名古屋駅から地下鉄東山線でひとつめの伏見駅。
ホームに降りて栄の方向へと進んで改札を抜けると、
そのまま真っ直ぐの地下商店街に立ち入ってる。
通路の片側に並んでいるのは、チケットショップにヒーリングサロン、画廊に宝石店、幾つかの飲食店。
開業1957年という伏見地下街は、その当時の匂いをいまだ色濃く残しています。
そんな伏見地下街の栄寄りに認めたお食事処が、
コーヒーショップ「びーんず」。
ネオンサインの感じからは、「び〜んず」と表記するのが雰囲気かもしれません。
喫茶店のランチといえばやっぱり、ナポリタンならぬ「イタリアン」。
男性率95%の店内で、いざいざご注文です。
やや遠く、厨房の方から聞こえてくる炒め音。
じゅーというその音が何故だかだんだん近づいてきました。
お待ちどーさまー、とお姐さんがテーブルへと差し出したのは、
板に載った楕円の鉄板。
そう、こちらの「イタリアン」は、所謂名古屋式なのであります。
赤いウインナーも愛らしい。
周囲の玉子も半熟な表情が窺えて、これまたいい感じ。
玉子との境目辺りにフォークの先を入れて、ひっくり返す。
ああ、鉄板による焦げがあったりなんかして。
麺の太さもノーモアアルデンテの食感も悪くない。
ナポちんはもう試したかな。
そして、鉄板焼き&玉子使いのスタイルはどこから始まったことなのでしょう。
名古屋式ナポリタンがいただける、伏見地下街のコーヒーショップ「びーんず」錦店。
写真入りお品書きには、あんかけの「モンテスパ」「モンテバーグ」なんてメニューがあって、その"モンテ"がなんだか気に掛かる。
訊けば、いまはもうない「モンテ」という名の喫茶店のメニューを引き継いだものらしい。
「イタリアン」もそんな経緯に影響を受けているのかもしれないね。
「びーんず」錦店
名古屋市中区錦2-13-24 伏見地下街 [Map] 052-211-3335
夕暮れ迫る池下の駅にふらっと立ち寄りました。
以前お邪魔したイタリアン「IL VECCHIO MOLINO」はどの辺りだっけかなと考えながら、広小路通りに佇みます。
とことこと歩いていくと、信号機に覚王山の表示。
いつの間にかひと駅歩いてしまったようです。
覚王山駅近くで振り返る古びた佇まいの紅(くれない)の暖簾。
前の道を辿ると、覚王山日泰寺へと至るらしい。
壁には、"麺類食堂"の文字があります。
ショーケースには、「天ぷらうどん」に「中華そば」、「うどん定食」。
「カツ丼」なんかもあって、麺専科という訳でもなさそうです。
どんぶりが大きく見えるのは、気のせいかな。
透けた硝子の引き戸をからからっと引いて店内へ。
まさに昭和が匂う雰囲気がいい。
壁の品書きにはずらっとざまざまな食堂メニューが載っています。
「冷やしうどん定食」「湯つきうどん」や「みそ煮込みうどん」は対面の壁の品書きに。
店内にちょっと漂うカレーの香りに忽ち「カレーうどん」の口になる(笑)。
"びっくり"とショルダーフレーズを抱いた「カレーうどん大盛り」も気になりつつ、
「カレーうどん」550円をお願いしました。
なみなみとしたカレー汁の湖面を膨らませ、どんぶりがやってくる。
湯気の向こうには、通りの喧騒が静かに覗く。
たっぷりのとろみに撥ねさせないように慎重に挿し込んだ箸をゆっくりと持ち上げます。
うどんは、つるっとした表面のテクスチャとコシとは違う歯切れのいいタイプ。
カレー汁には、粉っぽさが残っていて、間を置いて辛さが襲ってくる。
カレーを炒るようにすると感じが変わるのかもしれないね。
創業90年を超えるという、覚王山日泰寺参道の麺類食堂「玉屋」。
次回はぐぐっと寒い頃に、「みそ煮込みうどん」に「木の葉丼」で(笑)。
口 関連記事:
イタリア料理「IL VECCHIO MOLINO」でオレンジ風味鳩のロースト(07年05月)
「玉屋」
名古屋市千種区山門町2-47 [Map] 052-751-5512
おそらく20年振りくらいになるのじゃぁないかなぁ。
そう思いつつ降り立ったJR岐阜の駅。
当時は、古びてシャッターを閉ざした繊維問屋街に冷たい雨が降っていて、なんだか寒々しい印象でした。
久し振りの岐阜駅前は、雨上がり。
駅前に広がるペディストリアンデッキには、明るい日差しが差し込んでいました。
しばし後、路面電車は疾うになくなってしまったのねんと思いながら歩く、
柳ヶ瀬ご近所界隈の夕暮れどき。
向かうは、岐阜唯一のオイスター・バー「La Pesca」であります。
裏通りに向かって開け放った扉。
右側はそのままスタンドバーになるカウンター。
左手から店内に入ると、洒落た丸テーブルと黒塗りの壁に掲げた黒板。![]()
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店内を覗くと、なかなかのオトコマエと目が合いました。
彼が、オイスター・マイスターの百瀬氏。
隅っこに席をと訊ねると、
ちょうどその晩は、ライブイベントを組んでいて、まさにその準備中状態。
イベントの始まる前までの時間帯を路上席で過ごすことにしました。
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泡や白ワインのグラスをいただいて、生牡蠣を。
野趣のあるヤツをとお願いすると、広島の「かき小町」がやってきました。
うんうん、潮の香りをそのまま運んでくれ、
その中に旨みの華をすっと咲かせてくれる感じ。
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カウンター頭上の棚には、
「Morzart」の定番ゴールドと並んで、珍しくホワイトもあるねなんて話しているうちに、限定8ヶと黒板にある能登輪島の岩かきが届きます。
こちらは、加減のいいクリーミーさとミネラル感とが折り重なって、つるんと愉しめる。
いいね。
「沖の島オイスターヌーボー」「大黒神」や、
黒板メニューの「コク旨!かきのガーリックオイル煮」とか「じゃが芋とかきのバターソテー」なんかもいただきたかったのだけど、そろそろお時間なご様子。
オイスター・マイスター百瀬さんにご挨拶して、お暇しましょう。
岐阜唯一と聞く、イタリアンなオイスター・バー「La Pesca(ラ・ペスカ)」。
店名の「La Pesca」は、百瀬さんのニックネームに通じる"桃"という意味と
"漁師"という意味とがあることから。
またいつか、ゆっくりとお邪魔します。
< お知らせとお願い>
日本オイスター協会やサントリーワインインターナショナルさんにご協力いただいての、チャリティーコンサート。
牡蠣カナッペとシャンパン(なんとローラン・ペリエ)のサービス付です!
