つくばエクスプレス沿線からの帰り道。
終着駅の秋葉原に着くちょっと前に、
そう云えばつくばエキスプレスは確か、
浅草を通るンだったなぁと思い出す。
国際通りの浅草ビューホテルのあたりに駅があって、いつもの浅草線や銀座線とは違う方向からのアプローチになるはず。
浅草駅に滑り込んだ車両から急遽、飛び降りるように途中下車しました。
ふらふらと当て所もなく、国際通りから仲見世方向へと徘徊するように(笑)、入り込んでいく。
純レバ丼の「あづま」は定休日だなぁとか、奮発して蒲焼「小柳」に寄ってしまおうかなぁとか、青森煮干し中華そばの「つし馬」はずっと向こうだなぁなどと考えながら、ふらふらと。
と、とある路地の前に佇んでは、
この奥の「ゆたか」でとんかつをいただいたことがあったなぁと思い出す。
そしてそこは、洋食「ぱいち」の目の前でもありました。
膝をパンと打つように(笑)、以前から気になっていた洋食屋さんに早速突入を試みます。
促がされるまま座ったカウンターから振り返ると、
店の中には小上がりを覆うようにさらに屋根がある。
長押には千社札仕様の弓張り提灯が並べられて、
浅草に似合う"江戸"な雰囲気が存分に漂います。
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あれこれ悩んで結局、「シチューとサラダの店」と看板にあったものなぁということで、「タンシチュー」をお願いします。
幾つもの手鍋に準備されたデミソース。
目の前の厨房の五徳には、鉄鍋が載せられて、ぐつぐつに向けた加熱が始まりました。
鼻先を擽りはじめた匂いからしてもう、鉄鍋の到着が待ちどうしい(笑)。
熱いのでお気をつけください、とお待ち兼ねの鉄鍋がやってきました。
うん、みるからに旨そう。![]()
杓文字で鍋の蓋に取り分けて早速、どれどれとそのソースを舌に載せれば、
うんうん、動物系と野菜系の旨みがベタつくことなく真っ直ぐに沁み入るように迫ります。
いいね、いいね。
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ライスではなくと、なんとなく選んだ「トースト」がヒット。
しっかり厚切りを香ばしくフライパンで焼いたトーストは、中がもっちり。
そのトーストとシチューとを交互に口に運ぶ、嗚呼、至福のひと時(笑)。
もう「カキフライ」の時季は過ぎてしまったけれどと思いながら、ふたたび浅草一丁目。
佇まいは小料理・居酒屋風なれど、コック帽のお三人が居並ぶ光景は正しく、洋食屋さんのそれであります。
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SuperDryしかないのが残念なものの、「ポテトサラダ」あたりで瓶ビールをやっつけつつ、ひと心地。
続いて、「生姜焼き」をセットでお願いしました。
オカアさんが届けてくれたのは、バラ肉系の生姜焼きとは明らかに違う端正な表情のお皿であります。
特筆するべきは、その盛り付けにもあり。
横から見て気がついた、生姜焼きロースが二階建てになっているのです。
仕立ては、生姜の風味やや抑え目のあっさり系。
リングイネのケッチャップ麺もしっかり添えられています。
勿論、ジンさん&ナポさんも実食済だ。
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昭和11年総創業、浅草平和横町の老舗洋食「ぱいち」。
オカアさんに、何故に「ぱいち」なの?と訊くと、
言い終わるか否かの即答で、「一杯の逆さま、ね」。
それを聞いていた当代のご主人は、お祖父さんの時にとんかつなどの揚げモノやオムライスなんかの洋食屋にしたらしいです、と補足してくれた。
元々は、一杯呑み屋だったようです、とも。
その頃から俗に、一杯呑みに行こうぜというのを"パイチ"と業界用語チックな用い方をしていたらしい。
浅草が古くからの芸人の町であることも関係していそうで興味深いね。
「杯一」という呑み屋はあっても、「ぱいち」と表記する店は恐らくここだけだ。
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蒲焼「小柳」で 極薄い外周とふんわり身が解ける鰻重の旨さ(07年08月)
とんかつ「ゆたか」で 牡蠣フライ的フォルムのひれかつ定食(07年05月)
「ぱいち」
台東区浅草1-15-1 [Map] 03-3844-1363
歌舞伎座の幕を一旦閉じる「歌舞伎座さよなら公演」が催されたのが10年4月のことでした。
歌舞伎座=そばとも連想させてくれていた「歌舞伎そは」はその後、歌舞伎座の敷地裏手の路地へと移転して営業してくれていています。
そんな「歌舞伎そば」が初めての支店を出したと知ったのは確か、年が明けた頃。
兜町店と聞いて、東京証券取引所の近辺なのだろうなと思い込んでいました。
ところがある日、平成通りの交差点で信号を待っていると、
その斜向かいに「歌舞伎そば」と謳う暖簾を見つける。
ああ、なぁんだ、こんなに近くにあったのね、ここも住所は兜町なんだと気がついて、
早速その暖簾を潜ります。
歌舞伎座の店と同じく、券売機でポチとするのは、「ざるかき揚げそば」。
ぐわぐわと沸く湯殿のすぐ脇に陣取ります。
ここ兜町店でも、一家言ありそうな風格のオトーサンたちが賄ってくれているのだけれど、麺を湯から上げたり、かき揚げを揚げたり、載せたりする所作に"あの"リズムは感じられません。
至極当然のことであるのにちょっと残念にも想ったり。
歌舞伎座のオヤジさんが膝でつくるリズムは、「歌舞伎そば」そのものと一体のものになっているのが改めて判ります。
「かき揚げ」追加トッピング&大盛りの「ざるかき揚げそば」が目の前に届きました。
