ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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軽井沢から甲信越アーカイブ

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口 手打生そば「かぎもとや」本店で 安い燗酒と野趣のそばゆるゆる

kagimotoya.jpg台風余波の雨がやっとこ上がった軽井沢。
しなの鉄道にひと駅だけ乗って中軽井沢へと思うも、
次の電車まで30分弱ほど間があるタイミング。
タクシーを駆って中軽井沢駅前へとやってきました。
お目当ては、久し振りの「かぎもとや」のゆるゆるお昼時なのであります。


中軽井沢の駅はすっかり取り壊されてしまっていて、今は仮駅舎のプレハブ仕立て。
以前の駅舎の表情の記憶は朧げながら、ちょっと寂しい光景。
長野新幹線の開業が駅周辺を閑散とさせたことは想像に難くありません。
今は鬼押し出しへと至る千ヶ滝通りを一躍脚光を浴びるエリアにした星野リゾートが中軽井沢駅の窓口業務の委託を受けているようです。


「かぎもとや」本店は、そんな中軽井沢駅前、中軽井沢交差点脇にある。
ちょうど八年振りの「かぎもとや」本店は変わらぬ風情でそこにありました。


八割の入りの店内は、今もって軽井沢定番のお昼処であることを印象づける。kagimotoya01.jpgテーブルから見上げる、厨房の上の写真には、例えば若かりし頃の裕次郎がいる。
隣では、昼にしてすっかり出来上がっちゃた兄ちゃんが新幹線の時間なんか気にせずに呑むんだと駄々を捏ねている(笑)。
お銚子をいただきましょう。


安っぽい燗酒にはワサビを添えたきつねのお皿。
甘く煮立てた油揚げに忽ち、ゆるゆるとした気分になってきます。kagimotoya02.jpgkagimotoya03.jpg
野沢菜あたりだと気が利いた感じになるのだけどとも思うお新香は、
キャベツの浅漬け。
でもこれがずっと「かぎもとや」のスタイル。
これだけで、お銚子を何本もお代わりしちゃうヒトも少なくないかもしれません。


今日は蕎麦打つ様子は見られないかなぁと厨房の方を眺めつつ、
ざるそばに天ぷら、けんちん汁のつく「もみじセット」をお願いしました。


笊に載るやや幅広のそばは、変わらぬ黒っぽい色合いの。kagimotoya05.jpg
繊細かつ洗練の蕎麦とはやっぱり対極にありそうな蕎麦だと思わせるその表情は、
惹きぐるみのそば粉を大胆に繋いでいる様子に映る。kagimotoya06.jpg丸抜きの蕎麦の仄かな甘さみたいなものではなくて、
外皮が齎すであろう日向くさい野趣が「かぎもとや」のおそばの個性なのであります。


宿場町沓掛(くつかけ)に「かぎもとや」が創業したのは、明治三年のこと。kagimotoya08.jpg「かぎもとや」は、"鍵本屋"。
Webサイトには、「鍵本の名は、本陣の鍵を預かっていたことから由来し、如何に、お上に信用があったかが伺われる。」とある。
往時の宿場町としての賑わいの残り香に唯一触れられるお店なのかもしれません。


口 関連記事:
  生蕎麦「かぎもとや」本店で 素朴かつ野趣あるとろろ大天ざる(03年09月)
  手打生そば「かぎもとや」バイパス塩沢店で 天ざる山うどの香り(04年05月)



「かぎもとや」中軽井沢本店
長野県北佐久郡軽井沢町長倉3041-1 [Map] 0267-45-5208
http://www.kagimotoya.co.jp/

column/03178

口 Restaurant「エルミタージュ ドゥ タムラ」で 軽井沢和みの隠れ家

tamura.jpg東京のお店にも何度かお邪魔して、
その魅力を愉しんだ薪釜ピザ「enboca」。
軽井沢別荘地の森の中にある「enboca」へ初めて訪れた時に横目にしていたのが、
「Hermitage de Tamura」の木製サインでした。
作家・水上勉氏の別荘をレストランに仕立てたというフレンチ。
夏の終わりに予約をいれました。