09/01(木)の夜・六本木シンフォニーサロン。
ぜひ、覗いてやってください。
「La Pesca」
岐阜市八幡町14-3 三輪ビル1F [Map] 058-215-8874
http://ameblo.jp/oysterbar-la-pesca/
栄・伏見界隈の「どて」の有名店「島正」をランチに訪ねた帰り際。
「島正」が入る古い雑居ビルの奥への通路の入口に「味噌煮込みうどん」と記した黄色い張り紙があるのが目に留まりました。
古びたパイプ椅子の背に立て掛けられた、その紙の脇に小さく「栄」と書いてある。
どこのお店のことかいなと急に好奇心が頭を擡げきて、暗い通路の奥へと進むと、なるほど八丁味噌の香りが漂ってくる。
その匂いを追うように狭い階段を地階へ 。
妖しさ芬々の階段の踊り場から正面にしたのが、その在り処を右手へと示す「スナック栄→」の看板でありました。
緑地に青の文字。赤から黄色にグラデーションする矢印。
開け放ったドアの中を恐る恐る覗くとそこには、如何にも昭和からのスナックな風情が匂う光景。
今度ここで味噌煮込みを食べなくちゃ!と妙な決心をしたのでありました。
作務衣っぽい井出達の女将さんが「味噌か、カレーか、どちらにします?」と訊いてくれる。
バックバーでは、招き猫が何体も左手を挙げている。
「味噌!」「味噌!」「カレー!」。
注文を終えたそのあとから、ちょこちょこと客が訪れて、入れないお客さんまである状況。
意外と人気店だったりするのかしらん。
はい、おまちどうさまーと、くつくつ煮え立つ土鍋を載せた膳がやってきました。
湯気の中、玉子の廻りに斜め切りした葱がたっぷりと浮かんでいます。
その葱を掻き分けるようにしながら、褐色に映るうどんを引っ張り上げる。
味噌煮込みうどんらしく、"形状記憶うどん"ではあるものの、必要以上の硬さもなくて、程よい加減。
うどんが浸っている汁は、八丁味噌の酸味控えめで、とろみもマイルドな仕立て。
いいんじゃないでしょうか。
女将さんは、小さな茶碗にご飯をもってきてくれたかと思ったら、 順繰りに、サラダの小皿、煮物の小鉢、お新香にフルーツを運んでくれる。
置き場所ないね、適当に置いとくね、と女将さん。
お店の器や設えはすっかり町場のスナックだけど、女将さんのノリやお膳の上はまるで、味噌煮込みを出す小料理屋さんのようであります。
「島正」の地階には、
味噌煮込みうどんを供する、見かけちょっと妖しいスナック「栄」がある。
あの女将さんが夕闇以降にはどんな"ママ"に変身するのかは、見たいような見たくないような(笑)。
□関連記事:
お食事「島正」で ランチのどてめしオムライスに味噌おでん定食(10年03月)
「栄」
名古屋市中区栄2-1-14[Map] 052-201-2968
名古屋の伏見駅周辺でずっと気になっていたお食事処と云えば、錦通りからちょっと入ったところにある「鯛めし楼」。
如何にも社用で使ってネ的な空気感を勝手に想像して、妙に敷居が高かったのであります。
白い暖簾の前に衝立を設えているのも、そんなニーズの現れなのではなんて勘繰ってみたりしておりました。
卓上に置かれていた品書きは、金縁の幅広短冊を横に使ったようなスタイル。
右の端に大きめな文字で「鯛」とあり、引き続いて、「鯛木ノ芽焼」「鯛塩焼」「鯛うしお」「鯛酒むし」「鯛あら煮」「鯛唐揚」と鯛料理が並んでいて、流石そうか、と思わせます。
そして、甘鯛のラインナップやその他酒肴たちが列挙されていて、つまりは昼夜同じメニューなのかもしれません。
その最後尾に「鯛茶漬け」と並んであるのが、お願いした「鯛めし」です。
実は、その「鯛めし」がどんなものか結局よく知らずにやってきたのだけれど、姐さんから膳を受け取って、このお重とお椀と香の物で〆て三千円也であるのかとやや斜に構える感じになる。
然らば、このお重こそが珠玉の品なのであろうと、蓋をずらして覗き込むとそこには、想定外の朴訥とした景色があったのです。
へへー、こふいふことなンだ。
茶漬けでないのが鯛めしなのだから、鯛の半身を炊きこんだヤツだろうくらいの想像は陳腐なものでありました。
手入れのいい、でも冬場のグリーンで芝目を読んでいるような錯覚が一瞬過ったりして(笑)。
渋いなぁ、渋いです。
脇にも真ん中にも、他に何も添えたりしていない実直さがいい。
つまりは、鯛の田麩を一面に敷き詰めたお重が「鯛めし」なのだと思いながら、重の隅の辺りに箸の先を侵攻させます。
掘り起こした茶の芝の下は、白いご飯ではなくして、茶飯風。
鯛の田麩は、ぱらぱらパサパサとして自然な仄かな甘さであるところは見た目通りの純朴さ。
ううむ、やっぱり渋い、いや、ちょっと渋過ぎるかも。
変に甘くしたり濃い味付けにしていない、そんな心意気は買いたいものの、三口ほどで早くもモソモソする口に飽きの気配がしてきて、お椀や香の物の合いの手が欲しくなる。
やや拍子抜けした気持ちが両肩の辺りから零れつつ、そこへ、でもこれはこれでいいンじゃないの?という気持ちが交錯して、箸を止めたり進めたり。
旨いかどうかということよりも、素朴なる渋い風情、それが「鯛めし」であるような、そんな気がいたします。
名古屋で鯛料理の店といえば、きっと老舗のここ「鯛めし楼」なのでありましょう。