割った掻き揚げを綺麗に蕎麦の廻りに配した様子は、歌舞伎座の店に負けぬ壮観さ。
辛汁につつっと浸してずずずと啜る。
掻き揚げも辛汁につつっと浸してサクカリっと齧る。
うん、うまい。
辛汁の加減も甘過ぎず辛過ぎず、そば自身の風味旨みを上手に盛上げてくれている感じ。
そこへ掻き揚げされた野菜の甘さと油のコクが追い討ちを掛けて喜ばすのであります。
歌舞伎座のお店ではいただいたことのなかった、
温かい汁の「かき揚げそば」もいただいてみました。
そうか、どんぶりに載せるのだったら掻き揚げを割らなくっていいンだよね、とそんなことを考える自分が可笑しい(笑)。
かえしを妙に主張させず、素直に出汁を活かそうとする、意外と丁寧な甘汁。![]()
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そこらの立ち喰いと並べて考えてはいけません。
11年の年明けに開店した「歌舞伎そば」の兜町店。
歌舞伎座の大将が刻むリズムはないけれど、
此処でも変わらぬ「もりかき揚げそば」がいただけます。
口 関連記事:
そば「歌舞伎そば」で ざるかき揚げ場所は変われどあの芸な所作(10年12月)
「歌舞伎そば」兜町店
中央区日本橋兜町16-4 島田ビル 1F [Map] 03-5695-3701
線路を潜り、五叉路のロータリーを経たライナー通りRainerstraßeがミラベル宮殿に差し掛かる。
会議場の建物とその先の小さな緑の丘を右に見ながら、左に折れたゆったりした通りがFranz-Josef-Straße。
今朝は、新緑の並木揺れるこの通り沿いのカフェで朝ごはんと洒落込みましょう。
まだ気温の上がらない外テーブルにひとの姿はないけれど、ちょうど開店時間を迎えた頃。
趣のありそうな店の中へと、おはようございます。
もう既に先客さんのあるテーブルたち。
にこやかに迎えてくれるKellnerin。
ノスタルジックに落ち着いたワインレッドの絨毯と調度の張り布。
木軸で組んだ格子に銅板を嵌め込んだような天井が何気ない情緒を生んでいます。
煙草エリアを離れて、右手奥のテーブルに席を得ました。
伝統的なスタイルのヤツがいいなとコージーな朝食gemütlich frühstückenとあるメニューから選んだのは、klassisches古典的なWiener ウイーン風Frühstück朝ごはん。
オレンジジュースとお冷の小さなグラスとカプチーノのカップが小さなステンレスのトレーに一緒に載せられてくるのが可愛らしくも面白い。![]()
定番テーブルパンのハムサンドSchinkenSemmerl。![]()
ハムや胡瓜、トマト、サニーレタス、チーズを挟んだカイザーセンメルが素朴に美味しい。
2 eier im Glasとは、口の広いグラスかなんかに入った玉子ふたつってことなンだろなぁとなんとなく考えていると、届いたそれはまるでパフェ仕様(笑)。![]()
たっぷりかかった粗挽きの胡椒越しにパフェスプーンで崩すと半熟玉子が待ってましたとばかりに崩れて、とろんとした黄身が顔を出す。
どれどれと早速スプーンの先を口に運べば、麗しき見た目通りに素直に美味しい。
云ってしまえばただの半熟玉子が、妙に新鮮に映るのは、半熟玉子とか味付玉子は箸や蓮華に載った状態でいただく機会が圧倒的に多い所為かも(笑)。
1953年創業の街角の老舗café「wernbacher(ヴェルンバッハー)」。![]()
二次大戦前にCafé Großglocknerという名でオープンし、家具マイスターたちの集会所や保育所、ザルツブルク最初のディスコScotch Clubなどといった変遷を経て、ファミリー「wernbacher」の名で1953年にふたたびカフェとして生まれ変わったということのようです。
歴史のあるカフェ、一朝一夕では培えないものをもっているようで、いいね。
「wernbacher」
Franz-Josef-Straße 5 5020 Salzburg [Map] +43(0)662 88 10 99 http://www.cafewernbacher.at/
またまた、村っちゃんの「Again」ライブへと武蔵小山を訪れたのは3月末の日曜日。
真っ昼間にしてなお、漫ろ歩くのがなんだか愉しい武蔵小山駅前に広がるディープゾーンへと自然と足が向いてしまいます。
ふたたび、窮屈という名のレストラン「L' Etroit」にお邪魔しようか、不思議なチゲつけ麺の店「慶次」はやってないかな、などと考えながら路地を往く。
と、正面にみえてきたのは、武蔵小山を代表する洋食店のひとつ、「いし井」。
そうだ、此処で名残りのカキフライをいただかなければ。
早速、ドアを開くといつもと同じ、照度を抑えたカウンターが迎えてくれます。
週末の、ちょっと遅い時間のランチを愉しむひと達で、いい具合に席が占められています。
10月~3月と季節を示して、「かきフライ」のメニューが載っている。
そういふ風に決めてしまっている店は少なくないものなぁとちょっぴり残念に思いつつ、
オーダーを厨房へと通してもらいます。
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どろんと濃度のあるポタージュを舐めながら、あまり時間も気にせずのんびり待てるのも週末ランチのいいところ。
ややあってから「かきフライ」のお皿が届きました。![]()
お皿全面に敷いてしまいそうなぐらいの勢いでタルタルが添えられているのがいい。
卓上には、「横浜ソース」なる中濃ソースを用意されているけれど、
どうやらそのお世話にならなくても済みそうです。
多い派に属する、フライ6つ盛り。
使っている牡蠣のサイズ、衣の揚げ色や厚み、火の入具合など、
