ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口 もつやき「しげちゃん」で にこみたんしろこぶくろと熱いお茶割酎

shigechan.jpgイヴイヴですからねー、イヴイヴ!
いい調子でめんどっちく出来上がったナポちんが、
新川の洋食&居酒屋で、そう告げるのをよく憶えていました。
イヴイヴの晩に何処でなにがあるかというと、それは大井町。
中央口に集合したのは、
大井町と云えばのゆっきーグヤ兄さん
ナポちんに練馬から遥々の一合とっくりん
そう、所謂"ボンクレーの会"に初参戦したのでした。


ボンクレーの会は、思いつくまま大井町を徘徊しては、
梯子酒をして酩酊するのが主題の会、らしい(笑)。


今回は趣向を変えて、東小路入口脇のあのビル一本でイクっつーのは、どや?
とグヤ兄さんがニヤリとするも、ちょっと歩き始めた途端に空かさず路線が変わる。
なはは、それもまたボンクレーの会ならではなのでしょう。


5人組は、いつもの東小路の右っ側をつつつつっと往く。
「永楽」を横目で眺め、そのまま真っ直ぐ進んで、
「ブルドック」の料理サンプルのくすみ具合を確認し、
新進のバル「肉寿司」の前に立ち止まる。
ナポちんとメニューをひっくり返しているうちに、
兄さんはもうその先のゼームス坂へと突き進んでいました。


辿り着いたのは、打ちっ放しのコンクリートの外壁に牛豚鶏のイラストを掲げたお店。shigechan01.jpgもつやきの「しげちゃん」だ。


常連さんが腰を落ち着けているカウンターを左手に、奥のテーブルに陣取る5名様御一行。
寒空の下歩いてきて、悴んだ両手を擦りながら飲み物を注文します。
冷えた麦酒 って気分じゃないかもとお願いしたは、焼酎のお茶割、「お茶割酎」熱いやつ。shigechan02.jpg湯気をフーフーしてからズズといただけば、おお、旨い。
そして、なかなかにアルコール濃いぃ。
素直に「面白いっすね〜」と云ったら、「面白い言うな」とグヤ兄に咎められた(笑)。


カウンターを振り向けば、等間隔で並ぶ常連さん達。shigechan03.jpgこの後、その間も埋まることになります。


そこへ、お願いしていた「にこみ」がやってきた。
如何にもホルモンな部位の向こうに半丁ほどの豆腐がとんと載っています。shigechan04.jpgコッテリ過ぎず、あっさり過ぎず、それでいてド直球の旨み。
ああ、脂の甘さが沁み入ります。


木札にみるこの晩のモツは、8種類。shigechan05.jpgshigechan06.jpg辛子味噌でいただく「たん」をぐにんと齧れば、じゅわんと滲む旨味。
端っこの焦げた玉葱の合いの手もいい。
いいねいいね、とまた「お茶割酎」をクピクピ。


一見鶏皮のようにみ見えるのが「しろ」。shigechan07.jpg食感もなんだか鶏皮のようで、噛む程に滋味がまし、すっと消える。


噛み応えももつやきの重要なファクターなのだよなぁと、
今更のように思うところへ「こぶくろ」の串がきた。shigechan08.jpg火の性格や焼き方も勿論大事だけど、
そのためにどんな大きさで刻むか、も塩梅のあるところ。
小さかったら難しいような、大きい方がしっかり火を通しつつ通し過ぎないようにとか、
手連があるのだろうね。


ウーロンナポちんは、例によってウーロンハイのピッチが上がる。
ゆっきーは、熱いお茶に対抗して、冷たいお茶割酎。
二杯目の「お茶割酎」がズンと効いてきて、脳みそがふわふわし始める(笑)。
仕舞いにゃ「ゴーヤ酎」なんか呑んで、苦い!と眉を顰めるとっくりん。


「チキンボール」は、表面のしっかりしたタコ焼きのルックスだ。shigechan09.jpgはふっと齧ると、湯気が立つ。
ふんわか素朴な、でも毎回注文んでしまいそうな逸品であります。


「ソバ」って、蕎麦かいな?と発注したのは、普通の焼きそば。shigechan10.jpg大阪の焼きそばは、豚肉じゃなくて牛肉がデフォルトなのかな、
今度どこかで試してみようかな、などと酩酊の入口の頭が考える。
ま、いいか。
青海苔たんまりが歯にくっついて、いいぞ(笑)。


大井町、ゼームス坂のオヘソといえば、もつやき「しげちゃん」。shigechan11.jpg改装する前はきっとちょっとキッチュな魅力の風情だったのかもなぁ。
改装前にも来たかったな。

と、考える間もなく、一同は再び、底冷えの大井町の横丁へと泳ぎ始めるのでありました。

口 関連記事:
  洋食・居酒屋「とおさんぼ」で 町角のカキフライとナポと生姜焼き(12年01月)



「しげちゃん」
品川区東大井5-5-12 [Map] 03-3474-8946

column/03221

口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉の

suwachika.jpg五反田駅から大崎広小路交叉点に向かって、
目黒川を渡る。
通りの右手を往くと、
ビルの一角に何気なく佇む洋食の店がある。
店先のスタンドには、とんかつやメンチかつなどの揚げ物系の定食とカレーライス。
一間半ほどの間口には勿論、カウンターのみ。
店の名「スワチカ」とはどんな意味なのでしょう。


ドアを開けると、女将さんの少々甲高い声が迎え、
その脇でオヤジさんがニンとした表情で迎えてくれます。suwachika01.jpgsuwachika02.jpgまずは、久し振りに「しょうが焼き定食」をお願いしましょう。


やや肉厚にカットしたロース肉を使い込んだフライパン載せる。
タレを整えたらもう余り火に晒さない方がいいのでしょう。suwachika03.jpgsuwachika04.jpg
もういっちょ生姜風味の強いのが好みではあるけれど、
ナルホドな安定感を思わせるお皿。
Gingerちんの評価はどうかな。


suwachika05.jpg
揚げ物あれこれの中では、季節ものの「イワシフライ」なんかも悪くない。
でもガラス戸に「かきフライ始めました」と貼られちゃー、黙って見過ごす訳にはいきません(笑)。suwachika06.jpg


揚げ立て香ばしき衣に混じる幾許かの磯の香り。suwachika07.jpgsuwachika08.jpg
囓るその身はやや細身ながら、びゅっと拡がる旨味エキス。
10月早々から二度三度といただいていると、
その日その日で牡蠣の身や揚げ温度が微妙に違う。
例えば、鰤へと成長する過程のイナダを微笑ましくいただいているような、
そんな気分であったりもして。
檸檬を搾っただけでもいいけれど、お手製タルタルなんか添えてくれるとさらに嬉しいな。


「スワチカ」では、注文を受けてから挽肉を丸め出す「メンチかつ」にも耳目が集まるものの、
どうやらその本懐は「カレー」にあるらしい。
然らばと、「メンチカレーライス」をいただいてみます。suwachika09.jpgsuwachika10.jpg
角肉の肉片の向こうに赤褐色のソースとやや小振りのメンチカツ。
意外やスパイシーで酸味を利かせたカレーだ。
コクとキレの塩梅がよくて、ハヤシソースのようでもある。
なんだか一家言ありそうな、実は相当な手間をかけていそうな気もする個性的なカレーです。


