何度も歩いて慣れてはいるものの、
やっぱり如何わしい兎我野町界隈。
古くからのモータープールのある新御堂筋近くの一角もそんな空気が漂う辺り。
風俗店の隣にラーメン屋があるなぁと思っていた場所が何時の間にか人気ラーメン店になっていると聞き、早速の寄り道です。
お昼どきに向かう、裏通り。
「醤油らーめん」と示す突出看板には、"KING-emon"の文字。
曰くありげな名称のお店です。
清潔感あるカウンター。![]()
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棚にはなるほど、淡口やあま塩など、タイプの異なる醤油の幾つかがが並んでいます。
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お品書きは、定番の醤油らーめんとして、三種類の「金」「紅(くれない)」「黒」。
薄口醤油から濃口醤油へと向かうバリエーションで、細麺・太麺が選べる。
淡い味わいのものからいただくのが順番かなぁと「金醤油ラーメン」を細麺でいただきます。
届けられたドンブリは、なるほどな中華そばの風情。
なんだか旨そうーという思いのまま、蓮華で掬うスープはどこまでも澄んでいる。
ややもすると薄っぺらい味わいになりがちなところ、しっかりとしたコクがそこにある。
加水の感じ絶妙なストレート細麺とに相性やよろし。![]()
口元の滑りも嫋やかに、清らかに旨いスープと手を取り合って味蕾を満たしてくれます。
夜の部の開店直後にやってきて、今度は話題のラーメン「大阪ブラック」。
定番ラーメンの「黒」をベースに、
烏賊のワタや海老を活かして深い味に仕上げたものだという。
「国産極上丸腸ホルモン」をトッピングしちゃいましょう。
両手で受け取るドンブリからは、
薄口「金」と改めて比べるまでもなく、醤油の黒が目に飛び込んでくる。
啜るスープはこれまたなるほど、野菜系も多分に含む優しくもしっかりしたコクに濃厚な醤油のまろ味が掛け合わさって、いい。
そんなスープにはやっぱり太麺でしょうと選んだ麺は、やや幅広のびろびろタイプ。
よーく、スープに馴染んで、ピロッと口許滑らか。
にゅるんと甘旨い丸腸にも、むほほーんと笑顔、呼ばれます。
そんな「大阪ブラック」は、日清からカップ麺になっているのだね。
そして、メニューのトリを務めるは、「大阪ブラック」ならぬ「なにわブラック」。
大阪ブラックをベースに、さらにカキや浅蜊の煮干しなどの貝の旨味を利かせているという。
斬新さは、その盛り付け方法にもある。
タレを溶かない素のスープの真ん中に濃い口に醤油ダレがポタンと浮かんでいる。
それを自分で適宜溶きながら食せ、とそふいふ仕掛け。
そうとなれば、素のスープをまずはそのまま啜ってみたいと思うのが、心情でしょう。
タレを含まないスープを供するとは自信の顕れには違いないと思いつつ、どれどれと。
おお、おお、貝のエキスも滲む濁りのないスープは、清湯の景色。
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そこへ、ちょろちょろと醤油ダレの端っこを崩し溶かしては、
平打ち太麺を絡ませ啜る。
さらにタレを溶かしてはまた啜る。
次第に濃口の醤油がグラデーションを描いて風味を増してゆく。
単に味わいが濃くなるとか、塩辛くなる訳ではなくて、
ふくよかさの輪郭が増してゆくよな感じがいたします。
うん、いいね。
らーめんの基本形、醤油ラーメンを淀みなく再構築して人気の、
醤油らーめん専門「金久右衛門」。
なんで"きんぐえもん"なの?と訊ねると、
店長も素朴な疑問に思ったらしく以前創業者に訊いたらしい。
でも、なんか響きや字面がいいからみたいです、
とラーメンはなかなか深いぃけど、店名の由来には深いぃストーリーはない模様(笑)。
本店は、地下鉄中央線深江橋駅近くにあるようです。
「金久右衛門」梅田店
大阪市北区曾根崎1-2-20 大幸ビル1F [Map] 06-6881-7900
http://www.king-emon.jp/
曾根崎署の裏手、多幸梅があったビルの脇から伸びるアーケードは、お初天神目掛けて南下します。
そのアーケードのちょうど中頃にあるのが、
お好み焼きの「千房」や居酒屋、焼鳥屋にショット・バー、アイリッシュパブにスナックまでが雑居する曾根崎センタービル。
地階への階段を覗くと、怪しげに誘う赤い看板。
今宵は、浪速の古のホルモン屋に忍び込みます。
思えば、周囲を電球で囲う看板のスタイルって今や、レトロですらある形式。![]()
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階段の先の無機質な通路に古びた椅子が四脚。
その前で揺れる白い暖簾が示すは、ホルモン「河童」だ。
演歌の流れる昭和のままの店内。
おばちゃんに促されるままテーブルへ。
まずはやっぱり麦酒のジョッキをいただきましょう。
壁に掛かるは、すっかり艶の出た額に収まった品札たち。
その下の貼紙には、河童名物「てっちゃん」にカルビならぬ「カルピ」。
河童の串焼き「サテバービー」なる文字も読めます。
一番最初にどうぞってなことで、河童名物「てっちゃん」から。
店の雰囲気にも良く似合う真ん丸顔のおばちゃんに焼き方指南を頂戴します。
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「もやし」や「キムチ」で麦酒をやっつけながら、鉄板の「てっちゃん」を見詰める。
