ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口 あぶらそば「CHABUYA Zutto Branch」で 牡蠣エキスあぶらそば

zuttobranch.jpg06年、表参道ヒルズの開業に合わせて、「ちゃぶ屋」の森脇康二さんが勇んで出店した「MIST」。
「MIST」は10年01月には香港に海外初出店し、
11年版「MICHELIN HONG KONG」で一つ星を獲得したらしい。
ますます順風満帆かと思いきや、この01月早々にヒルズの店を閉めてしまったという。
移転のためということだけど、間違いなく高いであろうテナント料にいい加減嫌気が差した、というところではないのかな。
そんな森脇さんが、路線の違う新店を繰り出した。
それが、四谷三丁目の「CHABUYA Zutto Branch」だ。


ところは、外苑東通りが曙町に向かって右へ曲がる辺り。
「エリマキらーめん」が懐かしい「一心らーめん」の斜向かいといえば、
分るひとには判るはず。


節電モードの店頭だけど、硝子越しに「あぶら」と示す赤い提灯がみえる。
店内は、奇を衒ったようにまで思った「MIST」との連関は窺えず、嘗てのレストラン・バーを居抜きでテナントしたもののようにも映る。
zuttobranch02.jpgラーメン・つけ麺の店としては、十分にゆったりとした居心地。
壁には、「MICHELIN HONG KONG」一つ星を顕す額が飾られています。




ご注文はやっぱり、「特 牡蠣あぶらそば 正油味かつお風味」。
オリーブオイルと白胡麻油との"あぶら"に対して、
牡蠣エキスを織り込んでいるというのも気になるところ(笑)。
大盛りに、「温玉」をのせてもらいましょう。zuttobranch03.jpg


塩味グリルのチャーシューに支那竹、青葱、刻み海苔、刻みナッツのトッピング。zuttobranch04.jpg覗き込む麺の表情は、ぬらっとしつつも決してオイリーではない感じ。


さてさて牡蠣エキスはどんな活躍をみせてくれているかな、なんて考えつつ、自家製と聞く量感のある麺をズ、ズッと、啜ります。zuttobranch05.jpgん?お?うん?
確かに、今までの味わいの枠組みとは違うベクトルをもつ味わいだ。
丁寧に仕立てて、間違ってもジャンクな方向へ転ばないようにしているのがよく判る。
ただ、その分だけ、おおお!といった判り易いトキメキを齎すものではない模様。


ただのオイスターソース和え麺とも勿論違う。zuttobranch06.jpg
森脇さんが謳う、第六の旨み「油味」というのは、なんだか難しい、というのが正直なところ。
"牡蠣エキス"はどうやって抽出しているのかな。


温玉を崩して黄身のとろみを纏わせたり、卓上の意外と辛い唐辛子オイルを垂らしたりして、味の変化を愉しみつつ、完食です。


zuttobranch07.jpgお会計の際に、「TAP 2011」という青いロゴ・マークをあしらった箱を見つけた。
「TAP 2011」というのは、げんさんも応援しているプロジェクトだ。
元々は、世界の子供たちが「清潔で安全な水」を手に入れられるよう、ユニセフの活動を支援するものだったのだけど、巨大震災を受けて、ユニセフの「東日本大震災緊急募金」に協力するものとなったそう。
ここでも、ささやかな協力をいたしましょう。



「ちゃぶ屋」の森脇さんが繰り出した新基軸は、あぶらそば「CHABUYA Zutto Branch」。zuttobranch08.jpg「ちゃぶ屋が "ずっと" 続くように」、そして、「油そばを "ズッと" すすって明るく元気になってもらいたい」というのが、"Zutto"と名付けた意図らしい。


口 関連記事:
  創作麺工房「MIST」で スタイリッシュに巻き麺偽寿司柳麺らぁ麺(06年03月)



「CHABUYA Zutto Branch」
新宿区舟町7 ポワロービルディング1F[Map] 03-5919-0752
http://www.chabuya.com/

column/03108

口日本酒と干物と牡蠣「酒徒庵」で 日本酒でやる怒涛の牡蠣づくし

shutoan.jpg四谷に"日本酒と干物と牡蠣の店"を標榜する店があるという。
ありそでなさそなそのフレーズが、
当然ながらただただ気になります。
これは行かねばならぬと思うも、
ちょうど時季は師走も押し迫った頃。
問い合わせると、
忘年会らしき予約で連日満席のご様子。
隙間のように空いていた日取りに合わせて突撃です。


入口にある「洋食エリーゼ」を店先から横目で眺めつつ、しんみち通りを往く。
クランクして進んだ右手のビルにあるのが目的地「酒徒庵」です。


店先にはやはり、「満席」のお知らせ。
併せて、日本酒の専門店ゆえ、日本酒を呑み愉しもうとする方以外は遠慮願いたいと至極当然の断り書きがされています。
意外やずずずいっと奥行きのあるフロアとなっていて、案内されるまま一番奥のテーブルに着きました。
shutoan02.jpg
口開きにいただくのは、浅蜊の味噌汁。
大塚の居酒屋「こなから」の初めが蜆の椀であったことを思い出します。


まずは乾杯に、と紹介されていたのが、山口の「flight of wharf」。
雁木 活性にごり発泡純米生原酒、とあって、さらに<酒徒庵 特別誂え>とある。
それゆえ、ここ「酒徒庵」でしか呑めない酒ということになるらしい。
シャンパン的プロセッコ的日本酒で乾杯というのも一興だねと全会一致でオーダーです。shutoan04.jpgshutoan03.jpgガスを抜きながら慎重に抜栓してくれる「flight of wharf」のボトルは、澄んだコバルトのブルー。
白濁した滴をグラスに注げば、ぴちぴちと炭酸ガスが弾ける。
乾杯して口に含めば、ああ、すっきりフルーティな呑み口でお酒を呑んでる感じでは全くないのが危険であります(笑)。


