ザルツブルク駅前から出発したバスは、
線路に沿うように北へ向かいます。
住宅地を抜け、線路を潜り、
アウトバーンのインターチェンジ方面へ。
バスを降りたのは、Maxstraßeという停留所。
来た道を戻りつ、どこだろうとキョロキョロしていると、
通りの向こうに黒地に金で示した「Mozart」と示した看板が見つかりました。
そう今日は、Mozart Distillerie社の醸造所見学にやってきたのです。
アプローチから臨む工場は、周辺の環境としっとりと調和したシンプルな佇まい。
笑顔がチャーミングな女性スタッフが迎えてくれました。
ホールのショーケースには、
カカオビーンズをはじめとする素材のサンプルや蒸溜工程を示す硝子器具が飾られている。![]()
別の棚には、「Gold」「White」「Black」、そして「Dry」の「モーツァルト」が、
ボトルのサイズさまざまに並んでいます。
あれ?パッと見は、「Black」だけど、ラベルの色が違うかも?と思うミニボトルがある。
コレナニ?と訊くと、それは後のお愉しみということで(笑)。
白衣を着て、キャップを被って急に工場見学の臨場感。
裏手の扉を開くと途端にカカオの薫りに包まれます。![]()
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さしずめ、整然としたストックヤードとったところでしょうか。
ガーナから届いたカカオの大袋が積まれたパレットの向かいには、
バーレルくらいのサイズの樽が並んでいます。
そのカカオ豆やヴァニラをアルコールに漬けたマセレート。
どれどれと少々を舐めるようにいただくと、なはは、さっと揮発しちゃうくらいの度数のアルコールと苦いくらいのカカオの香り!
もしかしたらまだ誤解しているヒトがいるといけないので最初に云っておくと、
「モーツァルトリキュール」は、このカカオが主原料。
工業製品的混ぜ物リキュールにカカオフレーバーを足したようなものではないのです。
別棟へと一旦外に出ると、
積み上げられた「モーツァルト」のボトルがひっそりと出番を待っています。
「Dry」用かな。
そのまま別棟へ潜り込むと、またちょっと別のカカオの香り。
打ち出しの雪平鍋のような文様の四角いタンクに円筒形のタンク。
小窓から覗く色はまさに、チョコレート色だ。
トップにある小さな蓋を開けて、鼻先を近づけると、うぉぉ!
まだまだ強烈なアルコールとカカオのノートだ。
その先は、瓶詰のためのラインのあるスペース。
想像以上にシンプルで、手作り感のあるその様子がなんだか嬉しくも微笑ましい感じ。![]()
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このボトルは、20mlのちびっこボトルだね。
そして左手奥の一角は、薬瓶の沢山並ぶラボになっていて、日々研究を重ねているそう。
さらにその奥に、なにやらちょっと秘密めいた、
関係者以外立入禁止的な表情の扉がある。
扉に貼られた真鍮のプレートには、「DIE DESTILLE」。
つまりは、醸造所の中の"醸造所"、醸造所の中の"バー"ってな意味でしょか。
どうぞ、と招かれた扉の中では、半円を描くバー・カウンターが見下ろせる。![]()
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ああ、こんなところにこっそりとBarがあるなんて!
隅には、銅色が艶かしいかつての蒸溜器なんかが置かれていて、いい雰囲気だ。
ホールのショーケースで見たと同じ硝子器具の下にアルコールランプを置いて、着火。
蒸溜実験の開始です(笑)。
工場の一角にラボと並んであるこのバーは、工場関係者のための活用はもとより、
バーテンダー研修や見学者などへの対応の場として使われていたそう。
そして、実はバーがもうひとつあるのです、ということで、
白衣を脱いでから移動したのがモダンでメタルでソリッドなカウンター。
つまりはこちらが今現在主に稼働しているバーなのだ。
さてなににいたしましょう、とニコニコとする彼女(笑)。
まずは、シルクハットを被った口髭も眉も真っ白の老紳士がニヤっとしたラベルの、「LEIBWÄCHTER」。
LEIBWÄCHTERというのは、ボディーガードを意味するらしい。
グラスに少々注いでくれた滴は、ダークなカラメル色。
ぺろぺろと舐めると、なるほど、ザ香草系のハーブでビターなリキュール。
何故にそんな名前なンだろね。
きっと大阪・曾根崎の「Boby's Bar」にはストックしてあるに違いないと思い至って、
こちらもニヤリ(笑)。
そして、この「Mozart」が、ホールのショーケースで見つけて、あれ?と思ったヤツ。
そう、ラベルには、「Bitters」と記してある。
掌に少々をいただいて舐めると、
おおお、きゅっと濃縮したようなカカオの風味と明確なビター。
これをストレートで呑むことを考えると可笑しいくらいだけど(笑)、
ボトルの口に1mmくらいの径のキャップが施されていることでも判るように、
この「Bitters」は、つまりはエッセンス。
この「Bitters」の1ダッシュが、カクテルが表情を変え、
個性を増すことを考えると愉しくなってくる。
カクテルだけじゃなくって、
アイスクリ―ムにちょっと垂らせば、ちょっとオトナなヤツになったりと、
「Bitters」フレーバーを活かすアイデアが色々と膨らみそうだ。
そして、やっぱり「Dry」もいただきます。![]()
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こっちは、冷やしたストレートで舐めるのも悪くないシュナップス。
「Dry」のプロモーションのために作られたイメージ写真が印象的。
「Gold」「White」「Black」もそれぞれの表現がされていて、それぞれの滴を舐めながら眺めてみるとなるほどと思わせてくれるのじゃないかなぁ。
いずれ「Dry」が日本で発売される日もくるのでしょうね。
ザルツブルクで生まれ育ったチョコレートリキュール&スピリッツ「Mozart」。
ザルツブルクを代表する銘菓「モーツァルト・クーゲルン」と双璧をなすチョコフレーバー・アイテムは、土産物に留まらない魅力をぐぐっと発揮してくれています。
「Mozart」やMozart Distillerie社のあれこれについては、
seppさんの精緻な工場見学レポート(09年12月)へぜひどうぞ。
口 関連記事:
AUTHENTIC BAR「Boby's Bar」で liqueurの森40年の節目(09年02月)
Mozart Distillerie GmbH「DIE DESTILLE」
Ziegeleistraße 29a-33 A-5022 Salzburg [Map] +43 662 875772 0
http://www.mozart-spirits.com/
ちょくちょくお世話になっている、いつもの「でびっと」。
大井町線と浅草線との乗り換えの際には、多くのひとがそのファサードの表情を横目にしています。
最近は、夕日を背にしたデビット伊東のポスターと「無料券配布中」の貼り紙がアピール中。
餃子の無料券を財布の底に忍ばせ(笑)、またまたちょこっと寄り道です。
それは、ゴールデンウィークも近づいてきた頃のこと。
実は何度か既にいただいている、季節限定モノらーめんを改めていただきに。
プロとしての気持ちの芯を感じさせて、
きびきび動く厨房を囲むカウンターは今日も賑やかで、
それゆえ空いていたテーブル席へ久し振りに。
そういえばいつぞやこの席に、内山くんが座ってたことがあったっけ。
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お願いしていた、
味噌らーめん「ひばり2011ver.」のどんぶりが届きました。
湖面に窺う白味噌系の仕立ては、
麻油とのコントラストがよりそのようにみせるのか。
その印象は、カウンターで味玉チャーシュー麺バージョンでいただいたときも同じもの。
啜るスープは、化調の妙と塩分摂取が気になるものの、
濃厚にしてベタつかず、甘そうにして辛味を含み、立体感のある旨みが広がる、
なかなかの完成度。
そのスープをしっかりと持ち上げるのが、加水低めな手打ち風の麺。
粉の風味を残した、さくさくとした食感がニクイのだ。
ゴールデンウィークを終えて、も一度「ひばり」を啜りたいとやってきた中延駅前。
ところが、季節限定らーめんはもう既に夏向け仕様の冷麺に替わってる!
