西武新宿線がガードの上を走り、
その下を東川という水量の少ない川が流れる。
川の両側をそれぞれ一方通行の道が囲んでいる。
坂の上から始まるその道の名は、「飛行機新道」。
明治44年頃に我が国初めての飛行場が所沢に出来て、所沢停車場(今の所沢駅)から飛行場(今の航空公園)へと飛行機を運ぶために新しく造った道らしい。
そうだと知るヒトは余り多くないけれど、所沢が日本の航空発祥の地なのだ。
そんな飛行機新道は、左に折れて川から離れ、
かつて米軍が駐留していた場所にある航空公園へと向きを変える。
その曲がり角辺りに、今にも朽ち落ちそうな食堂があるのです。
もうとっくに閉めてしまっているものと思い込んでいたのに、
「ラーメン」や「名代うどん」とくっきりと示す幟が風に揺れている。
ああ、スゴイ。
いまも営業しているんだ!
硝子窓さえも覆い尽くそうとする蔦に包まれている。
かつて店の名を灯られていたであろう看板の表示板は、
今ではもう見ることのなくなった、硝子製だ。
もう文字も掠れて、割れて、隙間が開いている。
蔦越しに見上げるペプシの看板は、店名を蔦が隠してすっかり見えない。
その裏側はといえば、店名が陽に焼けてやっぱり見えない。
建物右手のショーケースを覗くと、これまた期待に違わぬ出来上がり(笑)。
煤けたように積もった埃のベールを纏ったサンプルたち。
笊蕎麦の下敷きになってしまっているのは、タンメンでしょか。
車の撥ねた汚れをそこそこに、力強くホワイトボードに認めたメニューたちがまた強く誘う。
「豚生姜焼定食」650円に「肉汁付ざるうどん」に「男前豚丼」600円。
「鍋焼ラーメン」に「キムチ豆腐おじや」なんてのまである。
お昼の時間をとうに過ぎていたけど、幸いなことにまだ営業中の札が掛かっている。
いざいざとサッシュのドアを引き開けようとすると、あれ?固い。
もう一度と力を込めて引くと、ズズズという音とともに開けることができました。
店内は、ひと言で云えば、おばあちゃん家の食卓。
お客さんに出すのとは明らかに違うお惣菜やら湯呑みが載ったテーブルが中央にあって、
必然的に右側のパイプ脚のテーブルに座ることになる。
改めて見渡す店内は、使い込んだ食卓にふさわしい雑然さ。
色々なものが貼られ、提げられ、吊るされている。
筆ペンで描いた品書きに混じって、
チラシに裏に自らの人生訓のような文句を綴った貼り紙もある。
冷蔵庫の貼り紙にはこんな台詞もあっていい。
「人生を美しく生きるにはおいしい料理」。
奥の厨房にいるじいちゃんとなにやら声を掛け合いながらの調理の様子が漏れ聞こえてくる。
しばし後、「豚生姜焼き定食」がやってきました。![]()
生姜がぴりりと効いて、いい感じのロース肉。
玉葱の甘さも映って、なんだかとっても正しい気がする。
これで650円でいいんでしょか。
そんな安さの所為もあって、やっぱりこれもいただかなければと「肉汁付ざるうどん」。
プラスチックのザルに載ったうどんは真っ白い。
もしかしてここで絶品の武蔵野うどんに出会えてしまうのかも、
という一抹の期待はやはり無謀なもので、ザルのうどんは讃岐モチーフの普通なヤツ。
すぐ脇の手洗いの鏡には見沢製麺の文字。
ご夫婦のお歳でうどんを手打ちするのは、無茶なことですものね。
気なるメニューに呼ばれて、ふたたびの昼下がり。
営業中の札を確認して、硝子越しに覗き込むと、目の前の食卓でまさに遅いご昼食中。
お食事中御免なさいと呟きながら、固い引き戸を開きます。
気になっていたのは、「男前豚丼」。
中途のご飯に新聞紙をかぶせて、調理に勤しんでいただいた成果がこちら。
こってり濃い味に焼き上げた豚ロースの上に、たっぷりのおろし山芋。
中央には、当然の如く、黄卵が載っています。
豚肉の濃い味を山芋の自然な甘さが受け止めて、まったりしたコク味で迫るドンブリ。
"スタミナ"などと呼ばず"男前"と呼ぶなんて、オヤジさん、粋じゃないですか。
これまたもしや!と思いついて、「ラーメン」400円也を追加注文してみます。
渦巻きナルトなんか浮いちゃって、まさに懐かしい顔立ちの中華そば。
ただ、味わいは至って普通。
これでしみじみ旨かったら、さらに嬉しさ百倍なんですけどね(笑)。
飛行機道の曲がり角、東川の畔にいまもある、蔦の覆う大衆食堂「末廣屋」。
「末廣屋」「末廣食堂」の創業は、まだ米軍基地が返還される前の昭和42年のこと。
ああ、45年も此処にあるのに、やっと最近お邪魔できたなんて。
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思わず、お元気で!と云ってしまいそうになるけど、帰り際に、
また来まーす!とご挨拶。
だって、ホワイトボードにもっと気になるメニューを見つけそうなんだもの。
「末廣屋」
所沢市西新井町21-18 [Map] 04-2992-2289
三月から暦が替わって卯月となると、街中のお食事処のお品書きから牡蠣の文字が消えてしまう。
それは、なにかの約束事かのように途端に。
真牡蠣の旬は冬だというのが通り相場になっているし、市場での扱いとの兼ね合いもあるのでしょうね。
確かに旬の時季にいただくのが、旨くて鮮度も高くて安いに違いない。
それでも、4月になっても牡蠣料理を出してくれているお店を見つけると嬉しくなるのです。
場内はもとより、場外でも牡蠣料理が引けてしまった築地界隈。
4月早々、そんな中で、まだ可能性がありそうなお店にアプローチしてみました。