至極真っ当な洋食屋さんの牡蠣フライであります。
タルタルをたっぷしのせて、口を閉じ咀嚼するときの喜びは、勿論ここにもあるのでした。
日本オイスター協会では、復興牡蠣オーナー制度によるカキ産地支援を応援しています。
武蔵小山を代表する洋食店のひとつ、洋食亭「いし井」。
ポークジンジャーならぬ「ビーフジンジャー」をいただいたのがもう3年も前のことと振り返って、ちょっと吃驚。
次回は遠からず、「ナポリタン」か「オムライス」かな。
口 関連記事:
洋食亭「いし井」 でご飯の友ビーフジンジャーぶわんと生姜風味(08年03月)
Restaurant「L'Etroit」で 讃岐牛ちからこぶワイン煮満足な窮屈(11年03月)
「いし井」
品川区小山3-20-11 [Map] 03-3785-0143
毎年、桜の花が満開に近づく頃になると人通りが多くなる通りが茅場町にあります。
桜並木が両側を飾る通りなのだけど、その通りの名前は判らない。
鈴らん通りと交差する、鳥「宮川」のある通りと云えば判りやすいかもしれません。
今年もその桜の咲きっぷりや通りの景色を眺めつつ、桜色のアーチを潜り抜けました。
平成通りに至る手前で、その日のおひる処を見つけました。久々に、和食「しら田」へお邪魔です。
随分前にランチを止めていたらしきことがあって、それ以来訪れることがなかったのだけど、
今は鋭意営業中なのが店頭のお品書きからも判ります。![]()
既にほぼ満員の店内は、
右手にテーブル席、左手に窓に向かうカウンター席。
壁でなく、路地に面した窓があるだけで、
おひとりさまにも居心地のいいカウンターになっています。
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「焼魚ととん汁」にはじまるお品書きは、「あじたたき」などの魚料理ととん汁もしくはお造りとの組み合わせで構成されている。
まずは、「さばみそ煮とん汁」をいただきましょう。![]()
お盆に載ってやってきた定食は、茶碗のご飯にそれよりも若干大きめのとん汁の碗、漬物の小皿にさば味噌煮の長皿。
おお、実にたっぷりとした豚汁だなぁと感心しながらごろごろと入った大根や人参牛蒡などなどの根菜や豚バラ肉に誘われます。
強過ぎない味つけに整えてあって、
はふほふとどんどん食べてもまだ出てくる大根が嬉しいぞ。
とん汁との組み合わせでない定食は、みそ汁がついてのるのだけど、
その味噌汁をとん汁に変更したい場合は、なんと+350円也。
それほどの具沢山たっぷりなお碗なのであります。
さて、もうひとつの主役、「さばみそ煮」。
鯖の切り身を包んでいるのは、
八丁味噌を思わせる、やや赤っぽくてとろみの強い味噌だれだ。
甘くなく、生姜をキッと利かせるよりも真っ直ぐな味噌の風味でいただく仕立ても乙なもの。
特Aこしひかりを使っているというご飯がどんどこいただけてしまいます。
ああ、ギンダラが食べたいなぁと思う時にはまさしく、「銀だらみそ漬ととん汁」を。![]()
西京漬けとはやや趣の違う、みそ風味のしっかりした切り身。
ほろほろと脂が多いイメージのギンダラとも違うけれど、これはこれで悪くない。
醤油で煮付けたお魚が食べたいなぁと思うときには、
「かれい煮付ととん汁」なんて手もある。![]()
これまた意外な、黒っぽい装いに一瞬戸惑うも、
決して煮詰まって黒ずんでいるのではない、と思う(笑)。
塩辛いのかなぁと試すように口にすると、そんなこともなく、これまたご飯をどこどこ進ませるオカズであります。
ふと、厨房の主は、名古屋方面の方かしらんなどと思ったりして。
番外には、なかなか人気の「とり唐揚げと小とん汁」なんてのも御座います。
おひるどきはいつも満席、茅場町の和食「しら田」。
きっと夜にも気の利いた酒肴と食事がいただけるのではないかな。
次の春には、花見酒と洒落込もう。
「しら田」
中央区日本橋茅場町2-3-8 [Map] 03-3661-8714
旗の台界隈で、まず初めに名前があがるであろう飲食店は、例えば、ころうどん「でら打ち」とか、若鳥焼き「鳥樹」あたりか。
昭和大学へと向かう旗の台東口通り商店街から脇へ反れた 「でら打ち」のある通りにもカジュアルイタリアンや長崎料理の店、もつ焼き居酒屋などがぽつぽつ並んでいます。
踏み切り前にあったラーメン屋は疾うに建て替わっていて、その先にあった焼鳥屋も店を閉めていました。
都心でもどかっと本格的に雪の降った2月半ば。
旗の台の裏通りを歩けば、急に雪国のどこかに紛れ込んでしまったような錯覚を覚えるようなこともありました。
そんな夜にも目に留めていたのが、焼鳥屋があった場所。
煙に燻された焼き鳥屋の雰囲気とはちょっと違う、
小奇麗なファサードが気に掛かります。
初めては、窺うようにドアを開けると、
顔を上げてカウンター越しにいらっしゃいませの目線を送ってくれる男性がひとり。
そのままカウンターの中程に腰掛けます。
ほぼ居抜きとも思える店内は、上手に手を入れることで元焼鳥屋の匂いを一掃しています。
エビスのスタウトもいいけれど、とお願いしたのがご存知「シャンディ・ガフ」。
鮮やかかつ柔らかな生姜の辛味風味は、ウィルキンソンかもしれません。
口開きになにか、と考えつつメニューを辿って見つけたのが、
「聖護院大根のポタージュ」。
じゃが芋でも玉蜀黍でも南瓜でもなく、
聖護院のポタージュかぁと思うと不思議に嬉しい(笑)。
どれどれとスプーンを食むと、なるほど柔らかなテクスチャの中からまさに聖護院大根の風味がする。
うん、やっぱり嬉しい。
グラスの白をいただいて迎えたのは、「えいひれのムニエル」。
檸檬をほんの少々搾り振って、フォークの先を伸ばします。
ああ、カリサクと揚げ焼いた皮目に香ばしきバターオイルが定番なれども絶妙に旨い。
