ。cucineria11.jpgその形状にふと、与那国島の「軍艦岩」を思い出す、自分が可笑しい(笑)。


cucineria13.jpg
洒落たナイフで押し切るように二分して、マスタードの風味に白隠元の甘みが交叉するソースでいただきます。
cucineria12.jpgcucineria14.jpg
あれこれお肉の旨みが渾然として、そこへ柚子の香りが色を注す。
うん、いいね。


ドルチェは、ココナッツのブランマンジェに洋梨のソースとミントのシャーベット。cucineria15.jpgポイントは、シャーベットのミントの風味。
ブランマンジェのほの甘い滑らかな食感や洋梨独特の素直な甘さを品よく引き立ててくれています。


笹島シェフのみっつ目の店「CUCINERIA(クチネリーア)」は、
「IL GHIOTTONE」のカジュアルライン。cucineria16.jpg
cucineria17.jpgcucineria18.jpgcucineria19.jpg
いただいたリーフレットによると、「クチネリーア」は造語で、キッチンを意味するイタリア語「クチーナ」から創造したもの。
特別な日の「リストランテ」と日常の「トラットリア」の中間的な、普段使いできる「大人のカジュアル」がコンセプト、ともある。
なるほど振り返ってみると、それぞれの料理に対する"ひと工夫"が判りやすく伝わってくるお皿たち。
当然ながらもそれが、下世話なちょい足しに留まらないところがシェフゆえの采配と仕立てなのでしょう。


口関連記事:
 RISTORANTE「IL GHIOTTONE」京都で お肉たちやわらか煮(08年06月)
 RISTORANTE「IL GHIOTTONE」丸の内で 京都縁な食材との妙(07年02月)



「IL GHIOTTONE CUCINERIA」
京都市下京区木屋町松原上ル2丁目和泉屋町160フジタ・ランブラス館1F[Map]
075-353-8866 http://www.cucineria.jp/

column/03059

口中華料理「大連」で 鍋貼児大連丼水餃子木須肉丼この地で40年

dairen.jpgソニー通り沿いの「丸千茶寮」でラーメンを食べ終えて、ハンカチで口元を拭いながら後ろ手にドアを閉め、顔を上げる。
上げた視線の丁度正面の通りの向こうに古びた暖簾が目に留りました。
あ、こんなところにも「大連」があるのだね。
色の褪せたテントに端の千切れた暖簾が、いい味出してます。


改め出掛けたソニー通り。
一瞬の躊躇いのあと(笑)、ドアをひら、ひら、ひらく、っと。
建て付けが少々悪くなっていて重たいドアをそうして引き開けると、外観の風情とぴったり一致する店内の景色。dairen01.jpg掃除を怠っているわけではないけれど、積年の草臥れがそこここに感じられます。
きっとちょっと前までパイプ椅子だったのじゃないかなと考えつつテーブルに腰掛けて、くすんだビニール越しの品書きを眺めます。


dairen07.jpg女将さんに「麦酒をお願いします」と声を掛けてから、ふたたび継ぎ接ぎのある品書きを見あげます。
やっぱり、「鍋貼児(餃子)」をお願いせねばならないでしょう。


ここ「大連」の「鍋貼児」は、羽もなければ、薄皮がパリッとすることもなく、また肉汁が激しく滴ることもない。dairen02.jpgつるんとしたテクスチャを感じつつ、つるんと口に収めて噛めば、細かくペーストにしたあんが解けて消えてゆく。
昔ながらの焼き餃子、ということなのかもしれません。


飯類、の中から店名を冠した「大連丼」を選んでみました。dairen03.jpg「大連丼」は、つまりは野菜のあんかけ丼。
モヤシをメインに、木耳や豚バラなんかを炒めて片栗でまとめたものが載っている。
ちょっと醤油の強い感じに不思議と合点がいく安堵。


も一度お邪魔した夜には、麦酒に「水餃子」。dairen04.jpg女将さんは、「スープですので味ついてますけど、お好みで醤油や辣油なんかをね」と。
どれどれと蓮華に載せた餃子を啜ると、つるんとした食感の皮の中から大蒜の利いたあんが零れて、なかなか旨い。
これなら醤油も辣油も必要ない。
焼き餃子と同じ餃子だろうけど、「水餃子」の方がよりいい感じだ。