台風の余波で生憎の土砂降り雨の中。
古くからの別荘地へとバイパスとしなの鉄道沿いの中山道とを結ぶ道へ。tamura01.jpgこの奥が「enboca」だよねと云いながら車を停めると、
傘を手に店のスタッフが迎えてくれました。


案内いただいたテーブルは、
元々テラスであったところを硝子張りにした様子の設え。
別荘を囲む木々に硝子越しに包まれる感じ。tamura02.jpg天気が良かったら陽射しと緑に煌めくようなテラスであったでしょう。


tamura03.jpg
メニューは、昼夜共通でA、B、Cの3コース。
嬉しいのは、それぞれにポーションを半分にしたコースを用意してくれていること。
デギュスタシオンコースをハーフポーションでお願いしました。


tamura04.jpg
歯触りのよいプティフールで口開き。
まずは、バスク地方の野菜の煮込みと括弧書きされた「ビペラード」。tamura05.jpgごっちゃり煮込んだラタトゥィユみたいなものかと思ったらそうではなくて、
フレンチらしい端正な見映えのお皿。
葉の下には、ヒメジのソテーとパプリカの甘さ。
黄緑色に滲んだソースが綺麗です。


続くお皿は、「北海道産サンマのテリーヌ」。tamura06.jpg一瞬秋刀魚はどこ?と覗き込むと、いましたいました。
その断面をみると、テリーヌ型のじゃが芋の上にゆったりと寝そべっている秋刀魚の様子が浮かんできます。
そして、下に敷かれているのが、大根のソース。
秋刀魚にはやっぱり大根でしょう、というシェフの科白が聞こえてくるような(笑)。


tamura07.jpg米粉のパンに添えてくれるのは、ブラックオリーブとアンチョビを混ぜたもの、
ニラとパセリとマヨネーズ、岩塩と竹炭の三種類。
タプナードも悪くないけど、マヨラーはマヨネーズに手が伸びます。


黒澤酒造の仕込み水やシードルを注いでくれるマダムは、個性的。
色々と気遣いをみせてくれつつも、どこかせっかちで、
その一方で栓をしたままボトルを傾けたりとお茶目なところも(笑)。


三皿目には、魚介のジュレがけ「魚介類のパナッシェのジェリー寄せ ビストー風味」。
橙色したパプリカのムースの上に蛸、烏賊、海老、粒貝が載っている。tamura08.jpgそこへ、オクラやハーブ、そして魚の出汁のジュレ。
フュメ・ド・ポアソンの旨みが魚介の旨みを倍加させ、
ハーブたちの香気が味わいを爽やかにして、なかなかに美味しい。


フォカッチャを挟んで続いては、
「白身魚のガスパチョソースと軽井沢のサラダと」のお皿。tamura10.jpgtamura09.jpg春巻き揚げにしたお魚は「万作」、だという。
万作=シイラ、ということでいいのかな。
薄い薄い春巻き生地の歯触りとガスパチョの酸味の取り合わせがいい。
トマトと並んで添えられているのは、小さな食用の鬼灯だ。


tamura11.jpg
ここで、追加オーダーしていた「桃のスープ」。
温かい桃のスープだったりしてと思うも、届いたのは冷え冷えの桃の実。tamura12.jpg刳り抜いたその実の中にとろんとしたヨーグルト状のスープ。
桃の風味がそのまま活かされつつ、添えた酸味でさっぱりと。


ころんと繭のようなソーセージが「ハモのブーダンブラン シュークルート仕立て」。tamura13.jpgそれは、豚の血系ブーダンノワールならぬブーダンブランを鱧の腸詰で表現したもの。
きりたんぽみたいなむにゅっとした食感の中に澄んだ滋味がしっかりだ。


小休止には、「コーンのエビ巻き コーンアイスソース」。tamura14.jpg一見ただの焼きトウモロコシにみえるけど、
実は海老しんじょうの廻りにトウモロコシを巻いたもの。
香ばしくした玉蜀黍と海老の相性の良さを思います。


