白い北海道犬がキャラクターの某キャリアの築地店でiPhoneやらiPadの手続きを終えた夜。
市場通りの信号に佇んでいると、通りの向こう側に「おそば」の文字を見つけました。
なんだかんだ遅くなっちゃったし、時季突入の牡蠣の蕎麦でも啜って帰ろうと、横断歩道を渡ります。
一年振りかなぁいや二年振りかもと考えながら、短い暖簾に首を傾ける。
ちょいと瓶麦酒なんかを置いたテーブルが幾つか、そこそこに賑やかです。
「巻繊(けんちん)そば」って、そう書くんだーと感心しつつ、
そのお隣の品書きから選ぶは勿論「牡蠣そば」。
iPadのリーフレットなんかを捲りながら出来上がりを待ちます。
注:09年12月価格、11年は1,100円也。
おばちゃんのが届けてくれた「牡蠣そば」のどんぶりには、
今年の出来をそのまま示すような、やや小振りの牡蠣の身。
その牡蠣の身と蕎麦を一緒に箸にして、ふーふーしては、ずずずと啜る。![]()
特別なことはなくても、なんだか沁みる汁と蕎麦。
あれ?でも以前から茶そばだったっけ?
なんとなくそう思って二年前のことを振り返ると、
その晩の「牡蠣そば」は茶そばではない。
いつから路線変更したのでしょうね。
それとも一定期間だけのことなのかな。
そんなことを考えながら啜り終えたどんぶりを引き上げるおばちゃんの背中越しに「茶そばの日」の貼紙がみつかりました。
どうやら毎週金曜日が茶そばの日のようです。
築地本願寺前信号角におそば「更生庵(こうせいあん)」。
亡くなったオヤジさんが田舎から出てきた時に、
自らを鼓舞するような意図で"更生の庵"をと名付けたものだそう。
田舎でのオヤジさんが不良だったとかワルだったとか、そんな話は訊いていません(笑)。
「更生庵」
中央区築地3-11-8 [Map] 03-3543-3491
もんじゃのお店を横目に歩みを進める月島界隈。
装い改まった焼肉「凛」の店先の様子や夏場の「ほていさん」はどうんだろうと路地を巡ってみたりして。
そして、ふらっと寄り道した感じで立ち寄りたい一軒の前に辿り着きます。
酔っ払いに蹴っ飛ばされたのか、割れたアクリルをセロテープで丁寧に貼りとめているのは、中華「健楽」のスタンドサインです。
渦巻き紋様、雷門で周囲を囲んだ暖簾を払って店内へ。
カウンターの隅っこに陣取って、眺めるお品書き。
およそ馴染み深いラインナップが並んでいます。
ゆっくりしちゃおうと、瓶の麦酒に6ヶの「餃子」。
たっぷりとあんの詰まってころんとした餃子をふーふーはふっとしては、
瓶の麦酒をつつっといただく。
小さめ餃子が好みではあるけれど、このくらいの量感も嬉しいところ。
わざわざ云うこともない定番の組み合わせだけれど、やっぱりイイモンです。
そしてこれまた黄金の組み合わせ、「ラーメン」と「チャーハン」をお願いします。
これぞ素朴なる「中華そば」の表情をみせるどんぶりがなかなかに旨い。
澄んでかつ厚み十分なコク味は、脂由来の甘さに留まらない奥行きがある。
そのスープに揺らぐストレート麺をじっと見詰めると、絶妙なアルデンテであることが判る。
そしてこの麺、自家製なのであります。
豪快に煽った様子がところどころの焦げにも窺える「チャーハン」。
飾らないパラパラ具合に、安心するのは何故でしょう(笑)。
別の夜には、町場の中華屋さんでやっぱり気になる、「タンメン」。
品書きに(塩味)とわざわざ括弧書きされているのを微笑ましく眺めつ受け取ったドンブリは、期待通りのお姿。
やや強めの塩味スープは、化調の加減もそこそこに、じわじわと気持ちを温める。
古川橋「大宝」みたいに攻める「タンメン」もたまにはいいけど、普段使いにはこんな「タンメン」でありますね。
お品書きの中で少々異なる光を放っていたのが「担々飯(たんたんはん)」。![]()
やっぱりというか、案の定というか(笑)、担々麺のスープをご飯にかけちゃったドンブリ。
常連のどなたかのリクエストにお応えしちゃった結果ではとも推察しつつ蓮華を動かせば、
これはまぁご想像通りの食べ口でございます。
町場の中華「健楽」の所在は、月島のおヘソの辺り。
今度は、「やわらかい焼そば」で麦酒して、「焼肉ライス(豚の生姜焼き)」かな。
「健楽」
中央区月島3-7-8 [Map] 03-3531-1387
晴れ渡った空の三月下旬のとある昼どき。
あれだけ賑わっていた店の前から行列が消えたと聞く場内へ訪れたことがありました。
「寿司大」の前の数人を除けば、
聞き及んだ通りの静けさ。
うむーと唸りながら「高はし」の前に立つと、どうやらもう「かき豆腐」は仕舞いになっている様子。
然らばと、手前の筋へと回り込んで、久し振りの「小田保」の前に。
そう、まだまだ旬の牡蠣を場内でもいただきたかったのです。
扉を入ってすぐのテーブルに陣取って、おばちゃんの手が空くのを待って早速注文です。
「かきミックス、お願いしまーす」。
常連さんがビールを舐めるようにやっつける様子をちらちら盗み見しながら待っていると、
やってきました、ご無沙汰の「小田保」の牡蠣。
どーんとした偉容で折り重なるは、バター焼きにフライ。
どろんと濃度の濃い、タルタル的ソースもたっぷりとかかっています。
まずは、バター焼きからいただけば、大きくふっくらとした豊穣の実りを実感することに。
焼いたバターの香りが旬絶頂の牡蠣の滋味を誘う、誘う。
そして、揚げ色しっかりの、これまた大振りなフライにもタルタル的ソースをのっけつつ、大口開けて齧りつきます。
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さすれば空かさず、ぶひゃーと弾ける牡蠣エキス。
衣がやや硬めかなぁと思いながら、
最盛期の牡蠣の魅力を堪能して、思わず目を閉じる(笑)。
こんなに豊かな牡蠣がこの春にはもう食べられなくなっちゃうのかなぁと思いつつ......。
それが、つきじろうさんによると、なんと4月末でもぶりんといただけちゃったそう。
うん、ビバ!牡蠣フライ!ビバ!牡蠣バター焼き!