基本形のものとは別に貼られた、独特な筆致の品書きから「木須肉丼(ムスロドン)」。
どんなものですかと訊くと、木耳とかね、野菜とか玉子とか豚肉とかを炒めてのっけたものね、と女将さん。dairen05.jpg意外とカラフルなどんぶりの景色に、おおお、と蓮華を動かします。
木耳をはじめとした具材の食感を上手に残しつつ、味わい全体の基調がちゃんとキマっていて、なかなかイケる。


なるほどーとさらに蓮華を動かしながら、女将さんに訊くと、ここ「大連」は、創業から彼此もう40年になるという。
オヤジさんが問わず語りに語るには、元々、今の渋谷109辺りにかつてあった「恋文横丁」に大陸からの引き揚げてきた方が営む「大連」があって、オヤジさんはそこに勤めていたそう。
その後、月賦の緑屋(オヤジさんは丸井のと仰ったが)のビル開発で立ち退きとなる。
その「大連」の面子がそれぞれに店を出したらしく、オヤジさんは、「青山とか足立の方とか、下神明にもあったのだけど、まだあるかなぁ」と云う。
少なくとも、田町や大森の「大連」とは系統が違うようです。


「結構、タレントさんが来るんですよ」に続けてオヤジさんは、「この間は、フジテレビからも取材要請があったんだけど、断った」とも仰る。
そう、とんねるずのあの番組の、ですって(笑)。


五反田のこの地で営む40年、中華料理「大連」。dairen06.jpgどなたかに引き継がれていけるのか、その辺りがちょっと気掛かり。
「スタミナそば」も気になります。


「大連」
品川区東五反田2-19-3[Map] 03-3443-9065

column/03058

口うどん「おにやんま」で 讃岐うどんあれこれ巡ってとり天ぶっかけ

oniyanma.jpg以前ここには何があったかなぁ。
ソニー通りが五反田駅のガードを潜り抜けたすぐのところ。
見上げれば、池上線のホームが見える。
一時、そば屋であったような気もするけど、その辺りからもう記憶があやふや。
ちょこちょこ通るところなのになぁ。


でも今は、なにがあるかははっきりしてる。
通り過ぎるタクシーのシルエットの向こうで、靡いているのは「うどん」と書いた白い暖簾。
「おにやんま」という名の讃岐うどんのお店であります。


券売機の前に立って「えっと~」と必ず迷う(笑)。
まずはやっぱり、「とり天」の載ったヤツにしようかな。
まだ9月のことだったので、冷たいうどんの大盛りで。oniyanma01.jpgぶりん!と量感のある麺が、いい。
澄んだ出汁に加減よく旨みが満ちていて、塩梅もいいツユ。
あ、イリコの風味と一緒にツユが眼鏡に撥ねちゃった(笑)。oniyanma02.jpgちょうど揚げ立ての「とり天」を火傷しないように、そーっと齧ると、鶏の脂汁がぷちっと弾けて、あちあち、やっぱりちょっと口の中を火傷しちゃった。


同じ9月のある夜には、週替わりの天ぷらを載せた「チカの南蛮漬け冷ぶっかけ」で。oniyanma03.jpg「チカ」は、店の女性スタッフの名前、ではなくて、函館直送だというワカサギに似た魚。
少々骨張ったワカサギ天ぷらの南蛮漬けだと思えばおよそ間違いではない。
冷たいぶっかけになら酸味のある南蛮漬けや玉葱も合いそうな気がするけど、ベストマッチってことでもないなぁ。
同じ週替わりの、讃岐直送「紅いもと玉ねぎのかき揚げ」という手もあったかも。


oniyanma04.jpg月が変わったところで、天ぷらと温泉玉子に肉トッピングの「温デラックス」を「いわし天」と「たこ天」で。
関西で肉といえば牛肉ということあってか、牛丼仕様のような薄切り肉を煮つけたものだ。


oniyanma10.jpg壁際には、吉原食糧という会社の「白鳳」という讃岐うどん専用小麦粉の袋が積んである。
これが、「おにやんま」のうどんに化けるのだね。
最近、うどん店の平均点が上がってきているように思うのは、もしかしたらこういう製粉会社の製品がなんらかの形で寄与しているのかもしれないな。
厨房からアルミの階段を降ろして、屋根裏的二階へ上がったり降りたりの光景がよくみられるけど、どうやらそこに製麺機があるらしい。


一時期販売してなかった「温カレー」は、11月の終わり頃。
好物の「舞茸天ぷら」を大胆にトッピングしてしまいましょう。oniyanma05.jpg家庭のカレーを足しました的味わいに、なんだか妙に和んだりして(笑)。