萩直送のお魚料理は、真魚鰹のソテー。tamura15.jpgその下には焼き茄子よろしく、素揚げをして綺麗に皮を剥いだ茄子。
葱ソースが軽い食べ口にしてくれています。


tamura16.jpg
柚子胡椒風味のシャーベットを口直しに。
そして迎える、銀蓋に覆ったメインのお皿。
クロッシュのトップを抓んでせーのーと外して現れるのは、
「新潟 越しの鳥のグリル 洋ワサビのソース」だ。tamura18.jpgtamura17.jpg
新潟県の銘柄鳥・越の鳥は、しっかりした身肉から旨み溢れる感じ。
照り焼きした香ばしい皮目にやや濃いめの山葵風味タレが日本人心にも訴えて、旨い。


デザートには、三種類の中から「春菊のティラミス」を。
どんなティラミスかなぁと思っていたらそれは、冷えたグラスでやってきました。tamura19.jpgああ、これは如何にも「パフェ」ではありませんか(笑)。


グラスに浮かぶ水滴越しに覗くは三層の萌葱色。
トッピングのバニラアイスに刺しているのは、春菊を模したらしき緑色のチョコレート。
tamura20.jpgtamura21.jpg
スプーンに掬うは、滑らかなまさに春菊風味のクリームだ。
マスカルポーネのようなチーズなぞが主張することなく、
春菊独特の香りを優しく醸してくれています。



緑に囲まれた軽井沢の隠れ家フレンチ「hermitage de tamura」。tamura22.jpghermitageはまさに"隠れ家"の意。
シェフが若い頃修業したフランス「エルミタージュ」への敬意と憧れを交えて、
作家・水上勉がひっそりと過ごしたであろう別荘を"隠れ家"と称するレストランに仕立てて10年余り。
いまや軽井沢を代表するフレンチのひとつとなっているようです。
軽井沢という土地に根付き、創意工夫を織り交ぜながら重ねたであろう熟練と進化が齎す安定感は、リゾートのひと時をより和ませてくれるもの。
今度は、晴れた日のテラスでグラスを傾けたいな。


口 関連記事:
  釜焼ピザ「enboca」 で想定外の満足ピザ口から口へああ旨い(05年07月)
  薪釜ピザ「enboca」東京 でふきのとうピザいちごピザもう堪らン(08年04月)
  薪窯ピザ「enboca」で 野沢菜大葉ピザいちじくとベリーのピザ(10年08月)




「エルミタージュ ドゥ タムラ」
長野県北佐久郡軽井沢町長倉820-98 [Map] 0267-44-1611
http://www.ryoubi.jp/

column/03175

口 中国風菜館「萬里」で 伊那地方特有の麺料理ローメン発祥の店

banri.jpg冬の頃、長野県の諏訪や飯田の辺りを旅したことがありました。
飯田界隈から東京への帰り掛け、さてどこかで食事でもと考えたとき、天竜川に沿って辿って北上したところに伊那があることに気がつきました。
何か地場発祥の料理があったような...。
そうだ、「ローメン」だ!ということで、中央道の伊那インターで途中下車。
ナビを頼りに、天竜川沿いの三州街道を辿ります。



banri01.jpg天竜川を渡る伊那街道との交わるのが入舟という交差点。
アーケードは暗く、ひと通りがほとんどなくって、ちょっと心細い感じ。
と、「ローメン萬里→」の看板が頭上を照らしているのが見つかりました。


交差点近くの怪しい路地を覗くと、その先左手に「萬里」と示す看板の灯り。
ここだ!と足を早めつつ、ふと隅切りには建物を横目にすると、
そこには「ローメン誕生の地記念碑」の在り処を示す看板が。
えぇ?っと踵を返して、もう既に店先の灯りを落とした「屋台」という名の入口脇を凝視する。banri02.jpgありました、暗がりの中にそれらしき石碑が。
石碑を建ててしまうほどの偉業なのだなぁ(笑)と感心しながら、
路地奥の灯りの方へと進みます。


まだ営ってますよね、と呟きながら扉を開けた店内は、積年の気合も滲む中華居酒屋風。banri03.jpg不思議な方向を向いたカウンター席ではなくて、小上がりに席をいただきましょう。