まだまだ時季だと、4月になっても魅力の牡蠣を供してくれる築地「小田保」の心意気。
そうなんです、牡蠣は3月迄なんて決まりはないのです。
未来の三陸牡蠣のオーナーとなって、息の長い牡蠣産地支援をしませんか。
「小田保」
中央区築地5-2-1 築地市場内6号館 [Map] 03-3541-9819
三月から暦が替わって卯月となると、街中のお食事処のお品書きから牡蠣の文字が消えてしまう。
それは、なにかの約束事かのように途端に。
真牡蠣の旬は冬だというのが通り相場になっているし、市場での扱いとの兼ね合いもあるのでしょうね。
確かに旬の時季にいただくのが、旨くて鮮度も高くて安いに違いない。
それでも、4月になっても牡蠣料理を出してくれているお店を見つけると嬉しくなるのです。
場内はもとより、場外でも牡蠣料理が引けてしまった築地界隈。
4月早々、そんな中で、まだ可能性がありそうなお店にアプローチしてみました。
海幸橋に通じる筋にあるお食事処「東都グリル」。
久し振りに地下への階段をくだります。
市場関係者とお見受けする方々で賑わう店内の隅っこに空いたテーブル。
オカアさんに、まだ牡蠣料理ある?と訊ねると、あるわよ!とのお応え。
我が意を得たりっ、とばかりに「カキバター焼き定食」をお願いしました。
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幾つ載っているのでしょう。
焼き目もふっくらとした牡蠣がたっぷりと盛られたお皿がやってきました。![]()
檸檬をちょっぴりだけ搾って、そのまま口へ。
気取りのない滋味が醤油バターの風味に包まれて真っ直ぐに届きます。
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途端にお隣のテーブルで麦酒をやっつけてるオヤジさんたちが羨ましく見えてくる。
ご飯もいいけどビールにもねと思わせるのは、牡蠣バターの真骨頂なのでしょう。
タルタルをちゃんと添えてくれていることにも歓心。
タルタルはカキフライばかりでなく、焼いた牡蠣にもマッチするのですね。
観光客の気配なき、築地場外のお食事処「東都グリル」。
「カキ鉄板焼き定食」もいただきたかったのだけど、
それはもしかして、次の時季までオアズケかな。
日本オイスター協会では、
カキ産地に光を!募金や復興牡蠣オーナー制度でカキ産地支援を進めています。
口 関連記事:
お食事「東都グリル」 でバター醤油と牡蠣エキス合わせ技で迸る(08年02月)
「東都グリル」
中央区築地6-22-4 東水ビルB1F [Map] 03-3542-2088
それは、まだ正月気分の残る頃。
大繁盛の「魚仁」を堪能して、
後から訪れたひと達に席を譲る。
頭上の壁に貼られた横断幕に、
以前はこんなのなかったよねと見上げつつ話す。
歩道を歩きながら、もうちょっといきますか、
って時に真っ先に候補に浮かんだのが、
佃の「ティン」。
そう云えば、つきじろうさんの音頭による「ほていさん」宴会のあとの二軒目にお邪魔したのがちょうど一年前のことだ。
ドアを開けると、カウンターにおひとりの客があるだけのタイミング。
一年前と同じ一番奥のソファーに落ち着きます。
グリューワインをイメージしていると、
季節のおすすめドリンクの中に「ホットワイン」を見つけました。
それは、柔らかに沁みるような赤ワインのコクとシナモンの風味。
ああ、いいね、温まるね。
与太話をしていると、カウンターに座っていたお客さんがトイレから戻ってきた。
ん?どこかで見覚えがあるような気がするものの、別人のような気もする。
違うかなぁカウンターの方を眺めていると、カウンターの女性と喋る声が聞こえた。
あ、やっぱり、ワシ・ブロだ!