揚げ物系の洋食とカレーの店、五反田「スワチカ」。suwachika11.jpg「スワチカ」の名前の由来を訊ねたら、それはカレー粉の名前だという。
今はもう販売されていないカレー粉"スワチカ"。
「スワチカ」は当初、カレー専門店だったのです。


口 関連記事:
  食事の店「スワチカ」で にこやかな笑顔とかきフライ10席の店(06年10月)




「スワチカ」
品川区西五反田1-27-6 [Map] 03-3490-2914

column/03201

口 Bar「Amami」で バーの景色Blackadderとスモークドオイスター

amami.jpg高架を走る池上線大崎広小路駅。
山手通り沿いには、背脂ちゃっちゃの「平太周」やその斜向かいのつけそば「麺彩房」。
でも、大崎で暮らしていた頃にちょこちょこ訪れていたのは、駅のすぐ脇の路地。
ホーム真下のバー「Amami」でありました。


それは確か、昨年の末頃のことだったでしょか。
久し振りに止まり木のひとになろうと件の路地を訪れると、なんと別の店になっている!
ああ、知らないうちにそうなってしまったか、結構それなりに繁盛していたのになぁとガックリ右肩を落として路地を離れたことがありました。


ところが、ひょんなことからそれが移転であったことを知る。
大崎広小路駅の真下のからも目と鼻の先。
中原街道を挟んで向かい側に移っていたのです。
ああ、よかった良かった(笑)。


ご無沙汰してましてとドアを開く。
そこにはほんのちょっぴりふっくらしたマスターの顔がある。amami01.jpgamami03.jpgamami04.jpgamami05.jpgamami02.jpg
以前より広くなった店内は、壁に向かうカウンターやボックス席もある。
きっと、マスターが思い描いていたオーセンティックなバーの景色が表現できたのじゃないかなぁ。
いい感じにゆったりになりましたねーと話し掛けながら、カウンター奥に止まり木します。


まずは、バックバーで目に留まった「midori」を使ったカクテルを。amami06.jpgマスター西島さんのアイデアは、「midori」にカリブのココナッツリキュール「マリブmalibu」を合わせるというもの。
ミルクも添えてのシェイクです。
うんうん、「midori」とココナッツフレーバー、さらっとふくよかに似合うのですね。


もう一杯と茶色い陶器なボトルの「Schlichte Steinhäger」。amami07.jpgamami08.jpgドイツからのお客さんとグラスを合わせて、Prost!
とろんとしてきりっとして、甘くドライなジンだ。



別の夜。
自由が丘「和旬」からの二軒目にと大崎広小路。
満員御礼のカウンターゆえ、ひとまず背中合わせのカウンター。
バックバーからカツっとシングルモルトを選びましょう。


選んだのは、「Blackadder 1998 Raw cask」。
Caol ilaで醸したモルトをBlackadderがボトリング。amami09.jpgラベルに記された、No added color,No chill filtrationがありのままのカスクのフレーバーを活かす意図を明快に示しています。


そんな滴には、「スモークドオイスター」がいいでしょう。amami10.jpgしっとりと濃密に凝縮した旨みに燻香が塩梅よく。


もう一杯だけと、「Hart Brothers」。amami11.jpgamami12.jpgインディペンデントなボトラーが繰り出してくれた、
SpringbankのCask Strength。
「うずらの卵の燻製」もよく似合います。


処は、山手通りと中原街道の交叉点辺り。
オーセンティックにして、ハートウォームなバー「Amami」。amami13.jpgsince2000、一年ちょっと前に移転して。
蒸溜所を訪れたかと錯覚するよなファサードが、マスター、憎いです。



「Amami」
品川区西五反田8-2-5 ファインズ西五反田1F [Map] 03-3493-8216

column/03198

口 もつ酒場「ニューなかみ家」で レバテキ塩ホルモンソウルマッコリ

nakamiya.jpg新幹線搭乗前に「MONDE BAR」を訪ねて以来の品川・港南口。
思えばこのところ、駅ビルの品川アトレをくるっと冷やかすとか、再開発ビル群の一角へ研修のため足を向けたことがあるくらい。
気になりつつも、居酒屋「路地裏」や韓国料理「とうがらし」、コショウそばの「天華」のある路地へ闖入することが最近ない。


そんなことを考えながら、港南口のデッキから旧海岸通り方向を望みます。nakamiya01.jpg港南口を背にして真っ直ぐ進んだ先が今宵の目的地。
海岸通りのちょっと手前。
右手に見つかるA看板にあるは、「ニューなかみ家」。
"なかみ"ってなんだろね(笑)。


広過ぎず狭過ぎず、の店内。
半個室もありますよ、ってなことで、右奥のコーナーに陣取りました。
ふと壁を見ればそこには例のグンちゃんがニッコリと。nakamiya02.jpgそう、今度は食肉市場を擁する品川港南口へとソウルマッコリを呑みにやってきたのです。


nakamiya03.jpgお品書きの裏表を眺めると、
そのどれもがソウルマッコリに似合いそうなものばかり。
おねえさんに一番人気で売切れちゃいそう、なんてはどれ?と訊ねると、
「やっぱり、レバテキですね!」とこれまたニッコリ。
ソウルマッコリのカラフェと一緒にお願いします。


ステーキと呼ぶくらいだからまぁ、それなりに厚かったりするンだろねと思っていると、
やってきたのは鉄板に載ったゴロンと丸いヤツ。nakamiya04.jpgおおおと声を上げつつ熱々のところをひと齧り。
おお、臭みなんか勿論なくて、レアに火の入ったレバーの魅力は、
ちょっと新鮮な驚きを思わせる。
こんな風に提供できる、鮮度のいいレバーを恒常的に仕込めるから故の人気メニューなのであります。
そんな「レバテキ」に「ソウルマッコリ」がどんぴしゃり。
ぷち炭酸&乳酸甘すっきりの味わいがふしぎなほど馴染むのだ。


これぞ女子必携(?)か、
如何にもコラーゲンちっくなふるふるじゅるじゅるを纏ったナンコツのあたり。nakamiya05.jpgマスタードと一緒にこれまた鮮度を思わせるナンコツジェルを口に含んでは、
グンちゃんの笑顔を拝みつつ、「ソウルマッコリ」のグラスを傾ける。
女子会はきっとこんな感じから始まるのかな。
翌朝のkimimatsuさんは、いつも以上にお肌つるつるになったことでしょう(笑)。


油さんに、唐揚げならぬ竜田揚げあるよと「とりの竜田揚げ」。nakamiya06.jpg葱タレたっぷり。
ジューシーなそして香り高い竜田揚げに、「ソウルマッコリ」がその脂をそっと洗うよに。


nakamiya07.jpg
どうもするっと呑めてしまうのは、意外と低いアルコール度数からかなと思いつつ、カラフェをやめて、「ソウルマッコリ」をボトルでお願いしてしまいます。nakamiya08.jpgラベルに、PRO業務用専用って書いてあるのは、旧バージョンのボトル。
鉄板焼き「ホルモン塩味」と一緒にいただく前に、中身が均一になるようにぐるぐるっと傾けてからグラスに注ぎます。