何気なく、その脇の棚をみると、蜥蜴的フォルムの生き物が硝子越しにこちらを眺めてる。
げげ、っと思って見返すと、マムシやらコブラといった蛇の類にスズメ蜂や百足にも見える者々が酒漬けにされているのです。banri04.jpg中には、オットセイのペニスなんかも...。


banri05.jpgトライ!しないよねーと笑いながら、メニューをしげしげと眺めます。
「伝統料理」という章には、これまた何気なく「豚の頭」とか「ダチョウの刺身」、「サホークのたたき」といった料理名が書かれています。
「サホークのたたき」ってなんだろう(サホーク=羊のサホーク種のこと)。


いやいやそうじゃない!と頭を振って(笑)、「焼きギョウザ」を注文します。
「ロウサイ」というのもいただいて、シェアしましょう。


「ロウサイ」というのは、「ローメン」的野菜炒めこと。banri06.jpg一見普通の野菜炒めですが、独特の甘さを含んだ不思議な味付けがいたします。


banri07.jpg
極々一般的に思う「焼きギョウザ」をぺろっと平らげたところへ、お待ちかねの「ローメン」基本形がやってきました。banri08.jpg


ラーメンのドンブリよりは明らかに浅い、でもチャーハン皿よりは深くて大きいお皿。
そこにスープをそこそこ湛えながら、太い麺の表情を剥き出しにして、キャベツを中心にしたトッピング。banri09.jpgスープだけを啜ってみると、鶏ガラベースと思うスープに、見掛けに違う実に控えめな味付け。
「伊那名物ローメンのおいしい食べ方」に書いてあったのは、なるほどそういうことですか。


banri10.jpg指南に従って、卓上のソースと酢をひと回し。
餃子も食べちゃったし、とニンニクもほんの少々加えます(笑)。
どうやら、もっとソース味の濃いのがいいとか、胡麻油を足してコクを加えたのが好みだとか、七味で辛くしちゃうのが俺流だとかと、自分の好みの味に仕立てちゃうことが前提となっているのが「ローメン」の個性なのだ。


こんなもんかなとひとまず味付けを整えて、トッピングと一緒に太目の麺を鷲掴み、啜ります。
麺はと云えば、ちょっと揚げて、蒸して、ちょっと放っておいたものをさっと湯掻いたような、そんな感じ。banri11.jpg茹で置きの沖縄そばともまた違う、ややぽそぽそ感が独特な個性だ。


キャベツの甘さと一緒に「ローメン」のもうひとつの個性を発揮しているのが、具材のお肉。
それは、豚でも牛でもなく、羊肉なのだ。
子牛肉のラムではなくて、マトンだと考えるのが順当なところだろうね。
石垣の山羊そばも全然美味しくいただける性質なので、仄かな匂いも気にならず、悪くない風味だと思うのだけど、ダメなひとはダメなのかもね。


ふたつ折のチラシには、「ローメンの誕生」をこう紹介している。
東京・横浜で修行をして、故郷の伊那に帰り、小さな店を出した青年(先代)は、冷蔵庫が普及していない時代に仕入れた麺を如何に保存するかに試行錯誤を重ねていた。
ある日、麺を蒸してみると、不思議に独特の風味と歯応えのある麺に仕上がり、日持ちすることを知る。
一方、当時の伊那地方では羊毛産業が盛んだったが、羊の肉を食べる習慣がなかったこともあって、安く仕入れることができた。
そこで先代は、羊肉を地場産のキャベツと蒸した麺とを一緒に蒸し煮にする料理を考案したのです。
当初、「チャーローメン(炒肉麺)」と名付けた料理は後に、「チャー(炒)」が外れ、ラーメンと語呂の合うことから「ローメン」と呼ばれるようになった。
「ローメン誕生」、それは、昭和30年8月の暑い日でありました。


