ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口 七重の味の店「めじろ」で 特上醤油煮干味変更複層旨味の一杯

mejiro00.jpg都庁に用事があって出掛けた帰り道。
大江戸線でアプローチすることもあって、
いつも代々木で乗り換える。
するとパブロフの犬のように足が向く店がある。
小田急線の開かずの踏切のちょと手前。
美容会館なる建物前の横断歩道を渡って真っ直ぐ。
そう、皆さんご存知のらーめん店「めじろ」なのです。


券売機の前に立つといっつも一瞬迷うものの、まずに目に留まるのが「煮干味」の文字。
これは煮干出汁のスープということではなくて、"味変更アイテム"なのだ。

mejiro02.jpg
塩で煮干し、というのもいいかもなぁと考えながらも、王道を往こうと結局「特上醤油らーめん」+「煮干味」という組み合わせに落ち着くのです。


トッピングは、炙ったチャーシューと炙ったひと口ポーク、
焦がし葱にだし玉、海苔三枚。mejiro03.jpgその隙間から覗くスープは濃度しっかりにしてキレのいいのを知っている。
そのスープに恭しく蓮華を沈めて、ずいっと啜る。


ああ、そうそう、輪郭のくっきりした旨みと濁りのないコク。
焦がした葱の香ばしさに煮干しの馨しき風味。mejiro04.jpg複層的な旨味の纏め上げる、塩分の利かせ具合と脂の含み具合が絶妙なのです。


ちょっと慌てるように箸の先をそのスープに突っ込んで引き上げる麺は自家製の。mejiro05.jpg粉の風味を活かしつつ、つるんんとした口触りを表現していて、
そのクセしっかりとスープを纏わせる。
うん、美味しいらーめんです。



またまた都庁からの帰り道。
たまにはと、「特上醤油つけ麺」に挑んでみました。
やっぱり「煮干味」で味変更です(笑)。

壁際に積まれた日清製粉の丸特ナンバーワンの袋をながめながら受け取るどんぶり。mejiro06.jpgmejiro07.jpgつけ麺の麺は、らーめんのそれとは違うやや平打ち。
なるほどぴろぴろっとした口元を滑りつつ、芯のある旨味を運んでくれる。
どちらかと云えば、らーめんの魅力に軍配だけど、
つけ麺はつけ麺でいいね、いいね。


複層的ならーめんの美味しさを安定感をもって愉しめる、七重の味の店「めじろ」。mejiro08.jpg今度の都庁からの帰り道には、塩で煮干し、に挑もうと思います。


口 関連記事:
  七重の味の店「めじろ」で らーめん美味しさひたひたしみじみ(06年04月)



「めじろ」代々木本店
渋谷区代々木1-58-7-106 [Map]03-3299-8050 http://www.mejiro24.com/

column/03199

口炭火串焼「馬鹿牛」で馬レバー刺鹿刺ホルモン煮込鶏串鰻きも串

bakagyu.jpg南新宿の駅から代ゼミの通りへ出る下町っくな商店街。
いつぞや、ここの前を通ったのは確か、小田急線ガードの向こうにあるお店への道すがら。
それは、カレーハウス「ライオン・シェア」への途上だったか、それともローマピッツァの店「IL PENTITO」か、はたまたレストラン「キノシタ」への途中だったか。
大学定食「しょうが亭」のちょと手前にある「馬鹿牛」という店の名が強く印象に残っていました。

週末に予約を入れて突撃した、夕暮れ間近の商店街。bakagyu01.jpgまだ十分明るさの残る通りにちょうど提灯の灯りが点った頃。
焼酎のラベルがぺたぺたと貼られた入口廻りから、まだ先客のないカウンターを覗き込む。
どうやら一番ノリのようです。

bakagyu02.jpg
カウンターの真ん中に乗り込んで、まずはビール。
ジョッキを傾けながら見上げた黒板には、「熊本産の馬」とか「長野産の鹿」の文字。


鶏でも牛でも豚でもなくで、馬のレバーというのは口にしたことがない。
お初モノはまずは注文んでみなければ、ということでお願いした「熊本産 馬レバー刺」。
レバー刺しの王道ないただき方、塩胡麻油に包んで分葱を載せたお馬さんのレバーは、深い褐色。bakagyu03.jpgどれどれと口に含むと仄かな鉄分ぽい風味としっとりした旨み。
黒っぽくても鮮度が怪しいなんてことではなくて、臭みも勿論ない。


レバー刺しと同時にお願いしてあったのが「長野産野生 鹿刺」。bakagyu04.jpgさらっとした滋味にパセリの香気とさっと搾った檸檬の酸味がよく似合います。


煮込みと知れば思わず手を挙げてしまう性分(笑)を発揮して、
「ホルモン煮込み」。
bakagyu05.jpgbakagyu06.jpg
「馬肉餃子」は、そうと知らなければ合挽き肉の餃子なんだろねと思うよな何気なさがいい。


bakagyu07.jpgこの感じではやっぱり、ホッピーだよねとボトルを受け取ると、手の中に見慣れないラベルのホッピー。
ホッピーらしく質素に白一色で直接印刷してあるいつものボトルは「お店ホッピー」で、330mlのこのボトルは「お宅ホッピー」というカテゴリーらしい。ボトルの中身は同じなんだけどね。
「自家漬け生姜酎入り」にしてもらいます。


ホッピーをくぴっとしたとなれば、やっぱり串焼きをいただかなければいけません。
bakagyu08.jpgbakagyu09.jpg
豚の串シリーズから、力強さを思う「レバー」に粗挽きの胡椒が乙な「タン」のシコシコ。


細やかな食感が意外な「つくね」に旨みがグンと迫る横隔膜「ハラミ」。bakagyu10.jpg「つくね」の表面が不思議な艶を帯びているのは網脂を巻いているからだ。


「ガツシン」とは、ガツ(=胃)のシン(=芯)、なんだろね。bakagyu11.jpg胃袋の入り口辺りの部位らしく、焼かれて丸まったコリコリがコラーゲンちっくなとろんとした旨みを包んでいます。


見覚えのあるラベルが目に留って、懐かしさに思わず手に取った。
日本地図の上に「RUM」とあり、リボンには「BONIN ISLAND」の文字。bakagyu12.jpgずっとずっと南方の海の上に描かれた赤い点。
そう、25時間かけて渡った小笠原で初めて出逢った日本のラム酒なんだもンな。