その一方で、皮目の下の白い身がほっこりと甘くて、びっくり。
そして、えいひれのエイヒレらしいところはというと、期待通りのポキッとした歯応えと所謂エイヒレの滋味。
いい、お皿であります。
別の夜には、グラスのビールを「いろいろな豆のサラダ うずらの目玉焼きのせ」でスタート。
オリーブオイルとパルミジャーノと塩胡椒と小さな玉子の黄身とでカラフルに映る豆たちがイケるサラダに昇華しています。
何か揚げた感じのヤツが食べたいなぁと選んだのが「むぎいかとふきのとうのフリット」。
蕗の薹の苦味ってやっぱり大人な美味しさだよなぁと今更ながら感心しながら、
胴の輪切りをみても小さ目と判るムギイカリングの甘みを愉しみます。
メニューに載るパスタの項を覗いて、ひとりどよめく。
それは、「特製ナポリタン」なんてメニューを見つけたから。
ナポちんの表情を思い浮かべつつ早速告げたオーダーに応じて、
炒める音が聞こえてきます。
届いたナポリタンは、やや細麺なれど、
じっくりじっくり炒めたことによってケチャップ的ソースがまろやかに濃度を増していて、
正直云って、旨い。
使っているのはBarillaのスパゲッティ#5あたりかな。
アルデンテの気配のするナポリタンでも美味しくできるのだねー。
喫茶店的ナポリタンとはちょっと毛色が違うけど、ナポちんはどんな風に評するかな。
旗の台の片隅でセンスと個性を発揮しはじめているkitchen and bar「tocotoco」。
どうやら、界隈の飲食店がそうであるように、
昭和大学病院の関係者と思しき客が常連になりつつある様子。
訊けば、六本木の某店から独立して、今はひとりで切り盛りしているのだそう。
店の名の「tocotoco」は、いつも気軽にトコトコ歩いて来てね、で"トコトコ"だ。
「tocotoco」
品川区旗の台2-5-2 [Map] 03-3786-3347
ザルツブルク旧市街の観光メインストリート、
ゲトライデガッセGetreidegasse。
ショーウィンドウを飾る店舗と店舗の間に幅や開口のカタチは様々に中庭や裏手へと抜ける路地・通路が覗けます。
京町家の並ぶ通りから路地を覗く気分にもちょっと似て、それだけでもなんだか愉しいものです。
そんな路地のひとつ、天井にアーチを描く通路の先に見つかるピンク色の看板がその目印。
そこに、いつも行列のグリルスタンドがあるのです。
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ピンクの看板が示すのは、「1.Salzburger Bosna Grill」。
元祖ボスナ・グリルの店!ってな意味でしょか。![]()
遊園地のチケット小屋のような一角に順番を待つひと達。
最後尾に並ぶと、どんどんとテンポよく進んで順番が廻ってきます。
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小屋の壁には、珍しくも嬉しいことに日本語で書かれたメニューがあって、
「ボズナ」5種類のトッピングや味付けの内訳と値段の3EUR。
"オリジナル"と書かれた、タマネギ、パセリ、スパイスのバージョンをいただきましょう。
注文を聞き終わるか終わらないかのうちに手元を動かして、
ソーセージを挟んだパンにカレーパウダーを振り掛けて、
狭いカウンターの上に準備されているスタンドに、はいよ!とばかりに立ててくれます。![]()
黄色い粉をたっぷりと振り掛けてくれたなーの図。
熱々のところを手に持って、早速その場で齧りつきます。
やや乾いた歯触りのパンに齧ったそばから滲むソーセージの脂、
そしてカレー粉の真っ直ぐな風味。
カレーのそれとはちょと違う辛味は刻んだ玉葱か。
ふーむ、ソーセージそのものも香ばしくてジューシーで旨いのだ。
その焼き立てをすぐ立って食べちゃうことで、さらに臨場感のある美味しさになってる感じ。
素朴だけれど、いいなぁ、やるなぁ。
Bosna Grillの匂いに釣られて路地に迷い込めば、
そこにある小さなスタンド「Balkan Grill Walter」。
バルカン半島はブルガリアからの移民のツァンコ・トドロフさんが、ビール蔵Müllner Bräuの中の店で、秘密のレシピでホットドックを売ったら繁盛してしまい、この小さな小さな小屋で店を興したということらしい。
元々「ナダニッツァ(Nadanitza)」として売り出したものの、発音し難かったことから「ボスナ(Bosna)」と名を改めて人気を博し、いまやザルツブルクの風物詩と云われるまでになっているンだ。
「Balkan Grill Walter」
Getreidegasse 33,
im Durchgang gegenüber der Eisgrotte, 5020 Salzburg [Map]
その先まで暫く利用しないうちに、
高架化が進んでいた中央線。
降り立ったのは、東小金井駅。
東小金井の駅を北口へ出るのは恐らく初めてのこと。
意外なほど殺風景な駅前から真っ直ぐ北上。
東京電機大の付属高校脇の歩道では、
桜並木がその蕾をほころばせていた頃でした。
目的地はその先を右へ折れた静かな静かな住宅地。
さらに折れ入った道の奥に一本の幟を見つけました。
幟目掛けて進むと、その右手の門の前にも同じ幟が風に揺れる。![]()
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どうやらこの、民家然とした建物が手打ちうどん「へそまがり」の所在のようです。
こんにちは~と囁くようにしながら玄関を入ると、
厨房らしき部屋から「いらっしゃいませ、奥へどうぞー」という女将さんらしき方の明るい声が聞こえる。
促がされるまま立ち入ったのは、落ち着いた風情の板の間でありました。