捲るお品書きには、日本酒あれこれのラインナップに続いて、珍味・摘まみの類の酒肴に灰干し色々、惣菜にお食事が並んで目移り必至。
そこに更に、産地別"今日の牡蠣"が十数種類に「牡蠣料理」がこれまた十数種類。
この時点で牡蠣料理を端からやっつけることは不可能だと知り、早くも二回戦目の予感がしてきます。
やっぱり早速、生牡蠣からいただきましょう。


余り耳慣れない北九州エリアのものからいってみようと、
長崎・小長井モノに福岡・門司港モノ。
shutoan05.jpgshutoan06.jpg
クリーミーで奥行きのある甘みタイプ、という解説をなるほどと横目にしつつ、両者の違いを比べるのもまた愉しいね。


これも珍味だよねとお願いした「牡蠣の塩辛」は、磯っぽさ満開かと思えば然にあらず。shutoan07.jpg 塩辛であるも、牡蠣のペーストのようでもあります。


「静岡由比 桜海老釜揚」や「灰干し 銚子 鯖」を挟んで今度は、三重のお酒で三重の牡蠣をいただこうという趣向に臨みます。
三重の牡蠣と云えば、的矢か鳥羽か。
的矢の牡蠣をちゅるんといただいて、なみなみ注がれたグラスのお酒を口に含むと一瞬、その酸とボディに白ワインで牡蠣をやっつけている感じになる。
shutoan08.jpgshutoan09.jpg
そんな三重のお酒は、四日市タカハシ酒造の純米酒「天遊琳」。
ラベルにはなんと、<牡蛎限定 酸度三>とある限定品だ。
シャブリを呑んでいるかのような錯覚は、強ち間違いではなかったのだね。


そんでもって、さらに北上して岩手の「赤崎」を焼きでいただきます。shutoan10.jpg熱々の殻を外すと、ふふんと磯の風味。
やっぱり火を通すと、少し縮んだ身から澄んだ野性味がより感じられるようになって、いいね。


さてさて、沢山ある「牡蠣料理」の中からも幾つかいただきましょう。
いつか家でもやってみようと思っていたこともあって、気になる「牡蠣オリーブオイル漬」は、勝手に抱くイメージよりはやや浅い漬かり具合か。shutoan11.jpgこれには、「天遊琳」がふたたびよく似合います。


青森のお酒をと「豊盃」純米吟醸をいただいて、「牡蠣の時雨煮」。shutoan12.jpg例えば、柳橋「小松屋」の「かき佃煮」のように、一定の保存を念頭にじっくり炊いたものとは違って、塩辛くなく柔らかな仕立て。
でもお酒が進む酒肴であることには違いありません。


昼どきに「銀座 三州屋」で偶然逢ってしまったというtakapuのむちゃんに、やっぱりこれは外せないよねーと「牡蠣フライ」。
それは「三州屋」のものとは路線異なる、衣細やかなクリスピータイプ。shutoan13.jpg香ばしい衣との一体感もまた、カキフライの魅力なのだと何十回目かの再認識を(笑)。


散々食べて呑んでの挙句の仕上げに「牡蠣のチーズリゾット」。shutoan14.jpgいっそもっと牡蠣の身を刻んじゃってもいいのかもなぁと思いつつ、いやこんな感じがいいのかもとも思いつつ、あっという間にぺろんと食べてしまうのでありました。


接客も気持ちいい、日本酒と干物と牡蠣の銘店「酒徒庵」。shutoan15.jpg「酒徒」とはまさに、酒を呑むひと、酒好きのひと。
それと同様に、いやそれ以上に牡蠣好きのひとの店でもあります。
オイスターマイスターのいる店「酒徒庵」。
ああ、怒涛の牡蠣づくし、愉しからずや。


口関連記事:
 大衆酒場「三州屋」で 夜のかきフライ風格の表情弾ける魅力(10年10月)



「酒徒庵」
新宿区四谷1-23上野KGビル1F[Map] 03-3351-6119 
http://www.shutoan.com/

column/03067

口本格焼酎屋「羅無櫓」で おまかせ吟味役小あじ唐揚げ蒸野菜鍋

ramuro.jpgいっそ住んでしまいたいと思う場所のひとつ、
四谷荒木町。
大井町や武蔵小山のディープゾーンとはまた違う、花街名残りの風情がちょっとオトナな路地路地がいいンだよね。
でも、そうは云っても、訪れる機会は多くない。
今夜はいっちょ、旧交温めに参りましょうか。
どこに潜もうかと選んだのが、
焼酎の店「羅無櫓」です。


味のある小料理屋、バー、エスニックに妖しいスナックなんかの看板を横目に路地を往く。
杉大門通りと車力門通りとの間を平行して走る柳新道通りという筋の暗がりを進むと、路傍の縁台に将棋盤が置かれ、駒が綺麗に並んでる。ramuro01.jpg小粋だねぇと思ったその場所が、目的地「羅無櫓」の店先でありました。


「羅無櫓」は、カウンターの店。
バックバーにも背中の棚にも、焼酎の瓶がずらりと並んでいるけれど、不思議と閉塞感なく、ゆったりと感じます。ramuro02.jpgそしてそのカウンターの中央で半袈裟のような井出達で迎えてくれるのが、
ご主人の官兵衛さん。
名刺には、「初代焼酎吟味役」の肩書きがあり、
柔和かつ含蓄のありそうな佇まいのオヤジさんだ。


一杯だけ麦酒を所望と、官兵衛さんに。
「羅無櫓」の「ギョーザ」は、具沢山のワンタンを焼いたような、
ちょっと異形のフォルム。ramuro03.jpg皮の魅力をまず全面に、かりかりと歯触りよろしく、香ばしく。
焼酎にも、勿論麦酒にもぴたりと寄り添う仕立てになってます。