師走に入って今度は、讃岐の郷土料理と謳う「しっぽくうどん」。oniyanma06.jpg蓮根や人参なんかの根野菜と鶏肉と油揚げをやや甘めに煮込んだ、つまりは煮物をうどんにON!
一気に郷土料理色が強まって、ふむふむ。
oniyanma07.jpgoniyanma08.jpg
久々にのっけた「とり天」を齧ると、またまた火傷しそうに(笑)。
でもやっぱり、シンプルなうどんに「とり天」のっけが、一番な気もします。


五反田で讃岐うどんの店といえば此処と、
一気にそう語られるようになった「おにやんま」。oniyanma09.jpg御徒町の人気うどん店『かがり火』の姉妹店なのだそうですよ。


「おにやんま」
品川区西五反田1-6-3[Map] 非公開

column/03057

口和菜伊食「OH!NO!BUONO!」で 揚げPIZZA意外にイケる和伊の皿

ohnobuono.jpgそれは待ちかねた9月の晦日近く。
達郎のライブが2年続けて体感できるなんて、
なんて素敵なことでしょう。
まだまだ暑さの残滓が漂う公園通りを辿り、
NHKホールへ。
期待にわくわくした表情で足早に会場へと滑り込むひと達を追い掛ける。
一階席への階段を降りかけたところで、
女優の松たか子と擦れ違った。
あ、そうか、今は達郎バンドのギタリスト佐橋佳幸の奥さまでもあるンだものな。


久し振りだった昨年とはまたちょっと違ったセットリストで愉しませてくれた達郎のステージ。
「Let's Dance Baby」の"心臓に指鉄砲"用に準備していって弾いたクラッカーの威力が、
予想外にデカくってびっくりしたっけな(笑)。


大満足のNHKホールを後にして渋谷駅方向へと向かうひとの群れの中。
そこからすぐに離れて、足早に井の頭通りを渡って、神山町・富ヶ谷のバス通りへ。
来れそうでなかなか来られないこの界隈で目指したのは、人気店「アヒルストア」。
でも、一応電話でぎりぎり空きがあると聞いて急いでやってきたものの、目の前でドアを開けた先客さんで満員に。
ご近所mi_waちゃんでもなかなか入れんらしいものなぁ(笑)。


ということで、バス通りに戻ってお店を物色。
すると、ずっと昔に一度行ったことのある不思議なワインバー「繭」のサインが目に留る。
懐かしく眺めたその「繭」の階上にあるのが、和菜伊食「OH!NO!BUONO!」です。


カウンターに収まって、達郎のステージの熱気にまだ火照る頬をプレモルでちょと冷やす。
捲るメニューにはなるほど、イタリアンのようでいて和食材を掛け合わせた創作色の匂う品々が並んでいます。


季節のおすすめ、から選んだ「和牛モツ煮込み」は、トマト仕立てが意外とオツなヤツ。ohnobuono01.jpg煮崩れるぐらいにとろんと煮込んだモツがぐぐっと旨みを発揮して、なるほどこれはワインにも合いそうだ。


ohnobuono02.jpg
早速グラスの赤に切り替えて今度は、
「マグロとアボカドのタルタル」。ohnobuono03.jpgこの組み合わせは定番になりつつあるけど、挟み込んだコンソメ様のジュレが利いていて、なかなか。


替えたグラスを手に受け取ったのは、どんなのだろうと興味を惹いた「揚げPIZZA」。
ゴルゴンゾーラバージョンと生ハムとルッコラバージョン、そしてその掛け合わせバージョンがあって、選んだのはそのコンビ。
ohnobuono04.jpgohnobuono05.jpg
油でフリットしたオリジナル、との解説通り、ぷっくりと膨れた生地はパキパキとして、ゴルゴンゾーラのソースがその生地と生地の間からあの風味を醸してくれる。
軽快さが愉しい変わりピッツァだね。
邪道と思ってしまうより、面白いと感じた方が美味しいもんね。


そういうことならと(笑)、
パスタの中から「イカとアサリのブランデークリーム」を選んでみました。
湯掻いた麺にたっぷりと刻み海苔が載り、そこへもしや塩辛?と思うようなソースがとろんと添えてある。ohnobuono06.jpg麺と和えてから少々恐る恐る口に運ぶと、さっと火に入った烏賊の身も浅蜊の身も柔らかで、なるほどやや遠くでブランデーの香りがする。
味のキメがちゃんとしていて、意外とイケるのがなんだか愉しいぞ。