炬燵があるのもいいなぁと思いつつ、ひとり客はカウンターの隅へと収まります。
その脇の窓越しに拝めるのは、竹林。
風にざわざわと揺れるのが伝わってきます。
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ひるからだけどちょっと呑んじゃおうという気分になって、お銚子をいただきます。
それにはなにかなとお品書きを散策。
手元の品書きからを顔を上げて、壁に貼られた品札から「牛すじ煮込み」を。
「ごぼうこんにゃくぴり辛煮」「マヨきゅうり」「揚げなすみそ」「なめこどうふ煮」と、
素朴ながらも気持ちを擽るラインナップが好ましい。
やってきた「牛すじ煮込み」は、そんじょそこらの煮込みとはやや趣を異にして、
じっくりと深い旨みのこくがありながら、どこか品のいい佳肴。
オヤジさん、やるなぁ、オヤジさんが凝り性の酒好きであることは間違いありません(笑)。
これからいただくうどんの合いの手にもいいかと、「野菜天ぷら」。
カラっとした薄衣の歯触りと脱水の旨みに引き摺られ、お銚子のお代わりをしちゃいます。
ちょうどお猪口の滴がなくなった頃に、この日の真打ちがやってきました。
所望していたうどんは勿論、「肉汁うどん」。
長手の盆には、うどんを盛った笊に肉汁の器に薬味の小皿。
薬味にほうれん草のおひたしがあるところに、所謂"糧"を想います。
うねるように綺麗な表情のうどん。
豚肉片なぞと一緒に啜れば、
しっかりと量感のある歯応えと見た目通りのつるんとした口元の感触。
オヤジさんが丁寧に念入りに足踏みして鍛える様子が脳裏に浮かんできたりして。
粉は、埼玉や山梨など、三種類のブレンドだそう。
如何にも地粉の風情のするうどんではないけれど、
武蔵野うどんの一派と捉えていいのでしょう。
小金井の住宅街でひっそり営む、手打ちうどん「へそまがり」。
ご主人に店名の訳を訊いてみた。
へそ曲がりだから、とそういうことかな、と思ったら、まさにそのまんまのお応え。
店を開くと友達連中に告げたらば、
お前はへそ曲がりなのにそんな客商売勤まるのか、だとか、
お前の店なら"吹き溜まり"なんてどうかとか、色々と好き放題云われたらしい(笑)。
ところがご主人、なにか得心するところがあったのか、それこそへそ曲がりだからか、
友達の謂いをそのまま店名にしてしまったのだそう。
"へそ曲がり"には、素直ではないが故にどこか拘りのある、
反論を持つが故に持論に至るまでこっそり努力するような人もイメージできるものね。
「へそまがり」
小金井市梶野町4-10-29 [Map] 0422-54-6607
気がついては時折チェックしている、
「クーリ」のランチメニュー。
その日も何気なく「クーリ」のWebサイトを開くとそこには、"二周年SALE LUNCH"の文字。
そうか、もう二年も経つのだなぁと思いつつ、行けそうな曜日を腕組み思案。
4月下旬、期間ぎりぎりの金曜日ランチにやってきました。
あ、今日も男性自分だけ、とちょっと身を小さくしながら(笑)、カウンターの隅に収まります。
黒板には、"The Second anniversary week!"。
いつもとちょっと違って、MeatかFishか、の二択メニューです。
これが迷いに迷う(笑)。
Meatは、「甲州産ワインビーフのローストビーフ バーベキューソース」。
Fishは、「富山産ホタルイカのベニエ&せいかいのポワレ リゾットスープ仕立て」。
ひと言二周年を労う言葉をかけたシェフの説明を受けて、Fishでお願いすることにしました。
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ちょっと首を伸ばして厨房の様子を窺うと、せっせせっせと様々な野菜たちをお皿にあしらう所作が覗けます。
やっぱり、鮮やかにして華やかな「クーリ」の前菜。
それが正しいかどうかは別にして、
この前菜はスプーンとフォークでいただくことになっています(笑)。
わしわしとかりかりとしゃくしゃくしゃくと野菜たちを片付けていくと、何気なくピザの欠片が見つかったりするのも愉しい瞬間です。
これまた「クーリ」の定番といえば、練り込む材料あれこれの「クーリ」のパン。
この日は、レーズンと胡桃のパンだ。
やってきたお魚は、せいかい、がなくなってしまっての、「長崎のテンダイです」とシェフ。
「セイカイ」というのは、「ウスメバル」「オキメバル」のことらしい。
それじゃぁそれに代わる「テンダイ」というのは、天然鯛のことじゃぁなくって、
同系のメバルかキントキあたりの仲間なのかもしれません(よく聞いておくンだった)。
そして、これまた「クーリ」らしいのは、
見た目からいい火入れ加減と焼き目の白身はもとより、
お皿の周囲に鏤めたグリル野菜たち。
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土の滋養を思う野菜の魅力が明快な歯応えとともに味わえて、それは甘みだったり、ほの苦味を含んでいたり。
ひょろっとしたゲソを小さく主張しているのが、ホタル烏賊のベニエ。
天麩羅とフリッターの中間のような、やや薄衣に揚げたホタル烏賊。
火を入れ過ぎず、レア気味な揚げ口でホタル烏賊の滋味を引き出しているようです。
牡蠣でもできないかな(笑)。
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晴れて2周年を迎えた、街角の人気レストラン「Coulis」は、
勇んでやってきたであろう女性陣で今日も満席です。
また、夜にもお邪魔しなくっちゃ。
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Restaurant「Coulis」で 三陸産カキのパスタにリゾット野菜盛り(11年02月)