焼酎はもう、官兵衛さんにおまかせで。
一杯目のグラスは、屋久島の「三岳(みたけ)」。ramuro04.jpgやっぱり、あっさりと軽めのところから、でもしっかりと風味のあるグラスだ。


ramuro05.jpg続く一杯は、甑島の塩田酒造の「六代目百合」。
ルイベ状態の「馬刺し」の解けるのを待つうちに、近況報告。
そこへ、扉を開けて入ってきたオッチャンの手には、
ナイロン弦のギター。
一曲演ってくれという声は掛からずに、見せる背中がちょと寂しい。


そうこうしている裡にグラスが空いて、お代わり所望。
「神座」は、黒麹仕込みのしっかり芋焼酎。ramuro06.jpg軽めタッチのものからグラデーションをかけるようにボディと風味の強いものへと変遷していく、官兵衛チョイス。
ちょっぴり加水でいただいております。


そこへ迎えたのが「小あじ唐揚げ」。ramuro07.jpgこれが、想定外に旨いのなんの!
炙り立ての干物に脂が滲んで、齧れば香ばしくも弾ける旨み。
皮と骨のぱりぱりした食感がまたその魅力を助長する。
あああ、うまい、焼酎に寸分のズレなく寄り添う也。


フクロウさんの彫刻が、そうそう素直に酔ってよいのだぞ、と静かに見守ってくれているようにも見えて心強い。ramuro08.jpgなんてことで、お代わりの手づくり本甕仕込みの芋「玉露」を舐めます(笑)。


バックバーの棚の上に、ピッケルや古びたごつい靴なんかが飾られているのは、
登山愛好家の印。
そう云えば、扉の脇に掲げた看板には、
ザイルを繋いで急斜面を登坂するシルエットが描かれているのです。


ramuro09.jpg
次からは温かいのでいただきたいですと官兵衛さんにお願いして登場したのが、じょかの一種でサーブされた黄金千貫仕込み「桜島」。
芋のボディが丸いふくよかさに整った呑み口になっていて、いい。


お隣さんのオーダーが気になって便乗したのが、「蒸し野菜鍋」。
ちょっと前より話題のタジン鍋を使った、野菜鍋なのだ。
ramuro10.jpgでっかい徳利のようなフォルムの蓋をぱかりと外すと、
湯気とともに一面のキャベツ畑が現れる。ramuro11.jpg


菜箸で底の方を起こすようにすると、トマトや人参、薩摩芋、鶏肉なんかの具材が顔を出す。ramuro12.jpgまだ口にしていないのに、具材それぞれの持つ旨みが活き活きとぎゅーっとその組織に沁み込んでいそうにみえる。
えへへ顔で箸を伸ばせば、キャベツの甘さがしゃくっと弾け、鶏の滋味がしみじみとし、ほの酸っぱいトマトの甘さが色を注す。
いいね、旨いね、美味しいね。
聞けば、アボカドオイルを垂らしているくらいで、出汁を入れるどころか、塩もしてないそう。


ふと、てんこ盛りに味わいの層を重ねるような料理に疑問が沸いてくる。
ramuro13.jpg素材が悪くなけりゃ、こんな調理でいいんじゃない?みたいな、ね。
具材たちのエキスを鍋の底まで綺麗に平らげる。
既に定番となりつつあるタジン鍋料理だけど、それが焼酎の素朴さと絶妙にマッチしているのだね。
最後の一杯を佐多宗二商店の定番「晴耕雨讀」でいただいて、うん、満足の夜でありました。


荒木町柳新道通りで縁台将棋が目印の、本格焼酎屋「羅無櫓(らむろ)」。ramuro14.jpgramuro15.jpg店名「羅無櫓」は、ネパール語でベリーグットとか、美味しいとか、素晴らしいとかを意味する"らむろっつぁ"の音から名付けたそう。
官兵衛さんがヒマラヤ山地の言葉に想いを馳せるのは、岳人ならではか。
ゆるゆると焼酎とそれに似合う酒肴がいただけるカウンターは、12年目を迎えたところだそうです。


帰りがけにやっと、以前何度か寄ったことのあるマジックバー「八時」の斜向かいであることに気がつきました。


口関連記事:
 マジックバー「銀座 八時」で 水割り舐め舐め愉しむマジックサロン(06年03月)


「羅無櫓」
新宿区荒木町七番地[Map] 03-3358-9515

column/03028

口餃子の店「おけ似」で 軽やかなる旨さの餃子と澄んだ滋味湯麺

okei.jpg飯田橋に餃子の旨い店があると聞いてから、
幾星霜。
以前訪ねた時は、想定外の店前の行列に愕然としてスゴスゴと退散していたのです。
所用ついでにふたたび、飯田橋早稲田通り。
警察病院の跡地に沿って右に折れます。

すると、左手前に見えてくるのが、
「飯田橋大勝軒」と一度お邪魔したことのある「青葉」飯田橋店。
そしてその並びにあるのが、餃子の店「おけ似」だ。


しんと冷える中でもやっぱり、空席を待つひと影が5つほどある。
夜は当然「餃子でビール」のひと達も多いのでしょう、回転は早くありません。
30 分ちょっと待ったでしょうか。
いよいよ手が悴んできた頃に暖簾の向こうへ呼ばれました。


カウンターの隅っこに案内されて、外で待つ間ぐるぐる考えて結局素直にと導いた結論をおねえさんに告げる。
「餃子に湯麺、お願いします」。


okei01.jpg
お冷のコップに刻まれた「おけ似」の文字をしみじみ眺めてから正面に顔を上げると、観葉植物の鉢の間から硝子越しに厨房のシルエット。okei02.jpg湯気やら油らやがたっぷりと垂れたすっかり磨り硝子のようになっている。
厨房の熱気が伝わるようです。