そうだよなぁ、さすがにもう冬仕様じゃないよなぁ、でも定番通年モノにしちゃってもいいのなぁと呟きつつ、「餃子無料券」を差し出しました(笑)。
例によって、サービスの「餃子」を専用のタレでいただいていると、
厨房のビールサーバーが気になってきます。
いただいたのは、定番三種「醤油豚骨」「醤油」「塩」の中から、「醤油らーめん」を。
ぱっと見の印象と違って、油のコクと濃度のある旨みが迫る、香り高きスープ。
センスの良さを窺わせる一杯、と云って遜色はないでしょう。
いつもお世話になってます、らーめん「でびっと」中延本店。
デビちゃんは、ここの二階で新作らーめんなんかの試作を繰り返したり、一階の厨房にいたりすることもあるようなのだけど、今のところお遭いしたことはない。
たまには、当主ご本人からどんぶりを受け取りたいなと思う昼下がりでありました。
「でびっと」中延本店
品川区東中延2-10-10 [Map] 03-3782-8029
新富町の裏通り。
旧い民家に手を入れた佇まいが印象的な「まめや」の前に、幸福の黄色いハンカチならぬ、山吹色のタオルが風に揺れています。
それがきっと、「野菜いっぱい、まめやのお昼ごはん」やってます、のサインなのでしょう。
この2月から開始したという、「まめや」のランチへと足を運びました。
ちょっぴり床を軋ませて、久し振りの「まめや」さん。![]()
開け放った扉から覗く夏の裏通りや簾越しに窺う路地の陽射し。
ちろりんと風鈴が涼しく揺れるのが似合いそうな風情があります。
「まめやのお昼ごはん」は、どんな事情か、水木金のみの営業で、
お品書きは週替わり。
基本形は、温かい前菜に野菜たっぷりおばんざいのプレート、メインのおかず、そして玄米ごはん&味噌汁、プチデザートという組み合わせだ。
一品づつ順番に出していきますからね、ということでやってきたのは、
「じゃがいものスープ」とそれを追うように「おばんざい盛り合わせ」。
暑くなってきた頃に「じゃがいものスープ」と訊けばすぐさま、
和風のビシソワーズかな?と思うけど、手にした器は明らかに熱々。
黒七味のそれのような粉末が振られているけれど、
スープ自体はじゃが芋で作った粥のような、兎に角優しい味わいで、
既に和んでいた気分がさらに和らぐのが判ります。
丸皿に綺麗に並べられたお惣菜は、可愛らしき小宇宙。
おかかのかかった薇のおひたしに、人参とめかぶとろとろには胡麻油の風味を添えて。
具たっぷりの玉子焼きには、パプリカや冬瓜が織り込まれています。
これでちょこっと晩酌したいと思うのは、ボクだけじゃないでしょう(笑)。
玄米ご飯が甘くて優しいなぁと思いながらあおさの味噌汁を啜ると、
これまた塩分控えめの優しい仕立てです。
そして、今週のメインのおかずは、「高野豆腐のカツ」。
高野豆腐をカツにしちゃうなんてのはもう、
すっかり精進料理の発想なのでしょう。
云われぬまま眺めたら、衣をつけて揚げたはんぺんか。
はんぺとは違う重量感を箸の先に感じながら、えい!っとばかりに(笑)齧ると、
なるほどこうするに絶妙の厚みにスライスした高野豆腐。
軽く締まった歯触りが柔らかな肉で揚げたカツを食んでいるような気にさせる。
ソースも用意してくれたけど、衣に塩した加減だけで十分だ。
お茶を啜りつ、きっとお手製であろう「豆乳チョコムース」を舌の上で蕩かしていると、
改めて首尾一貫した女性らしい優しさに気づくのです。
新富の裏通りの一軒家でしっとり営む、ほっこり和食処「まめや」。
ビルとビルの谷間にこんな空間があるって、もっと知って欲しいような知られたくないような。
口 関連記事:
和食屋「まめや」で 満寿泉マテ貝いかワタ焼き金目ブイヤベース(09年01月)
「まめや」
中央区新富1-7-12 [Map] 03-3206-3155
http://mameya502.exblog.jp/
やっぱり麻布十番のオヘソだなぁと思う、
十番パティオ。
ロータリー下側には、和食「もち玉」やBar「tellus」。
いつも人気のカフェ「LA BOHEME」の店内を覗きながら、つらつらとゆるやかな傾斜を上がると、「きみちゃん」の銅像の向こうにピーコックが見えてくる。
その右手角の「東京ラスク」も視野に右に視線を振ったところに見つかるのが、「リタティーノ」。
今日は、麻布十番で「パフェラッチ!」です。
この角っこあたりって、山田ヒロさんの店「ヒロソフィー」があったところじゃなかったかな。
そんなことを考えながら、店頭のパネルを覗き込みます。
そこには、お子様からご年配の方まで、安心して食べていただけるように、安定剤を自然素材に代えて、パティシエが考えたリタのジェラートを是非、とある。
そしてその下に示すのが、"本日のねりたてアイスクリーム"。
「煮出しバニラ」「ブラッドオレンジ」「フランボワース」「灘の酒かす」などといった10数種類の小さなプレート並んでいて、それらが「ただいまのフレーバー」と「これからのフレーバー」とに分けられている。
どうやら、その10数種類のアイスが順繰りに"練り立て"で供されるということらしい。
冊子には30にも及ぶフレーバーが示されているから、時季に応じたバラエティはもっと広がるってことなんだろね。
木目の扉の向こうは、白を基調とした明るくポップな意匠。
ショッキングピンクのカウンターがアクセントになっていて、
その奥が硝子越しの"練り練り工場"か。
SMILE SIZE(150g)かHAPPY SIZE(225g)のねりたてアイスを所望するひと達に交じって、「イートインでパフェを」と告げると、応じてくれるニッコリ笑顔。
出来上がりを待つは、右手の壁際に据えられたスレンダーなカウンターのスツールで。
すると、待つ間、いずれかのフレーバーのねりたてアイスを試供してくれるという。
カップの「麻布ショコラ」はなるほど、練り立て感あるとろんとした表情。
どれどれとスプーンを動かすと、
一瞬のねっとりしたテクスチャがさらっとした感触に一変して消えてゆく。
そこへ、オトナなショコラ風味が追い掛ける。
皆が知っている、溶けはじめそうな頃のアイスの美味しい瞬間が、
最初から愉しめるってな感じでしょうか。
それがだらしなく蕩けたものじゃないのは、
マイナス6度という絶妙な温度に秘密があるのかもしれません。
それはちょっと面白そうと思わせる「麻布バジルパフェ」。
ただ、そのグラスを真上から眺めるも、肝心のバジルの気配がない。
おねえさんオーダー間違えちゃったのかなぁと、
怪訝な表情でトッピングの苺スライスやキャラメルなチップスを平らげて。
その下へとスプーンの先を進めると、
なははは、いたいた、フレッシュバジルのアイスクリーム。
この香りの弾けっぷりは、まさに今そこで刻んだばかりのバジルの葉を織り込んだよう。
「バジルパフェ」は、グラスの横から覗くのが正しい観賞の仕方のようでございます(笑)。
「リタティーノ・マンゴーパフェ」といえば、
トップをごろごろと飾る大振りブロックのマンゴー。
濃密バニラアイスを覆っている円い酸味を含む南国の香気は、
石垣島・川平ファームのパッションソースらしい。
川平湾の煌びやかなエメラルドグリーンの情景が脳裡を過ります。
ピルスナー的フォルムのグラスがクリアなプラスティックなのは、
まさにテイクアウト仕様であるがため。
折角の"ねりたてアイス"もたっぷりフィーチャーしたパフェになるともっといいけど、
順繰りにその場で作るフレーバーとの兼ね合いが難しいのでしょう。
「リタティーノ」をプロデュースしたのは、
神戸の洋菓子店「レープ ドゥ シェフ」のオーナーシェフ佐野靖夫氏。
例えば、イタリアンジェラートとの違いを、
セレクトした日本の旬の素材と日本人シェフの感性、
そして作り立て&練り立てのフレッシュさに見出そうとしているようだ。
ねりたてアイスクリームとパティシエ自慢のパフェの店「リタティーノ(RITATINO)」。
この時季のパフェラインナップは他に、「いちごのルージュパフェ」「抹茶好きの満足パフェ」「まるごとメロンパフェ」「NYショコラオランジェパフェ」。