海幸橋に通じる筋にあるお食事処「東都グリル」。
久し振りに地下への階段をくだります。
市場関係者とお見受けする方々で賑わう店内の隅っこに空いたテーブル。
オカアさんに、まだ牡蠣料理ある?と訊ねると、あるわよ!とのお応え。
我が意を得たりっ、とばかりに「カキバター焼き定食」をお願いしました。
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幾つ載っているのでしょう。
焼き目もふっくらとした牡蠣がたっぷりと盛られたお皿がやってきました。![]()
檸檬をちょっぴりだけ搾って、そのまま口へ。
気取りのない滋味が醤油バターの風味に包まれて真っ直ぐに届きます。
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途端にお隣のテーブルで麦酒をやっつけてるオヤジさんたちが羨ましく見えてくる。
ご飯もいいけどビールにもねと思わせるのは、牡蠣バターの真骨頂なのでしょう。
タルタルをちゃんと添えてくれていることにも歓心。
タルタルはカキフライばかりでなく、焼いた牡蠣にもマッチするのですね。
観光客の気配なき、築地場外のお食事処「東都グリル」。
「カキ鉄板焼き定食」もいただきたかったのだけど、
それはもしかして、次の時季までオアズケかな。
日本オイスター協会では、
カキ産地に光を!募金や復興牡蠣オーナー制度でカキ産地支援を進めています。
口 関連記事:
お食事「東都グリル」 でバター醤油と牡蠣エキス合わせ技で迸る(08年02月)
「東都グリル」
中央区築地6-22-4 東水ビルB1F [Map] 03-3542-2088
ひるどきのロメスパ「かんかん」とか、
がっつりカレー「かんかん」のことは、
ちょっとは知っている。
でも夜の「かんかん」のことはまったく知らない。
いつぞやランチの清算時に「かんかん」のその名の由来を訊ねた時には、暗に「夜にいらっしゃい」とでもいうようなオヤジさんの口調が印象に残る。
やはり、「かんかん」が何故に「かんかん」なのかが気に掛かる。
その答えを得るには、「夜かんかん」へ冒険が必要なのです。
夜の新川停留所前。
いよいよ「夜かんかん」の扉を開くときがきました。
ご一緒をお願いしたのは、帝王ナポちんとその兄にして父のGingerちん、そしてカントクことグヤさんという強力布陣。
こんな後ろ盾があれば、「かんかん」と「夜かんかん」の謎になんとか挑めるかもしれません。
勢いよく扉を引いて、店内に足を踏み入れると、意外なことにほぼ満席状態。
念のために席だけでもと予約を入れといてよかったーと安堵と驚きの一瞬です。
ナポちんの流儀に倣って、ここはやっぱしウーロンハイで乾杯だ。
如何にもちょっとしたお通しな感じの板わさをぺろんと平らげて、忘れないうちにと早速「カキフライ!」と声を掛けると、いやあのだから~という戸惑うような遣る瀬ないような不思議な表情で黙殺するオヤジさん。
むむむ、夜になってもオヤジさんのハードルは高いのか。
向かいのテーブルに届いたデカいメンチみたいなヤツはなんだろねと品書きを見上げていたら、同じものがこちらのテーブルにもやってきた。
おおお。
ケチャップをたっぷし添えてくれたポテコロがどーんと。
え?これもお通しというかセットみたいなもの?
結構食べであるけどなぁー、でも案外イケるかもなぁーと喋繰りながら、ウーロンハイ(笑)。
そろそろいいだろうと改めて「カキフライ!」と叫ぶと、いやいやそうでなくてとぷち苦笑いの表情で厨房の方へ引っ込んでしまうオヤジさん。
むむむ、「夜かんかん」は注文の通らない居酒屋か。
すると今度は、回りのテーブルにひとり用土鍋が並び出す。
もしかしてあれも来るの?と顔を見合わせていると、案の定それは湯気を燻らせてやってきた。
おおお。
溢れんばかりにバラ肉が踊り、大きめ豆腐もゴロゴロとして、
これもある意味「かんかん」らしい量感で訴える。
ね?なんかこれ食べたら一丁あがりな感じになったりしなくない?
そう云いつつ蓮華を動かすと、大鍋でごった煮した訳ではなく、土鍋ひとつづつを丁寧に炊いた風で、これがなかなかイケる口。
ハフハフしながら一気呵成に平らげると、なんだか不思議な温もりに包まれた心持ち。
ここで御馳走さましちゃっても全然いいのだけれど......。
もうほんとにそろそろいいよね、と「注文いいですか?」と恐る恐る訊ねると、
はい、いいですよ。
あー、よかったー(笑)。
ランチのロメスパと格闘している時でもちらちら見上げてずっと気になっていたのが、壁に貼られて黄ばんだ「かんかん特選お酒のメニュー」。
その中に「カキフライ」もあるのです。
ややあって到着、「かんかん」の「カキフライ」。
ちょい揚げ色の濃いのは、油の温度というよりは油の鮮度に由来していそうだけれど、そんなことは噯にも出さずに齧りつく。
タルタルでなくて、直球マヨネーズというあたりも、つまりは「かんかん」らしい。
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もしかしたら冷凍牡蠣かもねと思いつつ、齧った断面をじっとみる。
もうひとつ齧ってはふむふむ、もうひとつ齧ってはふむふむ。
そして、いい加減満腹なのだけど、それを注文まない訳にはいかないぞと「ナポリタン」。
するとどうゆうことかオヤジさん、「大盛りで?」と訊くではないか!