鉄板の場所によって火の通りが違うので、ローテーションを考慮する。
じっくり焼いてひっくり返して、トータルの焼き時間10分ほど。![]()
よーく滲みた甘辛い味噌タレとよく焼きの香ばしさの奥からザ・ホルモンの滋味が弾ける。
これには麦酒よりも、焼酎だね。
おばちゃんにごちゃごちゃ云われるのを鬱陶しがる先輩とそれを面白がる自分(笑)。
初めてお邪魔したお店ですもの、一応耳を傾けたい。
大阪お上りさんにとっては、こてこて大阪弁が心地いいのであります。
「サテバービー」は、貼紙の説明通りの串焼き。
バリのクタかウブド辺りの屋台にもありそうな、ちょっとエスニックな景色を漂わせた竹串の牛肉。
"サテ"はおそらくインドネシア料理辺りの"サテ"なんだろうけど、
さて"バービー"はなんのことだろね。
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「特上ハラミ」に「上ミノ」に「マメ」を盛り合わせ。
見た目からも鮮度を思う「マメ」は、つまりは腎臓のこと。
気になる臭みもなく、独特の食感が愉しめます。![]()
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食感、歯応えといえば、ミノの得意技でもある。
そして、豊潤に脂解けるハラミに文句はありません。
特撰と謳うは、骨付の「カルピ」。
ハラミもいいけどカルビもね。
というか、やっぱりカルビが焼肉の王様部位なのだとしみじみ想う瞬間がある。
ああ、焼き過ぎてはいけません。
おばちゃんが目を光らせてくれています(笑)。
創業来30余年という、曽根崎お初天神通りのホルモン「河童」。
次に寄ったら今度は忘れずに、店名「河童」の由来を訊ねたい。
失礼ながら、おやじさんが河童的風貌だから?などと想像しちゃったけど(笑)。
そしてまた、おばちゃんのお世話にならなくちゃ。
「河童」
大阪市北区曽根崎2-10-15 曽根崎センタービル B1F [Map] 06-6314-0246
ずっとお邪魔したかったお初天神脇の酒肴処「門」。
並びには居酒屋「北龍」、向かいにはガールズ大衆酒場「やまんそら」。
ご近所には、浪速名物「瓢亭」に、BAR「ハイボール小路」に彼の「北サンボア洋酒店」。
この界隈を訪れる度にその黄色い看板を見上げていました。
もっと早めに予約を入れればよいのだろうけど、なかなかそうもいかず、数日前に電話する度に、生憎ご予約で満席でして...。
大阪に遅く入ったそんな夜。
試しに電話を入れてみると、カウンターに空きがあるという。
間もなく往くと告げて、お初天神脇の路地へと潜り込みます。
路地に面した安普請の扉を開けるといきなり急な階段が現れる。![]()
このアプローチが既にいいものなぁとぷち冒険気分を高揚させながら軋む階段を登り切る。
階段の正面で迎える妖艶な画は、遊女・お初の艶姿でありましょか。
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酒肆「門」の店内は、少々意外なほど小じんまり。
短いカウンターの隅に居場所を見つけました。
プレモルをいただいて、ふーとひと息。
お通しの長皿には、冬瓜を炊いたんや湯葉と茸の小鉢、木の葉をいただいた豚の角煮。
忽ち、酒呑みごころの要求を真っ直ぐさり気なく叶えてくれるようです。
鱧を炙りでお願いしました。
手早く骨を切り、目の前の焼き台でじりじりっと炙られる鱧。
皮目に引かれるように丸まって、桜色の花を咲かせたよう。
鱧の身の独特の香りと脂の旨みに皮目の香ばしさがふくよかに、うん、旨い。
酢橘のぽん酢も酢味噌もいいですが、ちょっと甘くした南高梅が白眉です。
やっぱりお酒をと「新政」を所望します。
お品書きの隅の「青森のうまいぃもずく」という文字に誘われて。
石垣島でいただく旨ンまいもずくをイメージしていたら、それ以上のもずくがやってきた。
その色黒く、やや細めでしっかりしたつくり。
箸にしてみると長さを保っていて、鮮度ばっちりの感。
おろし生姜ぴりりと利いて、おおおお、takapu、青森のもずく、美味しいぞ(笑)。
お酒を奈良の雄町の「百楽門」に替えてみます。
グラスの縁になみなみと寸止めしたグラス。
フルーティな甘露にして、味わいの幹はしっかりだ。
お品書き中央下段に並ぶふたつの"名物"をお願いしました。
ひとつは、「名物ねぎあな」。
"ねぎ"は葱とすると、"あな"は穴子のことでしょう。
そう推測しながら、グラスをちびちびとやっていると、九条葱てんこ盛りのお皿が登場だ。![]()
小口切り葱の山盛りの隙間から辛うじて揚げた穴子の切り身が覗く。
たっぷり葱と穴子を引っ掴んで口に運べば、ああ、イケる。
衣のさくっと香ばしき、その中から穴子の旨みが迸る。
そこへタレを交えた葱の甘み辛味香気が追い掛ける。
ふたたび麦酒、でもよいかもしれません。
もうひとつの名物が「サバサンド」。
そう読めば忽ち、八戸「サバの駅」の「サバンド」を思い出す。
「サバの駅」の「サバンド」は、
そのままのパンにトマトをヒューチャーした〆鯖サンドインチだったけど、
こちらの「サバサンド」は、こんがりトースト仕様。
うん、美味しい。
鯖のボリュームたっぷりで「サバンド」に引けをとらない魅力を発揮してくれています。
気の利いた酒肴に気持ちのいい応対が心地いい、酒肆「門」。
お造里に旬肴、珍味にあぶりもん、