伊那を代表する地元グルメのひとつ、「ローメン」を生んだ店「萬里(ばんり)」。banri12.jpgbanri13.jpg出自のいまひとつ判らない"伝統料理"や強壮酒のラインナップも独特の雰囲気を呼んでいる。
ちょっと気掛かりな夏季メニュー、「冷やしローメン」をいただく機会は果たしてありやなしや。
スタンド看板に万里の長城らしきイラストが描かれていることから、店名「萬里」の由来はそのあたりにありそうです。



「萬里」
長野県伊那市大字伊那坂下入舟町3308入舟会館 [Map] 0265-72-3347

column/03125

口Bar「Hakushu」 で白州25年素直な余韻と森の蒸溜所の休日

hakushu.jpgある朝一本のメールが届いた。
「白州蒸溜所の見学に行きませんか?」。
白州って、あのサントリーのだよね。
いつぞや先斗町のカウンターで、「山崎蒸溜所の見学ってのも面白いですよ」と聞いてから、いつかそんな機会がないかと思っていたのだもの。
サントリーが擁するもうひとつの蒸溜所へのお誘いに乗らない手はありません(笑)。

新宿東口に集合した一行は、あずさ13号に乗り込んで一路小淵沢へ。
「BAR-NAVI 公式ブログ」のうっちーさんもご一緒です。
hakushu01.jpgあっと云う間に八王子を過ぎ、山間の線路へと車窓を変えていく中、
呑み屋食べ物屋談義が続く。
最近サントリーグループの仲間入りをしたという「まい泉」の「カツサンド」をいただいたりしながらね。


あずさ号を見送りながら降り立った小淵沢のホームで駅弁「元気甲斐」を仕込んで、
hakushu03.jpghakushu02.jpghakushu04.jpg
目指す蒸溜所はタクシーで10分ほど。


一層空気が澄んでいると身体全体で感じさせる、広大で深い蒸溜所の森が迎えてくれます。
木々の間から覗く建物が「ウイスキー博物館」。hakushu05.jpghakushu06.jpghakushu07.jpghakushu08.jpg
キルン(乾燥塔)を模したという双頭の建物には、「赤玉ポートワイン」や寿屋創立の頃からの資料が並ぶ。今となれば貴重なボトルたちを仰ぎ見ながら、ひと巡り。


hakushu09.jpgそして、パビリオンコンパニオン的訓練をしっかと積んだご様子の女性に先導されて、蒸溜所へ。ウイスキーとビール、焼酎とのつくりの違いのレクチャーでは、「低カロリー低糖分、少ないプリンタ体・目覚めすっきりに加えて、樽ポリフェノールの効能まで期待できちゃう」ンだって、うん。


居並ぶ巨大な発酵のための木桶槽を覗き込んで、もろみへのポコポコを眺めては「おぉぉ」。
硝子越しに隆然としたポットスチル(蒸溜釜)を仰ぎ見ては「おぉぉ」。
hakushu10.jpghakushu12.jpghakushu13.jpg
リチャー場では、使い込んだ樽を蘇生させるために内面を焼く「リチャー」の炎に「おぉぉ」。
貯蔵庫では、上に下に横に奥にと並ぶオーク樽の壮観に「おぉぉ」。
自分の名を樽に刻めるオーナーズカスクは、50、60万円ほどから3,000万円までと聞きさらに「おぉぉ」。


貯蔵庫でモルトの香りに全身包まれちゃって、もうそろそろ(てか、とっくに、笑)呑みたいって気分。すると、そんな気持ちを見透かすように、ファクトリーショップ裏手のゲストルームへ。

hakushu14.jpg「サントリー天然水」でもお馴染みの南アルプス雄峰、甲斐駒ケ岳が磨いた清冽な名水を仕込み水とした白州蒸溜所は、野鳥や植物たちの生命力を抱く豊かな自然の中、そして高地に位置する世界でも珍しい「森の蒸溜所」なのだと、スクリーンを使った説明にほうほうと頷く。
そういや、アイラの蒸溜所なんて荒々しい海っ縁だもんね。