思わず、「じゃーそれで」と応じるナポ帝王。
満腹のところへ大盛りがやってきちゃいました(笑)。
小食を自負するGingerちんは、ちょと口にして後はよろしくの体。
残り3名がナポ帝王を筆頭に敢然と大盛りクリアに挑みます。
お昼どきの印象と比べて少々、炒めが足りないような気がするけど、間違うことなき「かんかん」の「ナポリタン」。
帝王も認める、シャツに飛ばない系のナポが密度と重量感で迫ります。
うー、満腹ーっ。
さてここで、満を持してのオヤジさんヒアリングタイム。
お会計は、妙にキリのいい12,000円也。
ざっくりひとり3千円だよと暗に告げているような。
そこでGingerちんが口を開く、「最初の三品のところはおいくらですか?」。
するとオヤジさん、こう応えてくれた「千円くらいかなぁ~」。
くらいかなぁ~、って~(笑)。
あ、領収書には「SNACKかんかん」となってるね。
そして、肝心の店名の由来を訊いてみる。
するとオヤジさん、遠くを見るような目になって語ってくれる。
かんかんのマスターは当時、二軒の雀荘を営んでいたそう。
さらに現「かんかん」を設けるにあたってどんな店名にするか辞書引き引き考えた。
まず思ったのは、最後に「ん」のつく名前がいい、ということ。
そして、その頃日本にやってきて大人気のパンダの「カンカン」は、漢字で書くと「康康」であり、それはマスターの名前「康三」に繋がる。
麻雀の「かん(桿)」と同じ音でもあるしね、と。
「カレースパ」啜りながら、やっぱりパンダかなぁでもちょっと可愛らしいよなぁと考えたのは、素直な発想だったのですね。
夜なお隠れた人気の新川のシンボル、居酒屋「かんかん」。![]()
中国からパンダの「カンカン(康康)」と「ランラン(蘭蘭)」がやってきたのは、1972年のこと。
つまりはそれからもう、40年。
そうすると居酒屋「かんかん」ももうすぐ40周年を迎えようとしているところなのかも。
"雀荘のマスター"な感じ、のオヤジさん。
今度は、しょうが焼きもお願いします。
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居酒屋「かんかん」で ナポリタン誘う膨満感とピーマンほの苦味(08年08月)
居酒屋「かんかん」で ドライカレーにカレーライスにカレースパ(10年05月)
「かんかん」
中央区新川2-7-11 仮谷ビル[Map] 03-1234-4567
いつもの村田和人「Again」ライブに向かう道すがら、そのひとつ手前の西小山で途中下車。
武蔵小山駅の改札はちょくちょく通っているけれど、その隣の西小山となるといつ以来なのかと思案することになる。
あ、「杉山亭」以来かな。
少なくとも目黒線が地下化して駅が整備されてからは初めてなのかもなぁと思いつつ、碑文谷方向へと足を向けます。
小ぢんまりしていい味の横丁があったのだねぇと話しながら、その先の通りを左へ折れました。
西小山への寄り道の目的地は、そのくだもの屋さんなのです。
通りの向かいから眺める、昔ながらのくだもの屋さんの佇まいに癒されつつ、果物たちの前に立つ。
あ、枇杷があるね、安くはないのだね、なんて話しながら木枠のショーケースを覗き込む。
なはは、陽射しに色が褪せて、バナナが白くなっちゃてるね。
黒いペンキの手書きな筆致で「フルーツパーラーたなか」とある硝子扉越しに覗く店内から小さな子供がニンと笑顔を返してくれた。
こんにちは、いいですか、と足を踏み入れたところには、テーブルが3つ。
古びたパイプ椅子に腰を下ろすと、正面のカウンターにオトウサンとオカアサンが仲良く並んでいる光景に出会えます。
黄色い紙に書かれたメニューには、「氷」あれこれ。
そして、「パフエ」があるのです。
「パ」より「エ」の文字の方が間違いなく大きいので、「パフェ」ではなくて「パフエ」なのだけど、それが愛らしくも微笑ましい(笑)。
初めて訪れる身でありながら、オカアサンに我が侭を云ってしましました。
今さっき店先で見た枇杷でパフエできないですか、と。
え、あ、びわ?やってないのよねぇと応えたオカアサンがちょうど奥に入っていたオトオサンにごにょごにょと会話する。
すると、あのね、びわ、できますよ、とオカアサン。
ありがとう、では、枇杷のパフエとピーチパフエ、お願いします。
店先にあった枇杷を箱から外して調理に入ったオカアサン。
待つ間眺める壁には、例のノリタケペレのサインがあって、カウンターにはの☆ひとつ半の認定証とトロフィーがある。
そうなんです、ここフルーツパーラー「たなか」は、れっきとした「きたなシュラン」認定店なのです。
はい、おまちどうさまね。
わーいと思わず拍手して(笑)、受け取ったパフエのグラス。
マンゴーのそれに似た鮮やかなオレンジ色の半円が重なって、その間を搾った生クリームが飾っています。
クリームを端に載せたままそーっと口に運べば、さくっと澄んだ甘さが広がってくる。
旬はこれからよね、と仰るオカアサンに、でもいいっスおいしいっスと頷いて応えます。
桃のパフエはというと、こちらも艶かしくも品のいい甘さが愉しめる。
オトオサンが自ら建て付けて自らペンキを塗る光景を彷彿とするベニヤの壁や入口の硝子戸を背景にしたグラスからまたひと口。
うん、いいなぁ。
如何にもおやぢらしいオヤジさんがひとり客でやってきて、ぶっきら棒にでもどこか嬉々としてひと言こう告げる。
「ふるーつぽんち!」。
なんだか微笑ましいではありませんか(笑)。
フルーツパーラー「たなか」の創業は昭和37年のことだという。
ご夫婦が、店先のフルーツの魅力をもっと知って欲しいとお店の脇を間仕切って始めたであろう当時が偲ばれていい。
町場のくだもの屋さんがお店の脇や二階でフルーツパーラーを営む姿にはほっこり和む情緒があるもんね。
□関連記事:
西洋料理「杉山亭」 で赤黄褐色酸味ほの甘コク味オムライス(08年02月)
「たなか」