アソートボックスにドライアイスと一緒に詰めればパフェだってお持ち帰りに。
TakeOutできる本格パフェってなかなかないもンね。
口 関連記事:
麻布十番・和食「もち玉」で 焼きなす〆さんまいももちそぼろの煮(06年09月)
Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色(10年05月)
「リタティーノ」
港区麻布十番2-8-8 [Map] 03-3452-0032
http://www.ritatino.com/
もう、5年以上前に一度お邪魔して以来ご無沙汰してしまっていた茅場町「さざん」。
ランチをやらなくなった記憶のままでいたのだけれど、割烹「辰巳」からの道すがら覗くと、開け放った扉の中でお食事中のひと影がある。
四品の載るお品書きを掲げて、お昼どき鋭意営業中のよう。
日を改めてお邪魔してみました。
あれ?っと思うのは、
以前は普通の対面カウンターだったところ全面が焼酎瓶の棚になっていること。
顔が見えない感が残る反面、選りすぐり焼酎を前面に押し出してる感が明確に。
そもそも置き場所が、ってな事情もあるのでしょうね。
ランチ四品のお品書き。
結局まだ、こちらの軍鶏しゃぶはいただいてないものの、やっぱり気になるのは、品書き筆頭の「しゃも丼」でしょう。
「さざん」のお昼の特徴のひとつは、ドンブリの前に小さな膳が届くところ。
ひとつの箱庭のようなお膳には、サラダに小鉢がふたつほどに味噌汁のお碗。
へー、と思っているところへ空かさずドンブリが届く感じです。
「しゃも丼」の仕立ては、親子丼。![]()
軍鶏の玉子を使っているかどうか訊かなかったけど、半熟の玉子が甘めで、その分軍鶏肉のそれらしさを真っ直ぐ味わうものにはなってない。
まぁ、軍鶏肉を直球でごろごろ使ったら、お高いものになっちゃうンだろね。
刻んだ生姜がいいアクセントになっています。
「さざん」ランチ、もうひとつのドンブリが、「くじらユッケ丼」。
ユッケらしく、真ん中に玉子の黄身の黄色が映える。
カイワレの間から覗くのは、赤黒いくじらの身であります。
勿論、解凍した赤身なのでしょうけれど、
蕩けるレアっぽさとクセなき独特の風味はまさに鯨らしい。
ヅケのタレとも相性よく、玉子を崩していただきましょう。
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お肉系定食のひとつが、「金山豚ロース定食」。
金山豚というのは、愛媛県の金山出石岳山麓の標高600mあたりで育てられているブランド豚ということらしい。
そそるルックスではあるけれど、さてさてどれどれと口に含むと、おお、なるほど自然な脂の甘さがじわわと広がって、滋味な旨みがそれを追い掛けてくる。
いいんじゃないでしょうか(笑)。
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「牛タン定食」が、もうひとつのお肉系定食。
ぺらっとした厚みのくせして妙に硬い牛タンに出喰わすこともあるけれど、
これはそんなことはない。
タンらしい風味が甘さにも思う旨みとともに素直に愉しめます。
茅場町裏道の一軒家の佇まいで、こだわりある端正なお膳がいただける「さざん」。
店の名「さざん」は、諸説あるようなんですけどっ、と微笑うおねえさんによると、サザンが好きってこともあるけど、なんか仏像とか仏教のなにかにも由来があるみたいですよ、と。
いまひとつよく判らない(笑)ので、今度は宵闇どきにお邪魔して、「地鶏のたたき」「しゃも唐揚げ」、そして「軍鶏しゃぶしゃぶ」をいただきつつ、改めて訊いてみたい。
隅っこの階段を上がる二階には、隠れ家ちっくな個室もあるようです。
口関連記事:
割烹「辰巳」で 潔くも実直なぶり大根にカキフライ其は南東にあり(11年04月)
軍鶏しゃぶ「さざん」で ささみレバー砂肝炭火網焼と軍鶏味噌鍋(05年03月)
「さざん」
中央区日本橋茅場町2-3-4 [Map] 03-3664-0503
http://www.syamo-sazan.com/
蒲田に「片桐」あり、とヒトは云う。
下町にじっくりと示すその存在感は、
日に日に増しているような気もします。
所在は、JR蒲田と京急蒲田との挟まれゾーン。
京急蒲田の方がやや近い、ってんで改修中の京急蒲田駅に久々に降り立ちました。
放射状に道を結ぶ、如何にも渋滞の起点になりそうな交差点から左に折れ右に折れ。
住宅と小さな事業用ビルが交雑する裏通りに灯りを点す赤いテントが見えてきました。
白鶴提供の看板にも「片桐」の文字。![]()
ここかぁと店頭の表情を拝むと、向かって右手半分には「片桐商店」とある。
そう、「片桐」は、精肉店が営む酒処なのであります。
待ち合わせのGingerちんとかナポちんとかはどこかなぁ。
満席らしきカウンターをじろじろきょろきょろ覗くも、それらしきひと影は見当たらない。
と、店の右脇へ侵入せよとの指令が入る。
えー、ひとン家じゃんかーと顔を見合わせつつ、猫道に足を踏み入れると、
奥から女将さんが手招きしてくれました。
そこは誰がどう見ても、片桐家の玄関。
靴を脱ぎ、そのまま片桐家の茶の間へと招かれたのでありました。
お祖母ちゃんの席には誰が座る?などと云いながら、座卓を囲みます。
長押に飾られた写真やなんかをじろじろ見てはいけません(笑)。
我が家の茶の間を酒席に提供してくれた女将さんの心意気に背いてはいけないのですぅ。
ということで、のっけから「鏡月」のグラスでいぇーーぃ!と乾杯。![]()
そういや、ゆきむらゆっきーは今頃どうしているのかなぁなどと口々に呟きつつ(笑)、
胡瓜の糠漬けとか竹輪とがんもを炊いたやつとかで、すっかりオウチ呑みちっくに。
と、いつもとは若干ノリの違うらしき、刺身の盛り合わせがどどんとやってきた。
精肉店だけど、刺身も頑張れるンだもんね!の勢いが如実に窺えるお皿。![]()
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思わず、おおおおーと応じて早速、箸を伸ばします。
どれも中トロ以上で、蛇腹もあれば、均質にサシの入ったヤツもある。
蕩けるじゃないっすか。
そんなこんなでナポちんのお酒ピッチもめんどっちー度も上がってきた頃(笑)、
「片桐」のキラーコンテンツのひとつ、「牛ホルモン」を手にした女将さん。
例のふるふるなところとか、蜂の巣な感じのところとかを織り交ぜて。
しっかりタレ色と要所要所の焦げ色とで、ホレホレ早ぅ喰わんかと強烈に誘ってきます。
んんんん、んんまい。
ホルモンには、きりっとした味付けが必要だし似合うのだなぁと改めて思わせる。
業務用の容器に入ったコチュジャン的唐辛子味噌を載っけていただけば、
さらなる魅力が花開く。
ふと、東松山の「やきとり」の味噌ダレを思い出します。
そして、「片桐」のもひとつのスペシャリテが「牛煮込み」。
くたっとぶりっとしたホルモンと一緒にスープを啜れば、
むおおお!と隣のこうめタンと頷き合うことに。
凝縮した旨みが嫌味なく佇んでいて、濃厚にしてさらっとしたテクスチャー。
塩と水とモツだけで作っているというのがなんとも不思議。
平和島の競艇場に卸していると訊けば妙に合点のいく。
ああ、これの汁で作ったラーメン食べたいなぁ、と(笑)。
カウンターが空いたよと、茶の間を辞して店内からカウンターへ。
L字に10数席のカウンターには、連日通う常連さんも少なくなさそうだ。
精肉店が営む牛煮込み・もつ焼きの酒処、蒲田「片桐」。
焼肉メニューは勿論のこと、
「しろ」「れば」「たん」に始まり「手羽先」をしんがりにする「焼きもの」も気になるし。
「煮込みハンバーグ」や「特製カレー」、
それに「生姜焼き」をいただきにランチにも出掛けたい。
Gingerちん&ナポちん、こうめタン、kimimatsuさん、オニオンさん、油谷さん、
皆さんありがとー。