といことで、酔っ払ったので帰る~という友人を見送って、カウンターに合流します。
ちょっとふっくらしたような気もするけど(笑)、元気そうなワシ・ブロちん。
近況を話つつ、バックバーで目に留まった「余市」をトワイスアップで。![]()
なにかリキュールをもらおうかなぁとキョロキョロして、「MARTINI」のボトルに目を留める。
「MARTINI Bitter」のボトルは、深く透明な茜色。
ソーダに割ると、明るい緋色に変わります。
ビターオレンジの風味にゆるゆると和みます。
そう云えば、ザルツブルクの酒場で空き瓶のオブジェは眺めたけど、
中身を呑んでなかったなと「Jägermeister」をお願いします。
どうやって呑むのがいいのだろうと相談しつつ、結局トニック割りに。
ちょっと渋い紅は、アニスの赤か、甘草の赤か。
少々香草系の風味を漂わせつつ、オレンジな予感のほの苦味とほの甘さのバランスが優しい呑み口だ。
鹿と十字架が描かれたグリーンのボトルは実に印象的な面構えだよね。
「Jägermeister(イェーガーマイスター)」というのは、猟師の守護聖人的な意味らしい。
そろそろ終電も気になる時間。
這ってでも帰れるワシ・ブロちんにまた逢おうねと告げてカウンターを離れます。
ゆったりとアットホームなひとときが過ごせる、アトリエ・バー「tin(てぃん)」佃。
月島1丁目に"tin 月島"、勝どき4丁目に"deep tin 勝どき"があるらしい。
如何にも工房とか芸術家の作業場とかの雰囲気でもないので、"アトリエ"には、そんなアットホームな店でありたい想いが表現されているのかもしれないな。
それとも、時に展示会場のようなサロンになるのかな。
そうすると、"tin"はどんな意味なのだろう。またお邪魔して訊いてみなくっちゃ。
口 関連記事:
居酒屋「魚仁」で 木箱の雲丹と湯呑の熱燗と自家製チャーシュー(11年01月)
Gassenverkauf「Steirische Weinstuben」で シャンピニオンフライ(11年02月)
「tin」佃
中央区佃3-2-10 オーケンビル1F[Map] 03-6220-0808 http://tin.hiciao.com/
三年振りに、月島「魚仁」での新年の集い。
所沢にあったダイビングショップのオーナーは、
ここがお気に入り。
三年前は、歩道に特設してくれたテーブルで呑んだものの、めちゃくちゃ底冷えのする晩で、熱燗があっという間に冷酒になるというコンディンションだったのを妙に覚えています。
今回も、そのPADI古株インストラクターであるショップオーナーと久々のご挨拶。
講習中の海中での脳卒中から無事の生還を果たした、奇跡のひとなのです。
その御仁は、店の一番奥のテーブルに収まって、既に普通に呑んでいる。
ほっと安堵すると同時に、そんな病気の発症がホントにあったのか、不思議な感じ。
なにはともあれ、よかったよかった。
既にぎゅう詰めのテーブルの端っこに入り込むと、早速生牡蠣が目の前に。
まだ動いているんじゃないのぐらいに活きはいいのだけれど、如何にも身が薄い感じかする。
畠山先生によれば、こういう薄っぺらいのはヨーロッパで好まれるタイプらしい。
食の嗜好というのは、面白いもんです。
とかなんとか考えているところに、雲丹がやってきた。
木箱のまんま無造作に出てくるところが「魚仁」らしくて微笑ましい。
いつぞやのミョウバンの苦みなどどこへやら、最近は使わなくなっているのかな。
行き交う姐さんに熱燗をお願いすると、湯呑でやってくるのも「魚仁」流。
いちいちお猪口に注ぐなんてめんどくさいじゃん、ってな感じ(笑)。
鮮やかな人参色で届いたのは、「赤貝刺し」。
ぷっくりと澄んだ味わいに含む甘さがいいね。
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定番のゴロゴロ切りの鮪や「白子ポンズ」「大アサリ焼き」に続いて、
活きアワビ刺し。
想定通りのコリコリ食感に、これは柔らかくしていただいた方が美味しいかもと話しながら湯呑を空けます。
「魚仁」は、刺身ばかりの居酒屋ではありません。
「鮪かま焼き」は、やっぱり外せない定番モノ。
烏賊わたをたっぷり味わう青森料理「なか村」の「いかげそ焼き」をイメージして注文した「イカミソ焼き」は、残念ながら烏賊味噌の使い方が全然ズルくない。
ま、それでも、湯呑の燗酒によく似合う肴であるけれど。
そうそう、「ネギと玉子炒め」が旨いのだよねーと思い出して、
そう云えば「自家製チャーシュー」も云っときたいと、再び姐さんに声を掛ける。
とろんとして香ばしく、柔らかく。
まさにツマミのチャーシューではあるけれど、
一目置くらーめん店主もいるのじゃないかな(笑)。
大胆盛りの魚介酒肴盛り沢山ですっかり知られた月島の居酒屋「魚仁」。
いつの間にか店頭が、魚屋兼八百屋になっている。
地域にすっかり馴染みながら、心意気が褪せない感じが頼もしい。
あ、いけね、「ポテトサラダ」を食べ損ねちゃったじゃん(笑)。
口関連記事:
居酒屋「魚仁」 で寒中のまぐろ鮪マグロ煮込みにマグロ(08年01月)
「魚仁」
中央区月島3-12-5[Map] 03-3532-6601
築地四丁目の交差点角。
マクドナルドの入ったビルが、
ご存知、いわゆる築地共栄会ビルです。
市場時間のすっかり過ぎた夕方となれば、
一階の店々はグリルシャッターを下ろして、
ひっそりとした表情をしています。
そんなフロアの一角で活気を帯び始めるのが、
築地三代目直営「魚や粋」。
なかなか間が悪くて、その活気の仲間に入れていないのだけど、今夕はその「魚の粋」を飛び越えて、「魚の粋」スピンアウトのオイスターバー、「地下の粋」へと潜入しました。
開店の17時ちょっと前に店前で待ち合わせ。
勝手を知らない仲間たちは、ビルの有料トイレを避けて、トイレを探して随分遠くまで行ってしまったらしい。すんません(笑)。
開店を待つ目線に急かせられてのことではないだろうけど、慌しく準備が済んだ店先で人数を聞かれ、中央の荷車的テーブルへ。
ビールをちょろっとスタイニー瓶でいただいて、早速生牡蠣をいただきます!