イタリアと日本の郷土料理の融合を楽しんで欲しいという、
和菜伊食「OH!NO!BUONO!(オーノ・ヴォーノ)」。ohnobuono07.jpg思いきって店名を意訳するに、おりょー、意外と旨いじゃん、でしょうか(笑)。


口関連記事:
 WINE BAR COCOON「繭」で 隠れ家の中の隠れ家に篭る(01年09月)



「OH!NO!BUONO!」
渋谷区神山町40-3神山ビル1F[Map] 03-6416-8987
http://ohno-buono.jp/

column/03056

口居酒屋「こなから」で のどぐろ真鱈白子焼酒盗和え酒肴いきいき

konakara.jpg夙に知られた大塚の酒処「こなから」。
以前この近くであった研修からの帰り道に、その在り処は確認済だったのだけど、その後なかなか来れず仕舞いでありました。
暮れ泥む大塚駅の北口から荒川線の踏切を渡り、ここは結局何叉路?と訝りつつ、その先斜め左方向へと進みます。
「こなから」は、開店まであともう暫く。
あ、灯りが点ったね。


所謂、桜に赤短、でしょうか。
花札を模した刺繍が印象的な暖簾を一番のりで潜り、案内されたテーブルへ。
あとからあとからどんどんお客さんが入ってきて、カウンターが埋まりはじめます。


薄張りグラスでちょんと乾杯して傾ける、泡の肌理細やかな麦酒は「ブラウマイスター」。
konakara01.jpgそして、お通しの如くまず届けてくれたのが、蜆の味噌汁です。
蜆の成分が肝臓を労わってくれるということが脳裏を過ぎって、流石気の利いた酒処であると思ったりします。


口開きに、三陸の「生かき」をいただきます。konakara02.jpg酢橘をちょっぴり搾って、そのままずるっと口へ滑らす。
あらかじめあっさり利かせたポン酢も助力になって、いいね、やっぱり。


銚子の「金目鯛」、気仙沼の「戻りがつを」、新島の「シマアジ」、神津島の「黒ムツ」と気になるところばかりを取り揃えてくれたお造りのお品書き。
そこから気になる最右翼、焼津の「のどぐろ」を選びます。
「あかむつ」のことだっけねなどと云いながら。
konakara03.jpgkonakara04.jpg
炙った皮目を愛でつつ、その一片におろし立ての山葵を載せていただきます。
断面からも窺えた通り、これまた肌理の細かい脂が品良く迫る、粋な佳肴でございます。


日本酒へと走る前にと、品書きの端にみつけた「ハイボール」。
「PEAK使用」ってなんだろう。
すると、黄色いラベルの一升瓶をグラスと一緒に運んでくれました。konakara05.jpg「PEAK」というのは、岐阜の銘酒「醴泉」の蔵元玉泉堂酒造が醸すウイスキー。
炭酸越しではあるけれど、キリッとしたボディがありつつまろやかな呑み口、ってそんな感じがする。
家呑み用の「角」から、こちらに浮気しようかしらん(笑)。


そこへ、お願いしていた「真鱈の白子焼き」がやってきました。
品書きの上で目にしたら、注文まずにはいられない!ってね。konakara06.jpgグラデーションにてかる焼き色がもう堪らない。
しっかりと張りがあるのはきっと、鮮度の証。
早速口に運べば、解けるクリーミーと弾ける滋味。
ああ、なんの文句もありませんと目を閉じる。


お猪口には、お品書き筆頭、福井の「早瀬浦」純米吟醸から。konakara07.jpgそのあと、同じ「早瀬浦」の山廃純米原酒、そしてお燗で純米酒と進めてゆきます。


konakara08.jpg「青とうがらしのだし巻玉子」は、ふわりと静謐。
優しい甘さのあとから、すすすっと青唐辛子の薫りと辛みが通り過ぎる。
なるほど、こふいふ手があったのだね。


京都からの「堀川ごぼうのから揚げ」。konakara09.jpgそうだ、錦市場のアーケードで眺めた堀川ごぼうは、でっかくて太い牛蒡だったもんな。
しゃくっとした歯触りのあと、土の香りとともに甘いような旨みがふっとやってくる。
はふほふ。
うーん、旨い。


もいっちょ牡蠣もの「かきとうすあげ玉子とじ」。konakara10.jpgしっかりひいた出汁にふわふわと玉子とお揚げが浮いて、そこに牡蠣の身が見え隠れ。
硬くならないように炊いた牡蠣をみつけては、先を争うように、はふはふはふ。
「早瀬浦」をつつつつつー。