「片桐」
大田区蒲田4-27-3 [Map] 03-3738-7116
第2回目を迎えた"かき会議"は、
「三陸かき復興祈願祭」の名目で催されました。
丸の内、恵比寿と変遷した会場は今回、汐留へ。
処はカレッタ汐留のオイスター・バー「Jack Pot」。
電通並びのカレッタ汐留には、今はなきペリニィヨン・グループのお店に寄ったことがあるくらいで、オイスター・バーがあるって知らなかった。
お初訪問で失礼しちゃったなぁと頭を掻き掻き、二階への階段を登ります。
二階といってもそこは、吹き抜けを囲むようにレイアウトされたバルコニー。
並びの「LA BEFANA 汐留」側へと案内されました。
見上げる頭上は、舞台天井のような大振りな格子の向こうから自然光が差し込んでいます。
本日は、「Jack Pot」のグランドオイスターマイスター、佐藤智也氏Presents。
第1回、第2回とやや趣を異にしているのは、
50人に上るという参加者の数と抜けのいい空間でしょうか。
そして、「復興祈願祭」ちっくに牡蠣料理の提供があるのも氏のご尽力の賜物。
ありがとうございます。
テーブルに着くなり届けられたウエルカム・オイスターは、
春先に身入りがよくなるという、石川の真牡蠣「能登小町」。
フルートグラスの泡といただくは、くせなく凝縮した、円く甘い旨みが素直に嬉しい味わいであります。
さて、小比賀会長の宣言で汐留会議がスタート。
ジャージこと佐藤氏が「かき会議」の改めての主旨、ここまでの取り組み・実施内容、企画・提案状況などなどを報告してくれます。
第3期の募金も使途を決定しました。
そして、1期・2期の見舞金も直接被災地に届けてくれた斎藤氏が紹介されます。
現地の様子をつぶさにみている斎藤さんは、
あの「復興かきオーナー制度」の実運営者の方。
つまりは、日本一の牡蠣屋ともいえる「旨い!牡蠣屋」の経営者だ。
株式会社アイリンクという社名からも窺えるように、そもそもはWeb上のショッピングカートの開発・運営などを行っているIT企業だそうで、それが今やどっぷりと牡蠣のために全国を飛び回る毎日に。
全国の生産者に直に逢い、その笑顔に触れ、港を訪れ、海辺を軽トラで走ることが楽しくて、それがIT企業を日本一の牡蠣屋に至らしめたと語る斎藤さんは、なんだかちょっと格好いい。
「復興かき」のオーナーは、20,000万口を超えるところへ。
ジャージ佐藤氏のちゃちゃを入れるようなインタビュー(笑)に次第に固さの解れてきた斎藤さんが、一瞬の沈思黙考の後吐露した想いは、10万人規模へと広がれば相応のエネルギーとなるのではないか、と。
港の地盤は沈み、養殖場も棚も牡蠣剥き場もすべて流され、何年も何年もかかるであろう復興への道筋。
まだまだ、かきオーナー仲間の拡大が求められるところです。
牡蠣を垂下するロープやフロート、アンカーブロックなどの資材の欠乏が痛い。
日本全国はもとより、フランスやアメリカへも輸出され、当地の牡蠣を何度も救っているタネ牡蠣を継続的に確保するためには、この時季までにすぐさま、その親牡蠣を育成する状況を整えなければならないのだけれど、母貝がなく抑制棚を作れず、難航している、と。
三陸にロープを、フロートを。
今、タネ牡蠣をつくること、が重要なのだ。
予定時間を超過したインタビューをひと区切りに目の前に迎えた牡蠣は、ひらいた花のよう。
能登の岩牡蠣に愛媛は愛南町(あいなんちょう)産の岩牡蠣だ。![]()
愛南の海というのは、豊後水道に面した日本一クラスの真珠貝養殖地。
それは、清浄な海域を想起させる端正な旨みとコク。
四国・愛媛の岩牡蠣を口にするのは、もしかしたら初めてのことじゃぁないかなぁ。
大きなお皿に一緒盛りでやってきた焼き牡蠣は、宮城は鳴瀬の牡蠣という。
鳴瀬というのは、東松島・鳴瀬のこと。
おお、つまりは、三陸の牡蠣をいただけちゃうってことになる。
シーズン云々どころか、壊滅的な打撃を受けている三陸の牡蠣を今いただけちゃう理由は、"CAS"というキーワードにある。
「旨い!牡蠣屋」のWebページによると、
CAS(キャス)とは、Cells Alive System 細胞が生きているという意味。
細胞を壊さずに凍結できる特殊冷凍システムのことで、解凍後に獲れたての鮮度と美味しさがよみがえるというものです。
とある。
他の魚介類や生鮮食材に使われ始めている冷凍技術を施したものが、三陸の牡蠣にもあったのだね。
旬のもの時季のものが一番安くて旨い、という原則は変わらないし、なくしたくないとは思うけど、シーズンオフでもおよそ同等の牡蠣がいただけることを今は素直に喜びたい。
街中では、梅雨時の今も、牡蠣料理を見かけるようになってきたのは、このことと関係がありそうだ。
同じお皿のトマトのジュレに浮かぶ牡蠣は、播州室津から。
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トマトの酸味と甘みがさも当然のように牡蠣の身にマッチ。
小振りの牡蠣をこんなカクテルで変化をつけてくれると、
またまたどんどん食べれて困るね(笑)。
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茨城・笠間の磯蔵酒造ご提供の「稲里 大吟醸」「稲里 辛口」などをいただいていると、またまた大皿がやってきた。![]()
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広島・宮島の真牡蠣とムール貝。
ムール貝は、牡蠣養殖の副産物として同じテーブルに載せられることが少なくない。
それでも、ムール貝にはワインかなぁと思うのは何故でしょう。
牡蠣を使ったリゾットは、菜の花を利かせたあっさり仕立て。
こふいふ手もあるのだね。
この5月で一周年を迎えたという、オイスターバー「Jack Pot」カレッタ汐留。
「Jack Pot」は、恵比寿に丸の内、品川、新宿、みなとみらいにもある。
国内外から産地直送で、新鮮かつ今イチバン美味しい牡蠣が一年中食べられるそう。
次回はまずはランチで、「カキ屋のカキフライ」をいただかなくっちゃ。
「Jack Pot」汐留
港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留2F [Map] 03-6252-3655
http://www.jack-pot.co.jp/
ミラベル宮殿を起点にして進むフランツ・ヨーゼフ通りが、カプチナーベルクKapuzinerbergの丘に突き当たって左に折れると、シャルモーサー・ハウプト通りSchallmooserHauptStraßeと名を変えます。
その通り沿いにあるのが、
今宵の麦酒蔵「Kastners Schenke」だ。
向かって左手のアーチからアプローチ。![]()
木陰となっているパティオにもテーブルが置かれていて、
季節のいい頃の賑わいが目に浮かびます。
そして、店入口から左手に臨むとその中央に赤銅色が鈍く光る仕込み釜が鎮座。
その脇のカウンターで、早速麦酒の注文です。
乾杯をして、くっと呑んだグラスをテーブルに置いて眺めると、
さっき眺めた仕込み釜の図と「s'Guate」の文字。
"s'Guate"というのは、"いいヤツ"、つまりは"よくできた麦酒!"ってな意味らしい。
やっぱり、あの、カリカリが気掛かりになっちゃうのよねーと、
お願いしたのは、シュヴァインスブラーテンSchweinsbraten。
カリカリとホクホクと香ばしいジャガ芋を添えてもらいます。
余分な脂を適度に滴らせて除いた感じの身肉は柔らか。
もしやあっさりしてたりして~と思うソースは、意外にきりっと奥行き深くて、
どんどんと食べさせる。
そして、このお皿のクライマックスはやっぱり、カリカリの縁のところ。
あはは、ははは、笑っちゃうほど旨いのだ。
お代わりのグラスをもらって、それをラードのパテをあてにして傾けたりもして。