この日の品書きにある限りでも12箇所の産地の名が並んでいて、どうしていいやら悩んでしまう。
思いつきでまず、京都の「舞鶴」、北海道の「昆布森」を一人ひとつづつ。![]()
檸檬をちゅんと搾って、ちゅるんといくミネラルと澄んだ磯風味。
嗚呼、生牡蠣の醍醐味よ。
ぷっくりして、濃いぃ味わいの一派、「舞鶴」。
一方の「昆布森」は、どこかまだ若々しいような清澄さに磯エキスが包まれているような感じ。
「昆布森」ってどこかで聞いたことあるようなぁと腕組みして思い出したのが、
恵比寿の居酒屋「和」。
冬のシーズンに売り切れで食べ損なったのが、「昆布森」だったんだ。
そこであれれ?と品書きをよく読むと、「真牡蠣」と書いてある。
そうなの?とカウンターの兄さんに訊ねると、宮城の「気仙沼」は実は今頃(その日は7月末頃)が旬の時季で、「昆布森」は走りだという。そして厚岸などの方へと巡っていくと。
恥ずかしながら真牡蠣は冬だけのものと思い込んでいたので、ちょー吃驚。
10月に入って解禁されて市場に出回るものというスリコミをされている方も多いのではないかしらん。
産卵しない牡蠣、ともいわれる、三倍体牡蠣でのことなのかなぁ。
なぁんにも知らないよなぁと頭をポリポリしながら、
今度は、熊本「天草」(岩牡蠣)をいただいてみる。
それは、丸くころんとして、どこかあの「クマモト」を彷彿とさせるようなフォルムの牡蠣。
種が復活しているのでしょうか。
オイスターバー「地下の粋」では勿論、生牡蠣以外にもあれこれ牡蠣メニューがある。
例えば、「釜石」を使った「真ガキのパテ」。
世のパテ好き&牡蠣愛好家には、ありそでなさそな待望の前菜、ワインの友であります。
なので、さっきから呑んでいたおすすめ白ワインのボトルをお代わりすることに(笑)。
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割とミネラルな白ワインには、
「舞鶴」をつかった「岩ガキのオイル漬け」もよく似合う。
檸檬をほんの少々搾って、晒した玉葱と一緒にね。
「トマトチーズ焼きと並んやっぱり気になるのが、「牡蠣の西京味噌バター焼」。
西京味噌と牡蠣の相性悪かろうはずもなく。![]()
香ばしくした味噌の風味が堪らなく、
そこへ弾ける牡蠣の汁が輪を掛けて堪らなくします。
仕上げに「天然魚介出汁のスープカレー」に走るのもまた一興なれど、
今夜は再び生牡蠣で〆たりしてみたい。
ハッポーの箱には、ごろごろと大振りの牡蠣が出番を待っていて、
その中のひとつ、三重「鳥羽」を指名しました。
「特大」と示されているように、
デカイ殻にでででんと収まった牡蠣はもうグロテスクでさえある。
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さすがに包丁を入れてないとしんどいけど、
それをニコニコしながら頬張る絵面って、どうよ(笑)。
うううむ、じつに濃密濃厚な味わいであります。
築地仲卸・築地三代の店「魚の粋」からスピンアウトした、
市場のオイスターバー「地下の粋」。
できれば、揚げモノなんかもして欲しい。
そう、フライなんかを是非に、ね(笑)。
□関連記事:
酒亭「和」で 和和和十四代とニクい酒肴スルメイカ肝あえ焼き(08年11月)
「地下の粋」
中央区築地4-7-5 築地KYビルB1[Map] 03-6228-4442
ちょっとした評判になったのは、開店当初のことだったか。
お昼に行ったら営ってなかったり、それじゃぁと夜にいったらまたやってなかったりで、それっきりになっていた裏築地の「からめんや えん」。
思い付くまま徘徊した築地で、暗がりに浮かぶ赤い看板を眺め、あぁそうだったと思い出す。
今夜は営業しているようです。
「お飲み物は?」。
どこか伏し目がちな兄さんが、そう訊いてくれる。
壁の品書きをにはなるほど、居酒屋的メニューもひと揃えしている様子。
まぁ、飲んでもいいけど、例えばビール呑んですぐラーメン、というのがどうも好きじゃない。
「いや」とメニューを眺めて、「普通の3辛に、牛すじと温玉のっけで」と云うと、落胆したような、「あ、そっすか」というような、陰鬱な背中で厨房に戻る兄さん。
なんだか〆にラーメン出す居酒屋で、ラーメンだけ注文んじゃう禁じ手を犯しているような気分に一瞬なるも、いやいや阿る必要はないと気を取り直します。
「鶏チャーシューもトッピングしてもらえます?」と厨房に声を掛けると、「ないンです」と意外なお応え。
え、あ、そっすか。
こちらが、無言のままやってきました3辛のドンブリです。
「からめんや」と云うくらいですもの、赤いですねー。
そこにニラの緑色と温玉の黄身を覆う白がコントラストを魅せています。
普通の3辛でめちゃ辛かったら吃驚だけれど、どうなんだろうと恐る恐るスープを啜ると、ン、お、おお、辛いけどそんな強烈でもない。
粉末の唐辛子で赤くしているのではなくて、どちらかというと唐辛子の皮を沢山浮かべて赤くなっている。
もうひと口啜ってみて、あぁこれくらいがギリギリ程よいところかもなぁと思いつつ、そのアジアっぽい風味にじっと湖面を眺めたりします。
ではではと、その湖面に箸の先を突き入れて引き上げた麺に、一寸びっくり。
蒟蒻をそのまま麺にしちゃったような見映えの細い麺。
フォーや冷麺のような透明感のある蕎麦、といったところでしょうか。
そうか、それで壁に「麺にそば粉を使っているので、アレルギーの方は御気をつけ」と貼ってあるンだね。
ただ、蕎麦の粉っぽさはなく、くにゅにゅるんと口元を滑る感じは、見た目通りの蒟蒻チックでもある。
うん、面白い。
その蒟蒻的蕎麦麺をにゅるにゅると平らげると、十分にスープが残る。
こうなるとやっぱり、「ご飯の小さいのください」ということになる。
ズズズとレンゲで啜る辛い雑炊も、ギリギリの3辛ならば愉しめる。
あ、牛すじが掬えたね。
ただ、こうしてたっぷり啜ってみるとこのスープ、唐辛子由来の辛さというよりも、"塩辛い"と表現するのが正しいのかもしれません。
勝どき寿司大別館の真向かいにある「からめんや えん」。
宮崎は延岡あたりを本拠とする「桝元」というお店の「辛麺」がルーツらしい。