お待ちかねのところにやってきた、「おけ似」自慢の「餃子」。okei03.jpg極薄の羽を頂いて、香ばしそうな焼色を魅せる7片の餃子たち。


okei04.jpg辣油と酢を溶いた醤油タレにその餃子の一片をちょんとつけて齧れば、するっと肉汁が滲んで軽快な旨みが広がる。
なによりこの、軽やかさが衝撃的ですらある。


薄手の皮とクドサのないあんの組み合わせに絶妙な手練を思う。okei05.jpg何個でも食べれそう、とよく云うけれど、まさにそれが当てはまる餃子であります。
いいなぁ。


いーが、うーが、りゃんが、というような、注文を厨房に通す符丁を脇に聞きながら、受け取る「湯麺」のドンブリは、全体を覆う透明感が印象的。okei06.jpg敢えて色味を避けたようにも思う、もやしに白菜の白と柔らかな黄檗色、透明なスープ。


鳥ガラメインと思しきそのスープは、滋味深いのにこれまた軽やか。
okei07.jpgokei08.jpg汎用的ながらも輪郭のしっかりした麺に妙なかん水の匂いなく熟成感があって、もやし白菜と一緒に摘まみ啜ってレンゲでスープ、の繰り返しに夢中になる。
ニンニクや化調をたっぷり使っていてはこうはならないね。
いいなぁ。


人気の絶えない餃子と湯麺の、40年を越える老舗中華「おけ似」。okei09.jpg創業の頃にイメージするのは、満州帰りの「おけい」ばあちゃんが大陸で覚えた料理をふるまう様子か。
今度はしっかりと腰を据えて、"麦酒でやっつける「おけ似」の菜単たち"を愉しみたいな。



「おけ似」
千代田区富士見2-12-16[Map] 03-3261-3930

column/02954

口旬菜と地酒「萬屋 おかげさん」で 日本人に生まれてよかったー

okagesan.jpg四谷界隈と云うと、
しんみち通りか荒木町の狭い通りが思い浮かぶ。
今夜のほろ酔い処は、そのちょうど中間地点。
裏通りではなく、天下の大通り、新宿通りに面したビルの地階にあるという。
なんとはなしに、建物の風化と歩調を合わせて澱が溜まるようにただ古びている、そんなお店の様子をイメージしたりして。

駅に着けば、このところの異常な雷雨が迎える。待てども落ち着く気配がない。


傘に身を縮めて辿り着いたのは、松本館というやや草臥れたビル。
先のイメージにも一致する寂しげな階段を下りる。
「萬屋 おかげさん」。
格子戸に掛けられた額の筆文字でお店を確認して、店内に入るとそこは、先のイメージを吹き飛ばすような静かな熱気と快活さに満ちている。
あれぇ?なんかとっても良さそう(笑)。


奥の待ち合わせのテーブルに合流して、まず麦酒で乾杯。
okagesan01.jpg茶色いラベルのビールは、舞浜地ビール工房「HARVESTMOON」。
シュバルツ、とあるようにドイツでいうところの黒ビール。ご当地ビールにありがちな、やや不思議な香り付けがされてる感じ。
ん?その下に”IKSPiARI”とあるのは、どこかで見聞きしたことのあるフレーズ。
あ、舞浜のディズニー・リゾートの一角にあるイクスピアリ発のビールってことなのか。
okagesan03.jpg
ビールに合わせるように、
黒板メニューokagesan02.jpgから鶴岡の「農家直送だだちゃ豆」。


そして、自然な飼料と放育39日とある、つくば鶏の「ハツ焦がし醤油焼き」。
大きく刻んだハツの身の、ハリのいい歯応えとゆったり熟した味わいが香ばしい醤油でぐいとひきだされている。
okagesan04.jpgokagesan05.jpg
ハツに負けじと「マグロなかおち生姜焼き」。
口にするそばからふわっと消えるよな食べ口に鮪独特の風味と脂が余韻する。濃い目の生姜たれが味わいに輪郭を添えているンだ。


籠から選んだのは、猫の背中が愛らしい絵柄の小さめお猪口。
okagesan06.jpgokagesan07.jpgokagesan08.jpg
仕込み水「夢心」を脇に、福島の特別純米生原酒中垂れ「奈良萬」。
「十四代」のラベルに赤字で「酒未来」とあるのは、かの高木酒造が自ら開発した酒造好適米で成す純米吟醸であるから。


大きな角皿に一緒盛りしてくれたのは、五島の「活〆いさき刺身」、厚岸の初物「秋刀魚の刺身肝合え」、気仙沼の「鰹わらあぶり刺」、常盤「真子鰈刺身」。
うお~、と合唱してしまうのは、どっかの宴会場でみるような船盛りとは志向が違うのだもの。


たれ醤油にひたひたとして、白胡麻とおろし山葵を背にしたいさき。okagesan09.jpgともすれば、半端な味わいにもなるイサキの身を、滋味にまで高めていて、いい。


フレーク状の唐墨をまぶしているのが真子鰈。okagesan10.jpg唐墨の風味と乾いた食感がどちらかというと無彩色な味わいに彩りを添えてくれて、いい。


妖艶な紅く澄んだ身に香ばしそうな皮目の縁取りを魅せる鰹。okagesan11.jpg身肉そのものの魅力に、「すきやばし次郎」よろしく藁炙りが風雅を添えて、いい。


たっぷりと肝を含んだタレで和えた秋刀魚。okagesan12.jpg早くも脂ののった秋刀魚の身が酒呑み心に訴える肝の風味をしっかと纏って、
堪まらんほどに、いい。


刺身にするだけでもイケるタネに手を入れてさらに昇華させる手管は、ニクイじゃありませんか。


okagesan13.jpg
空いたお猪口にと茨城の「来福」をとお願いすると、愛山という酒米の「純米大吟醸 斗瓶囲い生原酒」。
微発泡にも思える白濁した滴は、清らかにフルーティ、そしてキレのいい深み。