ラードは、焼豚を作った時の副産物で、焼豚から滴った脂が冷えてできちゃったもの。
それにしては、なかなかイケる(笑)。
添えてくれているパンは、ビールの残滓を使っているらしい。
ワインのグラス越しにキャンドルの炎を覗んで遊ぶ(笑)。
白のワインを注文いしたのは、これまたやっぱり気になるSpargelをお迎えするためなのだ。
すらっと端正なフォルムのシュパーゲルの上に、
短冊状におろしたパルメザンチーズをたっぷりと横たえて。![]()
どんなグレーターを使っているのかな。
ナイフを入れた白アスパラに、パルメザンを塗しつつ、
ソースパンのオランデーズも勿論添えつつ、口へ運びます。
ああああ、迸る香気と旨みはまさに大地の恵み。
いいなぁ、イケるなぁ、この時季にここに来れたことを感謝しなくちゃだなぁ。
なんでもある日本なら食べれなくはないかもしれないけど、大きさを含め、日本産のホワイトアスパラとは明らかに違うのだ。
こうして、何処へ行っても「Spargel!」と叫ぶことになるのです(笑)。
カストナーの居酒屋にして麦酒蔵、「Kastners Schenke」。![]()
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二階建てに越屋根を乗せたような外観なのは、
醸造所ならではのフォルムなのかもしれません。
1998年までは、ホイリゲ(その年の新酒を売るワイン酒場)Heurigenlokalで、
その後自家製ビールを提供する居酒屋へと変遷。
ザルツブルク最小のビール蔵直営居酒屋なのであります。
「Kastners Schenke」
Schallmooser Hauptstraße 27 A-5020 Salzburg [Map] 0662 / 871 154
http://www.brauhaus-austria.com/skloane/
池上線と大井町が交叉する旗の台駅の東口。
昭和大学病院へと至る商店街には、「昭和大学通り」と示す看板があったり、「旗の台東口通り」と示すアーチ看板があったりします。
どっちやねん!とツッコミつつも、朗らかな気分で通りを眺めます。
そして、その五反田方面東口正面の建物二階にあるのが、珈琲専門店「カフェリア」だ。
少々煤けたショーケースを横目に軋む狭い階段を上がるとそこは、
意外とゆったりとしたフロア。
池上線の線路と並行にカウンターを配して、その先がちょっとした厨房エリアか。
中央に大きなテーブルがあって、そのテーブルを囲むように、正面の壁の手前と駅に面した硝子沿いに四人掛けのテーブルが置かれています。![]()
煙草の煙が少々気になるものの、喫茶店だものね、それも已むなし。
外の陽射しがしっかりと射す、窓際の席へ。
改札前でひと待ちするひと達を見降ろして、
人間観察しちゃおうかみたいな気分になったりして。
ご注文は勿論(笑)、「ナポリタン」。
大盛りでお願いしちゃいます。
詰まっていたオーダーが片付いたのか、ちょっと間があってから聞こえてきたのは、
明らかなるナポリタンの炒め音。
ザッジャッザッジャッっという、歯切れのいい音は、
慣れた手付きで鍋を煽る様子を容易に想像させます。
湯気を上げて、「ナポリタン」がやってきました。
陽射しに捧げるようにすると、
麺についた焦げ目と乳化しかかったケチャップの膜が麺を包んでいる様がよく判る。
なかなかソソるではありませんか。
フォーク一丁で、くるくるっと巻き取っては、口へ運ぶ。
うんうん、はいはい。
玉葱、ピーマン、ハム、マッシュルームの配分もよろしいのではないでしょうか。
後半では卓上の粉チーズをたっぷりとして、またくるくる、うんうん(笑)。
お皿を舐めるように平らげてから、お姉さんにメニューを所望しました。
目的は勿論(笑)、「パフェラッチ!」。
ここ「カフェリア」のパフェメニューは、「フルーツ」「バナナ」「チョコレート」の3種類。
「チョコレートパフェ」にしようかな。
もう、パフェを注文む時、ちょっぴり恥ずかしいとは思わなくなってきました(笑)。
届いたグラスは、昭和な喫茶店のレシピ通りな見映えがいい。
生クリームとゆるめのチョコレートソースを囲むように飾った缶蜜柑と缶詰パイン。
その下にバニラのアイスとコーンフレーク。
チョコレートチョコレートさせようという気負いなんか、ない。
最初から今までずっとこうで、きっとずっとこのままだと確信できちゃうような。
ゆるゆるとした週末の昼下がりがよく似合って心地いい。
東急旗の台駅東口五反田方面改札前、珈琲専門店「カフェリア」。
Cafeteriaでなくて、Caferiaとした意図や意味をまた出掛けて訊いてみよう。
ゆるーい週末の午後にでも。
「カフェリア」
品川区旗の台2-7-1 [Map] 03-3785-8681
証券取引所の前を通って、
蛎殻町の五叉路方向へと日本橋川を跨ぐ鎧橋。
渡り切った先の右手はぺんてるビル。
どこだろうと探るように視線を泳がせたのは、
その向かいのリサイクルショップと「カクヤス」の間の路地でした。
そのまま抜けると、ナポリタンと昭和な空気が懐かしい喫茶「桃乳舎」の前にでるなぁと思いつつ進むと、
風に微かに揺れる白い暖簾が見えてきました。
今日のお昼は奮発して、鰻を喰ってやろうという魂胆なのです。
初めて訪れた、うなぎ「喜代川」。![]()
そのまま暖簾を払って、打ち水をした三和土に立って人数を告げると、
右手の方へ回ってくれとお姐さん。
左様ですかと何処ですかと一旦路地に出てみると、右手にも小振りの暖簾がある。
なるほど、左手玄関はお座敷へのアプローチで、
右手にお手軽なテーブル席が用意されているらしい。
新富の割烹「躍金楼」を思い出したりしながら右手の暖簾を潜ると、
そこはどうやらちょうど満席のご様子。
テーブル4卓の小じんまりだものなと思うも、
今度は席が空くまで、左手の玄関から上がって待っていてくれないか、と別のお姐さん。
ありゃまたそっちに戻るのね、と苦笑しながら、
ふたたび左手の暖簾に廻り込んで、奥の待合い椅子でしばし。
お待たせしました、と呼ばれるとまたまた靴を履いて、右手の暖簾へ。
行ったり来たりさせちゃって御免なさいね~とお姐さん。
なんかまぁ、事情が分らんでもないので、
不思議とそんなに悪い気はいたしませんです、はい(笑)。
麦酒空けちゃってるテーブルを羨ましく眺めつつ、
テーブル席メニューから「うな重 竹」をお願いしました。![]()
塗りの漆が照明に映えるお重が肝吸いと一緒に届く。
ほんの少し恭しい所作で蓋を動かしたくなる気分のする(笑)。
お重に収まった蒲焼きとご対面。
目線を近づけて、焼き目を凝視すると、
紀州備長炭で炙られている様子が浮かんだりします。![]()
こうなるともう、ちょっと慌てた感じで箸を動かすことになる。![]()
それを誰も哂えないでしょう(笑)。
浅草「小柳」で感じた、鰻の身のふっくらを包む薄い薄いぱりっとした外周の妙は感じられなかったけれど、辛目のタレでさらっとしつつ、癖のない鰻の滋味と脂の甘さを愉しめた。
たまにはいいよね、ちょっとしたこんな贅沢。
小あみ町、うなぎ「喜代川(きよかわ)」。
老舗旅館と見紛う建物は、築80年を超えるもののようで、枯れた風格がいい。
お座敷にはシッポリとふたり用の個室なんてものあるらしい。
口 関連記事:
喫茶・軽食「桃乳舎」で カツハヤシにスパゲティ旨い洋食の店(09年03月)
すたんど割烹「躍金樓」で鰈煮おろし豚角煮天丼膳やはり天麩羅(10年06月)
蒲焼「小柳」で 極薄い外周とふんわり身が解ける鰻重の旨さ(07年08月)
「喜代川」
中央区日本橋小網町10-5 [Map] 03-3666-3197
http://www.unagi-kiyokawa.com/
四条通りから臨む先斗町。
赴く度に、古くからの店に代わって妙にコンセプトチックな看板を掲げる店が増殖していることに気づかされてちょっぴり気分が萎える。
どきどきするような、しっとりオトナ情緒の先斗町ではなくなっていくのを寂しく思っているヒトも少なくないだろな。