定番の酒肴の逸品たちが並ぶお品書きを改めて眺めていると、
毎度毎度お邪魔したい気分になってくる。
予約殺到に納得のお初天神路地の店であります。
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BAR「ハイボール小路」で ホワイトホースのハイボール天神脇の小道(10年01月)
居酒屋「北龍」で はもちり下足やきぐじみそづけいわし煮路地情緒(09年09月)
浪速名物 「瓢亭」 でこれうめぇ~の献上品夕霧そばわしわし(07年12月)
ガールズ大衆酒場「やまんそら」で ガンガラハムカツミスジ刺身(06年10月)
純正酒々場「北サンボア洋酒店」で ラフロイグ和むバーの風景(06年04月)
寿司と地魚料理「サバの駅」で 八戸前沖プレミアム銀サバづくし(09年10月)
「門」
大阪市北区曾根崎2-5-37 [Map] 06-6364-3573
紅い観覧車を見上げながら、
梅田のHEP FIVEの脇を往く。
ひょいと右に折れて、
HEP NAVIOの裏の路地を抜けるのもいつものルートのひとつ。
その路地にあるのが、
昼に夜にとお邪魔しているラーメン「揚子江」。
気がつけば、大阪で一番お世話になってるラーメン店かもしれません。
路地の逆側には「一風堂」梅田店があって、いつも賑わっている。
でも結局、まだ一度もここの「一風堂」には入ったことがありません(笑)。
居酒屋半分の新御堂脇のお初天神「林記」や東通商店街の「名門」、兎我野町の「林記」には寄っているのにね。
そうそう、ここ「揚子江」本店の個性のひとつが、このステンレスを曲げたカウンター。
無機質なステンレスの板が積年のくすみで味わいを滲ませて。
ふと、今はなき池尻「まっち棒」のカウンターを思い出す。
このカウンターはきっと、あんなコジャレデザインが提案されるずっと前からあるのでしょうね。
「五目ラーメン」や「チャンポン」も気になりつつも、注文するのはいつも「ラーメン」。
シンプルなのが「揚子江」のラーメンだ、という想いもあるけれど、呑んだあとの小腹を抱えてお邪魔することが多いからという理由も否定できません(笑)。
澄んだスープをひと口して、妙に安堵して、肩の力がふっと抜ける。
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柔っとした細麺をひと頻り啜ってから、卓上の「揚タマネギ」を投入します。
容器の蓋にテプラで示す、スプーン一杯が適量とする要領を忠実に守って、揚げタマネギの香ばしい甘さの加わったスープの魅力と変化を愉しむのです。
菊菜(春菊)の青みもこのスープなればこそのトッピングでありますね。
大阪の人々の秘かなソウルフードのひとつではないかと勝手に思うラーメン「揚子江」。
ともすれば油脂や塩分が過剰になりがちなドンブリの景色はどこ吹く風の感じがいい。
ずっと変わらずにそこにあって欲しいお店の一軒です。
口関連記事:
揚子江ラーメン「林記」 で菊菜載るアジアンなワンタンメン(08年02月)
「揚子江」本店
大阪市北区角田町7-17 東宝OSMビル1F[Map] 06-6312-6700
大阪地下鉄の南森町か、
JR東西線の大阪天満宮駅か。
京浜国道から見上げたのは、日本一長いといわれる商店街、天神橋商店街のアーケード。
大きな躯体の人形4体、ポーズを決めています。
天神祭の船渡御に飾られる「お迎え人形」をモチーフにしたものらしい。
お初天神にもみる人形浄瑠璃の世界だね。
そんな派手な出迎えをしてくれる二丁目商店街も、
一旦足を踏み入れると特段活気に賑わう様子ではなく、
あくまで普段着の商店街であることが判ります。![]()
そのままずっと歩いていくとアーケードが途切れるところに辿り着く。
振り返ると、天神橋一丁目表参道を標しています。
そのちょっと先に見つかる赤提灯。
提灯には、お好み焼き、と書かれています。
群青の暖簾を払った先は、右手にL字のカウンター、左手にテーブル席。
積年の貫禄を頼もしく感じ風情でありますね。
やっぱしまずは麦酒をいただいて、壁の品書きを見上げます。
如何にも使い込んだ鉄板を見下ろして、ふたたび見上げたお品書きから、
お好み焼きの「かき玉」をお願いしました。![]()
手早くタネを回し溶き、鉄板へ。
あれ?牡蠣はいつ入れたのかな。
何かの鍋の蓋を流用してるのか、それとも特注の調理器具なのか。
パコッと被せて出来上がりを睨むオヤジさん。
ケチャップちょこっと隠し味、ソースをぐるっと塗って刻み海苔を散らして、はい出来上がり。![]()
コテで刻んだ中から十分大振りな牡蠣が出てきて、ふーふー、ああ、旨い。
コナモンに牡蠣は、当然の如くよく合うね。
甘すぎず、辛過ぎずのソースに芥子の風味。
やっぱりどろソースは、近畿圏の典型的なソウルフード味のひとつなんだろなぁと思ったり。
ふーふー。
もちょっと生地がしっとりしてればなおいいけれど。
なんだか勢いついちゃって、ウーロンハイを追加して。
焼きそばを「ミックス」でいただきます。
おお、オムレツ的に薄焼きの玉子を載せてくれるなんて、
お洒落じゃないっすか、オヤジさん(笑)。
きっと焼きそば自体もソースだからと、玉子には控えめにたらりと垂らすオリバーソース。
割いた玉子の脇から焼きそばを引き摺りだして啜ります。
ウーロンハイ、もう一杯!
天神橋商店街の外れに今日もある、お好み焼き「甚六」。
「甚六」を店の名に冠したのは、オヤジさんがおっとりしたお人好しの長男だから?