きっとそれだけでも澄んだ甘さが存分に愉しめそうな富山の白海老は、
「白えびの酒盗和え」に昇華。konakara11.jpgうはは、燗酒にも至極当然によく合うのであります。


そして、佳肴の揃う「こなから」のお品書きにあって、
更に「酒の肴」と括った中からお願いしたのが、若狭の「鯖のへしこ」に佐渡の「ゴロいか」の一緒盛り。
ぎゅぎゅっと凝縮したへしこの旨みは、なるほどお酒を誘う逸品。
konakara12.jpgkonakara13.jpg
「ゴロいか」の「ゴロ」とはどうやら肝のことのようで、炙った烏賊にとろんと垂らした肝のタレのほの苦さがいい。
ということでまた、お猪口に手が伸びるのだ。


konakara14.jpg入口脇の柱に掲示板があって、
そこにはびっしりと名刺やチラシが貼られています。
中央には、桜の中の赤い短冊に「こなから」。
その花札を囲むように、「ACCA」に「流石」、「Dhaba India」に「らーめんえにし」、「Vin de Reve」に「銀座ささ花」、「樋口」に「西尾中華そば」。
ちょうどこの宵、カウンターに訪れた若き有名ピアニストのチラシもみえる。
ここ「こなから」を訪れたひと達の足跡なのだろうね。


酒肴のひとつひとつがいきいきとした魅力で迫る、大塚有数の酒処「こなから」。konakara15.jpg「こなから」は、「小半ら」と書いて、二合半のことをいうらしい。
一升の1/4、すなわち二合五勺。
そば猪口が七勺半だそうなので、三杯で二合二勺ちょっと。
二合半くらいまでのお酒が美味しく呑めるお酒です、とこっそり教えてくれてるような(笑)。


口関連記事:
 RISTORANTE「ACCA」で黒鮑のリゾットこのこのフェットチーネ(07年04月)
 手打ちそば「流石」で つーっと昼酒わさび海苔焼き味噌かけそば(10年01月)



「こなから」
豊島区北大塚1-14-7[Map] 03-5394-2340

column/03055

口kitchen「CotoCoto」で 豚すね肉やわらかビール煮コトコトコト

どふいふ訳か、
伊仏系のレストランや洋食のお店が点在している西天満公園周辺。
以前ランチした「Le Bistro de Paris」を訪ねたものの、店名が変わってしまっていて、ランチ営業はしていない。
それでもこの界隈には選択肢がまだあるから困りはしないのです。


ガストロノミーを冠するフレンチの店頭を冷やかした足で、
ちょっと気になっていた洋食屋さんの前で立ち止まる。
見上げるインディゴブルーの壁に認めた仏語の四行が味のある。


覗き込んだ大振りな黒板メニューから、飾らず実直でかつセンスの良さが漂ってきます。
早速、ライトブルーの扉を引きました。


オープンキッチンを右手にして、左手にテーブル。cotocoto02.jpgキッチンを臨むカウンターの一番奥へ。


cotocoto07.jpg月替わりらしき「豚の角煮カレー」にしようか、
今日の洋食料理「牛ロースステーキ」でガッツリいこうか。
うん、コトコトランチ「豚すね肉のやわらかビール煮込み」をいただきましょう。


カリフラワーのポタージュのスプーンを動かしている目の前では、
切り分けたバゲットに霧を吹き、トースターへと収めてる。cotocoto03.jpg温かいパンがいただけそうです。


南瓜やブロッコリーなどなどの野菜たちを従えて、豚すね肉がやってきた。cotocoto04.jpgcotocoto05.jpg
どれどれとナイフを動かすと、
切れるより先にするりと解れる。cotocoto06.jpg濃過ぎずさらりとしながら味わいの輪郭を示す、煮汁ソースがいい。
柔らかく煮込む時の手法のひとつとして知られたビール煮だけど、煮崩れることなく、心地良い柔らかさになるのだね。


今年で6月で三周年という、西天満のキッチン「cotocoto(コトコト)」。cotocoto08.jpg店名の「コトコト」はきっと、ル・クルーゼやストウブでコトコト煮込んだ料理を軸に据えようとする志向から名づけられたもの。
他にも真っ直ぐ心地いいお皿の揃う予感がいたします。


「cotocoto」
大阪市北区西天満5-11-3[Map] 06-6311-0350 http://kcotocoto.exblog.jp/

column/03054


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