所謂もつ煮込みがないのが残念も、然らばと「牛テール煮込み」。nakamiya09.jpgこれまたコラーゲンちっくなふるふるを含んだ尻尾あたりのトロトロお肉。
それは、圧力鍋で煮込むんやろなと信じる柔らかさだ。


レモン醤油でいただく「豚ハラミ」なんかも片付けて、中華タレ「子袋」と「ソウルマッコリ」。nakamiya11.jpg
いままでホルモンなラインナップには焼酎の仲間に頼りがちだったけど、
よりすんなりとマッチするアイテムをみつけました。


品川港南口で新鮮ホルモンなラインナップで迫る、 もつ酒場「ニューなかみ家(なかみや)」。nakamiya12.jpg今度は冬の寒い晩に、「もつなべ」で「ソウルマッコリ」がぶがぶってのもいいかもね。


banner_makkoli_tokyo.jpg今宵は、サントリーの企画、
「東京でマッコリが飲める 居酒屋特集」
でお邪魔しました。



口 関連記事:
  Bar「MONDE BAR」品川で ポテサラサンドと夏の昼間のモヒート(11年09月)
  韓国家庭料理「とうがらし」品川店 でスンデタラチムトックポッキ(07年06月)
  四川料理 味自慢「天華」 で胡椒わさわさ名物コショウそば(06年04月)



「ニューなかみ家」
港区港南2-4-14[Map] 03-3471-3656

column/03195

口 中国料理「萬来園」で チャーハン中華丼五目そば萬来園昼の部

banraien.jpg大井町で知るひとぞ知る中華料理店といえば、
中国料理「萬来園」。
東急大井町の駅から銀座商店街のアーケードをずずずいっと進むと見えてくるオレンジ色のスタンドサインが目印だ。
如何にも町角中華の佇まいの店にも拘らず、
夜ともなれば財界人著名人がやってくることも少なくないという。
そんな「萬来園」のお昼の部にお邪魔しました。


店先の椰子の木もまた目印のひとつ。
おひる時に「萬来園」の扉が開くのは、正午のこと。banraien01.jpg12時半にはラストオーダーになるらしいので、なんとも短い昼営業。
お客さんが2回転すればいい、という感じでしょうか。


短い時間内にということあってか、餃子をはじめとする点心の提供はなし。
昼から麦酒で餃子の願い儚く(笑)、麺類か御飯類からメニューを選ぶことになります。
白木のカウンターから、「エビチャーハン」をお願いしました。


おひる時は、息子さんが調理のメイン。
北京鍋に溶いた玉子を流し込み、お玉で御飯を叩き、
強い火力に素早く鍋を煽ってぱらぱらのコーティングを済ませる。


あっという間に出来上がるのがチャーハンの正直。banraien02.jpgbanraien03.jpg立ち昇る湯気に誘われるように、
ちょっと慌てて添えられたスプーンを動かします。
油通ししていた海老がぷりっと甘く、うんうん、旨い。
敢えて云うなら、普通に真っ当に美味しいチャーハンだ。


例えば、大井町駅前のLABIヤマダに外付けHDDを買いに行った足での正午頃。
カウンターの隅っこで、これまた定番の「中華丼」をと声を掛けます。


小振りなお皿に、白菜や人参、きくらげに烏賊などなどが入ったあんかけ。banraien04.jpg奇を衒うことなき、ザ・中華丼であります。


もしやと思った通り、
「五目そば」は、「中華丼」のあんかけをどんぶりの麺とスープに載せたもの。banraien05.jpg麺そのものも特段の個性のない汎用と思しきものだ。


banraien06.jpg
「炸醤麺(みそ入り挽肉そば)」はどうだろうと注文んでみると、
溶き玉子と辛味と片栗のハーモニー。
火傷しないようにふーふーしてから啜ってみれば、なんとも普通の安心感。
辛さと熱さに掻く汗が心地いい。
こうしてみると、シンプルな「中華そば」をいただきたい気がします。


大井町に「萬来園」ありとひとは云う。banraien07.jpg端から予想されたことではあったけど、
「萬来園」の真髄を知るにはやっぱり懐暖かき頃に夜訪れて、
オヤジさんとのやりとりの中から生まれるお皿たちを体験しないといけないようです。



「萬来園」
品川区東大井5-6-8 [Map] 03-3450-5667

column/03184

口 Bar「MONDE BAR」品川で ポテサラサンドと夏の昼間のモヒート

monde.jpg昼下がりの品川駅。
新幹線の時間までちょっとあるなぁというそんな頃。
ふと、くにちゃんと訪ねた銀座のバーのことを思い出しました。
銀座の中にあっても老舗と呼ぶに相応しい「MONDE BAR」。
その兄弟店が品川の駅ビルにあるのです。


アトレの4階は、Lounge Foodium。
オイスターバーの「グランド・セントラル」品川店や、
「つばめKITCHEN」「ルビーカフェ」「マンジャ・マンジャ」といった飲食店が配置されています。
「MONDE BAR」品川は、その一角に。


ドアを押し開くと、
バックバーを背にしたオーセンティックな装いのカウンターが奥へ伸び、
その先にテーブル席がある。
インテリアのデザインは、駅ビルのバーということからか、
豪華列車の食堂車をモチーフにしているらしい。


駅港南口に面した硝子窓からは、
午後の陽射しが明るく店内を照らしていて、
真昼間のバーでのちょっと背徳な気分も明るく照らします。monde01.jpgと、磨き上げられたカウンターの頭上には、
大胆にもテレビモニター。
テレビのあるオーセンティック仕立てのバーって、そうないよね(笑)。
でも、あまり違和感のないのがなんだか不思議です。


まずはやっぱりサーバーからのビールを。monde02.jpg細やかで滑らかな泡が唇に心地よく、一気に呑んでしまいそう。


monde03.jpg
小腹を満たしてくれるようなものをつまもうと、メニューを覗く。
メニューの筆頭には、銀座の本丸「MONDE BAR」で初めて見知った、
「菊紋神戸牛」を用いたラインナップがある。
その下には、何故か築地市場からの鮮魚料理(黒板メニュー)のご案内。
右側には、銀座でいただいた「MONDE BAR」謹製「自家製ハム」も見つかります。
あれこれ悩んで、「ポテトサラダのサンドウィッチ」をお願いしました。


断面から覗くポテトサラダ。monde04.jpgmonde05.jpgじゃが芋の歯触り、トーストしたパンの香ばしさに、
マスタードの辛味と塩加減。
それらのバランスよく、なかなか美味しい。


新幹線の時間までもうあと一杯と、
硝子越しに見晴らす外界の暑さを思って、「モヒート」を。monde06.jpgこうしてみると、
「モヒート」って夏の昼間に呑むカクテルなんだなぁと想ってみたりします(笑)。


時計をちらっと見て、いまがタイミングとカウンターを離れます。
そのまま2階のコンコースへ出てすぐの新幹線乗り場へ。
カウンターから新幹線ホームまでの近さを実感する瞬間です。