早速そのグラスをいただいて、鶏の串からご存知、「せせり」と「ぼんじり」。
bakagyu13.jpgbakagyu14.jpg
どこかふわっとした「せせり」に対して、「ぼんじり」は、鶏の脂の甘さを香ばしくいただく感じになる。


そして、日本のラムにもよく似合うのが、うなぎ串「きも串」。bakagyu15.jpgほろほろとした苦味が滋味と裏腹に届くオトナな味だ。
しょんべん横丁の「カブト」を彷彿とする。
浜松産鰻の小さい串の「かば串」や本山葵でいただく茹で肝「きもわさ串」も気になるところ。


呑兵衛心を満たす炭火焼きの串と焼酎の店、南新宿「馬鹿牛(ばかぎゅう)」。bakagyu16.jpg産地から直接仕入れる馬や鹿が真骨頂ではあるけれど、豚や鶏や鰻の串も気持ちの入った逸品たちだ。
あっという間に埋まったカウンターの様子をみると、予約して臨むのが懸命なようです。


□関連記事:
 KHEEMA CURRY「LION SHARE」で ドライキーマとチキンカリー(09年08月)
 PIZZERIA ROMANA「IL PENTITO」で自慢薪窯唸るピッツア(05年04月)
 RESTAURANT「キノシタ」で ブーダンノワールに窒息鴨ロースト(06年06月)
 うなぎ「カブト」で えり焼ひれ焼きも焼蒲焼一通りまるとキンミヤ(08年09月)


「馬鹿牛」
渋谷区代々木1-41-3[Map] 03-3370-6554

column/02993

口特級煮干そば「凪」西新宿店で 特級煮干と動物出汁巧みな融合

naginishishinjyuku.jpg新宿ゴールデン街の小さな小さな筐体で、
煮干しラーメンのひとつの基準軸を提供してくれている中華そば「凪」。
その「凪」が同じ新宿にもう一店、それも煮干しラーメンのお店を出したというので、それはもう行かなくちゃ(笑)と、突撃する機会を窺っていました。

ところは、「武蔵」が行列を作って以来、ラーメン激戦地のひとつと数えられるようになった小滝橋通りから常圓寺の裏手へと外れた静かな裏通り。


瑠璃色をベースに銀の文字がスポットライトに浮かび上がる。naginishishinjyuku01.jpg「中華そば」「特級煮干」「自家製麺」。
そして中央には亀甲で囲んだ「煮」の文字。
なにか、揺るぎない気概が伝わるようです。


そしてドア横の室外機の前にはどどどと積まれた段ボール箱。naginishishinjyuku09.jpgそのどれもが煮干しの箱のようで、ざっと見る限りでも愛媛・三島漁協のもの、鳥取・境港からのもの、房総・いづみ市からのものがある。
これもディスプレイのひとつだったりして(笑)。
そして、白い暖簾の柄をよく見ると「煮干」のふた文字をコラージュしていて、思わず微笑む。
頭上の青い看板もこの「煮干」が並ぶ暖簾もどちらも青木さんのデザインなんだね。


naginishishinjyuku02.jpg意外だったのは、カウンターの中にいるのがふたりとも女性だったこと。
煮干しで攻めるラーメンはなにも男ばかりが供するもんでもないのにね。
カウンターの立ち上がりに、「食器上げていただくと心温まるんだなぁ はるこ」と相田みつを調で書かれているところをみると、このはるこさんが女将なのでしょう。


メニューnaginishishinjyuku03.jpgは、「特級煮干そば」に「肉そば」「もりそば」。
「もりそば」の上に「売り切れ」の札が貼られています。
札が「特級煮干そば」の上にないことに安堵して、注文の声を掛けました。
昆布漬けの「味玉」もお願いしましょう。


「お待たせしましたー」。naginishishinjyuku04.jpgまたまた意外だったのは、ラーメンどんぶりに蓋がしてあること。
ははーん、煮干しの香りの衝撃を愉しんでねってな工夫とお見受けしました。
蓋の脇から早よ開けなはれと急かすようにスープが溢れ出て、そこからも煮干しの香りが漂い始めてる。


パカっ。
蓋を翻すと、鼻腔から脳裏へと抜けていく煮干しのにほい。naginishishinjyuku05.jpgそれがやがて全身を包んでくるような気分になって、高揚してくる。


早速、レンゲをスープを浸す。
スープ表面にたっぷりと浮かんだ煮干しの粒子がレンゲに集まってくる。
naginishishinjyuku06.jpgnaginishishinjyuku07.jpg
掬ったスープを恭しく、ひと口。
ぬおおおお。これはスゴい!
濃縮したかのような煮干し出汁の厚みある旨味と動物系のフルボディなエキスが高次元で仲良く結実している。


うひゃ~と思いながら(笑)、細目の麺を啜るとそれは、シャキサクと軽快な歯応えの中から粉の風味を芬々とさせるストレート。naginishishinjyuku08.jpg煮干し×脂動物系の強力特濃スープをすんなり受け止めて、自らも主張する。
自家製麺の自負と自信が窺えます。
改めて云おう、こりゃスゲぇ!


もしかしたら東京随一の煮干しラーメン店と呼んでしまっていいのではないかとも思う、
「凪」西新宿店。naginishishinjyuku10.jpgストイックな印象の王子「伊藤」のドンブリに、巧みに動物系の厚みを融合した感じといえば伝わるでしょうか。


「凪」西新宿店 新宿区西新宿7-13-7 [Map] 03-3365-0296

column/02905 @850-

口KHEEMA CURRY「LION SHARE」で ドライキーマとチキンカリー

lionshare.jpg代々木駅西口から西参道へ向けて下る道。
にぼしラーメンの名が廃る、そんな印象が残る「たけにぼ」を過ぎて、その先の小田急のガードを潜れば、そうそう、ローマピッツァが旨い店「IL PENTITO」だ。
でも今夜の目的地はそこじゃない。
そのちょっと手前にあるカレーハウス「ライオン・シェア」を今宵の止まり木に。