鯛づくしとも云うべき「鯛料理」がまさに、本格的社用の匂い120%のお献立。
まだ「鯛めし」を食べたことのないお客さんをお昼のちょっとしたご接待にお連れするのもまた、面白いかもしれませんね。
「鯛めし楼」
名古屋市中区錦2-18-32[Map] 052-211-6355
住所は栄なれど、名古屋・伏見は桑名町通り。
「どて」の有名店といえば、
やはりここ「島正」。
宵闇にお邪魔して、どての鍋を囲む奥の席あたりで、ガハハと酔っぱらうのが当然よく似合う。
そして訪ねる度に感心するのは、この手のお店でお昼も当たり前のように営業しているところ。
そうだ、「島正」のランチに行かなくちゃ。
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「島正」のランチメニューは、潔くも、定番の五本立て。
まずは、ちょっと酔った脳裡にも刻んでいた「オムライス」をいただきましょう。
「島正」の「オムライス」は勿論、ただのオムライスではありません。
メニューにも、"どてめしにオムレツをのせた味噌オムライス"と解説されていた通り、それは、牛スジやこんにゃくなどなどを八丁味噌のどてタレと一緒にどんぶり飯にトッピングした「どてめし」の上にオムレツを配置して、その上にもどてタレをぐるっと垂らしたヤツ。
疑う余地のない、半熟の玉子とどてタレの相性に頷きながら、匙を動かすと今度は、とっぷりと煮込まれつつも自分を見失っていない牛スジをはじめとする具材たちが主張する。
酒のアテにしながら思った、ご飯にも絶対合うよね!は、やはり正解だったとふたたび頷いたりして。
日を変えたお昼に、今度は「味噌おでん定食」。
一日15食限定のどて焼き(味噌おでん)の定食だ。
このお膳もまさに、夜の部の鍋前で拝む雄姿がそのままに。
昼の陽射しを浴びても照れることなく、堂々と湯気を上げている。
最初に箸の先を伸ばしたのは、例の大根。
ああ、大根のやや酸っぱいような甘さが昼なお乙で、ご飯を誘う。
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どての滲みた豆腐、こんにゃくを経て、串かつでご飯、もまたいい。
「矢場とん」の「みそかつ」ではTOO MUCHだと思うヒトでも、この「串カツ」の定食だったらフィットするのではないかなぁ、なんて。
お酒の伴で活躍してくれる「どてやき」「牛スジ」「串かつ」が、お昼どきのご飯でも味わえる伏見「島正」。
お昼にも、おとうちゃんとおかあちゃんと兄ちゃんが迎えてくれます。
□関連記事:
お食事 「島正」 で卵コンニャク豆腐大根牛スジどて焼き(07年12月)
「島正」
名古屋市中区栄2-1-14[Map] 052-231-5977 http://www.shimasho.biz/
伏見通りから門を潜り境内へ。
聳り立つ大きな幟は、南無聖観世音菩薩の八文字と一緒に、風と雨に揺れている。
そんな大須観音のお堂に一礼してからさらに奥を臨むと、境内がそのままアーケードと繋がっていて、大須観音通商店街と示す看板が読める。
のんびりとした雰囲気のアーケード。
そのアーケードの下に入って傘を畳んで振り向けば、そこにあるのがうなぎの店「宮田楼」だ。

「おしながき」の冒頭は、「上長焼き定食」「長焼き定食」。
でもここでもやっぱり所望するのは、ひつまぶし。
あれ?っと思ったのは、「上ひつまぶし」のところにお茶漬け出来ます、と書いてあって、「並ひつまぶし」のところにはそれがないこと。
お茶漬けまでの三段活用がひつまぶしのお決まりかと思っていたけど、そふいふ訳ではないのかしらん。
お櫃に塗す、から「ひつまぶし」であるとすると、茶漬けにすることとはそもそもは直接関係がない、ってことかもしれないね。
そうはいってもひとまず、三段活用に馴染んでしまっていることもあってお願いしていた「上ひつまぶし」がやってきた。
薄くカリっとしたところが包んでいるのは、ふっくら柔らかな気配の白い身。
ふと熱田神宮の有名店「あつた蓬莱軒」を思い出し、それらと比べると、タレや焼きっぷりのコッテリ感が控えめに映る。
お約束に従って、まずは茶碗によそったまんまをガツガツって頬張る。
タレは十分に甘く、ぐっと引き込む味わいの芯と脂とを備えている一方で、見た目に沿うように遠火の炭火というイメージのやや繊細な焼きぶりだ。
今度は、細かく刻んだ葱をたっぷりとのっけて。
意外なほどツユだくなご飯とちょっと混ぜ込むようにして、ハグハグ。
うん、薬味のしゃくしゃくと鰻の旨み、脂と甘辛いタレの風味の渾然が思わず頷かせる感じ。
そして、出汁を注いで、茶漬け仕立て。
やっぱりお茶でなくて、出汁がいいよなぁと独りごち。
呑んでの仕上げならお茶を注ぐスタイルで、こうしてひつまぶしの流れの中でいただくのであれば出汁で、というのが持論であります。
丸いお櫃から1/4づつを取る所作が通例で、茶漬け仕立てを啜ってもまだ1/4ほどがお櫃に残る。
で、その4杯目を2杯目と同様の薬味のっけにしてしまうのも通例パターンの四段活用。
ちょっぴり山椒を添えたりなんかして。
うん、この食べ口がやっぱり一番うまい。
そこを考えれば、茶漬けのない「並ひつまぶし」でという手もあるのかもしれないね。
大須観音に寄り添う、創業大正元年の老舗「宮田楼」。