そうは云っても、情緒だけじゃ店の経営を維持できないのというのもまた本当だろうと複雑な気分になったりもします。
そんな先斗町をずっとずっと進んで、もう三条に近いと思う頃。
右手に歌舞練場の建物が見えてきます。
歌舞練場は、先斗町の芸妓・舞妓さんが踊りや鳴物・唄などを練習する場所で、
「鴨川をどり」の会場としても知られているところ。
そして、その歌舞練場を背にして見上げる雑居ビルの二階が今宵の目的地です。
何度か訪ねるその度に、どうも間が悪くてお休みのことが多かったのだけど、
今夜は店の灯りが点っています。
こんばんはと訪ねると、にっこり迎えてくれる女将さん。
小さな三和土に靴を脱いで、10席ほどの小さなカウンターの隅に腰を降ろします。
酌してくれた壜の麦酒のグラスを傾けながら、
カウンターにずらっと並ぶおばんざいの説明を聞くひと時。
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目の前にあったお皿から、
炊いた季節の竹の子と蕨の玉子とじ。
女将さんに、随分と黒っぽいワラビですねー、と訊くと、灰で灰汁とりすると普通に黒くなるンです、妙に鮮やかな色味の蕨は反って怪しいのじゃないかな、と。
へー、そうなんだと頷きつつ、お酒の品書きを眺めます。
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背の低い片口からいただくは、京都の地酒、純米「月の桂」。
「小アジの蒲焼き」の二度揚げしました的な鯵は、
蒲焼きといよりは南蛮漬けのようにも見えるけど、
齧ってみると味醂の照りの感じは確かに蒲焼きの風情もして面白い。
そのお皿の鶏は?と女将さんに訊くと、応えは「酢鶏(すどり)」。
なるほど仄かな丸い酸味が脂たっぷりの鶏をさらっとした軽さにしてくれている。
酢で煮込むと柔らかくなるってヤツですね。
そして、「ほっこりや」の店の真ん中にでんと構えるのが、おでんの鍋。
そうですね、「大根」に「ひろうす」に「平天」をいただきましょう。
出汁のしっかり沁みた大根をほふほふとしては、地のお酒をキュイと呑る。
あぁ、いい(笑)。
がんもどきに滲みた出汁も薩摩揚げに温める出汁も乙なもんだとひとりごちては、
またまたお猪口を空にするのであります。
先斗町の外れで待ってくれている女将さんのお店「ほっこりや」。
ほかほかと暖かくふくよかで、つやよく、ほっとさせてくれる。
初めて訪れても、なんだか常連の店のような気分にもさせてくれるのは、
まさに女将さんの心意気と気遣いの賜物。
普段着のおばんざいがいただけるお店として、変わらずにいてほしいな。
「ほっこりや」
京都市中京区先斗町通三条下ル2材木町179 ニュートーヨー会館2F [Map]
075-213-2250
長原商店街からちょっと外れた裏通り。
マンション1階の角を占める、黄色い看板とトリコローレのお店がある。
南仏風料理とワインと謳う「ラ・グロセイユ」は、
週末ランチをメインにちょこちょこお世話になっている小体なビストロなのです。
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からっと晴れたような昼下がりには、
ここでのんびりランチをしたくなる。
こんにちはとドアを開くと、ご近所のご婦人方数人が思い思いの席に佇んでいることが多い。
大概はカウンターの隅に席を得て、ワンプレートの「ランチB」をお願いするワンパターン。
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白ワインのグラスをお願いしようか我慢しようか思案しているところに届くスープは、
日によってコーンクリームだったり、トマトスープだったり、カボチャだったり。
そしてその名の通りのワンプレートには、
トマトソースを載せた「キッシュ」に「若鶏のパン粉焼き」、
ポテトサラダを添えたこんもりサラダ。
キッシュは、ほうれん草とベーコンとかモッツァレラチーズとかツナと玉葱とかから選べる。
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ふっくらたっぷりしたキッシュに皮目ぱりっと香ばしい若鶏をいただくと、やっぱりグラスのワインをお願いしとくんだったなぁと思ったり(笑)。
パンをもうちょっと頑張ってくれるといいかな。
環七の喧騒を背中にのんびり佇む、長原の裏通りビストロ「la groseille(ラ・グロセイユ)」。
嘗て、伊豆・下田でオーベルジュを開き、その後自由が丘でフレンチレストランを長年営み、
ここ長原へと移転してきたという経緯らしい。
店の名前の"groseille"は、赤すぐりの実とか干し葡萄とかの意味になる。
南仏プロヴァンスとグロセイユとの関係はよく判らないけど、
例えば、赤すぐりのコンフィチュールが得意なの、なんて意味を籠めているのかな。
「la groseille」
大田区上池台1-45-15 加藤ビル1F [Map] 03-3748-3750
http://ameblo.jp/groseille
割烹「辰巳」の鯔背な風景のある茅場町裏通り。
「辰巳」の斜向かいに一軒の洋食屋があります。
敷地の左手はマンションに建て替わり、右手の敷地は時間貸し駐車場。
その間で、そんなことどこ吹く風の風情で佇んでいるのが、レストラン「サンボーイ」。
花緑青色のテントに記した電話番号の桁数が昨日今日からの店でないことを教えてくれます。
自動ドアの脇に何気なく貼られた「カキフライ」の文字。
そうですかそうですかと喜んで(笑)、早速「サンボーイ」店内のひととなりました。
おっとり風情のオバチャンに「カキフライ!」と告げてから、
改めて正面に見据える壁のメニューを眺めます。
「豚肉生姜焼」に「牛肉生姜焼」もある。
そのまま視線を右へずらすと、おお、「ナポリタン」もしっかり控えているね。
ミックスベジタブルの彩りで攻める牡蠣フライがやってきました。
長めなのやら、平べったいのやらのフライが都合五つお皿に載っていて、
それぞれが全体に大振りな感じ。
妙に濃度のあるタルタルは、お手製か市販品か。
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がぶりと齧りつけば、やや硬めの衣から弾け出る旬の名残りの牡蠣風味。
少々衣がぼったりしちゃっているので、もちっと丁寧に衣づけしてくれるといいかも。
ウーロンハイはないのかなぁと思いながら注文むは、「ナポリタン」。
すると早速、厨房から炒め音が聞こえてきます。
もやしの味噌汁を添えたナポリタン。
キャベツの千切りも一緒盛りです。![]()
具材は、ハムと玉葱とピーマンと。
炒めしっかり加減に和んでしまうナポリタンに口元汚して一気の完食です。
別のお昼には勿論、「豚肉生姜焼」。
お肉屋さんで「生姜焼き用肩ロース」とかで売ってるヤツが脳裏に浮かぶ5枚のお肉がなんだちょっと美しい。
ここでもミックスベジタブルが威力を発揮しているようです。
生姜もしっかり利いたやや辛目のタレがいい感じ。![]()
豚の脂と旨みが渾然として、
これぞ街角のロース生姜焼きだなぁと想ったりします。
「牛肉生姜焼」という手もあるけど、選ぶなら断然「豚肉生姜焼」。
「豚焼き!」とお願いしましょう。
茅場町の街角洋食、レストラン「サンボーイ」。
オカアさんに訊くに、創業からかれこれ40年近くになるのだそう。
そんでもって、「サンボーイ」というお店の名前は何故に"サンボーイ"なの?と訊ねると、
ご主人が名付けたらしいが、それには諸説あるらしい、と(笑)。
三人男がいたから、とか、
映画「レッドサン」にあやかって、とか(この二階で「レッド」という雀荘をやっていたらしい)。
オカアさん、次の時季も「カキフライ」よろしくね。
「三陸牡蠣復興支援プロジェクト(株式会社アイリンク)」から、
「復興かき」のオーナー証書が届きました!