目黒区原町1-14-16[Map] 03-3714-1048
讃岐うどんの「夏目家」を訪れた後、
意外と知らない石川台界隈を散策してみました。
両側に改札の構える踏切の通りよりも一本雪が谷大塚寄りの方が駅前商店街らしいなぁと思いながら歩いていると、池上線を潜るガードの近くで、「和洋食」と示す看板を見つける。
和なのか洋なのか、思わず、どっちやねん!と呟きつつ、ウインドーのメニューをチェック。
そこにあったフレーズに一発でやられました。
メニューには、「スパゲティー」でも「スバゲッティ」でもなく、「スパゲッチ」。
いい響きじゃないですか、「スパゲッチ」(笑)。
改め訪れた石川台。
一瞬の躊躇いの後、「汀」の褪せて古びた扉をエイっと引き開きます。
左手の厨房と右側の通路を挟んで奥へ伸びるカウンター。
店内全体に、外観とまったく違和感のない古色が帯びていて、なかなかの年季だ。
くすんだスツールに腰掛けつつ、「ナポリタン」を所望してから、
卓上のメニューを確かめます。
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右隅に書かれた「スパゲッチ派」というフレーズにまたニヤリ(笑)。
スパゲッチ派な「ナポリタン」は550円かぁ「ジャポネ」ではいくらだったかなぁ「ドライスパ」や「牛煮込スパゲッチ」も気になるなぁなどと思いながら、「カレー系」を飛び越えて「ピラフ・丼もの」ブロックをみると、あ、あります、ありました、しょうが焼きメニューが(笑)。
こりゃ、Gingerさん&ナポさんに捧ぐの巻だぞっと。
ザージャジャ、ジャジジャ、ザー、ザジャっザっザっ。
ほとんど目の前で返す北京鍋が奏でる炒め音が店内に響きます。
冬場のナポリタンは、沸き立つ湯気とともに。
その姿からも、しっかり炒めてくれているのがよく判る。
ピーマン、玉葱以上に椎茸の姿が目立つののと、刻みキャベツ一緒盛りが「汀」のスパゲッチ、「ナポリタン」の特色か。
うん、このよく炒め感たっぷりのナポリタン、結構好きかも。
そして、生姜焼きをのせちゃいました、とどうやらそのまんまの説明を添えてくれているのが「ポーク生姜焼丼」。
どんなんかなぁと目の前の俎板を眺めていると、冷蔵庫から取り出した豚肉をちょっと意外な大きさで刻んでる。
へーと思いながら再び聞く、ナポリタンとは違う炒め音だ。
受け取る器は、恐らく、カレー皿。
炒めに縮んだ豚肉が大粒のそぼろのようにも見える、面白い仕立ての生姜焼き。
そして、ここへも千切り添えキャベツ。
生姜風味がしっかり利いていて、味つけ濃い目もいいのだけれど、ややパサパサするのが玉に瑕。
でも大きめに豚肉を刻んでしまったら、
「汀」の生姜焼きの特色を失ってしまいそうだ。
石川台の希望ヶ丘商店街の一辺に佇む、和洋食「汀(なぎさ)」。
油に曇った硝子の填まった棚には、一升瓶やサントリーの「オールド」「角」「白」の揃い踏み。
そして、「ニギスの丸干し」「ポテトサラダ」「オクラ」「とり貝刺身」から「牡蛎フライ」「雑煮」までの品札が下がっています。
石川台駅を最寄りにしていたら、呑みに寄ってしまいそうなそんな気もいたします。
□関連記事:
さぬきうどん「夏目家」で 讃岐な肉汁つけうどんバクダンうどん(10年02月)
「汀」 大田区東雪谷2-11-2[Map] 03-3720-1415
ナポリタンも魅力な新富町の喫茶「バロン」。
その窓際のソファーからふと見下ろすと、視線の先におでんや鯛焼きの「にしみや商店」の赤い暖簾。
そしてその隣の角地に緑の縞模様のテントを庇に張った建物がある。
その昔、なにかの商店として使っていたのかなぁという風情の佇まい。
「バロン」で食事を終えて眺めてみると、「お食事処」と白抜いた茶色い暖簾が出ていて、引き戸に小さな黒板をぶら下げている。
その黒板には、鮭中塩、たら焼き、あじ、野菜天、けんちん汁。
素朴なフレーズが並んでいて、600、700、800と値段が小さく書いてある。
再びその暖簾の前に立って、一瞬の躊躇。
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コンクリートの土間に古びたテーブルがふたつ置かれ、右手のカウンターには渋い風情の丸椅子が並んでいる。
と、オバチャンがそのカウンターの上からこちらを覗き込むように顔を出して、「いらっしゃーい」と応じてくれる。
少々所在なげにその丸椅子に腰掛けると、
「これ、鮭のおにぎり、これでどう?」とオバチャン。
思わず、へ?という顔をすると、「野菜の煮つけとかね、菜っ葉炊いたヤツとか、あ、やきそばあるよ」とつけ加えるオバチャン。
「普段はその場で掻き揚げ揚げたり茄子炒めたりするんだけど、今日はまだできてないなぁ」「そうそう、麻婆もあるよ」。
どうやら黒板に品書きはあるものの、いろんなお惣菜を組み合わせて定食にしてくれちゃうらしい。
おにぎりの定食ってのも面白いかも~と「オバチャン、おにぎりでいいよ、それとね、菜っ葉と野菜の煮物にお椀ちょうだい」とお願いする。
オバチャンはふんふん、てな感じで軽く頷いて年季の入った厨房で背を向ける。
おにぎり定食のお皿が揃いました。
おでんな煮物と高菜の炒め煮とお新香を交互に口に運びつつ、しっかり海苔の巻かれた丸いおにぎりを頬張る。
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こふいふ懐かしい雰囲気の中でいただくに相応しくって、和んでしまうお昼ご飯だなぁとなんだか嬉しくなる。
「以前は、大鍋でとん汁沢山作って、それがよく売れた」。
「しょくりょうしんてん(食料品店)やってから、その後食堂んなって、45年かな」。
問わず語りにお店の経歴を話してくれるオバチャンは、ここ最近で10軒飲食店がなくなって、新しく8軒できた、などと界隈の状況にも何気に詳しい。
勝手知ったる吾が町の日々の変容をずっと眺めてきたのよ、そんな感じかな。