目の前に置かれたグラスには、「白州10年」「白州12年」「白州18年」と「山崎12年」。hakushu15.jpg10年モノから舐めていくけど、卑しくもそれぞれ綺麗に呑んでしまう(笑)。
やっぱり熟成に応じて丸く深みを増していくのが判って面白い。そして、「山崎」に比べると「白州」は軽快な感じがするのだね。

hakushu16.jpg別途用意してくれたグラスで、12年モノを山崎の天然水で作ったソーダ「THE PREMIUM SODA」で割ったり、勿体なくも18年を「天然水」で水割りにしてみたりで呑み比べ。
ハイボールは飲みつけない人にも断然おススメだし、でもやっぱりストレートがいいなと思ったり。


白州に合う酒肴として用意してくれたプレートに並ぶは、「ポークハムとチーズの自家製燻製ピンチョス」「無花果のカクテル」、こごみやプチトマトなどの「地場産季節の野菜のマリネ」「紅マスのマリネ」「岩魚と山女の燻製」「あわびの煮貝」。hakushu17.jpghakushu18.jpghakushu19.jpghakushu20.jpg
すっきり系のモルトにも、やっぱり燻製モノがよく似合う。
面白かったのは「無花果のカクテル」で、バーのカウンターにドライなイチジクは定番でも、その風味のままグラスにしちゃったツマミはちょっと粋であります。


そして、移動時間までの束の間を過ごしたのが、ファクトリーショップの奥に併設されたバー「白州」。hakushu21.jpgバー「白州」のカウンターは、銀座8丁目にあった老舗バー「うさぎ」のカウンターを移築したものだそう。
「うさぎ」は、昭和30年から平成12年までの45年間に亘って、各界の名士が集うバーとして知られていたバー。残念ながらお邪魔したことはなかったけれど、使い込まれた天板に肘を載せるガイドの造り、そして古の風情あるスツールと、なるほど老舗バーの味わいの片鱗が愉しめるンだ。時折、往時を懐かしむ客が訪れることもあるんだって。
hakushu22.jpghakushu23.jpg
そこで一杯だけといただいたのが、「白州25年」。
軽快な白州がさらに円く熟した実にスムースな呑み口で、素直な余韻が心地いい。
蒸溜所のサービス特価でも一杯2,000円のアッパーな「白州25年」。
銀座あたりで呑った日にゃ、大台を超える勢いのお値段となると思うと、とってもお得な一杯でもあります。なはは。

hakushu25.jpgおトクと云えば、ショップで購入した「白州蒸溜所」。
颯爽とした香りと充分な熟成感のシングルモルトはお手頃1,400円。ここ「白州蒸溜所」でしか買えないのだから、もっと買い込んでおけばよかったな。


深い緑の中で、シングルモルトの深遠に触れる。「森の蒸溜所」で過ごす、そんな休日もいいよね。hakushu24.jpg車で動かず、あずさ号で行き来するのがおススメです。そもそも車じゃ呑めないものね(笑)。


本日のご一緒多謝は、
 「BAR-NAVI by suntory 公式ブログ」のうっちーさん
 「くにろく 東京たべある記」のくにさん
 「築地市場を食べつくせ」の築地王さん
 「居酒屋礼賛」の浜田さん
 「Tokyo Diary」のromyさん
のみなさんでした。お疲れさまでした~。

「Hakushu」 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 052-35-2211 
http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