おっと忘れちゃいけないと、右へ左へ軽快に立ち回るホールの姐さんに声を掛けて届いたのが、
「塩だけの贅沢なおむすび」。okagesan14.jpg”おいしいごはん”とは、長野で指定した田んぼが実らせた稲のものだそうで、舎利を握るかのような崩れず固めずふわっとしたむすび具合と小笠原の塩のミネラルがきらきらと粒だったお米の甘さ風味を余すとこなく引き立てていて、こいつぁ旨い。いや、うめぇ(笑)。


味わいふくよかなお酒たちとその呑兵衛心にすんなり応える酒肴、そしておむすび。
日本人に生まれてよかったー!と右手拳を突き上げたくさせる旬菜と地酒の店「萬屋 おかげさん」。
okagesan15.jpgおかげさんで佳い酒いただけましたと、帰りがけの客の台詞を拾った店名かもしれないな。


今宵のご同席多謝は、「くにろく 東京食べある記」のくにさん「岡部敬史の編集記」の岡部さん「Tokyo Diary」のromyさん、の皆さんでした。また呑みましょーっ♪


「萬屋 おかげさん」 新宿区四谷2-10 松本館B1 03-3355-8100 http://www.okagesan.net/

column/02673 @6,400-

口KITCHEN「めとろ」で 覗くショーケースの焼肉カレーなはは~

metoro.jpgラーメン「黒兵衛」の暖簾が懐かしい、
神楽坂の入ってすぐの路地「神楽小路」。
その路地の暗がりをサンプルケースで照らしているお店がありました。
覗き込んだサンプルのお皿metoro01.jpgには、たっぷりのキャベツとカレー、そしてライスの上には焼き肉らしき細工のモノが載っている。
へへ、焼き肉でカレー、だね(笑)。

踏み込んだ店内は、白いメラミンの天板に丸椅子の止まり木がよく似合う昭和な設え。
壁のカレーメニューには、「カレー」「オムレツカレー」「コロッケカレー」に「ウインナーエッグカレー」、「コーンワカメ玉子付きカレー」「肉野菜いため付カレー」とラインナップ。


metoro02.jpgサンプルで選んだ通りにお願いした「焼肉カレー」のお皿の到着です。
キャベツのボリュームは控えめなれど、
ほぼサンプル通りの姿をしげしげと眺めます。metoro03.jpgライスとカレーをバランスに配慮しながら、えいっとスプーンで掬い食べる。
野菜ペースト由来と思う甘さに似たコクが嫌みなくとろんとして、嬉しい。
辛さはほどほどで、余計な気構えを求める仕様ではありません。

で、中央にトッピングされた薄切りロース肉をスプーンの横っ面で適当にカットして、さっきのライス&カレーのコンビに合流させます。
metoro04.jpgmetoro05.jpg
濃いめのタレ味とその香ばしさと衒いなき肉の旨味がカレーと妙に合う。
なはは~、であります(笑)。


先客がひとりしかいなかったコの字のカウンターは、気が付けば8割の入り。
意外や、女性のひとり客も少なくないのです。

metoro06.jpg「めとろ」は、やっぱり地下鉄のメトロ、かな。
地下鉄の出入口に近いことに由来していると考えるのが順当なトコロでしょう。
カレーと定食の店、KITCHEN「めとろ」。
地元で定番、密かな人気のお店とお見受けしました。


「めとろ」 新宿区神楽坂2-10 03-3260-4952

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口bar「Fingal」で 白州のbota cortaとsherry buttと

fingal.jpg神楽坂と軽子坂の間の路地に見つけたバーを覗くも、
残念ながら満席。
さてとその場を離れようとすると、わざわざ追い掛けるようにカウンターを出てきてくれて、姉妹店を紹介してくれた。
ならばと本多横丁へと再びと路地を辿って抜けて、その店への暗がりを進んでみるとそこはスタンディングバー。
「SAMBOA」を筆頭にスタンディングバーは嫌いじゃないけど、それはイメージしていなかったシチュエーション。
今日のところはと失礼して、道すがらの横丁で横目に見ていた一軒に寄ってみることにしました。外壁の文字には、「Fingal」、とあります。


落ち着いた、オーセンティックな装いのカウンター。
振り返る背中には、ワインセラー1台が据え置かれていて、そちら方向のニーズにも抜かりはないようです。


何気なく眺めたバックバーに「白州」のボトルを見つけて、よく見ると、ちょっとスタンダードなラベルとは違っていそう。
早速そちらをお願いすると、
ラベルの赤い文字には「1993 SPANISH OAK BOTA CORTA」とある。fingal01.jpg手元にして見ると、wood typeにspanish oak、cask typeにbota cortaとも記されている。
ボタコルタというのは、480Lのずんぐりした樽のことで、その樽材にスパニッシュオークを使ったもので貯蔵した琥珀ということらしい。
どこかトロンとした果実味に似た甘さを含んでいて、あと口の余韻にほの苦味がふっと残る。
あのさらっとしたスタンダードな「白州」とは随分趣が変わっているのが面白い。


もう一杯だけと、同じ「白州」の「1984 WHITE OAK CASK」。fingal02.jpgCask typeにsherry buttとあるように、こちらはバットと呼ぶシェリー樽で熟成させたもの。
長期熟成の柔らかさが愉しめて、いい。


ここ「Figal」でなるほどと思ったのは、グラスにモルトを注ぐ都度、ボトルの口に施したテープを剥がすこと。つまりは、その度に密封する手間をかけているってことになるよね。
他のお店でもやっていることなのかもしれないけど、それを目の当たりにしたのは初めてだもの。