きっと新幹線の改札に最も近いオーセンティック・バーのひとつ、
「MONDE BAR」品川店。monde07.jpgmonde08.jpg正統派バーにして午前11時から営むという一種のジレンマを抱えつつ、
敢えて様々なシーンでの利用に挑んだ気概を想う。
たまには、新幹線までの時間に余裕を持って、駅ビル4階の止まり木へ。


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「MONDE BAR」品川店
港区港南2-18-1 アトレ品川4F [Map] 03-6717-0923

column/03174

口 洋食「さんばん」で ソルテンボッカに迷宮入りジャーマンライス

sanban.jpgなんだか時々ふと気になる、
五反田は桜田通りをちょっと登った左側。
沖縄料理の店やお好み焼きのお店を横目にそのまま進んだ先に見える山吹色のテント。
ちょこちょこお世話になっている洋食「さんばん」に今日も寄り道です。


様子は判っていても、
ひとまずショーケースを覗いてみるのがお邪魔した時のちょっとした儀式。sanban01.jpgsanban02.jpg例えば大井町の某有名大盛り洋食店のように、
ショーケースを汚いまま放ったらかしてる店もある中、
清潔に鮮やかにディスプレイしているのを眺めるのがお気に入りだったりするのです(笑)。


ショーケース最上段の中央にサンプルのあるのが「ピラフソルテンボッカ」。
ドライカレーと括弧書きが添えられています。


それは、単にパラパラに炊き炒められたドライカレーかと思えば然にあらず。sanban03.jpg伝統的洋食屋さんを想う、ステンレスの楕円皿に盛られて届くのは、
たっぷりと褐色のソースのかかったもの。


薄めにカレー粉で炒めたご飯に、
まさにスパゲティミートソース用のソースを廻しかけた感じ。
その上からパルメザンチーズを振り掛けていて、
それがますますミートソース感を増幅しています。sanban04.jpgまったりと濃いぃコク味とトマトの酸味がカレーの風味と渾然となって、
一気呵成に喰わせるのです。


ショーケース最上段の右側にあるのが「ジャーマンライス」。
これは謂わば、変わりオムライス。sanban05.jpgチキンライスならぬトマトライスを薄焼きの玉子が覆っていて、
その一面にデミソースがかかっています。


キモは、酸味をほんのり利かせたトマトライスであるところ。sanban06.jpg彼の武蔵小山「さんばん」の「ジャーマンライス」とはちょっと見映えが違うけれど、
きっと出自は同じところから。
武蔵小山では判らなかった、何故に「ジャーマンライス」というのかを訊いてみた。
すると、ワタシもそれなりに調べてみたンですけど、判らないんです、
名付けた当の本人は既に亡くなっているので訊けないですし...、と仰る。
ああ、その謎は迷宮入りとなりました。


sanban07.jpgショーケース最上段のメニューには、
「中華風バターライス」なんてのも御座います。
バター風味の炒飯、とご想像ください。


裏道に燈す誠実な個性の灯り、洋食「さんばん」五反田店。sanban08.jpg全品制覇への野望がふつふつと沸き上がってきています(笑)。


口 関連記事:
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「さんばん」五反田店
品川区東五反田4-10-6 [Map] 03-3442-6945

column/03173

口 割烹「牧野」で吃驚の活穴子踊り焼き味噌仕立て肝入あんこう鍋

makino.jpg神田須田町「いせ源」で、青森風間浦の鮟鱇をいただいたのと同じ2月下旬こと。
その週末に、以前から気になっていた割烹に繰り出しました。
処は、品川から京急でふたつ目の新馬場。
大井町からもアプローチできそうなくらい至近な場所なのに、なかなか足を運ぶ機会は多くない。
それでも在り処だけは知っていた、割烹「牧野」さんに初見参です。


きちんと小さな屋形をいただいた紅い看板には「あんこう鍋」の文字。makino01.jpg硝子越しに海老が踊り、馬面が泳ぎ、穴子がうねうねしている水槽を横目に藍色の暖簾を払います。


makino02.jpg
あれもいいね、気になるねと目移り必至のその日のお品書きを互いに眺めながら、麦酒の乾杯。makino03.jpgこんもり盛られた「京菜はりはりサラダ」は、玉葱フライのカリカリと京菜のシャキシャキがみるからに嬉しい一品だ。


それはそれで外せないのですと「大粒かきフライ」。makino04.jpgそれはなるほど、その名に冠するぐらいの大判牡蠣フライ。
ぷっくりして大きいのとは違ってて、やや薄手に思うのは、フライに特に適した牡蠣ということでもないのかもしれません。
こうしてみると、軽くふた口くらいでいただける、ころんとして身の縮みの少ない牡蠣がより美味しいフライになるのだということなのかもしれません。
「大粒かき鍋」という手もあったね。


活き〆のお造りがあれこれある中から選んだのが茨城産の「活うまづら姿盛り」。makino05.jpg桶に詰めた氷の上全面に透き通った身をあしらって、小鉢にはお約束の肝。


活き〆であることを示すのは、氷の隅に飾られた頭部の切なくも健気な瞳。
makino06.jpgmakino07.jpgmakino08.jpg
薄らと櫻色を帯びたその身を、紅葉おろし少々溶いたぽん酢でいただいて、その澄んだ甘みにうむむと唸り、その身で肝を包んでいただいては、うむむうまいとふたたび唸ります(笑)。
やっぱり、河豚と遜色ないとも思えちゃう魅力があるね。


「牧野」ではきっとこれも外しちゃならないのでしょう、と「活穴子踊り焼き」。
恭しく運ばれてきた備長炭が紅く揺らめくコンロと今まさにおろし立ての穴子の身。makino09.jpgmakino10.jpg
焼き方のご指南に従って、
皮目を下にその綺麗な切り身を焼き網の上に載せる。
すると、身から脂が滲む同時に皮目が持ち上げるかのようにみるみる身が反り返ってくる。


様子をみてひっくり返し、身の方を軽く炙っていただきます。makino11.jpg溢れ出す濁りなき旨みと加減のいい脂の甘み。
焼いた穴子がこんなに美味しいなんて、ただただ吃驚だ。


そして、冬場の「牧野」の看板、肝入り特製みそ仕立て「あんこう鍋」。makino12.jpg白菜などの野菜に続いて、ふつふつ沸いた鍋へとぶつ切りされた七つ道具と思しき鮟鱇の身を投じます。


ふたたびふつふつとして、煮えるのが待ちきれないように鍋に伸ばす箸。makino13.jpgうん、いいね、旨いね、いいね。
ほどよく肝が溶けてきたあたりでまたコクが増してきて、まったりとした魅力も広がって。
老舗料亭「いせ源」では、上品系の醤油仕立てだったけど、
鮟鱇は味噌仕立て鍋もよく似合う。
さすれば、月島「ほていさん」のあんこう鍋はさしずめ、
キモ仕立てということになるのかも(笑)。