夜のカフェ風に照度を落とした店内は、白い壁と木の温もりで構成したお洒落感。
奥のテーブルに案内いただいて、ギネスをお願いしてからMENUを眺めます。lionshare01.jpg


lionshare02.jpgおつまみにと添えてもらった「酢たまご」は、ラーメン店の必需品"煮玉子"ではなくて、"酢"玉子。
ま、そうは云っても、姿は半切した半熟煮玉子なのだけど、その名の通り酸味が利いていて、あっさりとさせつつも玉子のコクの旨さを浮き彫りにするようで、なんとも不思議な美味しさ。
お代わりしようかと思っちゃったもん(笑)。


謂わば、「ライオン・シェア」のスペシャリテの「ドライキーマカリー」を、「ドライキーマカリーのレタス包み」でいただいてみちゃおうという気分になりました。
lionshare03.jpglionshare04.jpg
大きなお皿に、キーマを収めたボウルと刻んだトマトやアチャール(ピクルスの一種)が載り、サニーレタスがこんもりと盛られてきました。


針生姜とキーマ、トマトにアチャールを纏めるようにレタスの真ん中にのっけて、あとは極力零れ落ちないように包んで、そのままぱくり。lionshare05.jpgまさにパラパラとしたキーマは、パラパラしつつもしっとりと旨味をそこへ凝縮させたような食べ口で、レタスのシャッキリともいいコンビ。
いいね、いいね。


他にも、「きゅうりのナンプラー漬け」とか「カリフラワーのスパイス炒め」とか「キーマチーズサモサ」とか、何気にセンスを窺わせるサイドメニューが揃っています。


と、そこへ、辛口とあるのでダイジョブカナ?と自問しながら(笑)お願いしていた「ほうれんそうとチキンのカリー」がやってきた。lionshare06.jpg
スープカレーよろしく、カリーの入った鉄鍋的黒い器とライスを盛った白いお皿。
ライスは、三分つきの玄米だという。
カリーの中のチキンを解し、骨を外し、ライスをスプーンで掬ってカリーの海に浸す。
ん?お?おお!やっぱりなかなかにホット~であります(笑)。


玄米のパラパラ加減がいい具合にその辛さを軽くしてくれている。
ああ、でも、旨いねー。
流れる汗や洟水に襲われるのはいつものこと(笑)なので、汗を拭い、鼻を抑えつつ、一心不乱に食べ進む。lionshare07.jpgチキンの身が甘いほどに感じられ、ハフハフ。
くたっとたっぷりカリーを含んだ菠薐草がまた、しどけなく。
おー、いいーねー(笑)。


ちょっとハヒハヒになっちゃった口の中を宥めようと「自家製チャイアイス」を貰ったら、これがまた泣かせる美味しさ。lionshare08.jpgチャイのあの、カルダモンかシナモンかの香りが舐めるほどに深~く広がって、はぁ♪ってな感じなんだ(笑)。


lionshare09.jpg
西参道近くで、円いサインにライオンのイラストが見つかったら、
それが「LION SHARE」。lionshare10.jpg松本のシュプラ(山猫軒)というカレー屋の虜になったことがことの起こり、とWebサイトにある。
店名の「LION SHARE」は、イソップ物語に由来するLion's Share(最大の分け前、旨い汁)からきているのかな、それとも別の意味があるのかな。
時季になったら、「牡蠣カレー」で「カキタベ!」しなくっちゃ、だ。


口関連記事:PIZZERIA ROMANA「IL PENTITO」で自慢薪窯唸るピッツア(05年04月)


「LION SHARE」 渋谷区代々木3-1-7 [Map] 03-3320-9020 http://www.lionshare.jp/

column/02855 @3,100-

口宮崎料理「みやこんじょ」で シュワシュワ角ハイあれこれと宮崎酒肴

miyakonjyo.jpg歌舞伎町のシンボル、コマ劇場がその歴史を閉じたと聞いたのはいつのことだったかな。
演歌の殿堂にはついぞ、足を踏み入れることがありませんでした。
学生の頃にはそれでも、徒党を組んで歩くこともあった旧コマ劇場周辺の歓楽街。
随分と縁遠くなってきちゃった界隈を久々に訪れました。
コマ裏手の酒屋「信濃屋」には何度も世話になったよなぁと懐かしく店頭を眺めながらその先へ進み、角のビルが今夜の目的地。
「みやこんじょ」と呼ぶ居酒屋だ。


地階へ降りると早くもざわざわとした賑わいが漏れてくる。
カウンターで、と聞いていたものの、案内されたのは長ーいテーブルの真ん中辺り。
テーブルを挟んで腰掛けて、ということになりました。


miyakonjyo01.jpgまずは、プレモルで乾杯。
宮古島でダイビング中にボート近くに雷が落ちてめちゃヤバかったとか、オニヒトデを退治しようとして逆襲されて刺され未だに人差し指使えなーい、なんて旅行トラブルネタを話しているうちに、プレモルはほとんど一気呑み。
早速、ふつふつと人気が沸騰し始めている「角ハイボール」に切り替えます。


カウンターのバックバー上段にはサントリー角瓶が並び、カウンター中央には三連装のタワーが配備されていて、そのうちのひとつが「角ハイボール」抽出の銃口だそう。miyakonjyo02.jpg


ジョッキがやってきました。miyakonjyo03.jpg「角」ですもの、ジョッキは勿論、亀甲デザイン。
昔からウイスキーを舐めていたオジサンたちは、角瓶のインセンティブで同じ亀甲模様のロックグラスを欲しがったものです。
そのジョッキでシュワシュワーと炭酸の泡が踊る。
サントリーの炭酸といえば、350mlとかのソーダを思い浮かべるけれど、「角ハイボール」では、氷を十分に入れたジョッキに注いだところでシュワシュワが心地よく楽しめるように、通常よりも強力な炭酸を使った角ハイが直接タワーから注ぎ出るンですと。


そういえば以前、「Dハイ」なんてなかったけ?なんて話になる。
そうか、「角ハイボール」は「Dハイ(でっかいハイボール)」の延長線上にあるのかもね、なんて云いながら、シュワシュワー(笑)。


そんな「角ハイボール」のお供はというと、宮崎界隈の郷土料理の顔を見せるツマミたち。miyakonjyo04.jpg「きびなごの刺身」を生姜醤油でぺろっといっただき、
続いて迎えた「砂ズリの直火焼き」がまたイケる。miyakonjyo05.jpgサクーっと受け止める絶妙の歯応えと甘辛く香ばしい仕立てが素朴にニクイ。