20個前後の三陸からの牡蠣。早く届くといいなぁ。
口 関連記事:
割烹「辰巳」で 潔くも実直なぶり大根にカキフライ其は南東にあり(11年4月)
「サンボーイ」
中央区日本橋茅場町2-5-1 [Map] 03-3666-9251
薄曇りのミラベル宮殿。
庭園の緑がその日の陽射しに合わせて様々に映え、背後に望むホーエンザルツブルク城もその表情を変えてゆく。
快晴の日でも雨の日でも、それぞれに"美しい眺め"と謳うに相応しい景色が拝めるようです。
酔っ払いが観光客の女性陣にちゃちゃを入れて哂われているのもなんだか微笑ましく思えてきます。
庭園をゆっくり辿り、ペガサスの泉を回り込み、
もうほとんど散ってしまった八重桜を見上げます。
美術館側の壁には、一面の藤の花。
その間に壁に埋め込むように置かれたベンチで、
のんびりと時間を過ごすのも気持ちよさそう。
オーストリア国家免許ガイドのseppさんによると、バロック式の庭園、であるらしい。
そのまんまミラベル宮殿を抜けると、
ふたたびトロリーバスの交叉するマルカト広場に出ます。
その広場に面しているのが今は博物館となっているモーツァルトの家Mozart Wohnhaus。
そしてそのベージュピンクの建物の、Café「BAZAR」寄りの一角にあるのが、
デリカ「FEINKOST KÖLBL」です。
左手には、色とりどりの並んだフルーツ、
右手にはパッケージも色々な表情をみせるチョコレートが並んでいたり、オーストリアのビオなワインやらイタリアのボトルが棚に。
正面には、肉製品や総菜の詰まった硝子ケースがでんと構えています。
このテーブルで食事したかったンだもんねーと硝子ケース手前の丸テーブル。
硝子ケースの中の惣菜のあれこれも気になるのだけど、頭上に吊るした黒板のメニューに捕まった(笑)。
そうそこには、"BIO・Spargel"と書いてあるのです。
おお、まさに時季のホワイトアスパラであります。
早速そのお皿と白のグラスをお願いして、いまかいまかと到着を待つ。
ラベルに店の名「KÖLBL」を冠した、グリューナー・ヴェルトリナーgruner veltlinerは、
マスカットの若々しさと深みのあるフルーティさのバランスも素晴らしいオーストリアを代表する辛口の白。
うん、美味しいな。
お待ちかねのお皿がやってきました。
ころころ艶々としたジャガ芋に生ハム、そして4本の白アスパラ。
どれどれとアスパラにナイフを入れ、オランデーズソースをたっぷりつけていただきます。
ああ、あああ、旨い、旨過ぎる(笑)。
フレッシュにして甘く、ほのかな酸味を交えた旨みを迸らせるホワイトアスパラ。
茹で加減もよろしく、添えたオランデーズソースがその美味しさを倍加してくれる。
いいなぁ、イケるなぁ。
そしてそのオランデーズは、
湯掻いたジャガ芋とも当然のような抜群の相性を魅せる。
ホワイトアスパラの大盛りオーダーした常連さんは、ジャガ芋をフォークの背中を押しつけて潰してはオランデーズと和えるようにして、美味しそうに食べている。
そうだ、ジャガ芋はつぶして食べるモノとどこかで聞いたけど、まさにそういうことなんだね。
ランチの仕上げにと、フルーツの山の前に立ちます。
ビオな人参のジュースを生姜仕立てでいただきましょう。
ちょっと生姜が利き過ぎてて辛い感じもあるけれど(笑)、
人参独特の甘さ亜風味が濃いぃくそのまんま抽出されていて、
身体に溜まった毒素を浄化してくれそうな気さえしてきます。
モーツァルトの住家に寄り沿う、
実直で朗らかなデリカテッセン「FEINKOST KÖLBL(ケルベル)」。
仕事の合間のひと時に、季節モノや旨いモン真っ直ぐのプレートにグラスのワインを愉しむ光景を眺めていると、単なる経済力とは違う種類の豊さに想い至ります。
口 関連記事:
Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurter(11年04月)
「FEINKOST KÖLBL」
Theatergasse 2 5020 Salzburg [Map] 0662 / 87 24 23
http://www.koelbl-feinkost.at/
環七が新幹線や横須賀線のガードを潜る辺り。
何度もお世話になっているらぁめん「醤道」の隣にずっと気になる佇まいのお店がありました。
同じマンションの一階を占める、その並びには「つけ麺大王」があって、つまりはラーメン店に挟まれた状態のテナント。
間口の両脇には、ギリシャ彫刻だかローマ彫刻だかの柱を配して、なんとなくあちら方面の雰囲気を醸し出しています。
頭上に示す看板の特異な描写も気になるところ。
コック帽のオジサンがトマトを幾つも積み上げてほくそ笑み、
その脇で寸胴に浸かった子供がぶかぶかなコック帽を被ってニッコリしてる。
店頭のメニューを覗くに、ペルシャ料理のお店であることが窺えます。
床タイルは白黒のチェックで、椅子も白黒の牛さん柄。
壁際の水パイプに彫刻。
厨房寄りの床の一部は硝子張りになっていて、マンドリンや壷、大振りの貝やワインボトルなんかが飾られている。
店主みずからがインテリアを手掛けたという店内は、なんだか不思議な空間を生んでいます。
でも、意外と居心地は悪くない(笑)。
大きな躯体に載せたひと懐っこい表情で、軽いノリの日本語を喋る店の主人はイラン人。
日本に来てもう20年近くなるのだそう。
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「本格的ペルシャ料理」とあるメニューから、どれでも出来るの?と訊くと、これとかそれとか煮込んだ料理の幾つかはランチではデキナイノヨ~、と仰る。
えー?そうなの~?と応えて、ケバブの仲間「キャバブ バーグ」をお願いしました。
白ワインのグラスもついでにね。
サラダいる?とこれまた軽いノリで訊かれたので頷くと(笑)、
やってきたのは、胡瓜やトマトなどを賽の目に刻んでサラダオイル系のドレッシングで和えたヤツ。
塩と酸味がちょっと強いけど、口開きには悪くない。
なんだか野菜を沢山摂れた気になってくる。
ケバブというと、塊りから削いでいただくドネルケバブを思ったりもするけど、
「キャバブ バーグ」は、ひょろっとしたフォルムからも判るように、
つまりはラムブロック肉の串焼きだ。
漬け込んだハーブの香りとラム肉の香りとが焼いた香ばしさと伴って味蕾を擽ります。
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焼いたトマトやポテトフライ、ピクルスなんかが付け合せ。
その皿をおかずにと添えてもらったのが、「ライス」。
ライスといってもそれは、如何にもな長粒米。