買い物帰りのおばちゃんが慣れた様子で「うな丼」をと声を掛ける様子もまた似合っていて、何気なくも印象的な光景でありました。
口関連記事:名物ひつまぶし「あつた蓬莱軒」本店 でカリしっとりなひつまぶし(06年06月)
「宮田楼」 名古屋市中区大須2-21-31 [Map] 052-231-3815
栄の広小路通りの一本裏手、入江町通り。
そこに、その前を通るたびに気になるお店がありました。
そりゃそうでしょ、だって通りに浮かぶ袖看板にある文字は「めし ばか盛」。
気取りも衒いも微塵もない、その直裁な謂いっ振りは気持ちのいいくらい。
ただ、腹もはち切れんばかりに喰うぞなんて意気込みで訪ねないといけないような気もして(笑)、機会をつくれずにいたのです。
ガッツリ昼飯喰っちゃうぞ!のイメージばかり浮かべていたけれど、
オトウサンの開口一番は「大盛り?中盛り?」。
おお、そうくるのかと思いながら顔の前にひと指し指を立てて、一本だけと瓶ビールをもらいます。
いい味だしてるなぁと壁に貼られた赤茶けた品札を眺めながら、「ポテトサラダ」と「肉じゃが」をアテにする。
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件のオトウサンはオカアサンと入れ替わるように奥の厨房との間を行き来して、惣菜の品揃えを整えています。
グラスの残りを呑み干して、改めてご飯モード。
品書きの一番先頭(右手)にあるのが30円刻みの「大盛」「中盛」「茶碗盛」。
食器棚に収まっているドンブリを眺めつつ、「大盛」が果して「ばか盛」なのか、それとも、裏メニュー「ばか盛」もあるのかなんて、素直な疑問も湧いてきます。
でも既にビールの泡でお腹はある程度膨れた後ゆえ、謎解きは次回以降に譲りたい。
「茶碗盛」と「いわし煮」、それに「うの花」「とん汁」を添えてとオトウサンに伝えます。

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「茶碗盛」はやや大きめのお茶碗一膳。
八丁味噌仕立てのお椀を啜り、いわしの煮付けと卯の花を交互にいただく。
ご飯が特に旨いというわけでもなく、温め直してくれたいわし(真鰯かな)がびっくりする程そそる訳でもないけれど、こういうのが普段使いの「めし」だよなぁ、こういうお店も近所に欲しいよなぁと思えてきます。
昼に夜にさまざまなお好み惣菜とご飯を求めてやってくるひと達に、きっと人気な「ばか盛」。
「ばか盛」という店名から、盛りの派手さを売りにしたお店であるかのようにも映るけど、本質はそこにはなくって、何気なくちゃんとした「めし」が出来るお店であることに真摯なのが「ばか盛」の個性なのでしょうね。
「ばか盛」 名古屋市中区栄3-10-4 [Map] 052-251-0982
きしめんと云えば、名古屋。
ただ、そのご当地名古屋にもおいても、きしめんの専門店となると意外なほど少ないのだという。
真っ先に思い浮かぶのが新幹線ホームの「住よし」だったりするもンね。
ふと、駅のホームでもフードコートでもないお店できしめん啜りたいなぁなんて気分になって訪れたのが、
飯田町の「川井屋 本店」。
栄の北東側、高岳駅から進んで外堀通りを越えたところにあります。

ゆったりした店内の二辺に小上がりがあって、右手に4席のテーブルが幾つか。
そして、フロアの中央にカウンターの代わりとも云えそうな大きなテーブルがあります。
ひとり客は自ずとそこへ座ることに。
お品書き![]()
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には、
「きしめんもそばもうどんも全て、手捏ね・手延べ・手打ちの"純手打ち"」と書いてる。
「純手打ち」があるってことは、世の中には「なんちゃって手打ち」もあるってことかな(笑)。
「手打ちきしめん」の中から、名古屋だもの(?)と海老天がのるという「天ぷらきしめん」をお願いしました。
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ドンブリを斜めに横たわるスリムな海老天さま。
四角く千切った海苔に三ツ葉、生玉子がトッピングされていて、甘汁は澄んでいる。![]()
例の如く、ビロビロンとした平打ちの麺は、なるほど手打ちの滑らかさと仕立ての良さを思わせる。
でも基本的には柔くて、自重でプチンと切れては、顔に汁が撥ねるのであります(笑)。![]()
しみじみと旨味の滲みるツユの品の良さは、流石老舗のお味と云えそうだ。
比べてしまえば「住よし」のきしめんは、化調で旨いどんぶりかもと、そんな気がしてくる。
大正10年創業という老舗手打ち麺処「川井屋 本店」。
すると、こちらの味噌煮込みは類似店名の両雄と比べてどうなのだろうと気になってきます。
口関連記事:
きしめん「住よし」名古屋駅ホーム店で かき揚げ入りきしめん(07年03月)
味噌煮込みうどん「山本屋本店」栄白川店で 名古屋コーチン入り(04年03月)
煮込うどん「山本屋総本家」錦店で一半鍋三河地鶏入煮込玉子入(06年08月)
「川井屋 本店」 名古屋市東区飯田町31 [Map] 052-931-0474
矢場町交差点から向かい側に臨むは、
味噌かつで有名な「矢場とん」の本店。