神楽坂、本多横丁のバー「フィンガル」。
店名の「Fingal」は、スコットランド西ハイランドのオーバン一帯を統治していたケルト民族の領主の名に因んでいるそう。
飛び込みしたバーで思いがけず、心意気ある所作にも出会えました。


「Figal」 新宿区神楽坂3-1美元ビル1F 03-3235-2378

column/02661 @3,600-

口Cuisine FranÇaise「sans faÇon」で 衣纏うフォアグラポワレ

sansfacon.jpg偶には神楽坂に繰り出そう。
そんな思いつきでやって来た、久し振りの神楽坂通り。
坂から右に入って、お箸で食すフレンチと謳う「かみくら」や銀座から移転した「芝蘭」の黒塀あたりを巡ってみたりする。
ロジスキーには堪らない路地情緒でありますな(笑)。
路地に佇む、“石畳”と呼ぶカウンターバーもいい感じ。
そしてそのままその先へ抜けた、軽子坂にあるのが今宵のお食事処「サン・ファソン」です。

白い壁と紅いテントが作る外観に、店内の設えもどこか可愛らしいテイスト、そんな印象。
オンナノコ同士4人で訪れて、というのが一番似合いそうです。


供するメニューは基本、プリフィクスのA、B、C。
いずれも口開きのところが、オードブル”または”スープ、となっている。
Bあたりでいいのだけれど、Bでオードブルを選び、ヴィシソワーズを足してもらうって訳にはいきませんか?と訊くと、ホールのお兄さんは意図を汲みかねているようで、そうするとCになりますと云ってみたり、アラカルトにしますかと云ってみたり。
ま、その組み合わせで提供するからこそのプリフィクスだとすれば、お皿を加えるとアラカルトになるというのも分からんでもないけど、そのあたり融通利かせてくれてもいいのになぁとも思う。

素直にメニューBとして今度は、その中身の選定に腕組み思案。
こうやって悩むのも愉しいよね(笑)。


まずは、「赤ピーマンのバヴァロア トマトのオレンジ風味添え」。sansfacon01.jpgまさに赤ピーマン!な香気がたっぷりとして、思わずニンマリ。
添えてあるムースは、黄色いのが人参、白いのがアスパラで、こちらもそれぞれの野菜の風味が上手に発する仕掛けになっている。


「本日のお魚料理」は、カリサクっと揚げた鱸の身をスープに浮かべたもの。
スープはサフラン仕立てかブイヤベースのどちらかで、後者を選んでみました。sansfacon02.jpg海老をはじめとした魚介の風味がぐぐっと利いたスープに、ほの甘い鱸の身とそれを包む衣の香ばしさがよく似合う。


sansfacon03.jpgラングドックの「FITOU 2001 Chateau de Vignes」をいただいて、肉料理。
10数行のメニューから選んでいたのが「フォアグラのポワレ ポルト酒の風味で」。
sansfacon05.jpgsansfacon04.jpg
素にソテーしたフォアグラをイメージしていたのだけれど、じっとみるそれは明らかに衣を纏っている様子。 ポルトの濃いィ色ソースに浸して口運ぶと、コーンスターチを含んだかのような衣の食感が全体を占める。 その中に、薄切りのフォアグラが顔を覗かせる感じ。
ポワレってこういうことなんだっけ?と首を傾げながらもふと、量感を増すために叩いて広げて揚げた三原橋地下の「牛かつ」に連想が飛んでしまいました(笑)。
お値段的に仕方のないところもあるのかもねと、でもちょっと寂しさも一瞬過ぎるのです。

sansfacon06.jpg
デザートにと、カシスとマンゴーのシャーベットを添えた桃のコンポート。
優しく解ける甘さがほどよく整えてあって悪くない。


神楽坂のカジュアルフレンチ「サン・ファソン」。sansfacon07.jpg「sans faÇon」は、「ざっくばらんに」という意味だそう。
張り切って快活にホールを動き、各テーブルに対応してくれている若い男性スタッフにその言葉の意味を重ねて妙に感心したりしてしまったのだけど、今のボクはほんのもう少しオトナな店の方が好きかもしれません。


「sans faÇon」 新宿区神楽坂3-1 03-3267-3316

column/02660 @9,900-

口広島つけ麺 「ぶちうま」四谷店 でアルデンテな10辛つけ麺

buchiuma.jpgふと、辛いつけ麺に挑んでみるのもいいかなぁと、
そんな気分になって四谷まで。
三栄町を抜ける、三栄通りという裏通りから静かな住宅地に折れ行った路傍に、
ぽつんと灯りを点した目印buchiuma01.jpgがありました。
これがなかったら絶対迷うね、と呟きつつ、雑居ビルの敷地へとさらに進む。
その奥の店先を葦簀で覆ったところが、「ぶちうま」です。

キョロキョロしながら(笑)、カウンター中央へ。
正面に空っぽの硝子ケースがあるのはおそらく、「ぶちうま」以前の店の名残りなのだろうね。
メニューは、0.5玉+チャーシュー丼の「ランチセット」以外は、看板の「つけ麺」オンリー。
0.5玉刻みで2玉までの値段が正面の黒板buchiuma02.jpgに掲げられています。
思うところあって「1玉で」とお願いすると、
「辛みはどうされますか?」「辛さが苦手でなければ、10辛からがオススメです」と云う。
辛いの得意ではないのだけれどと思いながらも、ビギナーはそのあたりからイクのが標準らしいと、「では、10で」ということに。
まず渡されたつけ汁の器には、一面の胡麻の上に赤黒い液体が注がれている。
この赤黒いヤツで、辛み量を加減するンだね。
貼り紙には、”40辛”までが記されてあって、さらに”ぶち辛”したいヒトには、追加料金が必要とある。いやいや、そこまでは望みません(笑)。
つけ汁をクルクルと掻き混ぜて気が付いたのは、冷たいということ。
そこへ、平らな皿に、キャベツ、胡瓜、刻み葱なんかを頂いた麺が届きました。
混ぜてから、というご指南に従って、まぜまぜしてからズボッと赤い汁に浸して啜ります。
buchiuma03.jpgbuchiuma05.jpgbuchiuma04.jpg
細麺ながら歯ごたえのしっかりした麺がいい。
改めて麺を凝視すると、なんとも立派なアルデンテ。buchiuma06.jpg
こんだけ赤けりゃ、十分過ぎるくらい辛いよなぁと思ったつけ汁は、特に噎せるようなこともなく、どこか円やかな辛さで、甘みと胡麻風味に似たコクがあって、しゃきっと細麺とのバランスもよろしいね。
buchiuma07.jpg
つけ汁のベースは、鶏がら、とんこつの動物系に魚介系のだし、さらにトマトのスープをブレンドしたものだという。
そんな冷たいつけ汁に冷水でちゃっちゃとシメた麺なので、冬場よりも断然夏場に受けそうなつけ麺ではありますな。