「Coulis」
中央区新富2-10-10 2F [Map] 03-6228-3288
http://www.coulis23.com/
冬の頃、長野県の諏訪や飯田の辺りを旅したことがありました。
飯田界隈から東京への帰り掛け、さてどこかで食事でもと考えたとき、天竜川に沿って辿って北上したところに伊那があることに気がつきました。
何か地場発祥の料理があったような...。
そうだ、「ローメン」だ!ということで、中央道の伊那インターで途中下車。
ナビを頼りに、天竜川沿いの三州街道を辿ります。
天竜川を渡る伊那街道との交わるのが入舟という交差点。
アーケードは暗く、ひと通りがほとんどなくって、ちょっと心細い感じ。
と、「ローメン萬里→」の看板が頭上を照らしているのが見つかりました。
交差点近くの怪しい路地を覗くと、その先左手に「萬里」と示す看板の灯り。
ここだ!と足を早めつつ、ふと隅切りには建物を横目にすると、
そこには「ローメン誕生の地記念碑」の在り処を示す看板が。
えぇ?っと踵を返して、もう既に店先の灯りを落とした「屋台」という名の入口脇を凝視する。
ありました、暗がりの中にそれらしき石碑が。
石碑を建ててしまうほどの偉業なのだなぁ(笑)と感心しながら、
路地奥の灯りの方へと進みます。
まだ営ってますよね、と呟きながら扉を開けた店内は、積年の気合も滲む中華居酒屋風。
不思議な方向を向いたカウンター席ではなくて、小上がりに席をいただきましょう。
何気なく、その脇の棚をみると、蜥蜴的フォルムの生き物が硝子越しにこちらを眺めてる。
げげ、っと思って見返すと、マムシやらコブラといった蛇の類にスズメ蜂や百足にも見える者々が酒漬けにされているのです。
中には、オットセイのペニスなんかも...。
トライ!しないよねーと笑いながら、メニューをしげしげと眺めます。
「伝統料理」という章には、これまた何気なく「豚の頭」とか「ダチョウの刺身」、「サホークのたたき」といった料理名が書かれています。
「サホークのたたき」ってなんだろう(サホーク=羊のサホーク種のこと)。
いやいやそうじゃない!と頭を振って(笑)、「焼きギョウザ」を注文します。
「ロウサイ」というのもいただいて、シェアしましょう。
「ロウサイ」というのは、「ローメン」的野菜炒めこと。
一見普通の野菜炒めですが、独特の甘さを含んだ不思議な味付けがいたします。
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極々一般的に思う「焼きギョウザ」をぺろっと平らげたところへ、お待ちかねの「ローメン」基本形がやってきました。![]()
ラーメンのドンブリよりは明らかに浅い、でもチャーハン皿よりは深くて大きいお皿。
そこにスープをそこそこ湛えながら、太い麺の表情を剥き出しにして、キャベツを中心にしたトッピング。
スープだけを啜ってみると、鶏ガラベースと思うスープに、見掛けに違う実に控えめな味付け。
「伊那名物ローメンのおいしい食べ方」に書いてあったのは、なるほどそういうことですか。
指南に従って、卓上のソースと酢をひと回し。
餃子も食べちゃったし、とニンニクもほんの少々加えます(笑)。
どうやら、もっとソース味の濃いのがいいとか、胡麻油を足してコクを加えたのが好みだとか、七味で辛くしちゃうのが俺流だとかと、自分の好みの味に仕立てちゃうことが前提となっているのが「ローメン」の個性なのだ。
こんなもんかなとひとまず味付けを整えて、トッピングと一緒に太目の麺を鷲掴み、啜ります。
麺はと云えば、ちょっと揚げて、蒸して、ちょっと放っておいたものをさっと湯掻いたような、そんな感じ。
茹で置きの沖縄そばともまた違う、ややぽそぽそ感が独特な個性だ。
キャベツの甘さと一緒に「ローメン」のもうひとつの個性を発揮しているのが、具材のお肉。
それは、豚でも牛でもなく、羊肉なのだ。
子牛肉のラムではなくて、マトンだと考えるのが順当なところだろうね。
石垣の山羊そばも全然美味しくいただける性質なので、仄かな匂いも気にならず、悪くない風味だと思うのだけど、ダメなひとはダメなのかもね。
ふたつ折のチラシには、「ローメンの誕生」をこう紹介している。
東京・横浜で修行をして、故郷の伊那に帰り、小さな店を出した青年(先代)は、冷蔵庫が普及していない時代に仕入れた麺を如何に保存するかに試行錯誤を重ねていた。
ある日、麺を蒸してみると、不思議に独特の風味と歯応えのある麺に仕上がり、日持ちすることを知る。
一方、当時の伊那地方では羊毛産業が盛んだったが、羊の肉を食べる習慣がなかったこともあって、安く仕入れることができた。
そこで先代は、羊肉を地場産のキャベツと蒸した麺とを一緒に蒸し煮にする料理を考案したのです。
当初、「チャーローメン(炒肉麺)」と名付けた料理は後に、「チャー(炒)」が外れ、ラーメンと語呂の合うことから「ローメン」と呼ばれるようになった。
「ローメン誕生」、それは、昭和30年8月の暑い日でありました。
伊那を代表する地元グルメのひとつ、「ローメン」を生んだ店「萬里(ばんり)」。![]()
出自のいまひとつ判らない"伝統料理"や強壮酒のラインナップも独特の雰囲気を呼んでいる。
ちょっと気掛かりな夏季メニュー、「冷やしローメン」をいただく機会は果たしてありやなしや。
スタンド看板に万里の長城らしきイラストが描かれていることから、店名「萬里」の由来はそのあたりにありそうです。
「萬里」
長野県伊那市大字伊那坂下入舟町3308入舟会館 [Map] 0265-72-3347
神田須田町「いせ源」で、青森風間浦の鮟鱇をいただいたのと同じ2月下旬こと。
その週末に、以前から気になっていた割烹に繰り出しました。