真新しい設えな印象の「矢場とん」の店の前を素通りして、
ここら辺りかなぁとその角を曲がる。
と、ひと気のない裏道に「居酒屋」の灯りが見つかった。
今宵は、「松樂」さんでちょいと一杯、です。
しっとりと積年の味を漂わせる店内は、右手のカウンターで大将が、いらっしゃい。
奥の小上がりから顔を出した女将さんも、いっらしゃい。
まずはやっぱり、「どて煮玉子入」。
妙に赤味噌赤味噌してなくて、加減よく煮込んだスジと大根の甘さと酸味を味わえる。
「う巻」はもう、見たまんま、鰻を玉子焼きで巻きました(笑)。
出汁巻きにする手もあるのかもしれないけど、こちらでは甘過ぎない玉子のほんのり焼き目ととろっとした鰻との取り合わせ。
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取り皿諸々が納まった棚にも品書きのひらひら揺れる。
「山芋はんぺん」って、あのおでんに入ってる白いはんぺんに似たヤツかなと思っていたら、然にあらず。
さつま揚げ、じゃなくて揚げボールに近い風貌で、齧れば揚げ口の香ばしさと山芋のふわっと優しいところが愉しめる肴になっている。
厨房の貼り紙にもホワイトボード
にも、「生がき」「焼きがき」「かきフライ」と三連呼してあるのでそれならばと(笑)、「かきフライ」。
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時季にしてはやや小振りかなぁの牡蠣フライは、まぁ、可もなく不可もなくといったところか。
冷めた燗酒とカキフライがなんだか不思議なマリアージュ(笑)。
こんなほろ酔いもまたよろしからずや。
矢場の百貨店も近くなのに、知るひとぞ知る立地にも映る裏道の居酒屋、「松樂」。
ほろ酔いでお腹も満ちているのに、眼前の大皿や頭上の品札や壁の貼り紙に気になるメニュー目白押しで、まだ辺りをキョロキョロしている自分が可笑しい(笑)。
「松樂」 名古屋市中区大須3-8-32 [Map] 052-241-8520
どうも、「どて」と訊くと、日本堤の「土手の伊勢屋」に連想が飛んで、どこかの河川の土手に由来のあるお店なのかな、なんて思ってしまう。
でも、「どての品川」の「どて」は、それとは意味が違う。
駅にすれば、名鉄の堀田という駅から高速を潜ったあたりの住宅地。
昼間通れば、すーと通り過ぎてしまいそうな町角の一軒が、夕方あたりから酔客に囲まれはじめるという。
うん、行かなくちゃ(笑)。
グツグツいってるどての鍋や焼き台を眼前にして路上で呑るのが、
ここでは、きっと常道で粋な挑み方。
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でも、ちょっと寒いのと(笑)、落ち着いて呑んじゃいたいので、中へと入れてもらいます。
しっかり予約の入っているらしい座敷の手前にふたつだけテーブルがあって、その隅っこに陣取りました。
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生中をいただいて、手始めに品札の右から4種類、「串かつ」「どてやき」「とんやき」「きもやき」をいただきます。
注文に受け答えしてくれたのは、風貌すっかりヤンキーな兄ちゃん。
「串かつは味噌?」「へ?」
あ、「串かつ」にどての味噌をつけちゃっていいかどうかを確認してるのだろう、そう推測して、「ん、うん、味噌で」と告げると、ニッコリして「はい!」。
ヘタなことを云うとなんだかスゴまれそうな雰囲気ではあるけど、意外と優しいかも(笑)。
もつの香りが飲兵衛心を煽る看板の「どてやき」に、「きもやき」もいい。
そして、とっぷりと味噌に浸った「串かつ」がこれまたうめぇ。
甘すぎずしつこくなく、といって十分なコクと風味のふくらみを湛えた味噌と揚げ衣に包んだ豚のコンビにやられて、三本追加(笑)。
豚の切り身が小さくて、何本でも食べられそうなところがまたいじらしくっていいのだな。
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「ねぎまフライ」を二度づけなしヨの要領でソースに浸していただいて、テーブルの真ん中に置かれたトレーのキャベツをバリバリ齧ってしているところへ届いたのが、塩焼きしてもらった「しんぞう」。
砂肝のような歯触りだけど、そこにちょっと滑るような感触としっかとした旨味があって、
うん、これもいい。
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じゃあ「砂肝」はどうだろうと焼いてもらうと、割と柔らかな歯応えの中に心憎い凝縮感があって、塩の加減もいい。
どうも味噌で「こんにゃく」というと、厚切りした蒟蒻を湯掻いて、ふろふき大根に添えるような味噌ダレを垂らすヤツを思い浮かべてしまうのだけれど、はっきり云って、こうして薄切りにしてコトコト煮た方が味がよく滲みて、断然旨いね~。
うんうん。
そして、「どての品川」での〆はやっぱり「どてやき」で。
どうしてこう、モツの風味といふのは味噌と相性がいいのだろうかと、互いに高めあってる感じだもんな、と腕組んで感心したりする(笑)。
店内はもとより、店頭で立ち呑みするも賑やかな「どての品川」。