まったく路線は違うけど、白金の「JINROKU甚六」とは関係あるのかな。
「甚六」
大阪市北区天神橋1-13-11[Map] 06-6353-4816
どふいふ訳か、
伊仏系のレストランや洋食のお店が点在している西天満公園周辺。
以前ランチした「Le Bistro de Paris」を訪ねたものの、店名が変わってしまっていて、ランチ営業はしていない。
それでもこの界隈には選択肢がまだあるから困りはしないのです。
ガストロノミーを冠するフレンチの店頭を冷やかした足で、
ちょっと気になっていた洋食屋さんの前で立ち止まる。
見上げるインディゴブルーの壁に認めた仏語の四行が味のある。
覗き込んだ大振りな黒板メニューから、飾らず実直でかつセンスの良さが漂ってきます。
早速、ライトブルーの扉を引きました。
オープンキッチンを右手にして、左手にテーブル。
キッチンを臨むカウンターの一番奥へ。
月替わりらしき「豚の角煮カレー」にしようか、
今日の洋食料理「牛ロースステーキ」でガッツリいこうか。
うん、コトコトランチ「豚すね肉のやわらかビール煮込み」をいただきましょう。
カリフラワーのポタージュのスプーンを動かしている目の前では、
切り分けたバゲットに霧を吹き、トースターへと収めてる。
温かいパンがいただけそうです。
南瓜やブロッコリーなどなどの野菜たちを従えて、豚すね肉がやってきた。
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どれどれとナイフを動かすと、
切れるより先にするりと解れる。
濃過ぎずさらりとしながら味わいの輪郭を示す、煮汁ソースがいい。
柔らかく煮込む時の手法のひとつとして知られたビール煮だけど、煮崩れることなく、心地良い柔らかさになるのだね。
今年で6月で三周年という、西天満のキッチン「cotocoto(コトコト)」。
店名の「コトコト」はきっと、ル・クルーゼやストウブでコトコト煮込んだ料理を軸に据えようとする志向から名づけられたもの。
他にも真っ直ぐ心地いいお皿の揃う予感がいたします。
「cotocoto」
大阪市北区西天満5-11-3[Map] 06-6311-0350 http://kcotocoto.exblog.jp/
本町にちょいと話題のカレー店があるという。
ところは淡路町のオフィス街。
御堂筋の向かい側から移転してきたというそのお店のファサードは、なるほどおよそ真新しい。
壁に埋め込まれたパネルにあるのは、
「辛口カレー専門」の文字。
それは、暴力的な辛さのみを追求するものか、はたまた辛口の魅力を直裁に訴えるものか。
寄り道してみましょう。
三人待ちを経て滑り込んだ円いスツール。
清潔感に溢れ、どこか襟を正した雰囲気がいい。
壁の額が、5種類のカレーと5種類のトッピングを示すメニューを掲げています。
「エビフライ」も気になりつつも、「トンカツカレー」に「生卵」のトッピングをいただきましょう。
湯気とともに目の前に提供されたお皿には、トンカツにとろんとしたカレーがかけられて、その真ん中に玉子の黄身が据えられてる。
どれどれとスプーンを手前から動かして、ひと口。
見た目は、名店「インデアンカレー」をも彷彿とさせるものの、あのフルーティな甘さの誘惑とその後の辛さのメリハリの利いた流れとはちょと違う二重奏。
辛口を謳うだけあって、冒頭の甘さを抑えて、全体像として辛さを増した感じ。
その分、味わいの抑揚は比較的フラットで、そんな意味からも強いトキメキはないものの、ルーに含んだ旨みはたっぷりで悪くない。
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「福島 上等カレー」を洗練スパイシーにしたら、というアプローチにも映ります。
揚げ立てのトンカツは、スプーンでそのまま掬って食べやすいように、縦横に包丁が入っているのが秘かに嬉しい。
ひと匙またひと匙とテンポよく食べれてしまうのね。
玉葱の薄いスライスのピクルスも粋な辛口カレー専門「白銀亭(はくぎんてい)」。
仮に「インデアンカレー」インスパイアのお店だと聞かされてもおよそ違和感はないけれど、その辺りどうなンだろうね。
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カレー専門店「インデアンカレー」三番街店で レギュラー玉子入り(06年04月)
上等カレー「福島 上等カレー」で 甘さに始まるとんかつカレー(08年08月)
「白銀亭」
大阪市中央区淡路町4-4-12 ダイドーメゾン大阪御堂筋1F[Map]
06-7654-1067
新地の和食店の個室をあとにして、並びにある「堂島サンボア」に寄ろうかとなる。
あ、でも、あっちに行こうかと御堂筋方向へと向きを替えた足についてゆく。
ここ此処、と指差した狭い路地。
煉瓦で化粧した壁に掛かるプレートには、
「Bar HERMITAGE」。
木製扉の奥で、小さなバーカウンターが迎えてくれます。
止まり木に腰を下ろして見上げた正面に、
過日麻布十番の「tellus」で愉しんだ「MIDORI」のボトルが目に留りました。
バーのカウンターで、もうほとんど残っていない「MIDORI」のボトルというのを眼の前にした場面を思い出せないので、活躍しているのですねぇとマスターに話し掛ける。
ええ、そうなンですというマスターの視線を何気なく追うと、その先の黒板にオリジナルカクテを紹介する文字がある。
その名を「ダービーキング」。
バーボンとミントの爽やかなカクテル、という謳いと一緒に馬のシルエットがチョークで書かれています。
早速いただいたロンググラスは、「モヒート」な見映え。
添えた文句にあるように、ラムではなくてバーボンがベースになっていて、それがミントの風味によく似合う。
そこへ、「MIDORI」が色を注す。
でも、なんで「ダービーキング」なんでしょう?とマスターに訊ねると、ここで云う「ダービー」は、レシピのバーボンを「ブラントン」としていることから。
例の競走馬の形をしたキャップがすぐに思い浮かんでくる。
そして、カクテルコンペでの冠を合わせもじって「ダービーキング」としたのだそう。
なるほど。
「Bar HERMITAGE」の顔となるカクテルのひとつに「MIDORI」のフレーバーが活かされているからボトルが動いているのだね。
バレンシアオレンジのドライフルーツって美味しいなぁと齧りながら、それでは今度はその「MIDORI」をメインにもう一杯と思案する。
そうね、「MIDORI」のソーダにレモンを添えていただきましょう。
単純な組み合わせのようでいて、甘すぎず、意外と奥行きのある呑み口になるのに思わずニンマリだ。
新地本通りと堂島上通りとを繋いだ路地を分け入る、
バー「HERMITAGE(エルミタージュ)」。
入口ドア脇のサインにも、バックバーのミラーにもある「HERMITAGE」は、そんな隠れ家的立地にも由来しているのだけど、その店名にはもうひとつ仕掛けがあった。
後半の"TAGE"の部分の書体が前半と変えてあるのは、マスターが田外(たげ)さんだから。
連れていってくれた常連も気がつかなかったンだって(笑)。
□関連記事:
Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色(10年05月)
「HERMITAGE」
大阪市北区曾根崎新地1-1-40 ジロービル新館1F[Map] 06-4797-0636
吉本の芸人コンビ「シャンプーハット」って知ってる?