column/02613

口フードコート 「Cu-Cal」×イタリア料理 「イル・ギオットーネ」

cucal.jpg月刊「料理王国」が主催して創られた、この夏限りのフードコート「Cu-Cal」でブランチと洒落込みました。夏休みは過ぎたとは云え、まだまだ賑やかな旧軽井沢銀座入口附近から離山通りへと進んだところ。板張りのテラスにパラソルが開き、その奥や右手にテントが展開されています。そのテントの中に模擬店風面構えの店舗がぎゅぎゅっと収まっているのです。ワインバー「祥瑞」、パブ「ヘルムズデール」、筑豊ラーメン「山小屋」、シャンパンバー「ヴィオニス」、焼き鳥屋「酉玉」の常設ブースに期間の短い半常設ブースにWeeklyブースが待機しています。一瞬どうしたらいいのか所在無い感じになりますが、すぐさまパラソル下のテーブルに案内されました。スタッフがメニューを手に注文を取りにきます。接客・ホールのスタッフは「料理王国」が手配しているのでしょうね。半常設の京都発イタリアン「イル・ギオットーネ」のメニューから、今日のパスタ「自家製ソーセージと花ニラのタリオリーニ 軽いチーズ風味 サラダ付き」を選んでみました。まずは、ちょい大き目のボウルに何種類もの色とりどりの野菜が入ったサラダがやってくる。毎朝こんなサラダ食べられたら健康になっちゃうやん、などと云っているうちにパスタのお皿もやってきました。一気に涎を引き出す塩加減がいい。軽妙にチーズに包まれたタリオリーニ。重くさせないその軽妙さがまたいいね。程よい大きさのソーセージと花ニラのしゃくっとした食感と香りが交差して、一気に食べてしまうのでありました。京都にはなかなか行けないので、やっぱ丸の内には行ってみなくちゃだ(ランチでも予約がいるらしい)、と思う晩夏の軽井沢でありました。

「Cu-Cal」 長野県北佐久郡軽井沢町11-2 0267-42-5410
http://www.cuisine-kingdom.com/cu-cal/

column/01957

口釜焼ピザ「enboca」 で想定外の満足ピザ口から口へああ旨い

enboca.jpg青々とした木々に包まれた通りを進み、フレンチ「エルミタージュ ドゥ タムラ」を右に見て奥へと車を進めると、正面に店の名を記すサインが見つかります。
さらに右手の駐車スペースには既に何台もの車が場所を占めていました。
苔生した敷石の上をアプローチに、硝子越しの店内へと導かれます。
案内されたテーブルに向うと、薪釜からの熱気が一瞬身体を囲んで消えていく。その薪窯脇のテーブルへ。

振り返ると木立に囲まれた庭先に木漏れ日が明るく降り注いで、初夏の軽井沢らしい風景です。enboca01.jpg


「高原野菜と自家製生ハムのスープ」「空豆と豆腐の冷製ポタージュスープ」をそれぞれに選んで、ピザのチョイス。
一枚に2種類を組み合わせることができると聞いて、
王道「マルゲリータ」に4種類のチーズ「クアットゥロ フォルマッジ」の一枚、そしてパルマ産生ハムの載った「プロシュート」に季節限定の「アスパラ」の組み合わせをお願いします。


窯で焼く様子を見ていると、その時間が短いことに驚く。
窯の前を離れることなく、刻一刻と変化するピザの表情を見逃すまいかとするように凝視して、一瞬のタイミングを掬うように火の口から引き出すのです。
まずは「マルゲリータ」の半円から。enboca03.jpg口にした途端にトマトの豊かな清冽さと甘さが同時に襲う。生地の食感と塩気もいい。
のっけから一撃やられた感じだ。3口で1ピースを平らげてしまいます。
続いて「クアットゥロ フォルマッジ」。
コクのあるもの、クセのあるもの、ベースを支えるもの、ニオイに主張するものが素敵に融和して生地の上をたゆたう。おお、旨い。

方や、「アスパラ」の清々しい青みの間からアンチョビの独特な塩味がアクセントを添えてくる。enboca04.jpgああ、旨い。
いやはや、想定外の満足だ。


趣味の生ハム作りにハマっていた建築家と元新聞記者それぞろのご夫婦で別荘を改装して始めたという。
店名の「エンボカ」は、スペイン語の"de boca en boca(口から口へ)"を由来としているそう。
趣味の延長線上がここまで素敵な昇華を果たすとなんて、心憎い限りです。


「enboca」 長野県軽井沢町南原3874-5 0267-44-3301 http://www.enboca.jp/

column/01558

口西洋料理「明治の館」で ビールと特製ソーセージとオムライスと

meijinoyakata.jpg酔っ払い7名による日光~中禅寺湖への珍道中の〆は、東照宮近くの「明治の館」へ。
人気スポットらしく、席が整うのに外で待機すること暫し。
不似合いなオヤジ連中と見分けられたか、2階の個室に隔離されました(笑)。
下ネタを挟みつつ居酒屋ノリで注文するオヤジ達の扱いに戸惑い顔の給仕さん。
ゴメンね~。