と、照明が落ちて、司会者風のマイクが「今月の誕生日の」と名前を叫び、それに応じてあちこちからにこやかにそして少し照れ臭そうにスポットライトの下に集まっていく。
頭上のミラーボールが回り、ハッピーバースデーをがなるマイク。
勝手を知らないまま、ハッピーバースデー合唱の渦にのまれて戸惑うオヤジふたり(笑)。
予約の時に誕生月のひとはいないか訊かれたのはこのためだったンだね。


気を取り直して、「角ハイボール」のお代わり。
miyakonjyo06.jpgここ「みやこんじょ」には、デフォルトスタイルの「THE角ハイボール」350円以外にも、宮崎料理の店らしく宮崎県産の素材を活かしたオリジナルなハイボールのラインアップがある。
「サンAみかんハイボール」に「日向夏&はちみつハイボール」などなど。
試しに「宮崎マンゴーハイボール」を注文んでみると、ジョッキと一緒に小振りな缶が届いた。
へーと思いながらその缶を手に取ると、案の定あの知事さんのイラストが書かれてる。miyakonjyo07.jpgちょっぴり甘くてフルーティなのがスキ!というおねーさんにおススメな角ハイだ。
思わずぐいーっと呑めちゃうので、呑めちゃう淑女がぐいーっと呑んでもそれはそれで、あり(笑)。


メニューを睨んで、「がね」ってナニ?と訊くと、掻き揚げみたいなもんですよ、と云うので、そのままお願いすると、やってきたのはそそり立つように触手を伸ばすようにしたフリッター状の揚げ物。miyakonjyo08.jpg厚みがしっかりあって、軽やかな揚げ口といよりは、お腹にしっかりきそうな粉モンジャンルか。


オリジナルからもう一杯と、その名も「愛の角瓶スコール」。miyakonjyo09.jpg都城からやってきた「愛のスコール」と呼ぶ乳性炭酸飲料と角ハイのコラボだ。
角瓶にもそれなりに親しんできた身としては、角の風味が引っ込んじゃってるのがちょっと切なくて、再びデフォルト角ハイをお代わりしたりして(笑)。


そうそう、「都城しいたけ炒め」がなかなか旨い。miyakonjyo10.jpgふっくらと肉厚な椎茸とベーコンの脂の名コンビはなんだかズルイ。
またまた、つつつつつーっとジョッキが空いてしまうでないの。


おお、そふいふのもあるのかぁと山崎12年の「プレミアムハイボール」。miyakonjyo11.jpgmiyakonjyo12.jpg「霧島らっきょ」をアテにしちゃうのも、「みやこんじょ」流ということでご容赦を(笑)。
でもね、こうしてみると、角瓶がどんなにハイボールに合うウイスキーなのか、なんとなく判ってしまうような気もする。
そんな安定したバランスの一杯が、カジュアルに愉しめるのだから、いいよね「角ハイボール」。
俺たちが学生の頃にはなかったぞ、サーバからジョッキに注ぐハイボールなんて。


オーナーの故郷、都城のことをそのまま店の名に冠した宮崎料理の店「みやこんじょ」。
出逢いを誘うかのような大テーブルと、ざわざわとした賑やかさがどこか懐かしくもあったりする。
「都城牛もつ鍋」で始めて、国富町直送とある「冷汁」で〆るってのもいいかもね。


口今回企画関連サイト
  サントリー「東京 おいしい居酒屋 酒場 特集」 banner_blog_kakuhai.jpg

  酒ログ×サントリー「みんなで作る 角ハイボールマップ」


「みやこんじょ」 新宿区歌舞伎町1-12-9 ピアザタテハナビルB1 [Map] 03-3232-1234 http://www.aft.ne.jp/miyakonjo/

column/02842 @5,700-

口新宿煮干「凪」で 特煮干ラーメン煮干出汁の野趣とぶりぶり麺

nagishinjyuku.jpg気がつけば、【ど・凪】コラボ企画の列に並んでからもう、一年以上が過ぎている。
そして、新宿のゴールデン街に「凪」の店が復活したと知ったのはいつのことだったかな。
くにちゃんのレポートにあるように、渋谷とはまた違う展開をみせているというのが、気になっていました。
日頃から身近な訳ではないものの、ゴールデン街にラーメン食べに行くってのは、なんだかちょっと妙な感覚。
4年振りのゴールデン街に乗り込んでみました。


区役所や四季の道からではなくて、花園神社側からアプローチ。
当てずっぽうにアーチを潜って進むと、左手に提燈が見えてきた。nagishinjyuku01.jpg
日の丸の赤い円に「凪」の文字、そして「新宿ゴールデン街」とその提燈にある。
頭上の突出看板には、新宿、煮干。


nagishinjyuku02.jpgそうか、そうだ煮干出汁のドンブリなンだよねと思いながら、半間にも満たないドアを開けると想定外にすぐ階段がある。
登るにも狭く急な階段を上がると、なるほど煮干の匂いが次第に濃くなってくる。
如何にもゴールデン街の店らしい狭さのカウンターと湯気が迎えてくれます。


お願いしたのは、段ボールに手書き文字の品書きnagishinjyuku03.jpgにおススメとある「特煮干ラーメン」。
薄暗い中でみても、スープにはたっぷりと煮干諸々のエキスが煮出されているのが判る。nagishinjyuku04.jpg


繊細でストイックにも映る「伊藤」のそれと比べると、力強い野趣を思わせるスープ。
ぐっとくるボディに煮干臭さや一抹のエグミも風味の個性と心得ているかのよう。
きりっとしたタレの切れ味やよろしく、卓上に用意された「煮干汁」でさらに魚出汁が花開く。


そこへ「電車で運ぶ自家製麺」と謳うぶりぶりつるんとした太麺が拮抗するように寄り添うようにバランスして、いい。
nagishinjyuku05.jpgnagishinjyuku07.jpg
3cmはあろうかという幅の「いったんも麺」と呼ぶ麺で違う食感が愉しめる。
うーむ、なるほど。
飲み干しちゃったドンブリの底には、煮干の破片がそこここに。nagishinjyuku08.jpg