処は、品川から京急でふたつ目の新馬場。
大井町からもアプローチできそうなくらい至近な場所なのに、なかなか足を運ぶ機会は多くない。
それでも在り処だけは知っていた、割烹「牧野」さんに初見参です。
きちんと小さな屋形をいただいた紅い看板には「あんこう鍋」の文字。
硝子越しに海老が踊り、馬面が泳ぎ、穴子がうねうねしている水槽を横目に藍色の暖簾を払います。
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あれもいいね、気になるねと目移り必至のその日のお品書きを互いに眺めながら、麦酒の乾杯。
こんもり盛られた「京菜はりはりサラダ」は、玉葱フライのカリカリと京菜のシャキシャキがみるからに嬉しい一品だ。
それはそれで外せないのですと「大粒かきフライ」。
それはなるほど、その名に冠するぐらいの大判牡蠣フライ。
ぷっくりして大きいのとは違ってて、やや薄手に思うのは、フライに特に適した牡蠣ということでもないのかもしれません。
こうしてみると、軽くふた口くらいでいただける、ころんとして身の縮みの少ない牡蠣がより美味しいフライになるのだということなのかもしれません。
「大粒かき鍋」という手もあったね。
活き〆のお造りがあれこれある中から選んだのが茨城産の「活うまづら姿盛り」。
桶に詰めた氷の上全面に透き通った身をあしらって、小鉢にはお約束の肝。
活き〆であることを示すのは、氷の隅に飾られた頭部の切なくも健気な瞳。
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薄らと櫻色を帯びたその身を、紅葉おろし少々溶いたぽん酢でいただいて、その澄んだ甘みにうむむと唸り、その身で肝を包んでいただいては、うむむうまいとふたたび唸ります(笑)。
やっぱり、河豚と遜色ないとも思えちゃう魅力があるね。
「牧野」ではきっとこれも外しちゃならないのでしょう、と「活穴子踊り焼き」。
恭しく運ばれてきた備長炭が紅く揺らめくコンロと今まさにおろし立ての穴子の身。![]()
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焼き方のご指南に従って、
皮目を下にその綺麗な切り身を焼き網の上に載せる。
すると、身から脂が滲む同時に皮目が持ち上げるかのようにみるみる身が反り返ってくる。
様子をみてひっくり返し、身の方を軽く炙っていただきます。
溢れ出す濁りなき旨みと加減のいい脂の甘み。
焼いた穴子がこんなに美味しいなんて、ただただ吃驚だ。
そして、冬場の「牧野」の看板、肝入り特製みそ仕立て「あんこう鍋」。
白菜などの野菜に続いて、ふつふつ沸いた鍋へとぶつ切りされた七つ道具と思しき鮟鱇の身を投じます。
ふたたびふつふつとして、煮えるのが待ちきれないように鍋に伸ばす箸。
うん、いいね、旨いね、いいね。
ほどよく肝が溶けてきたあたりでまたコクが増してきて、まったりとした魅力も広がって。
老舗料亭「いせ源」では、上品系の醤油仕立てだったけど、
鮟鱇は味噌仕立て鍋もよく似合う。
さすれば、月島「ほていさん」のあんこう鍋はさしずめ、
キモ仕立てということになるのかも(笑)。
この日の鮟鱇も青森、むつ港から。![]()
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東京だと、茨城の鮟鱇が多いというイメージでいたけれど、青森の鮟鱇も選ばれているのだね。
勿論、雑炊にしてもらって最後の最後まで堪能してしまうのが、正しいいただき方でございましょう。
時季時季のさまざまな活魚料理、そして冬にはあんこう鍋。
気になる酒肴に事欠かない旧東海道近くの割烹「牧野」の創業は、昭和14年。![]()
こちらもまた、季節を代えて訪れたい一軒です。
口 関連記事:
あんこう鍋「いせ源」で 風間浦鮟鱇の刺身肝燻製と名代鍋の宴(11年04月)
「牧野」
品川区北品川2-19-2 [Map] 03-3471-3797
晴れ渡った空の三月下旬のとある昼どき。
あれだけ賑わっていた店の前から行列が消えたと聞く場内へ訪れたことがありました。
「寿司大」の前の数人を除けば、
聞き及んだ通りの静けさ。
うむーと唸りながら「高はし」の前に立つと、どうやらもう「かき豆腐」は仕舞いになっている様子。
然らばと、手前の筋へと回り込んで、久し振りの「小田保」の前に。
そう、まだまだ旬の牡蠣を場内でもいただきたかったのです。
扉を入ってすぐのテーブルに陣取って、おばちゃんの手が空くのを待って早速注文です。
「かきミックス、お願いしまーす」。
常連さんがビールを舐めるようにやっつける様子をちらちら盗み見しながら待っていると、
やってきました、ご無沙汰の「小田保」の牡蠣。
どーんとした偉容で折り重なるは、バター焼きにフライ。
どろんと濃度の濃い、タルタル的ソースもたっぷりとかかっています。
まずは、バター焼きからいただけば、大きくふっくらとした豊穣の実りを実感することに。
焼いたバターの香りが旬絶頂の牡蠣の滋味を誘う、誘う。
そして、揚げ色しっかりの、これまた大振りなフライにもタルタル的ソースをのっけつつ、大口開けて齧りつきます。
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さすれば空かさず、ぶひゃーと弾ける牡蠣エキス。
衣がやや硬めかなぁと思いながら、
最盛期の牡蠣の魅力を堪能して、思わず目を閉じる(笑)。
こんなに豊かな牡蠣がこの春にはもう食べられなくなっちゃうのかなぁと思いつつ......。
それが、つきじろうさんによると、なんと4月末でもぶりんといただけちゃったそう。
うん、ビバ!牡蠣フライ!ビバ!牡蠣バター焼き!