この日の鮟鱇も青森、むつ港から。makino14.jpgmakino15.jpg
東京だと、茨城の鮟鱇が多いというイメージでいたけれど、青森の鮟鱇も選ばれているのだね。
勿論、雑炊にしてもらって最後の最後まで堪能してしまうのが、正しいいただき方でございましょう。


時季時季のさまざまな活魚料理、そして冬にはあんこう鍋。
気になる酒肴に事欠かない旧東海道近くの割烹「牧野」の創業は、昭和14年。makino16.jpg
こちらもまた、季節を代えて訪れたい一軒です。


口 関連記事:
  あんこう鍋「いせ源」で 風間浦鮟鱇の刺身肝燻製と名代鍋の宴(11年04月)


「牧野」
品川区北品川2-19-2 [Map] 03-3471-3797

column/03124

口 廣東料理「亜細亜」で 干炸生蠣かきのてんぷら五反田駅前老舗

asia.jpg改修工事の進む五反田駅。
階段しかない池上線との接続通路にも、エスカレーターやエレベーターが設置されるらしい。
ダイビングギアを詰めた岩石のように重いスーツケースを脂汗を滲ませながら昇り降りしちゃったことをふと想い出します。
そんなリフレッシュの施されつつある駅舎に対して、東口のロータリーの向こうは旧態然としたまま。
近寄り難かった歓楽街も随分とその毒気が抜けて、鄙びてきたようにも映ります。


近寄り難いと云っても、大崎~五反田エリアの元住民としては、
ロータリーに面した店はひと通り知っているつもりでいたのに灯台下暗し。
歓楽街を背にした、まさに五反田駅の駅前真正面に一軒の中華料理店。
黒地にあしらった金文字の掠れ具合がシブい彫刻看板が示すは、「亜細亜」という店名です。


ここに惹かれたのにはひとつ理由があって、それは店頭のオススメメニューに「干炸生蠣(かきのてんぷら)」なんてフレーズがあったから。


asia01.jpg縒れたクリアファイルには、「生蠣料理」の章がある。
「かきボイル 葱生姜和え」「かきと玉子炒め」「あま酢蠣」「かきチリソース煮」「かきの黒豆炒め」「かき醤油煮」「かきと豆腐うま煮」と8種類もの牡蠣料理が並んでいるではありませんか。
ああ、何故もっと早く気がつかなかったのでしょう。
麺類の中には、「カキそば」もあるじゃないのン。


そうかそうだったかと想いながら、牡蠣の天ぷらを所望します。
それは、サクっと香ばしそうな衣の表情で届きました。asia02.jpgその向こうには、扉の硝子越しに駅前のロータリーを行き交うひとの姿と駅舎を望みます。


うん、こふいふ仕立てで牡蠣をいただくもの一手だよねと合点する。asia03.jpg脱水ゆえか、フライとはどこか違った牡蠣の身の凝縮したあたりも愉しめるのだね。


他の牡蠣メニューもいただかなければと馳せ参じると、
牡蠣料理あれこれは、3月の頭あたりで仕舞いにしてしまったという。
ああ、まだまだ旨い牡蠣が流通しているはずなのに、何故なのでしょう。


そーお店のオカアさんに訴えてみてもはじまらないので仕方なく(笑)、
こちらの人気メニューのひとつと聞く「焼賣定食」をお願いしました。
二個足してもらって、六個の焼売定食にボリュームアップしたりして。asia04.jpg


二階の窓からは、五反田駅のコンコースが正面にみえる。
こじゃれた駅の駅前だったらちょっとお洒落なスポットになっただろうけど、五反田駅前だもんなと独り言つ。


ちょっと不揃いな感じが如何にも手づくりしてくれているようで、悪くない。
どれどれと酢醤油で試してみるけど、酢の酸味が邪魔に思えて、醤油ちょっとと練り芥子ちょっとでいただくことに。
asia05.jpgasia06.jpg
肉のアンの練り方が柔いのが難ではある。
妙な風味づけや化調な味足しのなさそうな、
素直かつ素朴なしゅうまい、といったところでしょうか。


別の夜には、「廣東葱油撈麺(廣東ローメン)」。asia07.jpgasia08.jpg大井町「芳園」のローメンを頭の片隅に置きながらお皿を迎えると、
案の定随分と違う風情。
和えソバには違いないけど、こちらはその字の通り、
あっさりした葱油の和えソバだ。
色々あるのね。


五反田駅前の老舗的廣東料理の店「亜細亜」。asia09.jpgasia10.jpg
(10年03月月初撮影)
店頭のサインにはsince 1947とある。
ほー、60年を越える歴史を此処に刻んでいるのだね。


日本オイスター協会では、
「カキ産地に光を!募金」「復興牡蠣オーナー制度でカキ産地支援」も進めています。
牡蠣を食べよう!


「亜細亜」
品川区東五反田1-13-9[Map] 03-3441-7824

column/03110

口 居酒屋「べんちゃん」で 路地隠れ家晒す開発の波とカキフライ

benchan.jpg高輪の病院で、指先からのオニヒトデ針除去手術。
トータル1.5時間に亘る手術でありました。
神経の集まる指先を切り裂く施術であったので、そこがうまいこと繋がってくれるか、気の長いリハビリが待っている。
経過を看てもらいに再び訪れた病院を後にして、そんなことを考えながら高輪台の交差点に佇みます。
と、以前から気になっていた居酒屋の手書き看板が目に留まる。
お邪魔するいい機会かもしれません。


ところは、最近分譲販売を開始して即完とも聞く駅直結のタワーマンションの真新しい景色とその横の旧態然とした家屋の並びが対照的な一角。benchan01.jpgbenchan02.jpgbenchan03.jpgbenchan04.jpgbenchan05.jpg駅近にして隠れ家の如き立地だったお店が今は、図らずもお天道様の下に晒されてしまったかのようにも映ります。


開店早々ゆえ、一番の客となる。
その一番の客の足元へどこからともなく小さな犬がやってきて、すりすりとしてくる。
あ、女将さん、麦酒ください。


benchan06.jpg
そうお願いしてから、お品書きを眺めます。
「べんちゃん人気メニュー」から、何故か妙に郷愁を誘う「赤ウインナ焼き」。
benchan07.jpgbenchan08.jpg
群馬直送とある「マイタケ天ぷら」もいただきましょう。


benchan09.jpg
ウーロンハイを呑み干して女将さんから受け取ったのは、
「カキフライ」のお膳です。benchan10.jpgたっぷりの豚汁とたっぷりのタルタルが嬉しい景色。
洋食のお店にしてタルタルを添えてくれない店は確かと見習うべし(笑)。


ただまぁ、ちょっと揚げ上げるタイミングを抜かったか、衣が硬くなっちゃってるのは減点対象。benchan11.jpg「銀座 三州屋」のそれと比べてはいけません。


居酒屋「べんちゃん」は、ランチもやっている。
「鳥唐揚げ定食」「横浜シューマイ定食」に「さば焼き定食」などなど。
そんな中から選んだのは、「豚生姜焼き定食」です。


くるくる波打ってお皿から零れんばかりにしているタレ濃い味付けの豚バラ肉。benchan12.jpg生姜の風味もしっかり利かせた体育会系居酒屋仕立てだ。
ご飯かっ込むことになっちゃうね(笑)。