つけ麺はどうだろうと別の夜。
nagishinjyuku09.jpg以前はなかった券売機が階段の上に置いてある。
酒場のど真ん中らしく(?)、ビールぐらいはネと、それならやっぱり「自家製ギョーザ」もネといただいて、「味玉つけ麺」を普通盛り(300g)でお願いします。nagishinjyuku10.jpg


自家製麺を証明するかのように例の幅広麺が添えられて、こんもりと盛られた麺。
力関係を保つように、濃い味に仕立てたつけダレにも煮干のエキス。
nagishinjyuku11.jpgnagishinjyuku12.jpg
ただ、ふんふんと直裁に花開くよう迫ってくれる煮干の風味旨味の臨場感は温かスープたっぷりのラーメンにやや譲る感じか。
啜り終わって、スープ割りをしてもらえば、そうそうコレコレと頷いて(笑)。


かつて、どこかちょっと肩を窄めて歩いていたゴールデン街も今は、往時の匂いを失いかけているようにもみえる。
それは寂しいことなのかもしれないけれど、そんな中で着実にゴールデン街へひとを呼んでいる、
新宿「凪」。nagishinjyuku13.jpg照度の低い店内には、ゴールデン街の残り香が沁みている。
深夜から明け方にかけての雰囲気は、またちょっと違うのかもしれないな。


口関連記事:
  らぁめん専門店「凪」 でど・凪コラボの濃厚味噌ダレと小鯛リゾット(07年12月)
  中華そば屋「伊藤」で 質実なる潔さと大盛りつゆ増しへの欲求(09年04月)


「凪」新宿ゴールデン街店 新宿区歌舞伎町1-1-10 2F [Map] 03-3205-1925

column/02800 @900-

口ちゃんぽん「長崎亭」で 二丁目のソース皿うどんとちゃんぽんと

nagasakitei.jpg冷たい雨の新宿二丁目、裏通り。
どこかでお腹を満たそうと考えるも界隈にはまるで当てがない。
と、すっかり草臥れて古色然とした佇まいの脇に見つけた「ちゃんぽん皿うどん」の文字。
雨の中に浮かぶそのちょっと怪しい雰囲気に一瞬躊躇うも、意を決してアルミの扉に近づきます。
「ねこがいます」の貼紙に、扉の向こうに沢山の猫が待ち構えていたらどうしようと、ふとそんな心配も過ぎったり。


nagasakitei09.jpg右手のテーブルに座って左手頭上に置かれたテレビを見上げていたオバちゃんが、「あー、いらっしゃいー」と小声で立ち上がる。
テレビの音声はなぜか、足元のレジカセから流れている。
棚には赤茶けたコミックが並んで、その横に一枚だけ貼られた色紙はベッキーのもの。
清掃は欠かしていないものの、長年の風化と塵が滓のように店内を覆っているよう。
猫は目にした限り二匹。隅っこで大人しくしている。


厨房のさがり壁に貼られた品書きnagasakitei01.jpgにあるは、「ちゃんぽん」「皿うどん」。
ビールを貰って、「皿うどん(ソース)[上]」をお願いしました。

皿うどんなのにソース、なのだよなぁとなんとなく考えながら、さっきのオバちゃんと同じくぼんやりと頭上のテレビを見上げます。


「はい、どーぞー」。
やけに黒を帯びたお皿がやってきました。nagasakitei02.jpg
やっぱりこふいふことになるよねと小さく呟いて、そこへ箸の先を入れていく。
つまりは、ちゃんぽん麺のソース焼きそばだ。
nagasakitei03.jpgnagasakitei04.jpg
しっかりと太目の麺がもさもさとして、たまりのようなソースがもったりとして、あんまり按配はよろしくない。そうは思いながら、ビールのアテにと平らげてしまうのね(笑)。


旨い!という「皿うどん」ではなかったのでけれど、
もう一方の「ちゃんぽん」が気になって再訪してみました。
その夜も先客はなし。
右手のテーブルにいたオバちゃんがテレビを見上げているのも前回見た光景だ。


暫らくして、「はい、ちゃんぽんー」と「ちゃんぽん[上]」のどんぶりが届きました。nagasakitei05.jpg

モヤシ、蛸げそ、ピンクの縁取りの蒲鉾に木耳などの具材を載せたスープは、褐色に白濁してる。nagasakitei06.jpg

ひと口目はやや物足りないと思ったスープは、ふた口み口するうちにじわじわ味蕾に沁みてくる。
妙にクドいことなく、さらっとしながら程よくクリーミー。
どこで啜ったちゃんぽんとも違う印象のスープになんだか愉しくなってきた。
nagasakitei07.jpgnagasakitei08.jpg
恐らく「皿うどん」と同じな麺も、このスープになら違和感はない。
もしやとオバちゃんに「化学調味料、使ってます?」と訊いたら、
「ちょっとは使ってるわよ」とのお応え。
うん、ま、そうだね、でも、すーっと素直に啜れるスープなンだ。


いつからあるのか訊きそびれた、新宿二丁目裏通りの「長崎亭」。nagasakitei10.jpg全国に同じ名前のお店が幾つもありそうな気もする。
やっぱり、長崎出身の方が創業したのかな。


振り返って店の表情を眺めていたら、オトコに声を掛けられた。
イヤハヤそうだ、此処は"二丁目"であったのだった(笑)。


「長崎亭」 新宿区新宿2-12-3 [Map] 03-3354-1577

column/02746 @750-

口モツ焼きモツ煮こみ「ささもと」で 蕩ける串たち葡萄割り

sasamoto.jpgうなぎ「カブト」にご馳走さまをして、
西口商店街界隈をひと巡り。
そして再びさっきの路地に入り込む。
右手に「つるかめ食堂」、左手に「串衛門」。
なんともいい絵面sasamoto01.jpgだよなぁと立ち止まって、
眺めたりする(笑)。
キンミヤがククっと効いてきてはいるけど、もう一軒いっちゃいたいな。
ふらふらとそのまま横丁を辿り、「若月」の手前。
探せども店頭に店名表記のない狭い間口の店の前で立ち止まりました。


カウンターの角でぐつぐつと湯気を上げて誘う鍋。
真ん中あたりにちょうど空きがあるのを見つけて、身体を横にしながらすりすりと進み入ります。

柱に貼られた煤けた品書きの隅。
そこに書かれた4文字でお店の名前が確認できました。その名を「ささもと」。

sasamoto02.jpgそう、銀座4丁目にありながら、煮込み・串焼きを実直に供してくれているオヤジパラダイス、銀座「ささもと」の謂わば本丸だ。
銀座店のイラストも埃を被っているね。