塩鯖焼いた定食とか、野菜の掻き揚げの定食とか。
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暖簾を潜ると、「今日はなんにする?」と訊いてくれるオバチャン。
あるものならなんでも作ってくれるなんて、「深夜食堂」みたいだね(笑)。
枯れた風情とオバチャンの手料理がいい、新富町の食事処「かどや」。
試しに、なんで「かどや」って云うのと訊いたら、予想通りの応えが返ってきました。
「角にあるからよー(笑)」。
口関連記事:喫茶「バロン」で ケチャップ官能ナポリタンとナポリタンなグラタン(09年11月)
「かどや」 中央区新富1-10-7 [Map]
赤坂サカス開業から早一年以上。
赤坂の顔TBSの長きに亘る工事期間には、街全体が地盤沈下したような寂しい表情をみせていた時期もあったけど、Bizタワー前はひと通りも多く、賑やかだ。
そこからすっと脇道に入ると、一等地エリアのこんなところに古民家があったの?的な光景に出くわします。
路傍の行燈には、「壌」とある。
覗き込むと、木の風合いを基調としたデザインのスタンディング・バーのようです。
今夜は、4人で訪れたので、そのまま中央の階段を上がります。
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二階は椅子席になっていて、吹き抜けの手摺りを辿り、窓寄りのテーブルに陣取りました。
透かし彫りの欄間を手摺りの腰に飾り、華奢な格子の硝子戸が如何にも古民家テイストだ。
一杯目は、やっぱりプレモル。
グラスを手に階段を上がり、呑みながら行ったらテーブルつく時になくなってたりして、なんて笑いながら乾杯すると、案の定すぐグラスが空いちゃった(笑)。
早速再び、一階のカウンターに戻って、今夜のお目当て「角ハイボール」をお願いします。
「壌」のタワーは、「プレモル」一機に「角ハイボール」二機体制。
氷満載のジョッキをカチャンと合わせてコックを倒せば、二杯が同時に出来上がる、テンポ良く。
シュワシュワが強く残っているうちにと、早足で階段を馳せ登る。
テーブルにジョッキを置いてみると、洋風なおツマミは勿論のこと、「えいひれ」や「きゅうりの古漬け」といった超素朴系の和の酒肴が囲む風景にもまったく違和感がない。
しっかり漬かった「イカの沖漬け」とだって、炭酸とレモンと角の風味がバランスよくカクテルされた「角ハイボール」が、すっきりと受け止めてくれる感じ。
またまた階段を上下して、お代わり角ハイ。
カウンターに肘をついてハイボールを待っているとふと、ハイボールというとまず脳裏に浮かぶのは、バー「サンボア」だったなぁと思いつく。
氷を使わず、最後にレモンピールで仕上げるハイボールは、やっぱり正統な「BAR」のノリ。
ほんの少し気取って呑むのが似合う「サンボア」でのハイボールも、使っているウイスキーはサントリー角瓶。
そうやって考えると、誰が作っても安定した味わいが愉しめるようにした「角ハイボール」は、角瓶によるハイボールの明快なカジュアル路線。
構えず気軽に、場合によっちゃゴキュゴキュ呑んじゃってもいいよってのが「角ハイボール」なのだ。
今度は何にしよーかなと再びモニターから選んだのが、
「黒酢肉団子」に「豆腐ハンバーグ ポン酢がけ」。
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呑んでいると、こふいふつくね系のつまみが欲しくなるのは何故でしょう(笑)。
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「鶏とジャガ芋のトマトチーズ煮」でお腹を落ち着けたら、
またまた階段を降りて、カウンターへ。
ジンジャーエールを使った角ハイもあると云うのでお願いすると、
差し出されたのはステンレスのグラス。
これには、「クリームチーズの醤油漬け」、「トマトのおひたし」が合う感じかもねーと、ちゅるちゅる。
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うーん、でも、おのずとジンジャーの風味が立ち過ぎることになるので、やっぱりデフォルト「角ハイ」のバランスがいいかな。
木の温もりを活かして、
加減よくスタイリッシュな和風スタンディング・バー「壌」。![]()
雑然としたオヤジの巣窟系立ち飲みはちょっとという淑女も、すんなりとStanding drinking。
もちろん、オヤジ系立ち飲みも大好き、という貴女にもおススメの古民家一軒家。
西麻布、新橋にも兄弟店があるようです。
口今回企画関連サイト
サントリー「東京 おいしい居酒屋 酒場 特集」 ![]()
酒ログ×サントリー「みんなで作る 角ハイボールマップ」
「壌」 港区赤坂3-14-5 [Map] 03-5545-4241 http://www.grace.fm/joe/
旗の台から昭和大学病院に至る商店街に馴染むようにある食堂「まるやま」。
黄色いテント地に「食事 まるやま」と赤い文字。
その飾り気のなさに、なぜかグッと惹かれます(笑)。
主要なメニューを掲示した店頭の看板には、
"自慢のおいしいコシヒカリ"とある。
なんだか旨い飯が喰えちゃいそうな、
そんな気がしませんか。
ぐるぐる悩んでお願いしたのは、「豚バラしょうが焼き定食」
オッチャンが使い込んだフライパンにバラ肉と玉葱をジュッジュと放り込む。
漂う甘い匂いに生姜の風味がちょっぴり混じる。
届いたお皿のバラ肉が、はよ食いなはれと誘う。
急かされるように箸を手にして、それらを口に放り込み、左手のご飯を追い掛ける。
お、ん、あれ?っと茶碗の中をじっと見る。
ご飯が甘くてふっくらとして、つくづく旨い。
なるほど、自慢のと謳うだけのことはあるなぁと感心しながら、肉、ご飯、時々味噌汁と繰り返すピッチが早くなる。