カウンター越しに愛想よく、冗談のひとつでも交わすコミュニケーションが叶いそうな雰囲気が漂えば、ちょっと愚痴のひとつも呟きたいサラリーマンのちょい呑み処ともなりそうなのだけど、ね。
「からめんや えん」
中央区築地7-15-8 西春ビル[Map] 03-3546-0399
久し振りの築地「やまだや」は、
師走のとある夜。
この店の師走となれば予約で一杯なのでしょう、店内は既にちょっとした熱気を帯びはじめていました。
今宵は、在ザルツブルグのフルート奏者laraさん日本凱旋レセプション。
母国日本のモノあれこれを口にしたいと渇望するlaraさんに相応しい、つきじろうさんのナイスチョイスでありました。
カペリンでなくて、日本固有種といわれる柳葉魚はおそらく、彼の地では口にできないものな。
そして早速、疑う余地もなく旨い「白子の昆布焼」のコクまったりを。
白子を昆布にのっけて、レア気味に焼き炙って食べちゃうなんてのも、墺太利ではしないでしょー。
牡蠣はといえば、
前後してやってきた生の「長崎 小長井産カキ」に「カキの赤玉みそ焼」。
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たっぷりと檸檬を搾っても、清澄な磯旨みをぐいと主張する生牡蠣に「うー!」と唸り、朴葉焼きした牡蠣のぷっくりと厚みある滋味と赤味噌の合奏にまた「うー!」と小さく叫ぶ。
隣でlaraさんも、「うー!」と(笑)。
刺し盛りのお皿には、
長崎「〆サバ」、天津「地金目」、金沢「寒ブリ」、大分「活け〆カワハギ」。
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特にカワハギは、添えてくれているその肝を仄かに桃色がかった透明な身で包んで岩塩を振っていただくのがまた格別。
こんなこと考えるのもきっと、日本人だけなのかもね。
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はたまた、「やまだや」のスペシャリテと云えば、
「自家製豆腐のみそ漬け」に「やまだやベーコン」。
どこかで日本酒を呑んでる時にときどき思い出しては「いまここにあれがほしい!」と思うことのあるのが、絶佳な酒肴、やまだや謹製「自家製豆腐のみそ漬け」なのでありますぞ。
もう既に何杯となくいただいている日本酒、焼酎に最高に合い、次を誘うのです。
ほー、そうきましたかと思わず覗き込んでしまったのが、
「サバのへしことモッツァレラチーズのピザ」。
薄いタイプの生地にたっぷりのモッツァレラ。
そこに挿し色トッピングの、プチトマトの薄切り。
さらにその上に、極薄スライスのニンニクと鯖へしこの欠片。
へしこの塩っ気を含む糟風味が、シェーブルあたりのチーズを想わせたりして。
本日の土鍋ご飯は、「金目」。
金目鯛の切り身から滲み落ちた脂と旨みがご飯に軽やかに沁みていて、いい。
ムニっとした皮目の食感も、同じ金目のお椀も、ね。
日本の海の幸の魅力に思い切り浸ってみたい。
そんな内外の貴賓にも自信をもってご案内できる、ここ「やまだや」。
勿論、お酒とのマッチング絶妙であるのも誰もが認めるところ。
きっと、laraさんも喜んでくれたことでしょー。
□関連記事:
居酒屋「やまだや」で 驚嘆感心絶品佳品の酒肴たち(07年12月)
「やまだや」
中央区築地7-16-3クラウン築地1F[Map] 03-3544-4789
晴海通り沿いの歩道に立つスタンド看板にはまだ灯りが点いていないけど、
その名は読める、刺身Bar「河岸頭」。
寿司屋かなにかがあったンじゃなかったかなぁ、以前この狭い階段を降りた覚えがあります。
予約の時間にはまだ早く、店内の様子はまさに開店前の準備に忙しそう。
ちょと早いけれどと窺うようにお願いして、隅のテーブルに入れてもらえることに。
早速のビールのジョッキ、ありがたや(笑)。
訊けば、鱈の擂り身を揚げたものだそう。
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チャンバラ貝を追い掛けてテーブルにやってきたのが、
にゅおーっと長い貝。
あら、珍しや、マテ貝だ。
どこかの砂浜で、マテ貝の巣穴に塩を入れて獲ったりした覚えがあるのだけど、あれはどこだったかな。
焼きではなく、湯掻いたマテ貝は、クセなく澄んだ甘い滋味がして、実に旨い。
なかなか出逢えないのは、弱い貝で、あまり流通しないかららしい。
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澄んだコクを愉しむ定番、白子ポン酢に続いて届いたのが、ドンとしたお魚系肉塊。
んんん、なんでしょ、マグロのカマのようにも見えるけどと訊くと、カマというよりは、鮪のアゴであると。
これはこれで、稀少な部位のようで、確かに初めて聞くフレーズだもんね。
じっくり焼いた皮目から旨みをたっぷし含んだ脂が滲み、身離れよくほろほろとして、そのまんま酒にも佳いけどご飯のおかずにも当然よく似合いそう。
ランチには、「アゴ煮定食」にして提供しているそうだ。
生牡蠣をちゅルンといただき、鰤大根でまた、泡盛を舐める。
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まぐろ、小肌にサーモンの刺身盛り合わせに、肌理の細やかな〆鯖に舌鼓。
使うお醤油は、所謂煮切り醤油か、小さい醤油注しのがごめ昆布の醤油。
函館の尾札部町からやってくる「がごめ昆布」という昆布を使った醤油のほの甘さと旨みが刺身の旨みを引き立てるというこの不思議。
がごめ昆布醤油ね、覚えておきましょう。
結構お腹もキツくなってきたぞというところへ、土鍋のご登場。
湯気の中、鍋中央に黒い皮目の魚のぶつ切りが浮かんでる。
大将曰く、鰍(かじか)の鍋であると。
口々にへー珍しいねーと云いながら、汁を啜り、その身をしゃぶる。
鰍からも結構なお出汁が出ているようで、はふはふこりゃうめーと一杯なはずのお腹にするりと収まってしまうのであります。
そしてさらに、薄い皮のイクラ弾ける鯛めしで、大団円。
ああ、満腹至極&よく呑んだ(笑)。
気がつけば、他のテーブルもカウンターも埋まって人気の築地場外「河岸頭」。