まずはふわっと蕩けていくこんな串から。sasamoto03.jpg

そして、こんな串やそんな串あんな串、こんな串。
sasamoto04.jpgsasamoto05.jpgsasamoto06.jpgsasamoto07.jpg

え?何食べたのか憶えてないのかって?
いや、あの、そんなことは(汗)。

sasamoto08.jpg
銀座「ささもと」でも3杯限定だった、
「葡萄割り」。sasamoto09.jpgそう、焼酎の葡萄酒割りを呑んだのも覚えてますって、もう(笑)。


酔っ払いお断りと云われる、思い出横丁「ささもと」。sasamoto10.jpg今度はじっくり一軒目。腰据えて堪らん串たちを堪能したいと思います。


口関連記事:うなぎ「カブト」で えり焼ひれ焼きも焼蒲焼一通りまるとキンミヤ(08年09月)


「ささもと」新宿 新宿区西新宿1-2-7 03-3344-3153 [Map]

column/02691 @2,400-

口うなぎ「カブト」で えり焼ひれ焼きも焼蒲焼一通りまるとキンミヤ

kabuto.jpg今晩どこかでオヤジ呑みっ。
さてどこでと考えた時ふと浮かんだのが、
新宿のしょんべん横丁。
気の利いた待ち合わせ場所もイメージできないほどご無沙汰しちゃった新宿西口からも、あっけなくすっと行ける気安さがやっぱりいい。
目的地は、以前何度覗いても、その度に満席だったうなぎ「カブト」の暖簾です。
やや掠れ黄ばんだ暖簾の足下に探す丸椅子の空き。
ぐるっと回り込んで「ふたり~」と窺うように二本指を示すと、「ほいよ、そこの隅へ入って!」とオヤジさん。角の柱近くのお客さんにちょっとずつズレてもらって、晴れて「カブト」の客となりました。


「ビール!」とお願いして、「思い出横丁」と書かれたグラスで、ぷは~とひと心地。
kabuto01.jpgkabuto02.jpg
目の前の炭火でどんどんと焼かれていく串。


「れば焼」が既に売り切れ。
「ひと通りでいいね?」ということで、頭廻りと思しき「えり焼」に背びれ腹びれ尾っぽを寄せ巻いた「ひれ焼」、「きも焼」の串たちがテンポよく小皿に届けられます。kabuto03.jpgkabuto04.jpgkabuto05.jpgkabuto06.jpg
やや骨張った歯応えや皮目のほの苦み。
じわんとくる身肉の脂の甘みにニクイほどのタレのシズル。
も~、うへへ、であります(笑)。


鰻の正肉以外もすべて食べ尽くす感じのオトナな串たちのあとに口にすると、
kabuto07.jpg
「一口蒲焼」のふくよかさが際立って面白い。


kabuto08.jpgビールを干したら勿論、焼酎。
壁の品書きにも亀甲紋の中に「宮」とあるように、「カブト」で焼酎といえば、
「キンミヤ」です。
右隣のオッチャンの所作から、これがそうだねと手にしたのがカウンター各所に配備されているお馴染みの醤油注し。
北千住「大はし」はじめ、キンミヤとの名コンビでお馴染みの梅シロップ。
やや濃いめのお酢のような色合いの液体を注げば、キリッと強面だったキンミヤの表情が途端に妖しく和らぐ魔法のシロップなのです。
これも、うへへ、なのでありますな(笑)。
屈託なく話しかけてくれる大将に、「えり焼」「ひれ焼」の追加をお願いしつつ、またそのイケナイ滴をちゅ~っと啜る。
お天道様のまだ高い、昼過ぎ2時の開店時間あたりから、ちゅ~っと呑るのが、背徳な感じがしてきっといいんだな(笑)。


と、左隣のオッチャンが「まる、くれる?」と大将に声をかけた。
慌ててお品書きkabuto11.jpgをみてもそんなメニューはない。
「こちらにも、その、まるっていただけます?」と訊くと、常連だけのメニューなんだけど、ま、しょーがねーなぁ的笑顔で応じてくれた。kabuto09.jpgぶつ切りの串、という感じの「まる」は、骨のゴリこりと身肉の甘さが同時に愉しめるナイショのメニューのようですね。


横丁がちょうどクランクしているところ、謂わば思い出横丁のおヘソに構える暖簾、うなぎの「カブト」。
kabuto10.jpg
きっと、鰻の頭まで喰ってしまうから「カブト」なんだろね。
またふらっと訪れたいけど、オヤジさんも寄る年波体調崩したりしないか、また火事が起きやしないか、そんな心配も過ぎります。


口関連記事:千住で2番「大はし」で 牛にこみ肉どうふと亀甲宮梅シロップ(06年03月)


「かぶと」 新宿区西新宿1-2-11 思い出横丁 03-3342-7671 [Map]

column/02690 @2,900-

口カレーの店「ガンジー」で 幾重にも交差する味わいビーフカレー

gandhi.jpg副都心線の開業で、渋谷や池袋からのアクセスもよくなった新宿三丁目。
久し振りに歩くと、マルイが改装していたり、さくらやのあったビルが工事中だったりしている。
そのさくらやのあった建物の脇の道に気になる一軒がありました。
路地に漂うカレーの匂い。
その先の角は、「とん丼」の「王ろじ」だけれど、どうやらそっち方面からの匂いではない感じ。
立ち止まるは、「やき龍」隣の階段下。
なるほど、二階にあるカレーの店「ガンジー」が漂うカレーの匂いの発信元のようです。


床のPタイルは一部めくれ、傷んでいるところもありますが、清潔に努めている様子は窺え、長く続いているカレーハウスの趣に充分、そんな印象の店内です。

gandhi01.jpg
路地に面した両開きの窓に向かうカウンターで、メニュー筆頭の「ビーフカレー」。
カレールーは、真鍮の柄の手鍋に入れられやってきます。

gandhi02.jpggandhi03.jpg
鍋の中身全部をライスに回しかけて、いざ。


甘さに苦いような香ばしさ肉桂を連想する風味、時折ヨギる酸味に全体をググッと支えるうま味に、ひと呼吸遅れてやってくるトゲのない辛さ。
小さめブロック肉の魅力も溶け込んだ深い深い褐色には、幾重もの味わいが交差していき、それが一気にスプーンを動かさせる。gandhi04.jpgふう~ん、やるじゃん。