目の前に28階建ての豪奢マンションが建とうが、それもどこ吹く風。
きっと今までのまま、路地奥の庶民の暖簾、居酒屋「べんちゃん」。benchan13.jpgbenchan14.jpg棚に並ぶ一升瓶が新潟地酒のラインナップやリゾートマンションを湯沢に持っているよという貼り紙から、どうやらべんちゃんは、新潟に縁のある方らしい。
厨房に覗くオッちゃんが、"べんちゃん"、なのかな。



「べんちゃん」
港区高輪3-10-36[Map] 03-3440-2241

column/03101

口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号

sanban.jpgそれはもう、一年半以上も前のこと。
石垣島の北部でゆるゆるとダイビングを愉しんでいた水中での出来事でした。
島の西側海域と違ってダイバーの少ない北部は、一面の珊瑚の森が実に壮観。
でも、その珊瑚が多数のオニヒトデに陵辱されているのが厭でも目につく。
昼間でもこの数ということは、夜には恐ろしい光景となるのだろうなと思いつつ、憎きオニヒトデを退治せんとばかりに指し棒でオニヒトデをひと突き。
何気なく指し棒を動かしたら、刺していたオニヒトデが棒を伝ってするするっと手の方へ。
あ、あいたた。やっちまった!
ひとさし指の先をオニヒトデに刺されてしまったのです。


それから、オニヒトデの毒針の先が指の中に残る異物感を抱えたまま過ごしていたけれど、鈍く小さな疼痛が続いていたのでした。
こりゃぁいよいよイカンと除去手術を受けるべき、いつもの高輪の病院にやってきたのです。


副院長の診察を受け、手術日を決めた帰り道。
たまには、五反田まで歩いてみようと桜田通り沿いを下ってみました。


五反田駅が近づいてきた辺りで、ちょっと横道に反れてみる。
すると、山吹色のテントが印象的な洋食屋さんが目に留まりました。sanban01.jpg洋食、グリル、さんばん。
どこかで聞き覚えのあるような気もします。


やっぱり洋食屋さんにはサンプルケースがなくっちゃねと覗き込むと、
定番メニューに混じって、「ピラフソルティンポッカ」とか「中華風バターライス」といったちょっと変わりダネのお皿もあるらしい。sanban02.jpg


ふむふむと思いながら扉を開けると、壁の貼り紙が視界に入る。
白い紙にマジックの文字で、「カキフライライス」。
おお、これが呼んでいたのかな(笑)。


sanban03.jpg早速そのお皿をお願いして、何気なく箸袋をみると、
「グリル さんばん 武蔵小山店、五反田店」と書いてある。
あ!武蔵小山の洋食「さんばん」と兄弟店なのですね。


そうかそうですかと得心しているところへ、「カキフライライス」が到着です。sanban04.jpg「新富 煉瓦亭」を想うしっかり揚げ色の牡蠣フライ。


輪切り檸檬を折り畳んで搾り、たっぷり添えてくれているタルタルをのせて大口を開きます。
sanban05.jpgsanban06.jpg
牡蠣エキス大炸裂!というほどではないものの、ぎゅっと活性した牡蠣の身と香ばしき衣の合奏が、うん、悪くない。


武蔵小山のお店にもあったものなとメニューを捲ると、
当然のように「スパゲッティナポリタン」がある。
それはそれはとふたたび病院の帰り道。
大盛りできますかと訊けば勿論とばかりに早速厨房に戻るオヤジさん。
厨房とフロアを仕切る硝子窓の隅から覗く様子は、フライパンを大きく上下に動かして、しっかりしっかり炒めるオヤジさんの姿だ。


なんだか妙に期待が高まったところへ端正なステンレス皿がすっと来る。sanban07.jpg慌て気味にフォークを動かすと、ああ、これは何気に旨いナポリタンだ。


ケチャップに必要な火が入ってとろみ適度に丸い味になり、炒めの香ばしさが優しく迫る。sanban08.jpgそこへオヤジさんの所作を思い浮かべれば、さらに納得の味わいになるのだ。


メニューには、「ポークソテー」や「ポーク辛味醤油焼き」は載っているけど、
「しょうが焼き」は見当たらない。
どうなのだろうとオヤジさんに訊ねると、即答ひとこと「できますよ!」。
然らばと、今度は会社帰りに桜田通り。


「しょうが焼きを」と告げると、ほいきたとばかりに豚肉に包丁を入れはじめるオヤジさん。
ああ、なんだか美しさを想うしょうが焼きがやってきた。sanban09.jpgsanban10.jpgボリュームたっぷり、甘さを含んだ生姜タレのしっかりした風味。
結構イケると思うのだけど、どうだろねGingerちん



桜田通りから池田山側に外れた静かな裏道で今日も鍋振る、洋食「さんばん」五反田店。sanban11.jpg訊けば、武蔵小山の大将が師匠にあたるンだそう。
その師匠が大の長嶋ファンだったことから店の名を「三番(さんばん)」としたんだって。


口 関連記事:
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「さんばん」五反田店
品川区東五反田4-10-6[Map] 03-3442-6945

column/03096

口中華料理「大連」で 鍋貼児大連丼水餃子木須肉丼この地で40年

dairen.jpgソニー通り沿いの「丸千茶寮」でラーメンを食べ終えて、ハンカチで口元を拭いながら後ろ手にドアを閉め、顔を上げる。
上げた視線の丁度正面の通りの向こうに古びた暖簾が目に留りました。
あ、こんなところにも「大連」があるのだね。
色の褪せたテントに端の千切れた暖簾が、いい味出してます。


改め出掛けたソニー通り。
一瞬の躊躇いのあと(笑)、ドアをひら、ひら、ひらく、っと。
建て付けが少々悪くなっていて重たいドアをそうして引き開けると、外観の風情とぴったり一致する店内の景色。dairen01.jpg掃除を怠っているわけではないけれど、積年の草臥れがそこここに感じられます。
きっとちょっと前までパイプ椅子だったのじゃないかなと考えつつテーブルに腰掛けて、くすんだビニール越しの品書きを眺めます。


dairen07.jpg女将さんに「麦酒をお願いします」と声を掛けてから、ふたたび継ぎ接ぎのある品書きを見あげます。
やっぱり、「鍋貼児(餃子)」をお願いせねばならないでしょう。


ここ「大連」の「鍋貼児」は、羽もなければ、薄皮がパリッとすることもなく、また肉汁が激しく滴ることもない。dairen02.jpgつるんとしたテクスチャを感じつつ、つるんと口に収めて噛めば、細かくペーストにしたあんが解けて消えてゆく。
昔ながらの焼き餃子、ということなのかもしれません。


飯類、の中から店名を冠した「大連丼」を選んでみました。dairen03.jpg「大連丼」は、つまりは野菜のあんかけ丼。
モヤシをメインに、木耳や豚バラなんかを炒めて片栗でまとめたものが載っている。
ちょっと醤油の強い感じに不思議と合点がいく安堵。