朝から昼過ぎにかけての賑わいに比べりゃ実に静かな夜の場外で、魚市場らしい真っ直ぐな魚介酒肴に出逢える地階のお店。
宵の口はもちろん、ランチにもまた来なくっちゃ。
「河岸頭」
中央区築地4-12-2 B1[Map] 03-6383-4597 http://kashigashira.com/
目論んでいたお店が意外や満席で、はて困ったと思案して思い浮かんだのが此処「慶州」。
以前お昼に、「牛丼」をいただいて以来、一度夜にも来てみたいなぁ、と思っていたお店。
白く塗り込めた外壁にスポットライトを配して、築地裏通りのやや暗がりに映えています。
「温卵ユッケ」はその名の通り、黄身の代わりに温泉玉子をONしたもの。
定番な黄身だけの方が真っ直ぐな組み合わせなんだと気づかせてくれる一面もあるけれど、これはこれで悪くない。
芋の「かめしずく」辺りのグラスに切り替えて、「和牛すじ煮込み」。
甘めで濃いめの味付けに、七味をちょいと振りゃ、ど真ん中なお酒のお供。
ぷるふわの食感がまた誘います。
「刺」系統からもうちょっとと、定番「レバー刺」に「白センマイ刺」。
紛れもない鮮度のレバーを舌の上で溶かしていると、嘗てはこれが稀少だったンだよなぁと一瞬遠い目になる(笑)。
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表面のややグロいところを湯剥きしたのが確か白センマイで、このびろっとフレアーにしたクラゲのような面白い食感は、そんな手間の賜物なのだね。
さてここで、満を持してのモツ鍋の登場。
「慶州」のもつ鍋は、限定30人前の「塩テール味」に「もつすき味」「しょうゆ味」「白みそ味」の4種類。
冒頭に「塩テール味」でお願いしてありました。
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トップに束ねたニラが解けて、鍋全体を被うように広がればもう、箸を手に。
ぬはは、やっぱりこのぷりくにゅの食感とその食感を追い掛けて襲う滋味はモツ鍋ならでこそですなぁ。
あっさりと見せかけてボディのある塩テールスープで仕立てるってのもなんだかニクイ。
これができるのもきっと、モツを丁寧に掃除して洗浄して、の下拵えが前提なンだろね。
丸腸やコリコリなんかを追加して再びふーふー、うまうま。
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コラーゲン的とろりもスープにたっぷり滲んできてる。
今夜の〆は、雑炊で。
満腹至極であります。
築地の裏通りに、博多モツ鍋「慶州」の白いファサード。
その白いファサードはもしかして、綺麗に洗ったしま腸や丸腸の白いところをモチーフにしたのでは?と考えるのは、穿ち過ぎかな(笑)。
接客のところどころに、客をあしらうような場面があるので、そのあたりはぜび改善願いたいところです。
口関連記事:博多もつ鍋「慶州」でなぜかランチはヨシギュウちょい上牛丼(08年04月)
「慶州」 中央区築地2-6-2 カルム築地102 [Map] 03-6226-3314
聖路加病院の前を過ぎ、その信号の先で、とタクシーを降りたのがちょうど「やまだや」の前。
そこから一本中へと入るとそこは、暗がりの所々に看板建築の建物が見つかる街並みで、裏築地とでも呼びたくなる界隈だ。
今宵の一献処は、その一角にある「はなふさ」。
店先の看板には、魚料理、と謳っています。
ひとまず麦酒をいただいてから、どれどれとその品札を見回すと、それもこれもと迷うことになる。
今夜は、芋焼酎の水割りで攻めることにして、小田原の「豆あじあぶり」。
皮目の香ばしさと仄かな苦味、凝縮した旨味がやっぱりいいのだなぁ。
塩焼きは勿論、刺身もいいのが時季真っ直中のさんま。
それをここでは、なめろうにもしてくれるということで、「新さんまのなめろう」。
食感を残しつつ、滑らかにタタいた加減が繊細で、味噌がふふんと香って、いい。
碧が鮮やかで、瑞々しさを思うは、「新ぎんなん」。
やっぱりもう、秋なのですね(笑)。
「合鴨つくね」は、ほろほろと鴨の風味がタノシメる、串モノ。
タレが強すぎず、合鴨の旨味を後押しする感じが、いいのだなぁ。
煮付けはなにかないかなぁと改めて品札を見上げて見つけたのが、
「天然真鯛かぶと煮」。
お皿の上で、左右対称に、まるで互いにそっぽを向いてるように置かれた鯛の頭。
外向きじゃなくて内向きにしたら、なんだか妙で笑っちゃうのかも(笑)。
頭だけなので、食べるところがほとんどないかと思わせておいて、それがどうして、そうでもない。
ふんわりとした身や目ん玉の裏っ側辺りをホジホジして、愉しむのであります。
何杯めかの芋水割りを貰って、そのお相手に「さばのへしこ」。
強すぎない塩と糠の風味を大根のスライスで馴染ませるようにいただけば、あららこれは、燗酒を呼んでいる。
そこへ、そんな手もあるよね、と「極上鯨ベーコン」。
もしかして石油製品?と思うこともある鯨ベーコンのイメージを翻すような食べ口で、この食感をどう表現すればいいだろう。
北海道の「赤ほやの塩辛」をお願いすると、これにのっけてイクのがいいと「新じゃが塩ゆで」を添えてもらう。
ふーんと思いながら、云われるまま茹でたての新ジャガの上に、塩辛を載っけてみる。
なはははは~、塩辛の塩っ気と発酵の旨味と磯っぽさが、ジャガ芋のほっこりと妙に合う。
いいね、いいね。
そして最後は汁モノをと、「いわしつみれ汁」。
しっかりしたつくりながら、繊細に解ける鰯つみれに出汁のよく利いて、ゆるゆる、ふ~。
裏築地にひっそりと佇む、魚料理の酔い処「はなふさ」。
なぜに「はなふさ」かと訊けば、それは24年前のこと。
一緒に店を始めた仲間の名前にあった「英(はなぶさ)」から濁り(濁点)を除いたものを店の名に、としたのだそう。
お花やさんにありそうだけど、"花房"からでは?という予想は、見事に外れました(笑)。
口関連記事:居酒屋 「やまだや」 で驚嘆感心絶品佳品の酒肴たち(07年12月)
「はなふさ」 中央区築地7-14-7 [Map] 03-3546-1273
久し振りのもんぜき通り。
観光地化に拍車が掛かった気がするなぁと思いながら、なかなか進まない雑踏をにじり進む。