ってことで後日、「エビカレー」もいただいた。
「ビーフと同じルーでしょうね?」と尋ねたら、「同じルーからですけど、調理しますので、ちょっと変わります」と云う。
手鍋もライスのお皿も同じ装いで、「エビカレー」がやってきました。
同じようにライスに全部かけちゃって、動かすスプーン。gandhi05.jpgほ~、確かにおよそ同じながら、海老の甘いような香ばしいような風味で全体がまろやかになってるような気がする。
ここから考えると、「ビーフカレー」は割とキリっとしていたんだと反芻したりする。


「トマトとチーズのカレー」「ミックスカレー」を加えて、メニューに載るカレー4種の「ガンジー」。gandhi06.jpg店名からして如何にもインドカレーのようでいて、欧風な表情のカレーなのだね。
先代がイギリス滞在中に知り合ったインド人に作ってもらったカレーをベースに、日本人の口に合わせたものを引き継いだお味ということらしい。
インド建国の祖と云われるガンジーもイギリス留学経験があるようだけど、そんなあたりが店名の由来なのでしょうか。偉人ガンジーが反西欧のヒトだとすると、その名を冠したカレーのお店が欧風カレーというのも、なんだか妙な感じもしちゃうなぁ。
でも、いつの間にか全品制覇していそうな、そんな気もいたします。


口関連記事:とんかつ「王ろじ」で 老舗にモダンなとん丼の器の意外性(06年06月)


「ガンジー」 新宿区新宿3-17-21 新三ビル2F 03-3352-8055 [Map]

column/02689 @1,000-

口旬麺「しろ八」 でこってりしろ八麺白だし的透明感

shirohachi.jpg雨上がりの靖国通りを辿り、
厚生年金会館を通り過ぎたあたり。
殺風景な通りから、東京医科大へと導く脇道に入ると意外や、ぽつぽつと飲食店の灯りが見つかります。
そんな中の一軒が旬麺「しろ八」。
店の中に入った途端に思いっきり眼鏡曇って、あわあわ(笑)。曇りが引くのをちょと待って、券売機に向かいます。
10席に満たないL字カウンターは、
こじんまり感が温かい。

入手したチケットは、「こってりしろ八麺」。お品書きにある「こってり醤油らーめん」の「味玉子」「チャーシュー」のせのことみたいだ。
他には「塩らーめん」「こってりつけ麺」に夏季限定「梅塩つけ麺」、冬期限定「味噌らーめん」なんてメニューもあるね。


どこかオタク系のこだわりを窺わせる店主から「お待たせしました!」とどんぶりを受け取ります。shirohachi01.jpgshirohachi02.jpg麺・スープの上を賑やかにしているトッピングの中でも特に、鮮やかな緑色が目に留まる。「しろ八」では、付け合せの野菜にも旬の有機もの、特別栽培ものを取り入れるようにしていて、今月は「宮城県西篠さんの霜降り雪菜」。
築地「エクロール」でいただいた縮みほうれん草にも似た、甘ほの苦い濃い味の冬野菜だ。

shirohachi04.jpg背脂を浮かべてはいるものの、スープは基本澄んでいる。
澄んでいながら、軸のしっかりしたコク味をたっぷり含んでいるのはなるほど「こってり」仕立て故か。品書きには、「七種の野菜、六種の海産物、鶏と豚をじっくり煮込んだ純天然だし」とある。醤油は島根の井上醤油店の古式天然醤油。クリアな印象の味わいが、加水多めの手揉み風の麺とも上手にバランスしています。shirohachi03.jpgつけ麺も同じ麺だとするとちょっぴり弱いかもしれないけどね。


「しろ八」のちょっとしたエポックは、わさび。
「わさびを」とお願いすると、風味が飛ばないよう管理したおろし山葵が小皿に貰えます。
思えば、白だしの椀を啜っているようでもあるスープには、和な山葵の風味は一興。最後のところでちょっと目先を変える感じで加えてみるといいかも。


強いインパクトはないけれど、ぐぐっと沁みわたるような出汁の透明感が印象的な「しろ八」。秋葉原「玄」での経験も背景にあると聞けば合点のいくところ。今度はつけ麺をいただきにお邪魔したいと思います。

口関連記事:RESTAURNT「ECLORE」 で魴鯡皮目の香気ロイヤルバター(08年03月)


しろ八」 新宿区富久町18-5 03-3341-0207

column/02541

口インド式カレー 「夢民」 高田馬場本店 mumin

mumin.jpg以前、当てずっぽうにお店を探そうとして辿り着けなかった「夢民」に再び向かいます。諏訪通りを明治通り近くまで。明るい店内が暗い通りを照らすお店が見つかりました。鮮やかに華やいだ壁のペイントを横目に、案内されたカウンターへ。「ポパイcurry」「グリーンcurry」に始まる17種ほどの夢民ラインナップをぐるぐる眺めては、あれこれ迷ってみる。他にも、茄子が主役の「サマーカレー」「サマーエッグカレー」という夏野菜の季節モノもあるぞ。ん~、ぐるぐる。お願いしたのは「ポークトマトcurry」に「卵」のトッピング。選べる辛さは、まずは「夢民」の基準だという「マイルド」から。白いお皿の白いライスのおよそ真ん中辺にちょっと遠慮した感じにカレーが載せられている。一瞬、こんだけ?と思うも、別途ソースパンが運ばれてきてひと安心(笑)。こういう盛り方ってなんだか新鮮。面白いなぁ。さらさらとしたソースにほぼ原型を留めたトマトにサイコロ状の豚肉がコロコロと。そのソースがかかっているところ目掛けてスプーンを差し入れて、多少掻き回すように掬う。トマトの心地いい酸味に続いてカレー汁に滲みた出汁の旨味がしみじみと伝わってくる。おー、うまいのねん。マイルドゆえ辛さはおよそ控えめ乍ら、スパイスの風味が柔らかくも多層に思える。ソースパンの中身をライスの上に注いで、さらに。要所要所で溶かれ馴染んだ玉子の部分が甘い変化を加えてくれて、いい。ソースを改めてしげしげ見ると、融け残った玉葱がそこここに見つかる。きっと沢山の玉葱を使っているンだろうね。そうそう、「夢民」で使う玉子は那須高原の「山麓」、トマトはトルコ産、らしい。いやー、なんかこー、素直においしいなー。明け透けなくらいにオープンな厨房には、朗らかな空気が流れている「夢民」。そんな快活さも分けもらえそうな雰囲気もいい。遠からず、日本橋や汐留の姉妹店にも行ってみよう。