ちょっと一杯ひっかけては、すっと立ち去るオヤジがちょっぴり小粋に見えるのは気のせいか(笑)。
そうそう、名駅の「のんき屋」も此処に似た風情がありますね。
口関連記事:
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串かつ・とん焼「のんき屋」で 串かつとん焼どて焼赤味噌なおでん(07年09月)
「どての品川」 名古屋市瑞穂区下坂町1-23 [Map] 052-881-5529
過日の「アド街」京橋篇でも取り上げられた「ど・みそ」斉藤店主が仕込む味噌ダレは、今やラーメン業界の中でも一目置かれる存在のようで、感性の一致した他のラーメン店とのコラボに至ることがさらに増えているという。
そして今回、味噌文化の最右翼ともいえちゃいそうな東海エリアにもとうとう進出。
それは果たしてどんなことになってるのかなぁ。
ちょっくら探検しちゃおうと寄ったのが、
東別院最寄りの「喜多楽」です。
といって「じゃぁ、いいや」と帰るわけにもいきません。
だって、そもそももうすっかり口の中の準備が味噌ラーメンになってるンだもん(笑)。
えーっと、「特製味噌らぁめん」をいただきましょうか。
厨房左手のコンロの上には、幾つもの手鍋が並んでる。
カウンター上の幕板に貼られた但し書き
にあるように、ここ「麺家 喜多楽」ではスープの劣化を防ぐためにスープを手鍋で温め直してから提供してくれるらしい。
妙に煮詰まってしまったり、風味が飛んだりということを避ける意味はあるのかもしれないね。
確かにその分、どんぶりまでの時間が掛かるのだ。
届いた器の湖面は、潔くもなかなかコクのありそうな見映え。
早速蓮華で掬い啜るとそれは、想像よりは軽やかな仕立て。
名古屋コーチン丸鶏ベースに奥美濃古地鶏ガラや豚骨を加え、というスープは品のいい完成度。
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戸惑わせたのは、白味噌っぽい甘さと意外なほどの塩辛さが同時かつ別々にやってくるところ。
これはそのように意図したタレの仕掛けなのか、はたまた結果的にバラけてしまったのか。
なるほど、このまま「ど・みそ」の味噌ダレと組み合わせたものも試してみたいと腕組みひとりごち。
それが叶えばいいのだけれど...。
ところが、週が開けてから再び、名古屋に赴く機会に恵まれました。
店頭の窓硝子には前回はなかった貼り紙がされていて、
「味噌ラーメンプロジェクト」とタイトル。
「PS夢のコラボレーション企画」の「PS」は中京テレビの番組名で、つまりは番組企画のコラボでもあるって寸法だ。
「新作16杯」とあるように、16店にも及ぶ壮大な企画なのですね。
ポスターに「ど・みそ」の名がないのがちょっと解せないながら、「コレ!」とポスターを指差します。
「麺家 喜多楽」が用意したコラボ新作は、名づけて「PS 味噌リアン」。
メニュー名にまで番組名をつけさせる局の方策にやや鼻白むものの、
まいっかと調理の様子を眺めます。
目の前の冷蔵のための硝子ケースを何気なく覗くと、ミルクか生クリームと思われる二種類の乳製品の紙パックがあって、その上の段のキッチンポットのひとつにはきっと「ど・みそ」の味噌ダレ。
そして、その手前のタッパーに用意されているのは、もしやブルーチーズでは......。
うわー、ゴルゴンゾーラを使ってイタリアン的に仕立てようって企みなのか。
取り出した麺も、過日の麺とは明らかに違う平打ち系だ。
「ど・みそ」ダレと「喜多楽」のスープとの融合が愉しみだったのだけど、我流創作らぁ麺と謳う「喜多楽」店主の創作意欲とプライドがそれを許さず、イタリアンをモチーフにしたドンブリに昇華しちゃったのだね。
お待たせしました~とやってきたドンブリには、ヴェローナっぽいパンが載り、パンチェッタっぽいベーコンがパルミジャーノっぽい粉チーズや彩りのパプリカと一緒にトッピングされています。
またまた早速蓮華で掬い啜るとそれは、まずゴルゴンゾーラの風味。
そこへ、酸味を伴った赤味噌の寄りの味噌ダレの風味が追い掛ける感じ。
前回思ったベクトルのバラけた景色はなく、ブルーチーズと味噌ダレとクリームの風合いと下地のスーとが不思議な纏まりを魅せていて面白い。
タリアテッレばりの平打ち麺は、乾麺乾麺したややゴワゴワ感のある仕立て。
願わべくは、それが生麺ぽい仕様であったなら、スープに最高に馴染んだであろうこと。
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最後に、残しておいたパンにスープをたっぷり吸わせて、ね。
実は、完全無化調らぁ麺「今昔支那そば」と「茶漬け風で丼米」との組み合わせもとっても気になってる「麺家 喜多楽」。
それにしても、中京テレビとのコラボ企画ゆえ、ご近所のメーテレ(名古屋テレビ)の関係者はやぱり食べにこないのかなぁ(笑)。
「麺家 喜多楽」 名古屋市中区橘1-28-6 [Map] 052-332-5515
http://menya-kitara.blog.so-net.ne.jp/
伏見の著名酒場「大甚」に初めて訪れた時には、
最初勝手を知らず戸惑ったけれど、
近所に別館的お店があるというのは分からず仕舞いでありました。