まだまだ時季だと、4月になっても魅力の牡蠣を供してくれる築地「小田保」の心意気。
そうなんです、牡蠣は3月迄なんて決まりはないのです。
未来の三陸牡蠣のオーナーとなって、息の長い牡蠣産地支援をしませんか。
「小田保」
中央区築地5-2-1 築地市場内6号館 [Map] 03-3541-9819
八丁堀の路地にずっとある和食処の一軒「柚」。
昼に夜にと幾度お世話になったか知れません。
おひる時には、ちょっと早めに行かないと満席の憂き目に会うことも。
今日も少々早めのランチタイムといたしましょう。
「柚御膳」ではじまるランチメニューの定番のひとつが「わっぱめし」。
柔和な笑顔のご主人にカウンター越しにお願いします。
お膳に載ってくるのは、その名の通りの曲げわっぱ。![]()
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解した蟹の身、脇にひっそり構える解した明太子、ナムル的な薇やモヤシなどを盛り込んだわっぱにイクラの橙やかいわれの緑で彩りを添えたもの。
気持ちがほっこりするような、定番お昼ご飯のひとつです。
定番といえば、「煮魚膳」も定番のひとつ。
ある日のメニューは、「銀むつカマ煮」。
ちょっと濃いめの汁で煮たほろふるの身がとろっと甘くてご飯を誘います。
皮目がまた旨いのだなぁ。
そうかと思えば、「カレイ煮付け」の日もある。
鰈の繊細な身にしっとりと煮汁が滲んで、ゆっくり丁寧に食べたい感じになる。
何気に「柚」の煮魚ファンは少なくないと思います。
そうそう、「煮魚膳」は毎水曜日だけ、「焼魚膳」となる。
「カレイの西京焼き」なんかもよいですよ。
ちなみに「柚御膳」は、小振りな穴子丼を軸にした定食ご膳。![]()
穴子にからめた煮つめというかタレが甘過ぎるのがやや難も、ずっと定番として供されています。
柚子を浮かべた茶碗蒸しは、いついただいても嬉しいものですね。
八丁堀の路地でお馴染みの、こじんまり感も悪くない和食処「柚」。
柚子といえば、京料理にもイメージできるように和食に欠かせないものゆえ、店の名を「柚」。
削った果皮を用いる柚子は、他の柑橘より品のある感じの処がよくて、とご主人。
だからといって矢鱈と柚子を使うようなお店ではないので、念のため(笑)。
「柚」
中央区八丁堀2-21-9 [Map] 03-3551-5522
'12/01/13(金)by:まさぴ。さん
Re:ぷんきちさま
口 洋食・居酒屋「とおさんぼ」で 町角のカキフライとナポと生姜焼き大井町のローメンは、最初食べた時には、おおお!と思ったのですが、も一度訪ねた時にうむむ?と思ってもう一度赴こうと考えているところです(笑)。
今年もよろしくお願いします。
'12/01/13(金)by:Gingerさん
あのだらけた飲み会がこんな憂いある文章になっちゃうなんて。
口 中国風菜館「萬里」で 伊那地方特有の麺料理ローメン発祥の店さすが叙情派のまさぴさん。
実はパンイチなんて想像できません(笑)
また誘ってねー(^o^)/
'12/01/09(月)by:ぷんきちさん
亀レスですいません。
口 Italian wine Bar「metameta」で イタリアワイン拘って呑める場所ちょっと遅いですが明けましておめでとうございます。
大井町のローメンはアメリカの中華料理店などにある、汁無しの和え麺タイプですよね。
番外編としてそのうち行って見たいところではあります。
情報提供ありがとうございます。
'12/01/07(土)by:まさぴ。さん
Re:keiさま
口 Italian wine Bar「metameta」で イタリアワイン拘って呑める場所やっぱり、飯田橋時代のファンも多かったのですね。
メールいたします〜。
'12/01/06(金)by:keiさん
はじめまして。
metametaを探していてこのブログに出遭いました。
飯田橋のmetametaにたまに通っていたのですが、いつのまにか移転していました(泣)ふらっとひとりでもイタリアワインを楽しめるので大好きなお店だったのですが。。。
ふと思い立って検索してみたらこちらを見つけてビックリしました。
久しぶりにおいしいイタリアワインを飲みに行きたくなりました♪
できたら八丁堀のどのあたりかメールでも良いので教えていただきたいです。
口 FISH and CHIPS 「DELIGHT」で 三が日の神社のチーズバーガーよろしくお願いします!
'12/01/06(金)by:まさぴ。さん
Re:グヤ兄さま
この一年が倖せな一年でありますように。パン一で神主さんに怒られました~(笑)。
今年もよろしくお願いします♪
'12/01/06(金)by:まさぴ。さん
Re:seppさま
口 FISH and CHIPS 「DELIGHT」で 三が日の神社のチーズバーガーおめでとうございます♪
ザルツ村、暖かくていつも以上に雪も少ないみたいですね。
不定期に、あっちゃこっちゃな日記ですが(笑)、お付き合いくださいませませ。
よろしくお願いします。
'12/01/05(木)by:グヤさん
パン一でニ礼二拍手一拝?
この一年が倖せな一年でありますように。今年もよろしく~
'12/01/05(木)by:seppさん
あけましておめでとうございます! 今年もジャンル・場所共に多様な内容で楽しませてください。
暖かいザルツ村より。
この一年が倖せな一年でありますように。'12/01/02(月)by:まさぴ。さん
Re;桃猫さま
おめでとうございますー。いや〜、そんな過分なー。ありがとうございます。
今年もたまには覗いてくださいね (^-^)/ 。