「夢民」高田馬場本店 新宿区大久保3-13-1 03-3203-3306 http://www.mumin.jp/

column/02345

口Sapporo Spicy Soup Curry 「東京らっきょブラザーズ」

rakkyo.jpg早稲田駅から程なく。早稲田の学生たちでは知らない者はないという「メルシー」の並びにあるのが、スープカレーの店「東京らっきょブラザース」です。札幌は琴似駅最寄りの「らっきょ」、北24条駅最寄りの「らっきょブラザース」が晴れて果した東京進出店なのだといいます。「チキンスープカレー」に始まって、「ブラザーズの野菜スープカレー」「豚キムチスープカレー」「愛別矢部農園舞茸のきのこスープカレー」などなど、ベーシックな7種のカレーに2種のパイ包みカレーが用意されています。そして、夏の季節メニューが、「夏だからココナッツスープカレー」など4種。その中から、「夏野菜のパイ包みスープカレー」に「チキン」をトッピングしてもらうことに。海苔二枚を添えたライスに続いて、ドーム状にパイ生地で覆った熱々の鍋が登場しました。割としっかりとしたそのパイ生地にエイっとスプーンの先を突き刺して中を探ると、ズッキーニやオクラとともにスープが掬えた。ライスを載せたスプーンをカレーに浸す余裕はないので、崩したパイ生地をヒタヒタしていただくと、おー、スープカレーとパイ生地はいい相性だ。茄子や人参やじゃが芋をかき分け、底に控えたチキンを引っ張りだしては、ご飯のお供にする。思えば、「イエローカンパニー」や、そうそう「うどん」のスープカレーの方が、いい出汁でていると思うけど、うん、これはこれで悪くない。辛さを控えめに、0~5(その上は∞)のうちの2にしてしまったけど、3ぐらいがちょうど良かったかもしれないな。レトルトカレーもTシャツも売ってる「東京らっきょブラザーズ」。なんだかんだ云いつつ、綺麗に完食&完飲です。

「東京らっきょブラザーズ」 新宿区馬場下町61-9山口ビル1F 03-5941-8455 http://www.spicegogo.com/

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column/02331

口カレー 「モンスナック」

monsnack.jpg学生時代から、新宿紀伊国屋の通路を通れば、カレーの匂いに包まれるのは、言わば当たり前のことでした。地下に降り立てば、その匂いは格段に強くなる。その発生源が「モンスナック」なのでした。最近は空調が改善したのか、往時ほどの”匂いに包まれ感”はありません。ここを訪れるのは、うん十年振り。通路に漂う匂いの記憶は鮮明なれど、お店の様子もお皿の様子も実はあんまり覚えていましぇん。覚えてないクセして、チープに化粧合板を歪ませたカウンター座るとなんとなく往時の気分にもなっていくる。えっと、メニュー筆頭の「カツカレー」にしてみましょう。学生時代にあったら、結構贅沢なオーダーだったろうね。カツが揚がる時間をぼんやり待つ間に、時間がスリップしそうな不思議な心持ちになってきて、気を取り直す(笑)。お皿がやってきました。お姉さんが、一旦置いたそのお皿をずらそうと動かすと、中のカレーがすっと零れた。あれ?こんなにバシャバシャのカレーだったけっか。嗅いでいた匂いはもっとこう、コクのありそうな少し焦げたような匂いだった気がするのだけどなぁ。揚げ立てカツと一緒にそのカレースープとご飯を合わせ食べる。最初はちょっと窺うような食べ方になっちゃったンだけど、食べ進むうちに勢いが増してくる。玉葱由来と思わせる甘さに柔らかな酸味が加わったスープには不思議な魅力があるンだ。綺麗に完食しちゃった。無愛想な表情のクセして、食べ終わった瞬間にまた食べたくなるよな、クセになりそうな。創業昭和39年と記された、「玉子サービス券」ももらったしな(笑)。

>35年前の「モンスナック」を思い出してるヒロキエさん

「モンスナック」 新宿区新宿3-17-7紀伊国屋ビルB1F 03-3352-3052

column/02290

口二代目海老そば 「けいすけ」

2keisuke.jpgラーメン激戦地のひとつに数えられる高田馬場。その一角に勇躍乗り込んだという二代目な「けいすけ」に遅ればせながら寄ってみました。狭い間口の入口に券売機が置かれ、入るヒトと出るヒトが早速そこで交錯しています。ま、お互い譲り合いで参りましょう。左右を黒い壁にして、その真ん中を白いカウンターが奥へと走っています。オーダーは、「海老わんたんそば」。2種のタレにスープを加え、「けいすけ」話題の斜め切り形状の白いどんぶりがやってきました。ちょっと顔を寄せると、海老のようなまたそれとはちょっと違うような香りがフフンとする。口の閉じたワイングラスと同じ理屈だよねとさらに顔を近づけてスープを啜ろうと蓮華を手にする。げげっ。でっけーレンゲ~! これもスープの香気に鼻を近づけるため? 女性のためにデカくしたということでもあるらしいけど、そのデカ過ぎ具合は正直云って意味ワカラン。気を取り直して啜るスープは、初代とは全く違う。甘海老の頭のロースト由来のエキスを含むというスープは、確かに味わいが幾重にも重なる複雑で無二のものだ。鶏のチャーシューもツルムニの麺も悪くない。ただ、食器を初めとしたプレゼンの応酬に、なんだか落ち着いて食べれないって感じではあるなぁ。ちなみに、夏限定のメニュー「冷やし海老そばNeo」のどんぶりは、さらにエキセントリックな透明バージョンだよ。

「けいすけ」 新宿区高田馬場2ー14ー3三桂ビル1F 03-3207-9997

column/02271


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