そう訊かれて、残念ながら知らなかったのだけど、その片割れ「てつじ」が心斎橋につけ麺の店を出して評判なんだという。
然らば、大阪に赴いた折には寄ってみようと頭の隅に置いていました。
店先の販売機で示すは、大きく三つのメニューカテゴリー。
てつじオリジナル麺「T2G」に、内麦平打ち麺「JF100」、そして麦芽香太麺「NB50」。
メニューからも、"麺が命なんや"と謳うだけある、麺に、そしてその元となる小麦に対するこだわりが十二分に伝わってきます。
二杯いっぺんに喰うとかいう融通が利かないお腹ゆえ、どれにしようかなと悩んで、粉の風味が一番感じられそうな「NB50」のボタンをぽちとしました。
仲のイイふたりで来れば「別盛り」の麺を追加することで三種類の麺が全部試せるよ、と知らせるポスターを横目に暖簾の奥へ。
通路の壁に掲げたイラストが主てつじ、その人か。
促されるまま、入ってすぐの小さなカウンターに座り込む。
開店を祝う花の贈り主は、西川きよし&ヘレンだったり、ハイ・ヒールのリンゴだったり。
届いたどんぶりには、その内縁に沿うようにステンレスのリングが廻ってる。
つまりは笊なのだけど、こんな笊、特注したのでしょうか、既製のものなのでしょうか。
麺に振り掛けられた、擂り胡麻?と思う粉末は、ローストした麦芽。
切り歯の番手16番という太く量感ある麺が誘います。
「つけ麺のお召し上がり方」に示してある通り、まず麺に鼻先を近づけてくんくんしてから、徐に麺の2、3本を摘まみ上げ、啜ってみます。
うわー、なるほど小麦が香るねー、ってはっきり判るほどのことではなくて、湯掻いて水で〆たあとの水っぽさが先に立って、その後からじわじわと風味を愉しむ感じ。
生麺の匂いを嗅いでみたいかも。
つけ汁の赤い椀の中身はというと、それは随分とどろっとしたヤツ。
ちょぼちょぼと麺を浸して、啜るというよりは手繰るように麺を口に収めます。
野菜類あれこれのペーストに動物系のエキス、脂を渾然とさせたような風情の汁。
ニンニク風味のようで、そうではないようでもあって、なんだか不思議な味わいだ。
どろっとして過剰に強そうにもみえる汁より、むにむに食感の麺の主張の方がなるほど強い。
んー、新機軸ではあるよなーと思いつつ、むにむにする目線の先に魚粉の入った器が目に留りました。
終盤になったところで、その魚粉をつけ汁に振り入れてみる。
あはははは。
急に、味わい風味旨みに一本芯が通って、一瞬にして視界が開けた感じ。
魚粉がどれだけ魔法の粉で、ある種ズルい粉であるのかを如実にされた瞬間だ。
「てつじ」氏本人もこれをカウンターに置くのを潔しとしていないというような趣旨のことを聞いたので、もしかしたらそのうちカウンターから消えるかもしれません。
でもね、魚粉の風味、嫌いじゃないンだよねー(笑)。
化調を否定しきれないことと似た感じでもあるよね。
吉本芸人「シャンプーハット/てつじ」の店「宮田麺児」は、
"有名人のナンチャッテな店"では、ない。
真摯で執拗なまでの麺へのこだわりは、玄人はだしの意気込みに映る。
また機会を得て、未食の「T2G」「JF100」も啜ってみたいな。
「宮田麺児」
大阪市中央区東心斎橋1-13-5[Map] 06-6243-1024
http://www.miyatamenji.com/
心斎橋から新大阪へと向かう途中の、
中津で下車。
新御堂筋方向へと足を向けます。
らーめん「弥七」の前に差し掛かったところで、そういえば「たけうちうどん店」もこの辺りだったよなぁと思い出す。
ただ今日の目的地は、同じ豊崎・中津のうどんでも、「たけうち」ではなくて同じ新御堂沿いにある「讃州」なのです。
夜の部の開店直後ゆえか、特に混み合っている様子はありません。
「生醤油」「ぶっかけ」「ざる」「釜玉」「釜あげ」「温かい」「カレー」とある中から、No,1人気の冠表示をしている「ちく玉天ぶっかけ」をいただきましょう。
大き目の朱塗りの器に、随分と捻ったねーという盛り付け(笑)で、
それは届きました。
刻み海苔と刻み葱と貝割れ大根を三角形に配置する立体感。
その背後に、ちくわと玉子の天ぷらが収まっています。
粉々しい見栄えのうどんは、讃岐的にはやや細めか。
捻りを解くようにしながら箸で引き上げて、ズズと啜る。
うむ、余計なことしないで粉を水と塩とで根気入れて打ちました!ってな感じは伝わってくる。
ただ、比較するのもなんだけど、なんば千日前の有名店「釜たけうどん」の醍醐味には一歩及ばない感じもある。
ううむ、なにが違うのだろうね。
太さが食感をはじめとした全体の印象を大きく左右しているのかもしれません。
情熱な店主はそもそも、その「釜たけうどん」の卒業生だというから、ますます判らなくなったりして。
半熟(というか黄身はほぼ生)な玉子天ぷらを崩して、うどんに黄身を絡めたりしつつ平らげる。
お土産用に販売しているという醤油タレにはカツオ節の風味が利いています。
「釜たけ」卒業生の雄ともいわれる、
豊崎・中津の情熱うどん「讃州(さんしゅう)」。
いずれ再び訪れて、「カレー釜玉」か「ざるチャーシュー」あたりを試して、
"情熱"を感じたいな。
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「讃州」
大阪市北区豊崎3-4-12[Map] 06-6377-5555