「虎杖」の本店の前を抜けて、一本奥の西通りへ。
同じ「虎杖」の「魚河岸千両」とはどこかいなと探すと、
鯣や煮干しなんかの乾物を広げたお店の脇に提灯が見つかる。
その奥が、「魚河岸千両」だ。
おねえさんのご指南に従って、小皿に醤油を注ぎ、そこへ練り山葵を溶いておく。
間を置かず届く、小さめの湯桶的お櫃。
鮪の赤身や白身魚、蛸や小さな蒲焼、そしてイクラに雲丹が載って煌びやか。
万能葱や玉子焼きあたりでさらに彩りを添えちゃってもいいところを、12種類だという魚介
だけでトッピングしているところが「虎杖」の心意気か。
「廻りにお醤油かけて、雲丹を避けて半分くらいを茶碗にとって一膳目にしてください、ね」。
ニッコリされて、ニッコリ頷く(笑)。
食べ難さからちらしはあんまり好みじゃないけれど、こうして掻き込むようにできるのは悪くないねー。
二膳目は、小皿の甘煮三種を投入してから、避けていた雲丹を潰すように塗し和えるように掻き混ぜます。
雲丹の風味がご飯全体に馴染んで、あれこれ考えずに素直にうまいうまいと再び掻き込んじゃうのが幸せなのだと達観してみる。
「三膳目のために、ふた口くらい残しておいてくださいねー」との指令により、お櫃に残していたところを綺麗に茶碗に移したところで、ポットからそば屋によくみる湯桶に出汁を注いで、そこから茶碗に注いでくれる。
んー、肝心の出汁が冷め気味だわ、ダシが弱いわで、〆るところがやや残念か。
顔を見合わせて、「二膳目がやっぱりいいねー」ということになる。
オペレーション上の難しさはあるのだろうと思うけど、是非びしっとした出汁で完食できるようにして欲しいなぁ。
虎杖村?とも思っちゃう築地西通りの一辺にある「魚河岸千両」。
次回のターゲットは、「大とろと大とろ炙りの二種丼」や「贅沢まぐろ丼」あたりかな。
「魚河岸千両」 中央区築地4丁目10-14 樋泉ビル1F [Map] 03-5565-5739 http://www.itadori.co.jp/
市場通り沿いの、云わば築地駅上にありながら今まで一度もお邪魔したことのなかった、欧風料理「ムッシュ」。
瓦屋根を頭上の壁に置いたファサードは、
古き喫茶店的デザインだ。
そして店内もそんな風貌通りの佇まい。
コテ仕上げの壁がくすんで、そこそこに使い込んだ木製椅子とよく馴染んだ光景をみせている。
そうそう、店前の路上で見つけた自転車のフレームの間にも「欧風料理ムッシュ」の文字。
周囲に浮かんだ錆が味わいを生んでいます。
この時季のお目当てはやっぱり、「カキフライ」。
ポタージュとライスとのセットにしてもらいましょう。
この日の「ムッシュ」のカキフライは、あまり余所では見掛けない、異形にも映る。
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パン粉控えめというか、ケチっちゃったというか。
小麦粉はたいたソテーとフライとの合わせ業ような、不思議な仕立てになっているンだ。
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火はちゃんと入っているものの、齧る食感も衣ののっているところとそうでもないところがあって、
空揚げのようでもある(笑)。
少なくとも軽快な衣の喜びは望めず、カキフライとしては如何なものかということだけど、口にしている牡蠣の身ふっくらとして、不味いかというとそうとは云い切れない妙な魅力もある。
でもね。
ちょっと前にいただいた時のカキフライは、衣がガリカリっと主張する奴だったンだ(笑)。
はてさて、どちらの揚げ口が「ムッシュ」本来の「カキフライ」なのでしょう。
いつ貼られたのか、店頭の硝子で色褪せ始めた雑誌の切り抜きには、
既にその時点で20数年前にオープンしたとある。
そうかそんな前からあるのだね、の欧風料理「ムッシュ」。
観光地化した市場はどこ吹く風と淡々と肩の力の抜けた日々を送ってる、そんな風情を思います。
「ムッシュ」 中央区築地3-10-10 [Map] 03-3541-9020
ご無沙汰してしまっていた、築地「うまいもん屋」。
ただ、お昼どきに前を通る度、「今までに訪れたことがない人はお断り」を旨とする札が立て掛けられているのは目にしていて、観光スポット化してしまい、我慢ならない客がいたとか、普段使いの常連が入れなくなったとか、そんなことでもあったのかなぁと考えていました。
今夜は、その「うまいもん屋」で、「くにろくOFF」忘年会。
大将、元気かな。
素朴かつ真っ直ぐな酒肴たちで、宴のスタートだ。
そこへ大皿の到着です。
ひと皿4人前のお造りは、中央にまだぴくっと動く伊勢海老を、周囲に鮪、蛸、甘海老、雲丹を配してくれています。
う~ん、伊勢海老の身の甘さが味蕾に沁みて、冷や酒にしみじみ。
と、そこへ、ひとりに半身の鯛の頭の煮付け。
目の裏あたりをほじほじしては猪口をくぴっと、唇や頬あたりをほじほじしては猪口をくぷっと。
この調子で呑んでていいのだろうかと悩みながらも、ぐぴっとね(笑)。
ありゃありゃ、お次は鱶鰭のあんの載った茶碗蒸し。
気がつけばぺろっと食べ終わっている、勿体なくもこれも気の利いた酒肴なのですな。
生牡蠣をちゅるんと啜って、純米「天狗舞」。
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抹茶風味にホイップしたクリームチーズを添えた南瓜をかぷっと咥えて、特別純米「酔鯨」。
そして、ここでテーブルを埋めていた大皿小皿に不要なグラス食器のお片づけ。
女将サンが届けてくれた鍋には、なにやら赤い液体がなみなみと注がれていて、そこへ蛤をドコドコと入れ、ぶつ切りにした伊勢海老を身も味噌もそのままワサっと入れる。
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さっと沸いて、蛤がパカリと口を開けたところで、トマトやオクラ、茄子を投入し、さらに大量のレタスを鍋を覆うようにのっけるのであります。
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レタスがしんなりしてきたところでお許し(笑)が出て、一斉に箸を伸ばす面々。