buchiuma08.jpg注文時の”思うところ”は、「しめごはん」でシメてみたい、ということ。
「しめを!」とお願いして、どんぶりを渡すと、
そこへジャーからご飯をぶち込んでくれるのです。
真っ赤だけれど不思議とダイジョウブ。底の方まで掬って平らげちゃいました。

今や「ぶちうま」は、新橋、新宿御苑にも店舗展開しているそうです。

「ぶちうま」四谷店 新宿区三栄町7-5松尾ビル1F 03-3355-5595

column/02481

口麺処「くるり」 で最後尾と味玉みそらーめんとジャスミンティー

kururi.jpg以前から気になっていた味噌らーめんのお店「くるり」へと市ヶ谷に寄り道です。外堀通りに沿って、飯田橋方向へトコトコと行くと見つかる行列が目印だ。最後尾に廻って待っていると、暫くしてお店のスタッフに声を掛けられた。「7時で締め切りますので、すいませんが、このスタンドをお願いできませんか?」。開店時の"シャッター"ならぬ、閉店間際の"スタンド"を仰せつかってしまった。行列の歩みに合わせてスタンドと一緒に前に進み、あとからやってきたお客さんには終了の旨を的確に伝えねばならぬ。なんだか使命感に燃えてきたぞ(なんちて)。そして結局、そのスタンドと共に店前にただ一人呆然と残る状態になってしまった(笑)。さて、本日最後の客が店内に招かれました。小体な全7席。「味玉みそらーめん」を大盛りでいただきましょう。どんぶりを受け取ってまず思うのは、味噌ラーメンでありながらどんぶり全体の印象が白っぽいこと。白っぽいスープを啜ると、ほう、白味噌チックなほの甘さと酒粕のような麹のような風味も窺える。そして、スープの多層な旨味と味噌の仕立てとが絶妙のバランスをもって折り合うようにひとつになっている。ほほ~ぅ。手打ち風の中太麺も、これまたいい。むにむにとしながらサクッと歯の先を受け止める。スープをよく纏わせるところも具合がよろし。厚めのチャーシュー?と思っていたトッピングは、身の解れ具合がまるでマグロのよう。脂ののったマグロのづけをソテーしたような体裁で、外周に焼き色をつけ、エキスを閉じこめてある。ありそでなさそなニクいあしらいでありますな。改めてスープをじっとみるとやっぱり細かい脂を含んでいる。クリアなコク味は、こいつらの活躍に負うところも少なくない。食べ終わったところで、お冷やとは別に小さなショットグラスが届けられる。ジャスミンティー茶で口腔をすっきりとさせてほしいという意図。ショットグラスで供するところがキモ。嬉しいじゃぁありませんか。うん、ご馳走さまです。

くるり」 新宿区市谷田町3-2 TOUビル1F 03-3269-0801

column/02425

口麺や 「庄の」

shono.jpg靖国通りから大日本印刷へと至る道沿いにある「庄の」まで足を運んでみました。新しい味の創出にも意欲的のようで、「今月の創作らーめん」として「トムヤム式らーめん秋味」「トムヤム式つけ麺」が掲げられていました。でもまぁ、この店のスタンダードらしきものでと「特製らーめん こってり」を白髪ねぎプラスでいただくことに。ふむふむ、「斑鳩」や「俺の空」を想起させる典型的豚骨魚介だ。ベタつくことなくこってりとして、これはこれで好きなタイプのスープだゾ。鹿児島産黒豚のげんこつを二日かけて煮込んだスープにづっしりと動かした本鰹節や煮干しなどを合わせている、とある。麺はスープによく馴染む細めのストレート。肉厚大判なチャーシューは、炙った香ばしさがしっかりとでていて悪くない。そうすっと、「特製つけめん」や貝だしを加えたトリプルスープだという「あっさり」も気になってきちゃうね。「トムヤム式」は微妙かもしれないけど(笑)。