http://blog.goo.ne.jp/jyounetsuudon
今福鶴見に話題の中華そばの店があるという。
然らばちょっくら足を伸ばしてみようかと、心斎橋からとことこと長堀鶴見緑地線で京橋~鶴見緑地方面へ。
内環状線沿いに建つアサヒペン社屋の角を曲がったその先辺りが目的地。
その名の通り、角の食堂が夕闇の開店を迎えていました。
うーん迷うなぁと思いながら何気なく壁に貼られた札を見るとそこには、
「限定品 焼干し醤油そば」という文字がある。
「青森県産 漁師の手造り!」とも謳ってある。
takapuにもみせてあげたい(笑)。
早速そのどんぶりをお願いして、改めて店内を眺めると、棚の下には幾つもの小麦粉の袋が横たわり、「国産小麦100%(北海道・福島・長野)を使用した自家製麺に変わりました」と小さな貼紙もある。
一年ほど前から、あの「ちゃぶ屋」の森住氏が教え、「支那そばや」佐野実氏が教えた自家製麺に変えたということらしい。
さてさて、お待ちかねのどんぶりがやってきました。
澄んだ中に深~いコクを含んでいそうな雰囲気がその湖面からもひしひしと伝わってくる。
いそいそと蓮華で掬ったスープを啜る。
それは一見、あっさり。
青森で堪能したザ・煮干しラーメンのスープとは違って、ガツンと煮干しが薫ることはない。
でもでも、啜るほどに丁寧に丁寧に煮出したであろう濁りのない風味旨み香ばしさがじわじわじわと増幅して深みを増してくる。
中華そばらしい派手さのない中に、相当な完成度を魅せるスープ。
いいねぇ。
そしてその、頑張って自家製に挑んだという麺は、やや平打ち。
つるつるとした滑らかな舌触りと噛めばシコサクとする歯応えの後からほんのりと粉の風味が届く。
スープの濃度とのバランスもいい具合の仕立てになっています。
品のある細やかな脂が滲むチャーシュー。
豚は岩手の白金豚、鶏は滋賀の淡海地鳥を使っているそう。
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このスープは残さず平らげねばならないと、
わざと残しておいた「豚めし」のご飯をスープに投入。
こうして最後まで堪能するのがよろしいようで。
今福鶴見の中華そばの有名店「カドヤ食堂」は、やっぱり角にある。
「とろける豚足」をトッピングした「特製つけそば」か、渋い魅力を教えてくれそうな「塩そば」をいただきに、また訪れたいな。
「カドヤ食堂」
大阪市鶴見区鶴見4-1-18[Map] 06-6933-9323
俗に骨董通りとも呼ばれているらしい、老松通りを歩く度にとっても気になる路地がありました。
通りにわらわらと看板を突き出して、歩道の一部を占拠したスタンド看板でもひとを寄せようとの強い意図が窺える光景に感心しつつ。
お好み焼きのお店「こひろ」も勿論気になるし、旬の味処を謳う「じきどう」も気掛かり。
どれどれと路地を覗くとやっぱりそこは、正真正銘の路地。
その路地の中程、「瀬戸」さんに闖入してみました。
一応指を出して人数を告げると同時に、二階へと掌で階上を示す女将さんのポーズ。
まさにどなたかのお家の二階の六畳間、という風情がいい。
卓上には、幾つもの小鉢が載っていて、そこには海苔の佃煮やかつおの田麩、いわしふりかけ、ちりめん山椒、ねり梅といったご飯のお供がスタンバイ。
気の利いてる度がみるみる急上昇して、期待が高まります。
三種の定食の中からお願いしていたのは、「いわしつみれ唐揚」。
急勾配で踏み面の狭い階段ゆえ、お盆を手に上がってくるのは女将さんも大変だろうなぁと思いつつ、そのお盆を拝み受けます。
ああ、と気がつくのは、いわしつみれと唐揚げ、なのではなくて、いわしつみれの唐揚げ、であること。
揚げた表情の球形のつみれが、お盆の中央に座ったお皿に綺麗に積み上げられています。
まずお椀からと啜ると、その具沢山の粕汁が妙に旨い。
さらにわくわくしたところで(笑)、そのつみれボールを口に運ぶ。
あああ、周囲の香ばしさと鰯独特の風味・滋味が小粋にマッチしていて、これまた旨い。
たっぷりの刻み葱と山椒の粉を浮かべたタレに浸したりなんかして、むほほむほほとご飯が進むのでありますね。
ありそでなさそな、"いわしつみれ唐揚げ"。
食文化は西からくると思うことが少なくないけど、
日常の食事の中に、またまた食の街大阪の懐の深さと民度の高さを想うのでありました。
こふいふお昼を東京では意外といただき難いもンね。
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老松通りの路地にある、
季節一品料理、お茶漬け・鍋物の店「瀬戸」。
夕餉の頃にもきっと、
気の利いた時季の酒肴で一献傾けられるに違いないと思います。
「瀬戸」
大阪市北区西天満4-10-17[Map] 06-6315-8839
昼なお妖しい兎我野町。
ただ、不景気の煽りをまともにくらっているのか、入口を閉ざしている様子の店舗が多く、その分怪しさも息を潜めているようにも映る。
そんな界隈の裏手、ガランとしたモータープールに面して佇むのが、欧風料理「グリル ロア」だ。
ところが、迎えてくれたのは、少々怪訝そうな表情のコック帽のオヤジさん。
5席のカウンターに並んで陣取りました。
レンジと俎板に挟まった狭い厨房に三人のコックコートが並ぶ。