はー、もー、どうしてって考える間もなく、「うほうほ、うめー!」とよそい足す。
スープの赤の正体は、唐辛子系の赤というよりトマトの赤。
とっぷりと煮出した出汁にトマトの甘み酸味が否応なくマッチして、うほうほ。
空になった鍋を見詰めて、嗚呼一気に食べ終えちゃったじゃん、という寂しさも束の間。
残された伊勢海老の殻の上にどさっと載せられた白子にニンマリ。
ところが実はここからがクライマックス。
残骸を綺麗に浚って再びわっと沸かした鍋の出汁。そこへご飯を投入し、玉子を追いかける。
鍋の仕上げにご飯投入は云わばお約束だけど、そこは「うまいもん屋」、ひと筋縄ではいかないよ。
そのまま杓文字を動かし続けなさい、と女将さんの指令が飛ぶ。
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そして頃合をみて、大量に投入するは粉チーズ!
さらに混ぜ混ぜする光景は、花畑牧場で生キャラメルを作っているみたいだ(笑)。
随分と水分が飛んで、固めのリゾット風になったところで仕上げの粉チーズを再投入、ひと巡り掻き混ぜて出来上がり。
下地のトマトスープに、蛤、伊勢海老の身や殻、野菜たち、白子なぞなぞの旨味が凝縮したところへチーズの魅惑。
ズルいよな~、こういふの~。
あれだけ捏ねているのに、旨味をたっぷり纏ったご飯のひと粒一粒がヘタレず活きている。
最初の蛤投入からいろんなことがあったけど、だからこそこのクライマックスがあるのだね。
悶絶しそうになるのは、呑み過ぎてるからでは断じてないのだぁ(笑)。
女将さんは「トマト鍋よー」と仰るけれど、月島仮面さんが呼ぶ「イタリアン鍋」がぴったりくるね。
よくぞ名付けた、酒肴処「うまいもん屋」。
お会計が嬉しいのもまた、大将の心意気なんだな。
今宵の同士は、主催の月島仮面さんと OFF会の主「くにろく 東京食べある記」のくにちゃん、Mikasaさん、「おいしい店・うまい店・安い店」のこうめさん、「コナモンこんなもん?」のどるふぃんさん、「あなさんの美しき日々」のあなさん、pochiさん、「ブログbyフードジャーナリスト はんつ遠藤」のはんつ遠藤さん、 『超らーめんナビ』の管ちゃんさん、「ワシ・ブロ」のワシ・ブロさん、「ワンコイン的食べ歩き生活。」のぎずもさん、まさぞうさん、 ちょんさん、の皆さんでした。
愉しい酒宴をありがとうございましたー。
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「うまいもん屋」 中央区築地2-10-5 寿ビル1F [Map] 03-3545-5455
'11/12/04(日)by:まさぴ。さん
Re:takapuさま
口 中華ソバ「伊吹」で むほほほ煮干し中華ソバと限定煮干しソバコントロールされながらも一定の幅があることを愉しむノリで足を運びたいよね。夜の部限定の塩辛さにも幅があるのかな。試してみてね~。
'11/12/04(日)by:takapuさん
スープの濃さが日替わりですからね。
このロシアンルーレット的な感じも、
行きたくなる理由ですね。
ただ、夜バージョンをいかにして攻略するかが…
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のとにもかくにも、1回は行かないとですね。
'11/11/30(水)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のなかなかそそるビジュアルでしょ♪Gingerちんが知らなかったってのは意外だけど。ちなみにナポリタンはないません(笑)。
'11/11/29(火)by:Gingerさん
これはおいちそ♪
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み全く知らなかったので
早く後追いしなきゃ!
'11/11/15(火)by:まさぴ。さん
Re:Rさま
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み仰る通り、出来立てをいただくのがいいですね。
あのバンズの軽~い歯触りと肉ジュースほどよく滴る感じは、即食べならでは。
なぜにハンバーガーにはコーラになっちゃうんでしょうね(笑)。
'11/11/15(火)by:Rさん
あぁ~食べた~い。
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェ一度デリバリーをお願いしましたが美味しさが半減。
お店で頂くのが一番です。
私も必ずコーラを注文。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:ぺこはらだいさま
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェコメントどうもです。
お邪魔するたびに探し回ったであろう食材にその魅力をそのまま活かす工夫に腐心していることが判って感心します。
機会とタイミングが合えば、お誘いしますね~。
'11/11/06(日)by:ぺこはらだいさん
すべての料理に、今までに感じたことがない刺激を受けました。
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレー特に野菜でつくったパフェは素晴らしいですね。
ぜひとも行ってみたいお店です。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:グヤさま
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレーおお、兄さん、ご名答!イケるっス!
了解です、麻布のお店に参りましょうー。
いつ頃がいいですか?
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:つきじろうさま
牡蛎入りカレーの牡蛎は、特に焼きを入れた様子もなく、さささっと馴染むようにカレーソース煮した感じです。
確かに、椅子によってスポットの当たりが極端に違うので、どうしてもそっちへ吸い寄せらるね~(笑)。