ご注文は、ビールのお供にとプリッとした食感と香ばしさがイケる「特製ソーセージ」や裏ごしして繊細に仕上げた「ポテトサラダ」。
meijinoyakata03.jpgmeijinoyakata04.jpgmeijinoyakata05.jpg


そしてお薦めの「オムレツライス」。meijinoyakata06.jpgプレートの半分以上が玉子を3個以上使ったと思われるトロたまのみで覆われていて、ケチャップライスはまるで添えられているかのように玉子の下端に潜んでいました。
もうちょっとご飯が固く炊けていたらいいのにとは思うものの、さらりとしつつコクのあるドミグラと絶妙な火入れ加減のたっぷりとした玉子の組み合わせは、ひとまず○印です。


勢いに乗じて可愛くも(笑)、「手作りチーズケーキ」まで平らげたオヤジ達は、
meijinoyakata07.jpgお土産にとそのチーズケーキやらソーセージを買い込んで、浅草へと戻る電車に乗り込むのでありました。


「明治の館」 栃木県日光市山内2339-1 [Map] 0288-53-3751

column/01428

口 手打生そば「かぎもとや」バイパス塩沢店で 天ざる山うどの香り

kagimotoya_s.jpg帰路の渋滞が気になりなりつつ寄ったのは、
18号線バイパス沿いにある「かぎもとや」の塩沢店。
中軽駅前店での麺を打つオヤジさんの独特なるパフォーマンスは見れないものの、車4台連ねたこの日は団体さん御用達のこちらへお邪魔です。


すんなりと奥の座敷に上がり込んで、
オーダーの8割以上を占めるんではないかとすら思わせる、
メインメニュー「天ざる」を大盛りで。kagimotoya_s01.jpg天ぷらに潜んでいた山うどの天ぷらは、
清冽な香りと苦味が嬉しい旬の味。


そして思いのほか大盛りの固茹で太切り蕎麦に満腹至極。
蕎麦の繊細な香りや情緒を楽しむ構図では決してないものの、
観光の一端としては全然ありだよね。



「かぎもろや」軽井沢バイパス塩沢店
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉塩沢699-3 [Map] 0267-46-0703 
http://www.kagimotoya.co.jp/

column/01072

口 生蕎麦「かぎもとや」本店で 素朴かつ野趣あるとろろ大天ざる

kabimotoya.jpg軽井沢エリアでは有名な老舗そば屋さん、
「かぎもとや」。
その経歴はといえば、江戸時代、軽井沢三宿の宿場街道沿い、中山道沓掛宿に商人衆定宿として開業し、 本陣の鍵を預かった理由から「鍵本」の名でのちの明治3年にそば等を売り始めたことから、という。


間近に見られる、一心不乱に蕎麦を打つ店主姿は、
ユーモラスにも映るが職人の気概が感じられて嬉しい。kagimotoya04.jpgその動きと表情をしないと、きっちり打ったきがしない、らしい。


前日からの蕎麦モードに朝食抜きの空腹状態が相俟って、
不覚にも「とろろざる」+「大天ざる」という暴挙にでてしまった。
kagimotoya02.jpgkagimotoya03.jpgいかにも手打ち田舎そば然の不揃いで短めの蕎麦をとろろで、そして天麩羅とで一気喰い。
ひくぐるみか末粉か、素朴かつ野趣あるそばはどこかぽそぽそするのもその個性。


う~ん、満腹。
蕎麦って物足りないくらいがちょうどいいのね。
甘い人参の天麩羅の方が印象に残っていたりして(笑)。


「かぎもとや」は、バイパス沿いの大型店「塩沢店」と軽井沢駅前の「軽井沢店」も。kagimotoya01.jpg中軽井沢駅前の「本店」では温かい蕎麦はありません。



「かぎもとや」本店
長野県北佐久郡軽井沢町長倉3041-1 [Map] 0267-45-5208
http://www.kagimotoya.co.jp/

column/00775


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