つゆだく系のしょうが焼きは、バラ肉の脂の甘さをそのまま大事に表現したような仕立てがいい。
「まるやま」のしょうが焼きにはもうひとつあって、それが「ロースしょうが焼き定食」。
艶やかなロース二枚が再び誘うお皿もつゆだく。
千切りキャベツやケチャップ炒めスパゲティもつゆに浸ってる。
ちょっとした噛み応えの後からくる豚肉の旨味と脂の甘さとタレ風味の渾然。
そしてホフホフと咥えるご飯が、その渾然をしっかと受け止めて、やっぱり旨い。
いいね~(笑)。
この日のなめこ汁はもちろん、季節ごとの味噌汁もまた、何気なくも佳いのであります。
街角のご飯が旨いお食事処「まるやま」。
常連さんとの会話に耳を傾けていると、どうやらオッチャンオバチャンは新潟の柏崎-小千谷あたりの村のご出身らしい。
旨いご飯、旨いコシヒカリの秘密はその辺りとも関連があるのかもしれないな。
「まるやま」 東京都品川区旗の台2-7-8 金子ビル [Map] 03-3786-2681
栄の広小路通りの一本裏手、入江町通り。
そこに、その前を通るたびに気になるお店がありました。
そりゃそうでしょ、だって通りに浮かぶ袖看板にある文字は「めし ばか盛」。
気取りも衒いも微塵もない、その直裁な謂いっ振りは気持ちのいいくらい。
ただ、腹もはち切れんばかりに喰うぞなんて意気込みで訪ねないといけないような気もして(笑)、機会をつくれずにいたのです。
ガッツリ昼飯喰っちゃうぞ!のイメージばかり浮かべていたけれど、
オトウサンの開口一番は「大盛り?中盛り?」。
おお、そうくるのかと思いながら顔の前にひと指し指を立てて、一本だけと瓶ビールをもらいます。
いい味だしてるなぁと壁に貼られた赤茶けた品札を眺めながら、「ポテトサラダ」と「肉じゃが」をアテにする。
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件のオトウサンはオカアサンと入れ替わるように奥の厨房との間を行き来して、惣菜の品揃えを整えています。
グラスの残りを呑み干して、改めてご飯モード。
品書きの一番先頭(右手)にあるのが30円刻みの「大盛」「中盛」「茶碗盛」。
食器棚に収まっているドンブリを眺めつつ、「大盛」が果して「ばか盛」なのか、それとも、裏メニュー「ばか盛」もあるのかなんて、素直な疑問も湧いてきます。
でも既にビールの泡でお腹はある程度膨れた後ゆえ、謎解きは次回以降に譲りたい。
「茶碗盛」と「いわし煮」、それに「うの花」「とん汁」を添えてとオトウサンに伝えます。

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「茶碗盛」はやや大きめのお茶碗一膳。
八丁味噌仕立てのお椀を啜り、いわしの煮付けと卯の花を交互にいただく。
ご飯が特に旨いというわけでもなく、温め直してくれたいわし(真鰯かな)がびっくりする程そそる訳でもないけれど、こういうのが普段使いの「めし」だよなぁ、こういうお店も近所に欲しいよなぁと思えてきます。
昼に夜にさまざまなお好み惣菜とご飯を求めてやってくるひと達に、きっと人気な「ばか盛」。
「ばか盛」という店名から、盛りの派手さを売りにしたお店であるかのようにも映るけど、本質はそこにはなくって、何気なくちゃんとした「めし」が出来るお店であることに真摯なのが「ばか盛」の個性なのでしょうね。
「ばか盛」 名古屋市中区栄3-10-4 [Map] 052-251-0982
牧志公設市場の二階がこんな風情あるフロアだったとは、実は知りませんでした。
そのまま露天も似合うような、古びていて活気あるアジアの食堂のような空気感がいいンだね。
一階で魚介を仕込んでそれを二階で調理してもらえるってのは、市場でよくあるパターンだけど、やったことはない。
開場時間と聞いた朝10時過ぎに行ってみると、一階の市場にあれこれよりどりに並べられていた魚介たちの姿はまだなくて、ちょうど準備を始めたところのよう。
ハリセンボン、なんか食べちゃおーと目論んでいたのになぁと思いながら、二階にあがると「きらく」「次郎坊」といったお店もまだ開店前。
ならばとエスカレーターを上がってすぐ正面の「道頓堀」で遅めの朝ご飯をいただくことにしました。
しっかり塗り上げたお化粧のオバチャンが「服に撥ねかせると落ちないから気をつけてね」と届けてくれたどんぶりは真っ黒な海。
ステンレスのレンゲで、ひと口目はちょっぴり恐る恐る、その黒い滴を啜る。
とろみはなく、さらっとした中に烏賊墨のコクと風味がすんなりと溶け込んでいて、下地のスープのしっかりした旨味を支えてる。
うほほ、なぁんだ、うめぇじゃん(笑)。
烏賊の身は甘く柔らかく歯の先に馴染み、フーチバがいい合いの手になっている。
「中味イリチー」の"中味"は、つまりは豚の中味、ホルモン。
"イリチー"は、炒めもの、炒め煮、といった意味らしい。
クセなく、何気なく柔らかな、あじくーたー。
なにも考えずに、オリオンに、泡盛に、そしてご飯のお供にしちゃえばいい。
そんなお皿であります。
まちぐゎーの食堂、「道頓堀」。
沖縄本島のヘソで「道頓堀」とは、やや違和感も覚えるけれど、きっと大阪・道頓堀に縁のある店主・創業者であったのでしょうね。
「道頓堀」
沖縄県那覇市松尾2-10-1牧志公設市場2階[Map] 098-866-0557
「とり鉄」「鳥元」の間を入る路地。
その先の角は居酒屋「川」。
笊にお金を入れてはツマミを所望するオヤジの店「大福」はやっぱり閉めたまんま
かなぁと覗いたのが8月下旬のことでした。
と、そのお隣がなにやら飲食店らしき工事の真っ最中。
民家をそのまま活用したような設えが、その様子から窺えました。
どちらにしようかなと、選んだのは「しゃぶしゃぶセイロ御膳」。
蒸籠で蒸し上げた豚肉や鶏肉、野菜たちをあっさりしたぽん酢タレでいただくという趣向です。
ほっこりした野菜とさっぱり豚肉に、なんか優しい気持ちになっちゃいそうな、そんな感じ(笑)。