その後、御園座の前辺りを歩いていた時に、そこにも「大甚」の文字があるのを見つけて、へー今度こっちにも来てみたいなぁと機会を窺っていたのです。
瓶の麦酒で乾杯をして早速、惣菜酒肴の並ぶカウンター廻りやテーブルへと物色に出掛けます。
柔らかな鶏レバーの串、甘露煮にした小魚、蓮根や野菜たちの煮もの。
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じっくり味の沁みた穴子煮、断面から餅米のような粒々の覗くいいだこの煮付。
当然、卓上にはお銚子が並ぶ。澗酒がやっぱり一番似合うのだね。
ゆるゆるとして、次第に身体や気持ちのコリが癒されていくような、ただ酩酊が始まっているだけのような(笑)。
御園座の並びにみつかる酒房「大甚中店」。
ザ・居酒屋の雰囲気満点な本丸に比べれば、臨場感もオバチャンオッチャンのキャラの立ちも大人しい。店内の空気がそう濃密でないと感じるのは、本丸と比較しちゃうからに違いない。
でも、まず「大甚」を覗いて、満席だったら「大甚中店」へと、そういう流れに自然となるのだろうね。
口関連記事:酒 「大甚」本店 で殻のついた蝦蛄なんぞでひとり一寸一杯(07年12月)
「大甚中店」 名古屋市中区栄1-6-9 052-231-6056 [Map]
名古屋地下鉄の鶴舞線に浄心という駅がある。
“浄い心”なんて地名は名の知られた神社仏閣のお膝元だからかぁと地上に上がるも、そこはどこにでもありそうな高速の高架下。
交差点のこじんまりしたお寺がその名の由来らしい。
そこから弁天通りを渡り、裏道へ廻ったところにあるのが、
今日のお昼どころ「しら河」です。
客溜まりに足を踏み入れると、右手に数人の空席待ちがある。
ちょっと待つようなのかなと思いながら人数を告げると、なぜかすんなりとテーブル席へ通されます。
目的はもちろん、ひつまぶし。
「上ひつまぶし」を「きも吸」つきでお願いします。
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専用のお櫃の蓋をぱかりと開けて、
湯気とともに如何にも香ばしそうな焼き目とご対面(笑)。
軽くまぜまぜしてから、例の手順でまずそのまま茶碗によそっていただきます。
うんうん、しっかりと主張する焼き目の魅力。
そこへ身の中からふつふと発揮してくる甘み旨味が、ややタレダクのご飯と相俟って、遜色ない。
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二膳目は、小葱、海苔、山葵の薬味風味を添えて楽しんで、三膳目には湯桶から熱いところを注いで啜る茶漬け篇。
「吸茶」と呼んでいるも、こちらもお茶ではなくて、昆布主体と思われるお出汁。
その出汁にタレが溶けだし脂が追いかけして、いい具合のお味加減。
うんうんと頷きながら、あっと云う間に軽い一膳を平らげます。
ここで仕舞とするのが、ひつまぶし本来の食べ方なのかもしれないけれど、
最近はここから「その二」に戻るのがパターンになってる。
残しておいたところを茶碗に移して、薬味も一掃するように載せて刻み海苔をぱらぱらと。
つまりは、この場面が一番好きってことなのでしょうね。
ひつまぶしのお店10傑くらいには入るのであろう、浄心の「しら河」。
沿革には、公設市場の天麩羅店が起源で、和食料理屋・割烹から派生した鰻料理店がひつまぶし専門店の本丸になっていった経緯が記されています。
店名の「しら河」は、豊橋の白河町に関連があるのかな。
「しら河」浄心本店 名古屋市西区城西4-20-12 052-524-1415 http://www.hitsumabushi.jp/ [Map]
鶴舞駅からピークの炎天に炙られつつ歩いて、
やっとこ辿り着いた山王通りという高速高架下。
ところが、店に近づくにつれ、歩道から店を眺めるようにするひと達の姿がはっきり見えてきた。
あれあれ?という厭な予感は、店の入口が見渡せるところで現実となりました。
このクソ暑いなか、店の外で待っているのがひとりやふたりではないのです。
こりゃあかん、とすぐさま引き返す。
そして、しぶとくも再び夕刻にやってきたのが、ひつまぶしの「うな富士」です。
じっと待ったのち、小上がりのテーブルに案内されました。
呑まずにいられないビールのアテにと一品料理の品書きをみると、20種類の魚介類てんこ盛り!!と添えられた「うな富士盛り」の文字が目に留まる。でもどう考えても食べきれない。
と、その横に<単品>として、「あかしゃえび」「くるまえび」「まんだらえび」「生甘えび」「特大しゃこ」と並んでる
。おー、どれもが気になる甲殻系だ。
そこから選んだのは、素揚げに鮮やかな紅を発色した「あかしゃえび」。
殻がなんとも香ばしく、ワタを含めた身が甘くほの苦く。なはは、イケるビールのお供だ。三河湾で捕れたものなんだろね。
ジョッキの滴を呑み干したところへいよいよ、メインのお膳がやってきました。
数量限定と括弧書きされた「肝いりひつまぶし」。
ぬらぬらと鈍いテカリを魅せているのが、そう、肝。
たっぷりとした量の肝は、これだけで軽く一合呑めそうな感じ。
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そして、その肝をのせた大葉の下には、びっしりと鰻の身が並んでいます。