も一度お邪魔した夜には、麦酒に「水餃子」。dairen04.jpg女将さんは、「スープですので味ついてますけど、お好みで醤油や辣油なんかをね」と。
どれどれと蓮華に載せた餃子を啜ると、つるんとした食感の皮の中から大蒜の利いたあんが零れて、なかなか旨い。
これなら醤油も辣油も必要ない。
焼き餃子と同じ餃子だろうけど、「水餃子」の方がよりいい感じだ。


基本形のものとは別に貼られた、独特な筆致の品書きから「木須肉丼(ムスロドン)」。
どんなものですかと訊くと、木耳とかね、野菜とか玉子とか豚肉とかを炒めてのっけたものね、と女将さん。dairen05.jpg意外とカラフルなどんぶりの景色に、おおお、と蓮華を動かします。
木耳をはじめとした具材の食感を上手に残しつつ、味わい全体の基調がちゃんとキマっていて、なかなかイケる。


なるほどーとさらに蓮華を動かしながら、女将さんに訊くと、ここ「大連」は、創業から彼此もう40年になるという。
オヤジさんが問わず語りに語るには、元々、今の渋谷109辺りにかつてあった「恋文横丁」に大陸からの引き揚げてきた方が営む「大連」があって、オヤジさんはそこに勤めていたそう。
その後、月賦の緑屋(オヤジさんは丸井のと仰ったが)のビル開発で立ち退きとなる。
その「大連」の面子がそれぞれに店を出したらしく、オヤジさんは、「青山とか足立の方とか、下神明にもあったのだけど、まだあるかなぁ」と云う。
少なくとも、田町や大森の「大連」とは系統が違うようです。


「結構、タレントさんが来るんですよ」に続けてオヤジさんは、「この間は、フジテレビからも取材要請があったんだけど、断った」とも仰る。
そう、とんねるずのあの番組の、ですって(笑)。


五反田のこの地で営む40年、中華料理「大連」。dairen06.jpgどなたかに引き継がれていけるのか、その辺りがちょっと気掛かり。
「スタミナそば」も気になります。


「大連」
品川区東五反田2-19-3[Map] 03-3443-9065

column/03058

口うどん「おにやんま」で 讃岐うどんあれこれ巡ってとり天ぶっかけ

oniyanma.jpg以前ここには何があったかなぁ。
ソニー通りが五反田駅のガードを潜り抜けたすぐのところ。
見上げれば、池上線のホームが見える。
一時、そば屋であったような気もするけど、その辺りからもう記憶があやふや。
ちょこちょこ通るところなのになぁ。


でも今は、なにがあるかははっきりしてる。
通り過ぎるタクシーのシルエットの向こうで、靡いているのは「うどん」と書いた白い暖簾。
「おにやんま」という名の讃岐うどんのお店であります。


券売機の前に立って「えっと~」と必ず迷う(笑)。
まずはやっぱり、「とり天」の載ったヤツにしようかな。
まだ9月のことだったので、冷たいうどんの大盛りで。oniyanma01.jpgぶりん!と量感のある麺が、いい。
澄んだ出汁に加減よく旨みが満ちていて、塩梅もいいツユ。
あ、イリコの風味と一緒にツユが眼鏡に撥ねちゃった(笑)。oniyanma02.jpgちょうど揚げ立ての「とり天」を火傷しないように、そーっと齧ると、鶏の脂汁がぷちっと弾けて、あちあち、やっぱりちょっと口の中を火傷しちゃった。


同じ9月のある夜には、週替わりの天ぷらを載せた「チカの南蛮漬け冷ぶっかけ」で。oniyanma03.jpg「チカ」は、店の女性スタッフの名前、ではなくて、函館直送だというワカサギに似た魚。
少々骨張ったワカサギ天ぷらの南蛮漬けだと思えばおよそ間違いではない。
冷たいぶっかけになら酸味のある南蛮漬けや玉葱も合いそうな気がするけど、ベストマッチってことでもないなぁ。
同じ週替わりの、讃岐直送「紅いもと玉ねぎのかき揚げ」という手もあったかも。


oniyanma04.jpg月が変わったところで、天ぷらと温泉玉子に肉トッピングの「温デラックス」を「いわし天」と「たこ天」で。
関西で肉といえば牛肉ということあってか、牛丼仕様のような薄切り肉を煮つけたものだ。


oniyanma10.jpg壁際には、吉原食糧という会社の「白鳳」という讃岐うどん専用小麦粉の袋が積んである。
これが、「おにやんま」のうどんに化けるのだね。
最近、うどん店の平均点が上がってきているように思うのは、もしかしたらこういう製粉会社の製品がなんらかの形で寄与しているのかもしれないな。
厨房からアルミの階段を降ろして、屋根裏的二階へ上がったり降りたりの光景がよくみられるけど、どうやらそこに製麺機があるらしい。


一時期販売してなかった「温カレー」は、11月の終わり頃。
好物の「舞茸天ぷら」を大胆にトッピングしてしまいましょう。oniyanma05.jpg家庭のカレーを足しました的味わいに、なんだか妙に和んだりして(笑)。


師走に入って今度は、讃岐の郷土料理と謳う「しっぽくうどん」。oniyanma06.jpg蓮根や人参なんかの根野菜と鶏肉と油揚げをやや甘めに煮込んだ、つまりは煮物をうどんにON!
一気に郷土料理色が強まって、ふむふむ。
oniyanma07.jpgoniyanma08.jpg
久々にのっけた「とり天」を齧ると、またまた火傷しそうに(笑)。
でもやっぱり、シンプルなうどんに「とり天」のっけが、一番な気もします。


五反田で讃岐うどんの店といえば此処と、
一気にそう語られるようになった「おにやんま」。oniyanma09.jpg御徒町の人気うどん店『かがり火』の姉妹店なのだそうですよ。


「おにやんま」
品川区西五反田1-6-3[Map] 非公開

column/03057

口炭火ステーキ「カサローエモ」で 大田原牛ハンバーグ不思議な脂

casarowemo.jpg年間30頭前後しか生産されないという「大田原牛」を供するお店が五反田にあることは随分前から知っていました。
ただ、例えば炭火ステーキの「吟撰」が200gで31,500円、さらに稀少だという「別格超吟撰」のステーキに至っては、200gで157,500円という畏れ慄いお値段(笑)。
そんな敷居の高さを案じつつ、でもハンバーグあたりだったらなんとかなるかもなぁと時折考えては日々が過ぎておりました。


島津山方面へ、伴侶を得ての好機到来。
お昼どきの五反田駅からソニー通りとおよそ平行に走る裏通りを往く。
「うどん」とのコラボも話題の「ダ・カーポ」を横目にそのまま進み、
もう少し行けば「フランクリン・アべニュー」や「ヌキテパ」のある清泉女子大正門前の坂下、というところにあるのが、炭火ステーキ「カサローエモ」だ。


扉の脇で、星条旗をモチーフにしたような帽子を被った御仁が、
「お金はちゃんと持ってきたかな?」と人差し指で問い掛ける。casarowemo01.jpg痩せた札入れを改めて(笑)。
一応お昼でも要予約でということで伝えていた名前を告げ、窓際のテーブルへ。
なにかのお祝いでもあるような様子のテーブルがもうひと組ありました。