ヘルシー嗜好の女性陣にウケそうなランチアイテムだね。
黒板に見る夜メニューでも"蒸し"ラインナップがあって、コチラのお店の特徴のひとつになってるみたいだ。
その黒板には、「ピクルス」「レバーパテ」「イベリコハモン」といったバル系メニューから、「マッシュルームのぐつぐつオイル焼き」といったオーブン料理、鶏や魚介の刺身や「もつ煮」といった居酒屋的メニューが並ぶ。
そして、店名にも含む河豚はどうかというと、「刺し」「唐揚げ」「てっちり&雑炊」とひと揃い。
ふぐの種類やランクはそれ相応としても、気軽にふぐ料理がいただけそうです。
おひるのおしながきにあったもう一種類のランチをいただきに、裏を返します。
今度は、白い壁に向き合う一階のカウンターで「ドライカレー」。

カフェっぽいお皿には、挽肉たっぷり。
辛さがほとんどない代わりに、意外とじっくり仕込んだのではと思わせる旨味が伝わってくる。
茹で玉子が温泉玉子になったらもっと嬉しいかな。
八丁堀の路地に生まれた、ふぐと蒸し料理と和洋混交の古民家バル「ふぐをどり」。
一階の厨房と二階との行き来は大変そうで、配膳の段取りやそのスピードなどまだこなれていないところもあれこれありそう。でもなんか日々進化していきそうなそんな予感もする。
夜はどんな感じか、遠からず覗いてみたいな。
口関連記事:
手作り屋・八丁堀「川」で ぶりの酒むしわさび焼鳥すだち酎(03年07月)
居酒や&Bar「大福」で 路地の妖しい赤提灯籠の見せ金(04年04月)
「ふぐをどり」 中央区八丁堀2-26-6 [Map] 03-3206-2313
http://fuguodori.com/ [閉店]
都立大の駅から目黒通りを渡って少し左に折れ入ったところに食堂の灯りをみつけました。
そのいえばこのあたりは、八雲。
気の置けない町のメシ処の、でもどこか矜持を思わせる表札や突出看板、そして暖簾の表情に引き寄せられるように店の前に立ち止まりました。
ドアを入ったすぐ右手の椅子にお婆ちゃんが座っていて、そのお婆ちゃんがすっくと立ち上がって、「いらっしゃいませー」と迎えてくれます。

厨房の下がり壁に貼られた何色もの色紙がお品書き。
お気に入りになりそうな「ポテトサラダ」を口にした、その箸の先を舐めながら、改めて品書きの上に視線を滑らす。
今夜の気分は…。
そうね、「豚肉生姜焼」をいただきましょうか。Gingerさん、来たことあるかなぁ(笑)。
イメージとしては、一枚ものにスライスしたロース肉のソテーが浮かぶところ、こちらの生姜焼きは、バラ肉系。濃いめの味付けの中に甘さを含めていて、ご飯を誘う。

お肉の一片一片はやや小振り。
もうちょっと生姜の風味が利いててもいい気もするけどぉ、かなんか思いながらもおよそ一気に食べちゃう感じになる。
キャベツと一緒に添えられたナポリタンは細麺使いだ。
定食からフライもの、酒肴になる煮物焼きもの、お総菜にサラダに玉子料理。
カレーもあれば、餃子もある。
470円炒め物シリーズの「玉ねぎベーコン炒め」「アスパラ豚炒め」なんかも気になる「八雲食堂」。
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あちこちツッコミどころはありそうだけど、こっそりお婆ちゃんの様子を窺いに訪れるヒトも少なくないのじゃないかな。
「八雲食堂」 目黒区八雲1-3-8 03-3724-7900
所用のついでに、品川港南口の市場に潜入してみました。
品川の市場と云えば、そう、食肉の発信基地。
屠畜する場、との連想にも及びますが、西門から覗く風景は、なにかの工場のような無機質なものでした。
「関係者以外立ち入り禁止」の札に立ち止まり、「ま、築地だって市場関係者以外の立ち入りを制限していたンだもんな」と考えつつ、「お肉の情報館」の収まる建物に入り込んで、場内の食堂って利用できます?どこにあります?」と訊いてみた。
すると「すぐ脇にありますよ」と応えてくれました。
きっとこちらの超定番であろう、「煮込み定食」を玉子つきでお願いしました。
アルマイトのトレーにのってそれはやってきます。
玉子を溶き、ドンブリめしに注ぎ、まずは「牛皿」と呼ぶ小鉢に箸を伸ばします。
ひたひたっとした汁に浸かっているのは、角煮と蒟蒻。このまま酒の肴になりそうです。
そして、一見添え物の汁モノにも見えるお椀がメインのお品。
濃いぃめの味噌仕立ての汁に、ひっそりと実はたっぷりとモツが仕込まれているンだ。
そのモツを口に含んだときの、トキメキったら、もう(笑)。
その濃いぃめの味噌の塩分が輪郭を強くさせつつ、ふるふるっとした牛モツの魅惑がストレートに訴えてくる。といって、臭みなんてない。うっほほ~。これもこのまま酒の肴になっちゃいます。
食肉市場という目線でいくと、「上トンカツ」か「しょうが焼き」とこの「牛モツ煮込み」単品を組み合わせる路線もありだったかな。ビールも添えて(笑)。
仮設施設っぽい設えもまた一種味な「一休食堂」のひる時でございました。
「一休食堂」 港区港南2-7-19 東京都中央卸売市場食肉市場内 03-3471-4656
「浦島館」というシブそうな「宿」が八重洲にあります。
今日のお昼処「らっきょう」は、その地階。
お宿付帯の食堂のようにも思わせます。
入ったところからずいっと進み、奥の板の間へ。
おひとりさまは、
天井の下がったカウンターに通されました。
ランチメニューは、日替わり系の「限定スペシャル」「焼魚定食」から、やわらかい鶏かつを自家製の梅ソースでという「鶏かつ梅ソース定食」、ちゃんちゃん焼き的「さけのタルタルチーズ焼定食」、ピリ辛タレでやるバラちらし的「彩どり魚介と野菜丼定食」と少々危うさも漂う”創作”っぽさ。ダイジョブかなぁ(笑)。
赤味噌基調であるもんだから、全体が茶色いトーンに沈んでいます。
その下に隠れていたのが豆腐カツ。