三人が三人とも独特の空気を纏っていて、どこかちぐはぐな所作が交錯するのが面白い。
お願いしたのは、「オムカツ」。
「オムカツ」は、店頭のランチメニューには載っていないプチ裏メニューだ。
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カレー風味に色付けしたモヤシの酢漬けを添えたサラダが意外とイケるですねーと話している間も、ひとりがフライパンを俎板の上に置き、もうひとりがそれを動かし、オヤジさんがそれを元に戻すといったような、不思議な調理の合奏が繰り広げられているのであります。
それでも、ケチャップライスが炒まり、玉子の膜に包まれ、その脇でカツレツが揚がっていて次第にオーダーの完成が迫る。
カツに包丁を入れ、オムレツの上にONして、褐色のソースをさっとかければ、はい出来上がり。
おお、なかなかのボリューム感ですねと受け取って、早速スプーンに巻いたナプキンを解く。
ありそでなさそな、オムライスにカツレツを載せてしまいましたという「オムカツ」。
その雄姿を改めてしげしげ眺めてから徐ら、スプーンを玉子に突き刺していただきます。
うんうん、うんうん。
カツレツの存在がやっぱり、お皿全体をゴージャスにしていて、そこへ浅い色合いの個性的なデミソースがエグイ旨みを急き立てる。
そう感心していると、中からケチャップライスの酸味甘みがボリュームたっぷりに迫る迫る。
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林檎の口直しをいただいて、セットのコーヒーを啜れば、なんだかとっても満たされた気分であります。
コーヒーカップを手に話を訊けば、オヤジさんは北新地のホテルのレストラン出身だという。
いつまで経っても偉くしてくれそうもないので独立して、この界隈で4度ほどの移転を繰り返して今に至るのだそう。
兎我野町の老舗洋食店「グリル ロア」は昼の顔。
夜ともなれば、元来の黒毛和牛ステーキの店に変貌するという。
飾りっ気一切なしの、ベタに旨いステーキがいただけそうな、そんな予感がいたします。
「グリル ロア」
大阪市北区兎我野町12-15 丸一ビル1F[Map] 06-6312-2293
御堂筋が堂島川を渡る、大江橋。
その橋の袂に建つ交番の脇を裁判所方向に入ったところに、ずっと気になっている店がある。
店の名を「アウデ・カース」。
ありそでなさそな、
オランダ家庭料理を謳う店です。
右手を振り返り、テーブル席の向こうを明るくしているのは、
堂島川の川面を照らす日差し。
特別綺麗な景色ではないけれど、窓際のテーブルは、川面を眺める情緒が多少はありそうだ。
左手の窓の下には、様々な銘柄のビールが冷やしてあって、それぞれ用のビールグラスが出番を待っている。
これから仕事でなければ、間違いなく呑んでるね(笑)。
お願いしたのは、
この日のランチの「ドイツェ(ハンバーグ)ステーキとジャガイモパン」。
スープにコーヒーもつけてもらいます。
トマトのスープが何気なくも旨い。
澄んで丸い酸味が心地よく、トマトの香気に富んだ仄甘さが追い掛ける。
貫禄のあるコックコートは伊達じゃないぞと素直に思う。
その主は、パッドに用意していたハンバーグをフライパンの上に載せ、隣のレンジでソテーしているジャガイモの様子をチェックする。
オーブンで温めたパンと一緒にハンバーグのお皿がやってきました。
ナツメグらしきスパイスの香りとともに、赤身肉の旨みが真っ直ぐに。
脂のジューシーさに頼らない、熟練の手腕を思います。
焦げ色をつけたジャガイモも素朴にイケるのだ。
メニューをみると、「スタンポットStamppot」というマッシュポテトの料理もオランダを代表するものらしいことが伺える。
毟り齧ったパンも「じゃがいもパン」なんだね。
そして、計62種類あるという「パンネンクーケンPannenkoeken」は、つまりはパンケーキ。
ベーコン、ゴーダチーズ、玉葱なんかを組み合わせたトッピングでもいいし、林檎、バナナ、ラム酒漬けレーズンなんかでデザートチックにしてもいい、ということらしい。
なんだか、とっても女子にウケそうだよね。
オランダ国旗、紅いテントに風車のイラストが目印の「アウデ・カースOudeKaas」は、1996年のオープン。
今度は、夜の部にお邪魔して、19種類揃えているというビールやワインのグラスを片手に、「スタンポット」「パンネンクーケン」をはじめとするオランダ料理の愉しさを教わりたいな。
「OUDE KAAS」
大阪市北区西天満2-5-6[Map] 06-6361-3292 http://restaurant.gr.jp/oudekaas/
お初天神脇の裏路地は、
ちょっと遠回りしてでも歩きたい、好きな小路。
夕霧そばの「瓢亭」とか、居酒屋「北龍」とか、ガールズ大衆酒場「やまんそら」とか、カナディアンクラブのバー「なかしま」とか、がある。
そして、
この界隈を象徴する老舗バー「北サンボア」。
まだまだ他にも気になる店はあるけれど、今宵はその中の一軒、「小路」に寄ってみました。
そしてこの店の特徴は、
バックバーの狭い幕板に「ハイボール」「ジントニック」と書いていること。
前回同様、思わず「ハイボール!」と告げると、
肥後橋の「バー立山」から独立したマスターが手にするボトルは、
やっぱり「WHITE HOURSE」。