メニューにみる「しぐれ丼」は何故か、大田原牛ではなくて但馬牛。
「ビーフカレー」とか「ビーフシチュー」という手もあるけど、高嶺の花のステーキ以外となるとどうしても「ハンバーグ」でってことになってくる。
可愛く、200gでお願いしました。


ホールの御兄さんは、経験がまだ浅いのからかそれともそういう気性なのか、どこかおどおどした挙動がなにかを不安にさせる。
調理場はずっと奥にあるようで、例えば銀座「Chaco」のように肉を炭火で焼く臨場感を拝めないのも残念なところ。
と、思ったらカウンターの手前にモニターがあって、お肉の様子が映ってる!
んー、できれば音も聴きたいなぁ(笑)。


そうこうするうち、お待ちかねのお皿がやってきました。casarowemo03.jpg眼前のハンバーグは、コロンとしっかり厚みのあるフォルム。
焼き上がりでこれだけの嵩があるってことは、パテの頃にはもっとポッテリとさせていたのだろうね。
割れが入っているのはこの厚み故仕方のないことなのかもなぁと考えつつ、ナイフの刃先を挿し入れます。


すると、切るより先に粗く挽いた肉がほろほろと。casarowemo04.jpgどれどれと口に運ぶとまずは、ちょっと滑るような不思議な脂の甘さが口腔に広がる。
これが、たどたどしくも解説してくれた、融点の低い不飽和脂肪酸を沢山含むという大田原牛由来の味わいなのだろうか。
俗によく言う、「あージューシー!」とか「肉汁がぁ!」というのとは確かに違う印象だ。


少なくとも、あれこれ余計な香辛料に頼らない印象は悪くない。
使っている胡椒は、ミクロネシア・ポナペ産だと訊いて、ふと南の島でいただいたペッパー・ステーキを思い出す。


そして、御兄いさんの指南に従って、ちょっと残したライスにちょっと残したハンバーグを載せて解し、そこへ大根おろし混ぜ込んで醤油を垂らす。casarowemo05.jpgんー、まぁ、意図がわからんでもないけど、単におろし醤油でも食べてみて!でもいいよな気がします。
お近くの「フランクリン・アヴェニュー」のテラスが脳裡に浮かんで、このハンバーグをバンズに挟んで食べてみたいとも思うのでありました。


希少種大田原牛の炭火焼ステーキの店「カサローエモ(CASAROWEMO)」。casarowemo07.jpgWebサイトには、
「カサローエモとはギリシャ語で"純潔"という意味の言葉です。黒毛和牛は競走馬と同じで、血統が全てと言っても過言ではない生き物です。大田原牛だけでなく、使用する調度品、調味料、水、空気にまで「純潔なるものだけの提供」をコンセプトにこの言葉を用いました。」とある。
casarowemo06.jpg後段にはやや鼻白むも、生い立ちの確かな稀少な牛肉を敢然と供する気概は伝わってくる。
牛のお店なのに何故に馬がモチーフなのか不思議だったのだけど、"競走馬と同じ血統"を表す考えからなのかな。


口関連記事:
 海の幸フランス料理「ヌキテパ」 で土のジュレと西瓜ショート(05年04月)
 
BURGERS「フランクリン・アベニュー」で テラスの赤身バーガー(04年04月)




「カサローエモ」
品川区東五反田3-17-14春日ビル1F[Map] 03-3446-8808

column/03049

口ラーメン「ムーリー亭」で ムーリー麺塩胡椒辛さと牡蠣出汁在り処

muritei.jpg桜田通りの竹岡式ラーメン「梅乃家」にお邪魔するたびに気になっていたもう一軒が、その「梅乃家」裏手のお店。
歩道に置いたA看板には、「ムーリー麺」。
なんだか不思議な響きのメニューであるね。
「梅乃家」の脇道を覗くと、赤い幟と赤提灯。
路上のA看板なくしては気づかれもしない物件への勇気ある出店だ。


コンニチハっと暖簾を潜ると、
どこに座ったらいいやら、なんだか所在なくも勝手が違う風。muritei01.jpgすると、どうぞ下へと指先が招く。
なるほど、階下が客席となっているようです。


鋼製の階段をカンカンと下りた先は、コンクリート打ちっぱなしの壁に、それじゃぁ余りに殺風景だろうと葦簀を下ろしたりした風情がどこか学祭の模擬店のよう。
muritei02.jpg鶏×魚介スープの「純塩ラーメン」とか、懐かしき荻窪イメージだという「東京醤油ラーメン」という手もあるようだけど、なによりやっぱり気になるのは、店名にも冠する「ムーリー麺」だよね。
テーブルのメニューによると、「ムーリー麺」は、「骨をつかわず、鶏・豚・牛の肉と野菜を8時間かけて摂ったスープに広島産牡蠣をはじめとする魚介出汁をかえした塩らーめん」だという。


受け取ったどんぶりは、所謂中華そばの装い。muritei03.jpgでも、スープの色味は、黄土色というか、鬱金色というか。
どれどれと啜るスープは、やたら胡椒が利いていて、めっちゃ塩辛い。
塩らーめんは、利き過ぎているくらいに塩ぎゅっと利いてることが少なくないけど、それにしても塩辛い。
血圧が上がってしまいそう(笑)。


それで、肝心の牡蠣の風味が感じられるかというと、そう考えじっくり探せば、それもそこにあるような、そんな感じ。muritei04.jpg例えば、牡蠣を湯掻いて平らげた牡蠣鍋のあとのスープのようなものだとすれば、繊細な風味であるはずで、残念ながらそれを活かそうとしたバランスのスープではありません。


そんな梅雨時の初訪問を振り返りつつ、再び訪れた「梅乃家」裏。
やっぱりあんなに塩辛い仕立てなのだろうか、という疑問がひとつ。
そして、真牡蠣が本格的に流通する頃のスープはどうか。


少しテーブルの配置の変わった地下の部屋。
改め受け取ったどんぶりは、茹で玉子の配置こそ違えど、ほぼ同じ表情でやってきた。muritei05.jpg
どれどれと蓮華を動かす。
うむむ、比べれば前回程ではないにしても、やっぱり塩胡椒が妙に強い。
胡椒で啜るラーメンを以前から卑下してみてきたことが重なって、
やっぱりちょっと残念な気分muritei06.jpgに。
ここまで胡椒を利かせなければいけないのかなぁ。
ストレート細麺の具合は悪くないのに、な。


高輪台は、桜田通りから脇に隠れたラーメン店「ムーリー亭」。muritei07.jpg店名に冠した「ムーリー」は、「牡蠣」の中国語読みに由来するらしい。
そうか、そうであれば尚更、牡蠣を上手に活かしたどんぶりに進化させて欲しいなぁと思うのでありました。


口関連記事:
 竹岡らーめん「梅乃家」で 竹岡式らーめん甘いタレ味と玉葱細麺(10年06月)
 うどん・そば「まるすAkio製麺所」で 黒いつゆうどん個性の行方(10年11月)



「ムーリー亭」
港区白金台2-26-13 オクトビル[Map] 03-5422-8590

column/03048


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