お肉は避けたいけど揚げ物は食べたいというわがままなヘルシー志向OLさん(そんなヤツおる?)には最適なおかずかもしれません。結局は赤味噌の勢いで、メシ喰らう感じだけどね(笑)。
果たして、夜メニューには「らっきょう」、ありました。お値段、400円。
やっぱり店の名に掲げるような、特別な逸品なのかなぁ。意外と普通なのかなぁ…。
「らっきょう」 中央区京橋2-8-15浦島館ビルB1F 03-3566-0022
築地警察の並び、
そうそう「魚竹」の向かいと云った方が分かり易いかな。
夜眺めれば看板建築すら似合ってしまいそうに思う、そんな古色が味な「中村家」は、一階が定食屋的、二階が大衆居酒屋的フロアになっています。
看板によれば、三階が宴会場だ。
正面に見据えるお品書きの札
には、「カキフライライス」「肉天ライス」「生姜焼きライス」から「ヤサイサラダライス」「ハムエッグライス」「合いの子ライス」などなどの定食たちが並びます。600円、700円が基本線だね。
届いたのは、触れればあっちちの鋳物。
そっと蓋を返せば、湧き上がる湯気。その湯気の中にモヤシとともに牡蠣が身悶えるようにしていました。
片栗を叩き、黒胡椒を振り、オイルを敷いて、蒸し焼くようにしたらしき牡蠣は、素朴な食べ口。
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ぷっくりふっくらとしている。
そうだね、火を入れつつエキスを逃がさないこんな方策もありだねと、ひとりほくそ笑みながら(笑)、
後半はおろしぽん酢のっけで。
味わいにそっと輪郭を添えてくれるようなおろしぽん酢もまたあり。
素直にしみじみ。
後日、衣カリカリとした「カキフライ」を食べていたら、
いつの間にか目の前にもこれから運ぼうとするどんぶりが並び始めた
。「親子丼」かな。「中村家」では、そんな仕出しの依頼も多いようで、電話を受けては、お弁当やらドンブリものが運ばれていきます。
町の食卓「中村家」は、今日も何気にここにある。
口関連記事:
季節料理「魚竹」 でかき酢かきぞうすい夜もいいね(06年11月)
季節料理「魚竹」 で絶妙塩梅めだい照焼(06年07月)
「中村家」 中央区築地1-4-9 03-3543-1876
'12/02/02(木)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 大衆食堂「末廣屋」で 生姜焼き定男前豚丼蔦の覆う創業来45年うん、また行こう〜。
モテコ師匠、歓迎♪ ウーロンハイ、できるかなぁできるよね (=´∀`)人(´∀`=)
'12/02/02(木)by:Gingerさん
また行こうよ
口 Oyster Bar「MAIMON」で ローラン・ペリエと好相性牡蠣どーれだモテコ師匠とウーロンナポ連れだけど...(*^_^*)
'12/02/01(水)by:まさぴ。さん
Re:TONさま
口 Oyster Bar「MAIMON」で ローラン・ペリエと好相性牡蠣どーれだぜひ是非に~♪
岐阜のオイスターマイスターの店としては、「La Pesca」が唯一だと思うので、行っちゃってください。
記事に書いた通り、オススメとなると相当アヤシイので、店で百瀬さんに「どんな感じで愉しめばよい?」と訊ねるのが吉(笑)。
九州方面のヤツと北海道のヤツを食べ比べたりなんかすると面白いかもです。
'12/02/01(水)by:TONさん
どうもです。
口パスタ「AMBER」で ナイフ手に喰らうお好み焼き的ピカタ風スパこの記事読んだら無性に牡蠣が食べたくなりました(#^.^#)
この冬まだ美味しい牡蠣を頂いてないんです。。。
岐阜のあのお店に行ってみようかしら、
と思っております。。。
まさぴ。さまのお勧め牡蠣はありますか?
'12/01/31(火)by:まさぴ。さん
Re:匿名さま
口パスタ「AMBER」で ナイフ手に喰らうお好み焼き的ピカタ風スパシャッター閉まったままになちゃいましたね…。
「かんかん」のオヤジさんとおよそ同世代の。
そっか、明太子スパの味、憶えてなくって、でも食べれないのですね。
'12/01/27(金)by:匿名さん
私は明太子スパが大好きでした・・・
もう食べることができないのがとても残念です。
合掌
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタン'12/01/25(水)by:まさぴ。さん
Re:TONさま
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタンどもです~♪
この伏見のふるーい地下街、名古屋でも知らないヒト結構いるよな気がします。
おお、名古屋式かと思っていたイタリアンは、三重式だったのですね。
そこから名古屋や岐阜に伝播していったと。なるほど。
また、岐阜ならではのモノ、いただきにあがりたいですー。
'12/01/25(水)by:TONさん
ご無沙汰しております。
口 おでん「松田」で 扉の中の屋台のおでん燗酒ふき牛すじちくわぶ俄か名古屋人の私なのでこの地下街には行ったことないですね~^^;鉄板、玉子のイタリアンの発祥は以外にも三重県と聞いた事あります(地元テレビで昔追跡してました)。私は岐阜っ子なので岐阜だとずっと思っていましたが。。。
'12/01/23(月)by:まさぴ。さん
Re:おまつさま
口 COFFEE「びーんず」で 鉄板と玉子とウインナ名古屋式ナポリタン路上で営業できなくなって、扉の中に入れられちゃった屋台って、全国規模で考えたら相当数あるのかもしれないね。
路上が本来のステージなのにと思ったり、屋内でもいいじゃんと想ったり…。
浅草で屋台見付けたら知らせてね(笑)。
'12/01/23(月)by:まさぴ。さん
Re:ぽんちゃんさま
どうやらこの地下街、さすがに手を入れたらしく。以前はもっと暗ったい感じがしてた気がしますもの。
あはは、床屋にチケショにも。御用達だったのですね。