ターメリックで炊いた黄色と白のコントラスト。
大層美しいのだけれど、ジャポニカ米を食べ慣れている身には、
ぱっさぱさの食感でもそもそする中に甘さを見つける感じ。
添えてくれていたバターに追加をもらって、
溶かしつつ和えつつするといい具合になってきます。
でも、ケバブと異国ライスのランチは、気分も変わっていいよね。
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別の週末ランチには、
13種類のドライ野菜を空輸、戻して煮込んだという「ホレシ ゴルメ サブジ」を。
ホレシ、は煮物のことだ。
ミントなんぞに赤大豆、ラム肉。
ドライ野菜と訊いて、なるほどなぁとお皿の表情を凝視していると、
だんだん茶殻をスープにしちゃったようにも見えてくる(笑)。
うんうん、面白いなぁと店主に告げつつ、スプーンを動かします。
おお。
食べた最初の食感も茶殻のスープみたいだ(笑)。
芝生のような風味が、じっくり味わううちに複雑な風味の折り重なりであることが判ってくる。
なんか、レモングラスのような風味を覚えたり。
調理前の乾燥野菜のミックスを見せてくれたけど、
パセリとか西洋ねぎとかコリアンダー、フェネグリークの葉なんかが入っているらしい。
これも定番なペルシャ料理だそうで、繰り返し食べるうちに嵌りそうな予感もいたします。
開け放ったドアの向こうから、通りがかりの子供が発する声が聞こえてきました。
この看板こどもが鍋に入っちゃってる〜、と。
そこで、改めてお喋り好きな店主に看板の意味合いを訊ねてみました。
その応えはひとつに、トマトを積み上げたオジサンの写真はトマト料理が多いのです、ということ。
そして、ラーメンはあまり難しい料理じゃなく、子供でもできると、それよりもココの料理は優れているのです、と云いたいらしい。
多分に両隣をラーメン店に挟まれた立地を気に掛けての考えだけど、そんなことを堂々と云われては、世のラーメンフリークに怒涛の非難を浴びるに違いない。
ラーメンの深みをまったく判ってないようなので、では一体何軒の何杯のラーメンを食べたのかを問うと、それとは違う事柄をわーっと喋る。
旅先のラーメン店の厨房で、ちょい足ししたスープを褒められた顛末とか。
仕方がないので、主だったラーメン店へ連れまわしてやるから覚悟しろ!と云ってやる。
すると、それじゃ、貸し切りでベリーダンサーを呼んであげるよ、と(笑)。
そんなこんなで、なんども通ったペルシャ料理の店「BiBi Sakineh(ビービー・サキネ)」。
店主に貰った名刺に驚いて訊くと、何度かお世話になっている長原商店街の洋服直しの店の経営者でもあるという。
その洋服直しの店は、隣家からの火事で焼けてしまい、移転することに。
移転先へと革コートの直しをお願いしにいくと、当の店主が座っていました。
おお、社長!ちょっとご無沙汰!と握手をしながら、馬込のお店にいなくていいの?と訊くと、
これまたびっくりの返事を聞くことに。
店、ヤメチャッタよ。
元々ひと通りの多いところではないし、このところの内食傾向などなど影響もあってか、来客が落ちたらしい。
ああ、なんだかとっても残念。
夜にも行っとくんだったな、もっと別のメニューも試しておくんだったな。
口 関連記事:
らぁめん「醤道」で 醤屋の名残りと進化を示す三本立て道・金・白(09年04月)
「BiBi Sakineh」
大田区南馬込1-10-5 1F [Map] 03-6303-8919 [閉店]
'12/01/13(金)by:まさぴ。さん
Re:ぷんきちさま
口 洋食・居酒屋「とおさんぼ」で 町角のカキフライとナポと生姜焼き大井町のローメンは、最初食べた時には、おおお!と思ったのですが、も一度訪ねた時にうむむ?と思ってもう一度赴こうと考えているところです(笑)。
今年もよろしくお願いします。
'12/01/13(金)by:Gingerさん
あのだらけた飲み会がこんな憂いある文章になっちゃうなんて。
口 中国風菜館「萬里」で 伊那地方特有の麺料理ローメン発祥の店さすが叙情派のまさぴさん。
実はパンイチなんて想像できません(笑)
また誘ってねー(^o^)/
'12/01/09(月)by:ぷんきちさん
亀レスですいません。
口 Italian wine Bar「metameta」で イタリアワイン拘って呑める場所ちょっと遅いですが明けましておめでとうございます。
大井町のローメンはアメリカの中華料理店などにある、汁無しの和え麺タイプですよね。
番外編としてそのうち行って見たいところではあります。
情報提供ありがとうございます。
'12/01/07(土)by:まさぴ。さん
Re:keiさま
口 Italian wine Bar「metameta」で イタリアワイン拘って呑める場所やっぱり、飯田橋時代のファンも多かったのですね。
メールいたします〜。
'12/01/06(金)by:keiさん
はじめまして。
metametaを探していてこのブログに出遭いました。
飯田橋のmetametaにたまに通っていたのですが、いつのまにか移転していました(泣)ふらっとひとりでもイタリアワインを楽しめるので大好きなお店だったのですが。。。
ふと思い立って検索してみたらこちらを見つけてビックリしました。
久しぶりにおいしいイタリアワインを飲みに行きたくなりました♪
できたら八丁堀のどのあたりかメールでも良いので教えていただきたいです。
口 FISH and CHIPS 「DELIGHT」で 三が日の神社のチーズバーガーよろしくお願いします!
'12/01/06(金)by:まさぴ。さん
Re:グヤ兄さま
この一年が倖せな一年でありますように。パン一で神主さんに怒られました~(笑)。
今年もよろしくお願いします♪
'12/01/06(金)by:まさぴ。さん
Re:seppさま
口 FISH and CHIPS 「DELIGHT」で 三が日の神社のチーズバーガーおめでとうございます♪
ザルツ村、暖かくていつも以上に雪も少ないみたいですね。
不定期に、あっちゃこっちゃな日記ですが(笑)、お付き合いくださいませませ。
よろしくお願いします。
'12/01/05(木)by:グヤさん
パン一でニ礼二拍手一拝?
この一年が倖せな一年でありますように。今年もよろしく~
'12/01/05(木)by:seppさん
あけましておめでとうございます! 今年もジャンル・場所共に多様な内容で楽しませてください。
暖かいザルツ村より。
この一年が倖せな一年でありますように。'12/01/02(月)by:まさぴ。さん
Re;桃猫さま
おめでとうございますー。いや〜、そんな過分なー。ありがとうございます。
今年もたまには覗いてくださいね (^-^)/ 。