「庄の」 新宿区市谷左内町1 03-3267-2955   

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口鳥料理・季節料理 「三菊」

sangiku.jpgいい味だしてる「本多横丁」沿いの一軒、「三菊」さんにお邪魔してみました。週初めの所為か、奥の座敷以外に先客はありません。お歳を召された女将さんが迎えてくれ、そしてカウンターの中から大将らしき人物が声をかけてくれます。喉を湿らす麦酒を赤貝のひもをカイワレでいただくお通しで。続いて、カウンターにみっつ並んだ焼酎の甕を左端から頂戴することにしました。まずは「焼いも」。しっかりボディを不思議とお芋の甘さを思わせる香ばしさが包んでいるんだ。思わず「綺麗ジャン!」と口をついて出る「鳥刺薄造り」のお皿。もみじおろしの辛味が上品に澄んだ旨味を引き立ててくれます。「本鮪あご焼き」とは、かぶと焼きのアゴ部位バージョン。パリパリっとした焼き目の香ばしさと骨からこそげる身の脂が旨くって、どこだどこだとひっくり返しては、しゃぶり尽くす感じになっちゃうね。真中甕の「尾久島」、そして右側甕の「麦三平古酒」と徳利を重ねつつ、「氷見天然岩がき」を迎えます。大ぶりな殻に載った立派な厚みの牡蠣の身だ。サク~っと歯を入れると、甘さに似た旨味と濁りのない磯の香りが口腔に広がります。う~ん、いいね~。そしてそして、「三菊」のスペシャリテのひとつと云われる「水たき」をいただくことに。コトコトと鶏の身だけを煮込み、しっかり出汁をひいてからその身を平らげます。調味は極々うす味です。白菜、お豆腐とその繊細な出汁に沿うような仕立ての具材が続きます。〆はやっぱり雑炊で。もうひと塩欲しいと思うところをぐぐっと我慢してしみじみ味わうと、もう一歩深いところから滲んでくる上品な旨味が見つかるのです。強い味にばっかり慣れちゃぁイケナイよなぁと思わす神楽坂の夜でありました 。

「三菊」 新宿区神楽坂4-3 03-3269-0340

column/01898

口支那そば「まるいち」で 懐かしの支那そばはあの頃のまま

maruichi.jpg彼此何年振りだろう。
凡そ十数年振りに荒木町の「まるいち」に寄ってみました。
当時はそこそこ名の知られた支那そばのお店でしたが、その後一気にラーメンブームのような事態が生まれ、この店の存在もすっかり忘れてしまっていました。

「まるいち」は、思い起こせる限りでは、往時のままの佇まい。
先客はなく、ちょっと寂しげな雰囲気がするのも、時の流れというものなのでしょうか。


かつてもお願いしたであろう「ワンタンメン」を。
中華鍋に麺とワンタンを泳がせているのは、きっとその頃と同じご主人でしょう。
そして、「まるいち」の支那そばは、懐かしい味のままです。maruichi01.jpg強い味付けも濃い脂も奇を衒ったトッピングもありませんが、うん、こういうのもあっていいよなぁと和ませる風情を纏っています。
さらに五年後、まだここにあってくれるでしょうか。


「まるいち」 
新宿区四谷3-6 結城ビル1F[Map] 03-3351-6836

column/01892

口ドイツワインケラー 「ラインガウ」 Rheingau 四谷店

rheingau.jpg 「WCにちなみ、ドイツ料理とワインを嗜みに行こう!」ってなことで、雨の荒木町へ。いい感じ、の車力門通りから津の守横丁へと折れ入った先にドイツ料理の店「ラインガウ」はありました。そこそこキャパの店内、奥のテーブルへ。まずはビール。エルディンガー社の「ヴァイスビール(白にごり)」をお願いしてみました。丁度WCのカップのようなフォルムの大きなグラスに注がれてきたビールは、微かにフルーティな香りを含んだすっきりとしたもの。酵母入りということは、壜内で二次発酵しているってことなんだね。まず「自家製ニシンの酢漬け」がいい。サワークリームが違和感なく合ってしまうのがなんだか不思議なんだ。「ポテトのクヌーデルと茸のチーズ焼き」は、モチモチとしたジャガイモのお団子が茸たちと一緒にチーズ焼きされたもの。ここで1本目に、ボックスボイテルと呼ばれる水筒型の壜に入ったワイン「シュロス・ハルブルグ」を。ジルバーナ種というぶどうを使用したというこのワインは、ドイツワインの中にあってはかなりの辛口かもしれません。そしてお目当てのひとつホワイトアスパラガスは、「ホワイトアスパラガスのオランデーズソース」で。立派なサイズのアスパラにナイフを入れ、玉子とバターで作るというソースと一緒に口に運ぶと、アスパラ自身の甘さと酸味と仄かな苦味が鮮やかに感じられて、いやはや旨い。もうそろそろ時季も終わろうとしているタイミングで食べられて、良かった~。定番料理の「アイスバイン」はというと、豚の骨付きスネ肉を塩漬けを湯掻いたもの。塩が馴染み、柔らかく煮込まれたスネ肉。林檎のペーストがこれまた不思議とよく合います。2本目はラインガウ地域産ぶどうの「ホッホハイマー・キルフェンストック2004」。中辛口の、ドイツワインらしいふくよかさに和んでしまいます。たまにはドイツ料理でドイツワイン、てのもやっぱりいいね。

「ラインガウ」 新宿区荒木町3-23 03-3357-2209 http://www.rheingau.co.jp/

column/01888

口南インド料理 「アジャンタ」 麹町本店 ajanta

ajanta.jpg日テレのすぐ隣にある「アジャンタ」に寄ってみました。リニューアルを施したそうですが、ずっとそこにあったように馴染んだカジュアルさで迎えてくれます。ランチメニューのペアカレー「チキンカレーと鶏のひき肉カレー」をナンでいただきました。辛さマーク5つのチキンカレーだけど、意外とほどよい辛さで、旨味もしっかり含んでいる。ちょっと塩っぱいかな。ナンを齧ったら、今川焼きと同じ匂いがする。同系の小麦粉なんだろね。もっとモチっとしてると嬉しいなぁと思いながら、今度は鶏ひき肉の方をスープンで掬って口へ。パラパラとドライなカレーだ。よく見るとこっちにもなにやら色々な香辛料が合わせてある。素朴なお皿だけど、こんなカレーも面白いぞ。日テレ見学ついでの観光客も気軽に立ち寄って、尖がらないインド料理をいただけるという、そんな構えになっているようです。なにより24時間営業のインド料理店なんてそうはないよね。

「アジャンタ」 千代田区二番町3-11ニューテシコビル 03-3264-6955 http://www.ajanta.com/

column/01864


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