肝も交えつつ、ひつまぶしのお約束通りに茶碗によそって、まず一膳。
とろっとかりっと芳しいうなぎの身と肝のほの苦味のあわせ技が、うへへ、なのよ、もう(笑)。
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軽くよそった二杯目は例によって薬味ののせていただき、肝すいを啜ってから、もう一膳しようと杓文字をお櫃に入れると、お、中入りになってるのに気がついた。
四膳目を急須から注いだ出汁で啜る。
うんうん、やっぱりお茶でなくて、出汁でいくのがいいのだなぁ、とひとりごち。
で五膳目を再び、薬味のせでシメる。
ほどよく脂が落ちていて、タレもほどよくあっさりめの鰻。くどくもしつこくもないので、自然とこうしたくなるのだね。
満足、そして満腹。ご馳走さま。
相変わらず、店頭で空席待ちの待機する「うな富士」。
訪れるひとの、そのほとんどがきっと地元客なところも地力を思わせます。
「うな富士」 名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザント白金1F 052-881-0067
'12/01/25(水)by:まさぴ。さん
Re:TONさま
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタンどもです~♪
この伏見のふるーい地下街、名古屋でも知らないヒト結構いるよな気がします。
おお、名古屋式かと思っていたイタリアンは、三重式だったのですね。
そこから名古屋や岐阜に伝播していったと。なるほど。
また、岐阜ならではのモノ、いただきにあがりたいですー。
'12/01/25(水)by:TONさん
ご無沙汰しております。
口 おでん「松田」で 扉の中の屋台のおでん燗酒ふき牛すじちくわぶ俄か名古屋人の私なのでこの地下街には行ったことないですね~^^;鉄板、玉子のイタリアンの発祥は以外にも三重県と聞いた事あります(地元テレビで昔追跡してました)。私は岐阜っ子なので岐阜だとずっと思っていましたが。。。
'12/01/23(月)by:まさぴ。さん
Re:おまつさま
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタン路上で営業できなくなって、扉の中に入れられちゃった屋台って、全国規模で考えたら相当数あるのかもしれないね。
路上が本来のステージなのにと思ったり、屋内でもいいじゃんと想ったり…。
浅草で屋台見付けたら知らせてね(笑)。
'12/01/23(月)by:まさぴ。さん
Re:ぽんちゃんさま
口 おでん「松田」で 扉の中の屋台のおでん燗酒ふき牛すじちくわぶどうやらこの地下街、さすがに手を入れたらしく。以前はもっと暗ったい感じがしてた気がしますもの。
あはは、床屋にチケショにも。御用達だったのですね。
'12/01/23(月)by:おまつさん
屋内にある屋台って、
ドラマのセットみたいけど、非日常感がいいね。
昔、三軒茶屋や根津か千駄木でそんな
スタイルの店につれていってもらいサプライズ
でした。
茅場町の貝を食べさせてくれる店もそんな感じ
だったな~。
浅草辺りにあってもいいよな。
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタン'12/01/21(土)by:ぽんちゃんさん
コーヒーショップ “ び~んず ” 錦店
口 おでん「松田」で 扉の中の屋台のおでん燗酒ふき牛すじちくわぶ↑
なっ懐かしいですぅ・・・!
この 『 ナポリタン 』 も食べたような記憶が?
◇
※この地下街は~もっと汚たなかったイメージですが?
※近くの “ 1000円床屋さん ” にも通ってました。
※新幹線のディスカウントチケットも近所で買ってました。
'12/01/18(水)by:まさぴ。さん
Re:seppさま
口 おでん「松田」で 扉の中の屋台のおでん燗酒ふき牛すじちくわぶ博多の屋台は、親族にしか譲渡できないみたいです。
現地には現地の事情があるとは知ってても、切なくも勿体ないと思ってしまう。
溝ノ口駅前の激変振り、びっくりでしたね〜。
元同僚の食堂は再開発でなくなった、なんてこともありました。
おでん屋ならではの一杯は意外と大盛りで、おでん食べ過ぎた!となんだか逆さまなことにf^_^;) 。
'12/01/17(火)by:seppさん
路上での許可が難しい日本、我が母校のある溝の口周辺もすっかり様変わりしてしまい、屋台は難しい様ですね。
おでんの海もとってもうらやましいですが、〆のそうめんが何とも良い感じ。実にゆる~い美味しさを表してますね~(笑)。
口 洋食・居酒屋「とおさんぼ」で 町角のカキフライとナポと生姜焼き'12/01/15(日)by:まさぴ。さん
Re:グヤさま
口 洋食・居酒屋「とおさんぼ」で 町角のカキフライとナポと生姜焼き兄さん、写真いい感じに撮るコツは、パンイチでっせ!
どこかにそんなグラビアカメラマンがいたような……(笑)。
'12/01/13(金)by:グヤさん
ジンちゃんのコメにおもわず(爆)。
まさぴ。、パン一で寒かったのに写真上手やなあ(爆)