福島にある「バー立山」の姉妹店「カモメ」のハイボールも、
同じ「WHITE HOURSE」のヤツだったもんな。
濃いぃめな印象のグラスをちびちびと啜っていると、入口寄りの方から関西の食は正味な話イイぞイイぞと熱く語る科白が聞こえてくる。
反作用的に、東京の食事情のネガティブなところが浮かび上がってきて、なんだか口惜しい。
ただ、其奴の物謂いは、専門的かつ旨いもん喰いの機微の的を得ていて、探せども探せども反論する余地がない。
こりゃどうみても素人ではないなと判断して素性を訊ねると、神戸でバーを営んでいるという。
やっぱりなぁ(笑)。
この「くん玉」も「カモメ」のカウンターでいただいたことがあるなぁとそのツルツルした光沢を見詰める。
前回同様、その「くん玉」をいただきつつ、またちびちび。
その御仁に、神戸に遊びに行きますよ、と話し掛けつつカウンターを後にする。
なんだかホントに神戸に行きたくなってきたぞ(笑)。
お初天神脇の小道にあるノスタルジックバー「小路」。
レトロにも映るバックバーや丸みを帯びたカウンターの風合いや止まり木のこなれた座り心地もまたいい。
ジントニックは今度の宿題ということで。
□関連記事:
浪速名物 「瓢亭」 でこれうめぇ~の献上品夕霧そばわしわし(07年12月)
純正酒々場「北サンボア洋酒店」で ラフロイグ和むバーの風景(06年04月)
ガールズ大衆酒場「やまんそら」で ガンガラハムカツミスジ刺身(06年10月)
居酒屋「北龍」ではもちり下足やきぐじみそづけいわし煮路地情緒(09年09月)
バー「カモメ」で ハイボールと円やかなDOUBLEWOOD(08年06月)
「ハイボール 小路」 大阪市北区曾根崎2-5-38[Map] 06-6363-4181
'11/12/19(月)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 牡蠣料理「麻布 楸」で ブイヤベースに炊込みご飯妖しきお部屋十番は庭やで、ニワ!と兄さんは仰ってました。
ダブルデートえーなー、とも(笑)。
ひとつでは~とアンデガス♪
'11/12/19(月)by:まさぴ。さん
Re:グヤさま
口 牡蠣料理「麻布 楸」で ブイヤベースに炊込みご飯妖しきお部屋拝啓、お待たせをいたしました。
そこはやっぱり暗がりのマジック。
逆効果の逆さまの~(爆)。
'11/12/19(月)by:Gingerさん
シャイな兄さんが女子と十番???
猫だって冬はおとなしくしてるにゃー
いったい何があったんかぁ嗚呼嗚呼~
ところでアンデガスは?
>イケてるレストランの構成要素のひとつではとも思います。
この思いますの代わりに使うのは如何でしょう\(◎o◎)/!(イミフ)
口 牡蠣料理「麻布 楸」で ブイヤベースに炊込みご飯妖しきお部屋'11/12/19(月)by:グヤさん
ついに出ましたね!こうしてまさぴ。ブログでみるとウマそうやな(爆)。
口 Café「Dallmayr」で シュパーゲル瑞々しく弾ける旨みと風味'11/12/17(土)by:まさぴ。さん
Re;seppさま
口 Café「Dallmayr」で シュパーゲル瑞々しく弾ける旨みと風味おおお、seppさん御用達の店でもあるのですね。
しかもその時季には同じものを (^_^ 。
昼下がりだったことあってか、とってもゆったりした空気が流れていたのが印象深いです。
給仕の女性も十分気を使ってくれましたし。
リッチな自動販売機まで、今度ご案内ください(笑)。
'11/12/17(土)by:seppさん
本当にここはお勧めですよね~。私も今年の5月に日本からのお客様がいらしたとき同じものを食べました。ミニシュニッツェル付きや、生ハム付きなど、5人でヴァリエーションを選んだ記憶も。
店員さんも非常に熱心な対応ですし、味も良いし、場所も良いですしね。今回のお客様は既に2012年5月にまたここへ訪問するということで、私とツアー日程を組んであります(笑)。
ちなみにザルツブルク市内にもDallmayerの自動販売機コーヒーというのがあり、本店のコーヒーとは全く違うものの、なかなかリッチな自動販売機ですよ。
口 中華ソバ「伊吹」で むほほほ煮干し中華ソバと限定煮干しソバ'11/12/04(日)by:まさぴ。さん
Re:takapuさま
口 中華ソバ「伊吹」で むほほほ煮干し中華ソバと限定煮干しソバコントロールされながらも一定の幅があることを愉しむノリで足を運びたいよね。夜の部限定の塩辛さにも幅があるのかな。試してみてね~。
'11/12/04(日)by:takapuさん
スープの濃さが日替わりですからね。
このロシアンルーレット的な感じも、
行きたくなる理由ですね。
ただ、夜バージョンをいかにして攻略するかが…
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のとにもかくにも、1回は行かないとですね。
'11/11/30(水)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のなかなかそそるビジュアルでしょ♪Gingerちんが知らなかったってのは意外だけど。ちなみにナポリタンはないません(笑)。
'11/11/29(火)by:Gingerさん
これはおいちそ♪
全く知らなかったので
早く後追いしなきゃ!